米ミサイル防衛局の長官を務めるジョン・ヒル海軍中将は日本が導入を断念したイージス・アショアの後継システムについて「複雑すぎない移動可能なシステムが望ましい」と語った。
参考:Missile Defense Agency director wants less complex, more mobile Aegis Ashore
移動可能なイージス・アショアを希望する米ミサイル防衛局、現在の形態は分散・機動・欺瞞が叫ばれる現在の戦いには相応しくないのかもしれない
米国はルーマニアに建設したイージス・アショアは2016年に運用を開始、ポーランドに建設中のイージス・アショアは2018年8月までに運用を開始する予定だったのだが地上構造物の建設に苦労しており、現在の予定では2022年中に運用を開始するのは不可能だと言われている。
米ミサイル防衛局の長官を務めるジョン・ヒル海軍中将によると「イージス・アショアの地上構造物は複雑過ぎて工事の入札に参加する企業は大抵適切なスキルを備えていないことが多く、ポーランドの工事請負業者は戦闘システムに接続するサブシステム、電力、暖房、冷房の設定に苦労している」と語り、将来のイージス・アショアは地上建造物が必要なく複雑すぎない移動可能なシステムが望ましいと語った。

出典:Photo by U.S. Navy Lt. Amy Forsythe, Public Affairs Officer, Naval Support Facility Redzikowo ポーランドのイージス・アショアを視察する米海軍
ヒル中将によればイージス・アショアの中身については米国の工場で組み立てられて現地に輸送されるためモジュール化されていて、この構造を利用すればセンサー、ランチャー、制御コントロールを別々の場所に設置したり、配備先を変更するなど柔軟な運用が可能になると主張、これは中国やロシアのミサイル攻撃から生存性を高めるのに都合がよくイージス・アショア設置が検討されているグアムにピッタリだとDefense Newsは報じている。
ただイージス・アショアの後継システムについて具体的な計画はなく、ヒル中将が語った話は飽くまで彼個人の私見であり希望なので本当にイージス・アショアが移動可能なシステムになるかは謎だが、イージス艦を陸に上げたようなイージス・アショアは敵の攻撃に脆弱で「分散・機動・欺瞞」が叫ばれる現在の戦いにはふさわしくないのかもしれない。
※アイキャッチ画像の出典:Photo by Chris Szkrybalo
なら日本のイージスアショアを船に積む案はある意味正解?
日本のはセンサー、ランチャー、制御コントロールを一つの船に集約してしまっている案なのでこの場合正解とは言えないのでは?
船の整備が別途必要になるので正解でもない。
陸の固定目標よりはマシでしょう。攻撃されても守りやすいし周辺に被害も及びにくいですから。
船だと重量・スペース制限(ミサイル数制限)・船自体のメンテなどの問題があるから、設置するプラットフォームの整備の手間が大幅に減り、重量制限やスペースの制限が大幅に緩和される陸上型としてイージス・アショアが開発されたんだけど
港やドックに入っている間は使えないし、その期間が結構長い。
一番の問題は今使えない状態にあることが、
ぱっと見でわかっちゃうことでしょうな。
元々、イージス艦は敵のミサイルから自国艦隊を護るために作られたものだから、国土防衛専従にはできないんだよ。日本のイージスアショア案も海自の負担を減らす目的だったから、船に積むとか実は本末転倒さ。
いい機会だから日米共同で移動式陸上イージスシステムの開発をすればいい。
いっそ船に積んでみては、どうだろうか?
一か所にまとめるなら結局船がいいってことか。
1ヶ所に固めるのがまずいんだよなぁ…
自民党「紆余曲折あったがやっぱりワイらの判断は正しかったんや!(ドヤァ」
センサー、ランチャー、制御コントロールを別々の場所に設置することが可能ということは、日本の場合、センサーと制御コントロールを地上に建設して、問題になったミサイルランチャーを移動式にして問題解消できたのではないだろうか。
センサー、ランチャー、制御コントロールを別々の場所に設置することが可能ということは、日本の場合、センサーと制御コントロールを地上に建設して、問題になったミサイルランチャーを移動式にして問題解消できたのではないだろうか。
代わりに配置される移動式ミサイル部隊が問題になるだけよのうな?
