ケンドール米空軍長官はF-15EXの調達中止を検討するよう空軍に指示したと報じられており、紆余曲折の末に調達が決まったF-15EXは再び先行きが不透明になってきた。
参考:The F-15EX Program Is In Trouble
F-35Aは運用方法の工夫でF-15EXを代わりを務められるが、F-15EXは工夫してもF-35Aの代わりを務められない
本土防衛任務の93%を担う空軍州兵が保有するF-15C/Dは老朽化が進み、トランプ政権時代のシャナハン空軍長官は調達コストや運用コストが高価なF-35Aではなく安価なF-15EXの採用を主張、ボーイングの工場、同社のサプライヤー、F-15C/Dの運用基地を選挙区に抱える議員達もF-15EX採用を支持したため最大144機の調達が決定したが、同機に対する評価は今だに両極端だ。
米太平洋空軍司令官のウィルズバック大将などは「ステルス戦闘機のウェポンベイに収まりきらないサイズの兵器を携行できる」とF-15EX導入の意義を評価しているが、ヘリテージ財団や空軍協会のミッチェル研究所はF-15EXに否定的で導入中止を訴えている。
ボーイングは空軍や議会に対して「F-15EXはF-35Aよりも調達コストが安価である」と主張したが、ヘリテージ財団は「これはF-35Aよりも調達コストを安価に見せかけるためのマジックで、F-35Aと同じ条件で再計算すればF-15EXの調達コストは1億ドルを越える」と主張。
F-35Aは第4世代戦闘機とは異なり電子戦システムやターゲットポッドを機体内に予め搭載しているため「7,790万ドル」に全ての費用が含まれているが、ボーイングが「8,770万ドル」だと主張したF-15EXには電子戦システム「EPAWSS」やターゲットポッド「AN/AAQ-33」の費用が含まれておらず、8,770万ドルで調達したF-15EXを戦闘状態に仕上げるためには1,430万ドルの追加コストが必要=正しいF-15EXの調達コストは1億200万ドル/約109億円だという意味だ。
さらに元F-16パイロットでミッチェル研究所のシニア研究員を務めるペニー氏も「ハイエンドの戦いに適さず、時代遅れの技術で構築されているためコスト削減も難しいF-15EXの将来は行き詰まっており、ステルスの能力が欠けたF-15EXは戦争で限定的な任務にしか役に立たない」と批判、今直ぐF-15EXの調達を中止してF-35Aの調達と次世代戦闘機の開発に資金を集中すべきだと主張していたが、遂にケンドール米空軍長官もF-15EXの調達中止を検討するよう空軍に指示したと報じられている。
今のところ空軍長官がなぜ調達中止の検討を指示したのかは不明だが、恐らく3個~4個飛行隊分しか賄うことができない144機の調達数は中途半端(米軍基準)で、この少数の機体を維持するため専用の訓練メニューや戦術を開発したり、専用のメンテナンス施設を維持するのは「予算の無駄」と判断したのだろう。
F-15EXがF-35Aよりも優れている部分は多少効率が悪くても「運用方法の工夫」でカバー出来てしまうが、F-15EXの運用方法を工夫してもF-35Aのステルス能力をカバーできないので「どちらか1つを選べ」と言われればF-35Aを選ばざるをえない。
因みに空軍関係者は長官の指示を受けて「F-15EXの調達を80機で打ち切る」ことを提案しており、これが実行に移されればF-15EXの発注は2024会計年度予算で打ち切られることになるが、調達中止は議会の承認を得る必要があるので直ぐに結論が出る話ではなく、海軍も昨年議会に阻止されたF/A-18E/Fの調達打ち切りを今年も議会に提案しているのでボーイングにとっては色んな意味で正念場だ。
補足:F-35Aも外部パイロンを使用すればウェポンベイに収まりきらないサイズの兵器携行が可能で、F-35Aを2機飛ばせばF-15EXの兵器搭載量を上回ることができる。つまり効率が落ちても運用方法の工夫でカバーできるが、非ステルス機のF-15EXでA2/AD下の任務を行うためには大規模なミッションパッケージを用意する必要があり、ここまで来ると効率が悪すぎる。
関連記事:ステルスは現代戦への入場料、F-15EX調達中止を提言
関連記事:米国、ボーイングへの正式発注後も収まりを見せないF-15EX批判
関連記事:米空軍はF-15EXに特大の空対空ミサイル搭載を検討
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Ethan Wagner F-15EX
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ボーイングのロビー活動の賜物だから軍からはそら嫌がられるよね
権威主義国家は西側と異なる理屈(西側基準では非合理的)で戦争をふっかけて来ると分かってしまったわけだものね
> 144機の調達数は中途半端(米軍基準)
ここ、エスプリ効いてて好き
海軍のLCSの大量建造が、議会経由で決まったのと全く同じやね
(アメリカ議会も個人利益優先で、国防という利益は無視する議員が多い)
一方でズムウォルト級やA-10のような例もあり、シビリアンコントロールと軍の要求とのバランスは難しいものです。
これF-15JSIも他人事じゃなさそうか?
