国防高等研究計画局(DARPA)は長期間・長距離任務を実行できる自律型UUV開発=Manta Ray計画を進めており、Northrop GrummanはManta Rayのプロトタイプを4月8日に公開、さらにプロトタイプを使用したテスト風景も公開した。
参考:Manta Ray UUV Prototype Completes In-Water Testing
大型UUVは潜水艦とは異なる形状になるかもしれない
国防高等研究計画局(DARPA)は長期間・長距離任務を実行できる自律型UUV開発=Manta Ray計画を進めており、このプロトタイプ製造契約をNorthrop GrummanとMartin Defenseが争っていたが、DARPAは2021年にNorthrop Grumman案を選択、4月8日に組み立てが終わったプロトタイプを公開して注目を集めていた。
Northrop GrummanはManta Rayについて「様々なミッションに対応できるペイロード能力を有し、省電力モードで海底に長期間滞在でき、分解状態なら標準コンテナ5個に収まるため輸送機で世界中に輸送可能だ」と説明していたが、新たにテスト風景が公開され、Manta Rayのサイズは(人間が背中に立てるほど)大きなものだと判明。
これは技術実証機なので量産化されることはないが、Manta Rayは将来の大型UUV開発に影響を与えることが予想され、大型UUVは潜水艦とは異なる形状になるかもしれない。
因みに米海軍はDARPAのManta Ray計画とは別にXLUUV(特大のUUV)のOrcaをテスト中で、豪海軍もGhost Sharkのプロトタイプを公開して注目を集めており、イタリア海軍はイスラエル製のBlueWhaleを調達予定だったが最近になって国内開発に切り替えた。
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※アイキャッチ画像の出典:Northrop Grumman
一瞬、水中から飛び立つんかと思ったw
圧壊事故を起こしたオーシャンゲートの「タイタン」は円筒形の構造で水圧に強くない上に繰り返しの潜航で構造疲労を起こしてました。
Manta RayやOrcaは既存の有人潜水艦と同じで数千メートル以上潜水するような構造である必要はないため、深海探査艇のような構造を取る必要がないのかもですね。
一方で有人潜水艦と同じく最大深度は機密情報にあたるのでウェポンベイハッチなどの開閉部の厚みは非公開となりそうです。
深度が大したことないのもそうですが、人が乗らないので水圧から保護しなければならない部分がほとんどないということでしょうね。
それにしても、なぜ飛行機の主翼のようなものがついているのかは気になりますね。
何なら液密、油密構造でも良い訳ですからね。
耐圧殻で耐えるより非圧縮性の液体の内圧で耐える方がはるかに楽でしょうし。
主翼はおそらく水中グライダーじゃないですかね。
バラストタンクに注排水して周辺海水より重く/軽くすれば重力/浮力によって沈下/浮上しようとしますので
主翼と姿勢によってその力を前進力に変えることができます。
バーナーキングさんが仰る通りで水中グライダーです。
電子機器や電池ユニット等水密性を要する部分は必ずあるのですが、有人故に確保しなければならないスペースより遥かに小さな容積寸法で済みますので、耐圧設計は楽なはずです。
Manta Ray ではどうしているのか不明ですが、数ヶ月以上のオペレーションを実施するには、推進力を得るための頻繁な浮力調整に要する電力消費を可能な限り低減することがキモです。
水中グライダーは海洋観測用に米企業(Webb Research社他)が既に製品化していますが、比較的小型なそれらでは浮力函体に油(シリコン等)を注排することで浮力調整しているそうです。
今年2月、海上自衛隊は海洋観測用UUVと遠距離水中音響通信モジュール供試機材を、それぞれ Webb Research社 及び NEC と契約したとXで公表しましたが、Webb Research社の海洋観測用水中グライダーは浮力調整にサーマル式エンジンを採用したタイプがあります。同エンジンは、水温10℃以上で固体から液体となり体積を増すグリースを利用することで浮力調整用の油の注排エネルギーを作り出すもので、all 電池型に対し航続距離が10倍(40,000km)になるとのことです。(海洋政策研究所「水中グライダー―新たな海洋観測ツール」)
今回海自が購入するのは同社のサーマル式エンジンを試験評価するためだろうと思われます。
>同エンジンは、水温10℃以上で固体から液体となり体積を増すグリースを利用すること
ぜひ「相転移エンジン」と名付けて欲しいところですなw
ノースロップのデザインにしては垂直尾翼が余計な気が。
プロトタイプだからかな?
わざわざ水面上に出すとなると、電波の送受信アンテナとかですかね?
受信に徹する分には魚の背びれと変わらず、ノイズに紛れられる程度のレーダー映りなんでしょう多分
実はあれが主兵装だったりして。
真っ二つだぜ!
こんな感じのやつ鋼鉄の咆哮で見たことある
アームドウィングだったかな?
>the vehicle uses efficient, buoyancy-driven gliding to move through the water.
あぁ所謂水中グライダーですね
飛びそう(小並感)
しかし海流に乗って長期間活動させるなら、マンタの形状は理に適ってるんでしょうな
確か数年前も中国がマンタの形状を参考に水中無人機を作ってたような
水中を飛行するイメージなのかしら。
抵抗がすごいだろうから、あまり速度は出ないのかな。
耐圧殻の形状は外見からはわからないけれど、深くは潜れないのかな。
案外、複数の耐圧殻を隠し(笑)持っていたりして。
日本で、数年前に推進力を持たないで、海流に乗ってグライダーのように
水中を飛ぶ(?)コンセプトがあったけれど、同系のものかな。
展開に時間がかかりそう。飛行機からパラシュート投下かな。
あと、通信はどうするのだろう。
数が増えると、水中での相互の通信が大切と思うのだけれど。
数日前の他所の動画で、レーザー光と音響を組合わせた見通し線内の
通信手段の話があったけれど、こちらに進むのかな。
水中と水面を行ったり来たりすると思うけど、敵側はこれどうやって撃破するの?
ヘリで銃撃すればいいんじゃないかな
どうやって見つけるかは知らんけど
どうしてアメリカが作ると大きく、値段が高く、多機能になるのかなー。
シンプルな物を比較的ローコストで多数配備した方が今の時代良いと思うのだけど。
本物のマンタが誤認されて多数殺されそうな
アーマードコア3でそっくりなやつ見た
翼の上面は太陽光パネルを載せてもいいしディーゼル機関の発電量が足りるならP-1の側面にあるレーダーの様な物の簡易版もあり
現時点では1平米当たり200wとかで相当広く貼らないとレーダーや動力を賄うのは厳しいけど補助電源としては悪くない
というかトヨタがマリン用の小型ディーゼルハイブリッド出したら死ぬほど売れそう