米国関連

米空軍のF-35Aが降着装置を破損したまま着陸、C-130Hは着陸後に炎上

米空軍は先月F-22AとF-35Aを1機づつ失ったばかりだが、今度はF-35Aの降着装置が破損する事故と着陸時にオーバーランを起こしたC-130Hが炎上する事故が同じ日に発生したと報じられいる。

先月に続き再びF-35Aが事故、降着装置が故障して機体を破損した可能性が高い

米国のユタ州ヒル空軍基地で8日、空軍の第388戦闘航空団に所属するF-35A ライトニングⅡの降着装置が着陸時に破損する事故が発生したと報じられている。

参考:F-35A Landing Gear Malfunctions at Hill AFB

まだ事故の詳細は明らかになっていないため事故状況は不明だが搭乗していたパイロットは脱出に成功して無事らしい。


↑これは2018年の降着装置の破損時のもので今回の事故様子ではないので注意

ただヒル空軍基地の滑走路全体が閉鎖されているので、もしかすると降着装置の破損で機体が滑走路に接触して壊れてしまった可能性もあるが、これとは別に米空軍の輸送機C-130Hが着陸時にオーバーランを起こして壁に激突したあと機体が炎上して搭乗していた4人が重症だという事故も発生しておりF-35Aの事故と合わせて注目を集めている。

出典:U.S. Air Force photo by Andrea Jenkins A-10が降着装置の故障で胴体着陸を行った際の写真

どちらにしても空軍はここ数ヶ月でF-22AとF-35Aを1機づつ失い、F-15CとA-10は降着装置の故障で胴体着陸を行うなど事故が続いていたが、今月も早速F-35Aが破損しC-130Hが全損してしまった。もし今後も事故が続くようなら流石に議会が「空軍の運用体制に問題がある」と疑い調査に乗り出すかもしれない。

関連記事:米空軍、5日前にF-22Aが墜落したエグリン基地で今度はF-35Aが墜落
関連記事:第5世代戦闘機F-22Aラプターが墜落、パイロットは脱出して無事生還

インドに圧倒的な動員力を見せつける中国軍の様子を収めた動画

中国とインドは6日、両軍の司令官同士が会談を行いカシミール州ラダック地域の軍事的緊張感の緩和に向けて話し合いを行っている最中、印中国境に近い地域に大規模な軍の動員を行っていたと「アジアも欧州も軍事衝突寸前、中国は軍に動員をかけギリシャは戦争準備中」の中で報じたが、その様子を収めた動画がネット上にアップされている。

中国人民解放軍は湖北省に駐屯する数千人規模の空挺部隊に加え、戦車や装甲車など大量の装備品を中国西北部(詳細な場所は非公開)に移動させたと中国中央テレビ(CCTV)が報じていたが、確かに動画に出てくる兵士た装備の量は膨大で荒野に展開を完了した様子は圧巻だ。

これをインドが挑発と受け取れば印中国境沿いの軍事的対立はエスカレートするだけなのだが、もう中国は1回ことを起こさないと気が済まないのかもしれない。

インドが中国との会談終了後「友好的かつポジティブな雰囲気の中で会談が行われ、国境地域の状況を平和的に解決することで合意した」と発表したが、これといった具体的な進展は何もなかったので中国との国境を挟んだ睨み合いは長期化すると見られている。

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by R. Nial Bradshaw

転売目的か? ウクライナ空軍のMiG-29が持ち込んだ工場で盗まれる前のページ

米国製兵器も使用可、NATO規格の攻撃機「Su-25」が輸出OK?次のページ

関連記事

  1. 米国関連

    ロッキード・マーティン、米空軍が採用を検討している戦術訓練機にT-50Aで挑戦

    ロッキード・マーティンは米空軍がT-7Aと別に調達を検討している「高度…

  2. 米国関連

    米国が長距離攻撃兵器を含むウクライナ支援パッケージを準備中、GLSDB提供か

    ロイターは長距離攻撃兵器のGLSDB(地上発射型小口径爆弾)が含まれる…

  3. 米国関連

    バイデン大統領、ウクライナを支援するためレンドリース法案に署名

    バイデン大統領は9日、第二次大戦時のレンドリース法を彷彿とさせるウクラ…

  4. 米国関連

    KC-46の問題が大きく改善? 米空軍がブリッジタンカーの必要性を否定

    米空軍のケンドール長官は1日、KC-46Aと次世代空中給油機「KC-Z…

  5. 米国関連

    米ミサイル防衛局、SPY-7とベースラインJ7.Bが弾道ミサイル防衛に対応できることを実証

    米ミサイル防衛局は日本向けに開発を進めているAN/SPY-7対応のイー…

  6. 米国関連

    F-35Block4のエンジン問題、米空軍長官はAETPではなくF135EEPを支持

    米空軍長官は「F-35の現行エンジンを支持してアップグレードを行う。こ…

コメント

    • 匿名
    • 2020年 6月 09日

    PLAは近代化されてるなあ…装備がいい

    • 匿名
    • 2020年 6月 09日

    中国は「新型コロナ白書」ではひたすら自画自賛し、中国発生源を否定、情報隠しはしていないと強弁していましたね。
    そして片やインドは新型コロナで凄まじい死者を未だ出しています。
    そしてこの今回の侵攻、かつ大規模な兵力・兵站の展開。
    あるわけはないと思いますが、もし彼らのシナリオ通りだとすると驚愕です。

      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      事実がどうであれインド相手に限らず、中国はこの状況を政治利用していく気がしてならないです・・・

      1
    • 匿名
    • 2020年 6月 09日

    貼り付けられている動画の開始1:00付近に映っている中国東方航空の旅客機、あれはエアバスのA320かA319だと思うんだが、ああ言う侵略目的の兵員輸送、輸出したEUとしては問題無いのか?

      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      そこまで言い出すと紛争地帯に車を売るトヨタは死の商人なのか?まであるから…

        • 匿名
        • 2020年 6月 10日

        トヨタや関連販社は直接売っていない。
        ヤクザのアルファード・レクサス購入と同じ。怪しいブローカーの仕事だ

      • 匿名
      • 2020年 6月 10日

      A330の給油機型の輸出を禁止してる中東の国々に、旅客型のA330やA320シリーズを賄賂使ってまでばら撒いてるから、航空会社に売った機体を軍が利用するのは問題ないんでしょ。

    • 匿名
    • 2020年 6月 09日

    この時期にマスクしてまでやることなのかねぇ。中国は利害でしか陣営を維持できず、振る舞いによって世界を味方にするのが本当に下手くそ。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
  2. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフはアゼル領と認識しながら口を噤んだ
  3. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  4. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
  5. 米国関連

    F-35の設計は根本的に冷却要件を見誤り、エンジン寿命に問題を抱えている
PAGE TOP