アメリカのF-15Eの近代化改修はどちらにしても既にされてるので
それに準じたJSIも単独で残って困るような問題は無いのでは
これ空自のF-15JSIにも影響出てくるんじゃ…
というか機体価格また上がったりするのも怖いけどF-35が敵を見つけてF-15EXがミサイルを撃ちまくるっていうコンセプトそのものが否定されつつある訳で、そうなるとF-15JSIどうなるんだ?
出たとしても影響は限定的では?
あくまでも性能的な寿命を迎えての延命で、機体寿命も20~30年程度しか残っておらず、既に退役が見えてる
F-15EXみたいに半世紀以上使い続けなければいけないという前提の元で不要論がでたのとは事情が違う。
ついでにいうと、F-15JpreMSIPの全機退役は、当時かなり思い切ったなとは思ったけど、今となっては最善手になりつつある
まあPreMSIPの退役に漕ぎ着けられたのは私も良かったとは思います、でもこの分だとJSIに改修してもすぐにF-3かF-35に置き換えられて退役ですかね…まあその場合はF-35Bで置き換えて艦載機枠を増やすのも良いかなぁと思ってます
F-15JSIで20年使う計画は変わらないのでは?
今回のEXの話は、F-15EXの延命時が一番困る話何だと思う
もっとも仮にJSIの調達が停止となっても、F-35の新規調達に変更したりと選択肢を選びやすい
F-35Bをこれ以上増やすぐらいなら、空自所属から陸自なり海自なりに移管することを考えるべきかなと思いますかね
F-35Bはあくまでも間合いで艦載運用をすることを前提になるから、42機全てを艦載機の運用に使えない。使えても一部に留まってしまう
それを移管で解消して、安価な陸上機のF-35AやF-3を新規に調達して、移管で抜けた穴を埋める方が、結果的にコストは低く抑えられるんじゃないかなぁと
まあ、いずれにしても、10年以上掛かる事業になるんで、あくまでも可能性の話だけれど
機体の使用年数は、軍事戦略や機械の都合で決まるものじゃないよ。
国有資産としての減価償却期間を過ぎていないもの(簿価が残っていもの)を廃棄すると、会計検査院から指摘されるので、廃棄する経済的合理性を説明しなければならないので、その資産を持っている省庁はかなり嫌がる(マスコミから無駄遣いと非難されかねない)。
かといって、機械的に寿命が来ていても減価償却期間が残っているため廃棄できないと、使えない機数が定数を圧迫してしまい現実に使える機数が減ってしまう。
なので、改修は、減価償却期間をにらみながらの全体最適化の計画になるから、たとえ敵機との相対的な能力が落ちても「F-15JSIはすぐに退役」なんてことはないよ。
飛べない機体は、減価償却が残っていても廃棄でしょう。
EXが減った分JSIに回ってくる機材が早くなるので、日本にとっては良い事。
F-35B 42機は全機艦載機として運用される可能性が有ります。
いずも型+ひゅうが型2組だけで20機、おおすみ型代艦2隻に10機ずつだと、40機所要となります。
航空隊を増やすにはFXだけでは不足するので、F-15Jも100機で足りるかどうか。
Pre機もドローン化して投入できないかな。
ひゅうが級·おおすみ級が軽空母運用される計画なんて出ていましたか?
物理的制約が多いのでは?
なぜ自衛隊という国家機関のもつ軍事兵器に、減価償却という一般会計処理を適用してるんですか?
