米国関連

墜落事故が続く米空軍、今度はF-15Cが墜落してパイロットが死亡

在欧米空軍に所属する第48戦闘航空団のF-15Cが15日、北海上空で通常訓練中に墜落する事故が起きてパイロットが遺体で見つかったと報じられている。

参考:48th Fighter Wing downed aircraft, pilot found deceased

米空軍の戦闘機F-15Cが北海に墜落してパイロット死亡、ここ2ヶ月間で米空軍機の事故は7件目

墜落事故が起きたのは英国のレイクンヒース空軍基地に駐屯していた第48戦闘航空団(在欧米空軍)の戦闘機F-15Cで、15日の午前9時40分に通常訓練を行っていた北海上空で墜落したと見られており、現地メディアの報道によればヨークシャーのフランボロー・ヘッドから約74海里(約137km)の地点が墜落場所だと報じている。

米空軍は事故発生直後に爆撃機B-52、空中給油機KC-135、KC-10、特殊作戦機V-22、信号情報収集機RC-135V/Wを現場海域へ派遣、英空軍やNATOも戦闘機タイフーン、空中給油機A330 MRTT、早期警戒管制機E-3などを派遣して行方不明のパイロット捜索をサポートするなど大規模な航空機による捜索作戦を展開したが、残念なことにF-15Cを操縦していたパイロットは遺体で発見された。

今のところF-15Cがなせ墜落したのかは明らかになっていない。

出典:U.S. Air Force photo by Andrea Jenkins A-10が降着装置の故障で胴体着陸を行った際の写真

ただ米空軍はこの2ヶ月間で計7件(F-22、F-35A×2、F-15C×2、A-10、C-130H)の事故をおこしているため運用体制に何か問題があるのかもしれないが、F-15Cは機体の老朽化が激しいため何らかの機械的なトラブルによって事故が起きた可能性もある。

因み、この2ヶ月間で発生した事故の原因調査はまだ結果が1件も報告されていない。

関連記事:米空軍のF-35Aが降着装置を破損したまま着陸、C-130Hは着陸後に炎上
関連記事:米空軍、5日前にF-22Aが墜落したエグリン基地で今度はF-35Aが墜落
関連記事:第5世代戦闘機F-22Aラプターが墜落、パイロットは脱出して無事生還

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air National Guard photo/Master Sgt. David J. Loeffler

中国は困惑、ロシアがインドに「T-14」を供給して軍事バランスを調整前のページ

トランプ大統領、ドイツが支払いに応じない限り駐独米軍削減実行を明言次のページ

関連記事

  1. 米国関連

    米空軍トップがE-7導入へ前向きな発言、但し本命はレーダー衛星を活用した分散型ネットワーク

    E-7導入に否定的だった米空軍のブラウン参謀総長が今月20日に開幕した…

  2. 米国関連

    国防総省、ウクライナ周辺に集結したロシア軍は動員予想の100%に到達

    米国の国防総省は23日、ウクライナ周辺に集結したロシア軍の状況について…

  3. 米国関連

    米国、納品時間を短縮するためM1A2ではなくM1A1をウクライナに提供

    米国は輸出仕様のM1A2エイブラムスを新たに製造してウクライナに提供す…

  4. 米国関連

    米国務省、電磁式カタパルト等を仏次世代空母向けに1,500億円で売却するFMS承認

    米国務省は21日、フランスが要請していた次世代空母プログラム向けの有償…

  5. 米国関連

    米紙、ウクライナへのLink16提供は機密流出を恐れて実現してない

    バイデン政権が議会に提出した対ウクライナ戦略には「ロシア軍と戦うのに役…

  6. 米国関連

    米空軍機の即応性、主力戦闘機の約半分は実戦投入の準備が整っていない

    米空軍は2024年度の即応性=作戦機の稼働率に関する数値を公表、Air…

コメント

    • 匿名
    • 2020年 6月 16日

    ここは一回神主を読んでお祓いをしてもらうのがいいかと。

      • 匿名
      • 2020年 6月 16日

      世界でコロナに汚染された自称先進国とさけぶ白人には、戒律が必要だ
      なんせ、おらあ、古代の進んだ文明と叫んだ誇大ギリシャは歴史から消えて逝った、戦争し過ぎて

      • 匿名
      • 2020年 6月 16日

      そうだね、アッラーのお加護がありますように、(笑)

      • 匿名
      • 2020年 6月 16日

      自衛隊ならそれでいいんですがねえ

        • 匿名
        • 2020年 6月 16日

        ロシアもお祓いやってますよ、キリスト教のだと思うけど

        • ロシアはロシア正教。海軍は加えてNNNに守られてますからね、信教の自由が許されてなかったソビエト時代より事故が減ったわけです(@_@

    • 匿名
    • 2020年 6月 16日

    現場がやりくりして数万ドルを浮かせたところに、巨大proj失敗で百億以上の損失テヘでも処分は限定的よーじゃ士気も上がらないでしょうな。あ、うちの会社と同じだ(汗

    • 匿名
    • 2020年 6月 16日

    なぜ墜落・故障の情報には胴体着陸を行ったA-10の写真がついてくるのか
    好き

      • 匿名
      • 2020年 6月 16日

      A-10は胴体着陸をする為に設計されたような機体だから、この映像はおいしい

        • 匿名
        • 2020年 6月 16日

        胴体着陸してもダメージを軽減する設計では

    • 匿名
    • 2020年 6月 16日

    タイフーン(サイクロンだっけ?)にF22がやられて以降散々ですね
    事故原因の調査と整備、訓練体制の見直しは当然として司祭呼んで祈って貰うのも良さそう

      • 匿名
      • 2020年 6月 16日

      北半球の東大平洋で発生した場合はハリケーンです
      北半球の西大平洋で発生した場合がタイフーン(台風)
      南半球とインド洋で発生したのがサイクロンと呼ばれます

        • 匿名
        • 2020年 6月 16日

        タイフーン・サイクロン・ハリケーンと来ると、どうしても昭和のヒーローモノを連想しちゃう。

        1
    • 匿名
    • 2020年 6月 16日

    自然の神が、人工の創造神と罰艦をお試しなのか
    まあ、欧州の神にも派閥が出てきたようだ

    • 匿名
    • 2020年 7月 13日

    アメリカン航空191便墜落事故のときのような時間削減策が横行しているんじゃ無かろうな

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
  2. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
  3. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  4. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフはアゼル領と認識しながら口を噤んだ
  5. 中国関連

    中国、量産中の052DL型駆逐艦が進水間近、055型駆逐艦7番艦が初期作戦能力を…
PAGE TOP