移動式にしておけば特定地元民の反対で配備案が潰される可能性は減るよね。
逆に誰の頭上にもミサイルのブースターの残骸が落ちる可能性があるわけですが。
まぁ、そこは黙っておきましょうw
移動可能な迎撃システムに比べると運用に柔軟性が無いからな
その代わり船と違って大量のミサイルを配備・管理できるから国防用ミサイルだけでなく、イージスアショアそのものの防衛用ミサイルも十分確保しておける利点がある
固定目標というアショアの弱点を克服したイージスアショア代替艦は、ある意味ほんの少し時代を先取りしていたのかもしれない…
費用対効果と必要人員数とカバー範囲と稼働率に目を瞑れば()
1隻でまや型の2倍のセル数にすればいいんだよ!
よく分からないので教えて欲しいが何を目的にしてセル数2倍にするの?まさか今のイージスBMDって搭載ミサイルが少ないから複数艦展開しているので回らないとか思っていないだろうな?
それならイージスアショアにこだわる理由は無いよね
射程等の問題はあるけど、THAADで代替するかその射程延伸型を開発するって手も有るし、SM-3系のミサイルを継続使用するとしてもレーダーや射撃指揮システムは別の所(地上設備・艦船・航空機や人工衛星等何でも良い)からネットワークでリンクして使うってやり方も有るんじゃない?
THAAD-ERは予算計上下ばっかでいつものになるかは分からないし、THAADでSM-3と同じ範囲カバーするならマジで導入だけの予算は1.5兆円切らないからな、近年の予算超過見るに2兆円超えても不思議じゃない。そこから射程の短さをカバーする為に点在する7個高射群以上の維持と防護にどれ位の予算をつぎ込むのか。THAAD導入して守るなら首都圏だけが一番コスパがいい。
移動できるに越したことはないけど
政治的には24時間365日安定して運用出来る迎撃システムが欲しいんじゃないかなぁ
陸上イージス巡洋艦…(*´Д`)ハァハァ
ザブングル?
デラバスが好きです
タイヤで地上の脅威を踏みつぶせるようにしなきゃ
レーダーは兎も角ミサイルは車載で良いよね
対艦ミサイルですら車に載せてんだから
<過去記事>
グアムへイージス・アショアを設置するという決定は最良の選択肢ではない(*記事二つ目なので下へスクロールしてください)
リンク
大型トラックで構成するとか?
レーダー艦、ミサイル搭載艦、司令部艦で艦隊を組めばいいのではないでしょうか。ついでに護衛艦も
そいつらをアショアのカバー範囲できる分だけのセット数×3セット用意できて、その上ミサイル防衛以外の仕事をする船も用意できるなら名案だ
イージス•アショアの後継として固定式の分散型レーダー(又は車載レーダーとの併用)、車両搭載の長SAMで構成し、ネットワークで繋げて陸版のCECを構築するのはどうだろうか。
レーダーとミサイル管制を分散はどう考えてもBMDでは無理だから、
艀にシステム積んでメガフロート的な運用しちゃうのがいいような気がする。
名付けてイージス”ショア”。
これならミサイルのブースターは海面に落ちるし
基本係留している時しか戦闘員いないから陸上扱いで運用コストは安いし、
おそらくBMD専従艦に難色示している理由の船員が足りない問題は解決するはず。
なんならアショアと同様人数に余裕がある陸自で運用するのも不可能ではないはずだし。
冬の大荒れ日本海にメガフロートが耐えられるかしら。
あと漁業権ガーって騒がれそう。
耐えられるし、船に比べてはるかに動揺しない。
自走も可能。
メガフロートにする理由が?
それが有効ならとっくに採用されてるよっていう
船員をほぼ必あた要としない。
移動は可能。正しくは
ブースターは海上に落ちる。た
まだ何も実現されてないんだから「採用されてない」は否定する根拠にはなりえんよ。
寝落ちたら書きかけが暴発しとる。
あた、正しくは、た、は無視してください。
ようするにS-500みたいなのを、うちにもくれと?
ミサイルの発射部分は既存のタンカーとかの大型船ベースにして大量にVLS搭載してみるか
今のイージス艦だと一隻にSM-3数発でいっぱい打たれると心もとないしね
センサーと管制機能は陸上にあげといてそれの管制下にあるミサイルランチャー船だけ必要に応じて沖合に展開
ミサイルぶっぱなすだけの船なら何隻か作っても安く作れないかな?
乗組員も少なくて済みそうだし
どうだろうか?
タンカーでも運用・維持・メンテに金も時間もかかるという短所は同じだよ
まぁ必要な時に必要なものを持って行きたいというのは至って正常な思考回路だわな。
建物を建ててレーダーが入るのに少なくとも数年はかかるし、用地選定とか言い出したら日本でなくても5年、10年とかかる。
その間に状況が変わって無用の長物になったら目も当てられなわな。
そりゃ現代のマジノ線だもん
固定目標は弱い
アーセナルシップ復活させよう