国有財産台帳登録でしょうそれは
実は、護衛艦も戦闘機もヘリコプターも国有財産台帳で管理されています
例えば船舶という分類には、汽船と雑船があって船舶全体の数だと防衛省がトップじゃないとかいうのが講義の息抜きに出ましたよ
これとは別の話ですが、第二次世界大戦の最初の頃は、所属地(台帳管理部署がある)から出航時に消耗品に落とし、所属地に帰港したら台帳に再度登録したそうですよ
だから、国有財産台帳登録価格で計上してるので、減価償却っておかしいでしょって話ですよ
船舶、航空機等の国有財産の台帳価格は毎年度、価格改定(実質的な減価償却)されていますよ。
だから減価償却じゃないよね
実質評価額の台帳価格と、支出配分である原価償却を一緒にしちゃいけないと思うけど
戦闘機も護衛艦も国有財産台帳に登録されます
護衛艦は船舶の汽船だったかと。戦闘機の分類名称は分かりませんが。土地と無体財産以外は国有財産法上、減価償却されます
余談ですが、前大戦中は、所属港から出港すると消耗品に落として、所属港に帰港すると国有財産として再度取得したそうですよ
>F-35が敵を見つけてF-15EXがミサイルを撃ちまくるっていうコンセプト
目標の速度が遅い対地攻撃や対艦攻撃はセンサーとシューターの分離が可能だと思われますが、目標の速度が速い空対空戦闘ではセンサーとシューターの分離(クラウド・シューティング)は不可能ですよ。
F-35の調達削減とか騒がれてたけど、ウクライナ戦争で全て杞憂に終わる可能性も高いですからね。
欧州を中心にF-35の発注が殺到する可能性が高く、F-35の低コスト化に拍車がかかる
F-35以外に発注が活発になるのも、F-16、のこりはタイフーンぐらいで、F-15にお呼びがかかることはないだろう
タイフーンがうれるんならF-15にもワンチャンありそうだけどね。
タイフーンは欧州で広く配備されているから
ウクライナ戦争後、ウクライナはタイフーンとF-16を求めるんじゃないかなと
イギリスの関与を見ると尚更ね
F-35は流石に厳しいかな?
>F-35Aは運用方法の工夫でF-15EXを代わりを務められるが、F-15EXは工夫してもF-35Aの代わりを務められない
日本でもF-35よりもF-15EXを導入しろという声があったが、結局この一言に尽きる。
第4世代機はいくら頑張ったところで、第5世代機にはなれない。
それに売りであった値段面でもF-35が勝つのであれば、F-15EXを今更導入することに何の意味があろうか。
> 日本でもF-35よりもF-15EXを導入しろという声があったが
言うても、半田さんとそれを真に受けた素人くらいじゃありませんでしたっけ
まあ、ここ何年かでは久しぶりのアンチF-35の流れだったのは確かですけど
爆買いやら欠陥機やら時代遅れやら、色んな人が的外れなことを好き放題言ってましたね
双発エンジンによる大推力と大きなウェポンベイを持ったステルス機の登場が待たれますね(チラッ
B-21は順調だよ
B-21の空対空戦闘能力は、あくまで自衛用のためでしかありませんよ。
敵機を捕捉するには搭載されたレーダーを使用しなければならず、自ら電波を出すということはステルスを損なうことに繋がるため、あまり褒められた話ではないですし。
これちょっと意味がよく分からないですね
今日日はミサイルは打ちっぱなしだし、データリンクあるし、レーダー使ったらというのも他の戦闘機も同じなわけで
戦闘機よりは機動性が劣るという意味?
撃ち放し能力を持った中距離空対空ミサイルといっても、初期から中間誘導は慣性誘導と発射母機からのデータリンクによる指令誘導、終末誘導にはミサイルに内蔵されたレーダーによるアクティブ・レーダー・ホーミング (ARH) が用いられます。
つまりは、初期から中間誘導の段階では発射母機からの誘導が必要ですから、発射母機の火器管制レーダーで目標を捕捉する必要があります。
B-21は本来は対地攻撃などが主任務ですから、制空戦闘を主任務とする戦闘機にはかなわないと思われます。
そもそも、B-21はステルス性がウリの爆撃機で機動性も低いですから、わざわざB-21が自ら電波を出してステルス性を損なわせても良いことなどありません。
それにコストが高いB-21は、撃墜されたときの損失も高くつきますしね。
>双発エンジンによる大推力と大きなウェポンベイを持ったステルス機の登場が待たれますね
その条件は日本が開発中の次期戦闘機がすべて満たしていますが、次期戦闘機の開発は少なくとも今のところは順調ですね。
やはり老兵は消え去るのみ、か
ロートルを活かすよりも早くセンチュリーに移行したいのだね
どうなるボーイング
戦闘機事業からの撤退が現実になりつつあるね
ボーイングの軍事部門はT-7や無人機にリソースを集中すべきなのかも
ただのボーイング救済策だからそりゃそうなるでしょう。日本のイーグル改修も途中で終わると思います
逆に日本のF-15JSIにとっては朗報かも。
確か管理人さんの過去記事ではEXに部品のラインがとられて価格が上がるような記事があったと思う。
日本ではF-15JSIはF3装備までのつなぎの機体だから、問題ないんじゃない?
なんだかEX製造ラインと同時にアップデート部品の製造ラインも閉じると言い出して、ライン維持してほしいなら追加費用払えって言ってきそう
F-15EXがなくなるだけで、既存のF-15EのEXアップグレードは残るわけだから特段問題にならないでしょう
F-15EのEXアップグレードは別枠でしたか
EXへのアップグレード含め調達終了という話かと勘違いしてました
ステルスコーティングの維持を気にする必要なかったり、運用コストが低いメリットあるけど
これはアメリカよりもしょっちゅうスクランブルさせられる日本の方が向いてるもんなぁ
運用コストについては別に全然安くないんすよねそれが…
F-35Aが飛行時間あたりコストが年度によってここ数年大体16〜18k$/hで推移してるのに対して
F-15Eが18〜19k$/h
そしてF-15EXは現時点では20k$/hと見積もられているっていう
まあ、これがテロ組織に爆弾デリバリーするお仕事だけなら搭載量あたりでは安いといえないことも無いので、そう意味で書いてたのならすみません
運用コストで太刀打ちできなきゃいよいよ使い所無いですね
ウエポンキャリアだけなら安価な無人機にやらせりゃいい話ですし
元々、中国とタイの模擬空中戦で、近接戦闘以外ではタイのグリペンが中国のSU-27を電子機器で圧倒したのが始まりで、中国がSU-27の電子機器を近代化をした為、日本も近代化(JSI)する事になったら、アメリカが新規購入して部品不足になり、部品生産ライン増強費用まで請求されて・・がアメリカで中止になれば需要が減って価格も下がるし後々部品 不足にならないように予想される交換用部品も先に購入して確保しておけばF-15退役まで困らないでしょう。
参考
リンク
「今後の戦争は非対称戦が多いだろう」というのがF-15EXを導入する理由だったと思いますが、大国とのハイエンドの戦争を重視する方向に変わっているということでしょうか。中国ロシア合同軍を相手にする未来はありえそうだし。その抑止としてもステルス機を揃えるほうがいいかもしれません。
米軍というよりアメリカという国そのものが「非対称戦」に特化しちゃったのが間違いなんですよ。
これからは元の路線に戻すんじゃないですかね?
「非対称戦」なんて所詮はアメリカなどの概念上のもんであって、敵となりうる国家やそれ以外はそんなこと考えてないし全力で勝ちを取りに来るだけです。
陰謀論的ですが、アメリカの弱体化工作として使われ、誘導されたんじゃないですかね?
一番強い敵を想定してそれに勝てる軍備が必要なのであって、非対称戦に最適化するのは変な話ですよね。それこそ大は小を兼ねるわけで。
それでも何が起きてもB52の退役は早まらない。
空軍はあれこれ理屈を付けてますが、第6世代ステルス戦闘機デジタル・センチュリーシリーズ
の開発が思いの外に順調なんで、今さらレガシーな機体の焼き直しに金使うよりも、そっちに
予算を回したいのが本音の所じゃないのかと勘ぐってしまいます。
EXは運用次第でF-35で代替出来るからと言いつつ、そのF-35に対しても昨今の空軍内では
金食い虫とディスる発言が多くて、米空軍を中心として調達機数削減の検討が水面下で進む
とのニュースもあります、もう空軍の心は次の第6世代機に飛んでいるのかもしれません。
リンク
それ個人ブログにすぎないから、そこの解釈を持ってソースにするのも違うんじゃないかな?
それに、そちらの方は巡航ミサイル至上主義…とまではいわないけど、主張における巡航ミサイルのウェイトが大きすぎて、それを持ってF-35の導入に批判したり、戦闘機不要論ともとれるようなことも書いたりしてるから、あくまでも個人の主張の域をでないと思う
今回のウクライナ戦争において、巡航ミサイルは必ずしも既存の航空戦力を無力化できるものではないことも証明されてるという現実を見た上で、考える必要があるんじゃないかなと
F/A-18もF-15も、旧マクダネル・ダグラスの遺産なんだよな。今でも十分使えるほどの基本性能の高さが逆に災いした結果、正規戦という帯に短く、非対称戦という襷に長いという。時代の流れは残酷よなぁ又左。
KC-46はコケそうな気配があるが、輸送機や737ベースの機体、T-7などまだまだ有用な商品はあるんだから、そっちに注力してくれればいいのに。まあ労組が許してくれんのだろうが
戦闘機としてのF-15EXはF-35に劣るけど、F-15EXは戦闘爆撃機だから、米軍では従来の爆撃機の延長線上でF-15EXを揃えたいという勢力も多いはずで、制空戦闘機志向な日本とは評価ポイントが違うから、F-15EXの採用には一概にボーイングのゴリ押しとは言えないところがある。
1機あたりの搭載量が劣るなら2機飛ばせば良い、と簡単には行かないからこれまでF-15Eが重宝されてきた面もあるし、根本的に思考回路を入れ換えないとF-15EXを切るのは難しいと思う。
逆に言えば今回こういった話が出てきたのは、米軍が爆撃機に求めるものが従来の延長線を外れつつある証拠なんだろうな。
爆撃機(攻撃機)として期待するなら、B-21でよいのでは?ってなるんじゃないかなぁ
バンカーバスター専用機っすかね?
ステルスが必要な環境ならB-21、不要ならB-52
どちらにも及ばないF-15EXですし、そしてコストも安くない
米軍の戦略が非対称戦から対中国を主とする対称戦に転換してるわけで、運用側の判断はその戦術環境下でF-15EXが占め得るポジションてことになるのかと。A-10に対する評価と大同小異なんじゃないでしょうか。
米空軍自身が行った演習で、AWACSの支援を受けてもG4戦闘機はG5戦闘機に対抗できないとの結果を得ているわけで、質・量の拡張を続ける中国海空軍に対し、将来の戦場では限定シチュエーション外で役に立たないだろうF-15EXやA-10に(あえて言えば)予算を浪費する余裕は現在の米空軍に無い。
F-15EのEX改修して全機統一とかボーイングはあきらめないだろうなーという案件はありそう
どうせまた、議会がひっくり返すと思うが。
多分近代化改修をEX相当にする落としどころをやるだけでは?
それだけでもボーイングにはそこそこ作業発生しますし。
ウクライナで非ステルス機があれだけ落とされたら嫌にもなるだろう。
レーダー波ギラギラ反射するF-15なんて危なくて飛べないよ。
ドローンで対空網をこじ開けて、ドローンで地上部隊も一掃して、やっと100億の戦闘機が出てくるなら最後までドローンの方が安上がりなのでは。人の判断がわざわざ必要な状況って核攻撃くらいしかないだろうし5㎏の爆弾で車両のほとんどが一掃できるのに数トンの兵器を持ち込むのは過剰スペックだろう。
EX自体JSFやNGADに対する保険みたいな部分が多少あった訳ですから、軍が足切りしようと工作はじめたってことは先進計画が順調に推移してるってことですよね(あるいは太平洋情勢もこれから荒れてくると見ているか)
空自はJSIを(平時のスクランブル対応もできる巡航ミサイルキャリアとして)EXほどの多用途性や汎用性を期待していないようですが、航空戦における対地火力運搬要員が欲しいというなら米軍は爆撃機なりを出してくればいい話ですからね。空対空ミサイルキャリアとしての役割はありますが、それをやるにはセンサーと火力の分散化が必要ですし、そうだとしてもEXは高シグネチャーすぎるし空対空ミサイルの射程も足りません。
近現代水準の正規航空戦には通用せず、かといって運用コストは安くないのでCAS等々で遊ばせとくのも無駄という扱いは、かつての空の王者たるF15シリーズの末尾としては悲しいですが、これも時代ですかね。
ボーイングの救済策でF35やF16の製造の下請けとか機体組み立ては駄目?
設備の入れ替えとか工員の教育ですごい費用はかかるとは思うけど。
ボーイングはボイドを墓場から蘇らせるしか生き延びる道は無いんじゃないか・・・
と言うかジョンボイドが造る第5世代機とか見てみたい。
ステルスMiG-21みたいな小型軽量の機体が出てくるんだろうか?