ウクライナ戦争で多用される小型ドローンを使用した手榴弾による攻撃は「塹壕に隠れる敵兵」だけでなく戦車や装甲車を損傷させることあり、遂に米陸軍もこのコンセプトを演習でテストし始めた。
参考:Modernizing the Fight from Above: Testing and Training on Critical Capability Using New Technology
このコンセプトが正式に採用されるかは不明なものの「実戦で実証された戦術」なので今後の行方に注目が集まる
商用向けの小型ドローンに手榴弾を搭載して敵を攻撃する手法はウクライナ戦争で多用されており、この非力な攻撃手段は物陰や塹壕に隠れる敵兵だけでなく、上部ハッチが開いた状態を狙われると戦車や装甲車も損傷(車内の弾薬が誘爆すれば修理不可能なほどのダメージを与えられる)することが確認されている。
#Ukraine: In #Donetsk Oblast, an abandoned Russian BMP-1 IFV was destroyed by a drone dropped RGD-5 grenade, directly inside the driver’s hatch. pic.twitter.com/NfuyxP8TIB
— 🇺🇦 Ukraine Weapons Tracker (@UAWeapons) March 10, 2023
Russian drone bomber strike on a Ukrainian T-72B3 tank.
The tank was captured from Russian forces. pic.twitter.com/e2iCo1NIUQ
— Clash Report (@clashreport) March 2, 2023
ウクライナ軍は小型ドローンでロシア軍兵士や戦車を攻撃するシーンを積極的に公開して話題になったが、現在ではロシア軍も同じように小型ドローンでウクライナ軍兵士や戦車を攻撃するシーンを公開しており、遂に米陸軍まで手榴弾を搭載した小型ドローンをテストし始めた。
米陸軍は分隊レベルの状況認識と偵察能力を改善するため米Skydioが製造するクワッドコプター「X2」をベースに開発されたRQ-28Aの調達を開始、 2025会計年度の第2四半期までに1,080機(2023年までに480機を納品)を取得する予定だが、これは低率初期生産分の契約なので米陸軍が最終的にRQ-28Aを何機取得するのかは不明だ。
米陸軍戦闘能力開発コマンド(DEVCOM)はRQ-28Aに手榴弾を搭載して空中投下するためのキットを開発、これを今年2月の演習で第3歩兵旅団戦闘団(第82空挺師団)がテストしたと明かしており、米陸軍がドローンを使用して手榴弾を投下したのは今回が初めての試みで、このコンセプトが正式に採用されるかは不明なものの「実戦で実証された戦術」なので今後の行方に注目が集まる。
因みにドローンに小銃、迫撃砲弾、対戦車ロケット弾、地雷などを搭載したドローンは既に防衛見本市で幾つも披露されており、既に導入(本格導入なのか試験導入なのかは不明)している国も存在するため、この手のドローン導入はさらに加速していきそうだ。
関連記事:台湾製の武装ドローン「Revolver860」がポーランド経由でウクライナへ
関連記事:小銃を備えたドローン? 韓国軍、国産の自爆型や攻撃用UAV導入に着手
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Spc. Casey Brumbach
日夜SNSに上がる動画を見るに、余りに有効的過ぎて歩兵がかわいそうになるレベルだと思う。
常に上空を意識しつつ前方への意識も散漫になるしで、ストレスが半端無さそう。
動画に残せる=戦果を上げたからではないかとも思う
つまり、宣伝戦の為に成功した動画がアップしている
昨年の同時期には歩兵が火炎瓶でロシア軍車両を攻撃する動画がたくさんアップされていた
反撃を受ければ撮影どころではないとも考える
ドローンに詳しい識者も大量の戦果と同時に大量のドローンを失ったとも述べている
それを踏まえても有用な存在とも考える
危険物処理や味方の監視、管制には特に有効なツールに見える
戦術の発展とか見ていると楽しいけど、実際に自分が兵士だったら滅茶苦茶恐ろしい時代に生まれてきてしまったって思う
今後の展開がどうなるか全くわからないけど、ウクライナが勝つ姿をみた中国がアジアで戦争を始めるのを思いとどまってほしいな
逆にドローン技術で進んでいるから、勝てるとふむかも。
中国はドローンの先端技術で数年前から完全に日本を圧倒してるんで、寧ろ自信つけそうですね
>自分が兵士だったら滅茶苦茶恐ろしい
残念だけど民間人もターゲットになりうるよ。ウクライナがやっていないだけで。
手榴弾の先端にガソリンを入れたペットボトルを付けておくと効果上がります!
目標を外してもガソリンが燃え煙がでるので、第二波攻撃で目印になりますし、敵兵士が外に出てきて鎮火作業するため二次攻撃で殺傷できる確率があがります。
装甲車両には火炎瓶と手榴弾の複合品の方が、手榴弾単体より効果があると評価が確定されつつあります。
火を吹くドラコンと現場では呼ばれています。
DJI MAVIC 3で手榴弾1つと200mlのガソリンを搭載して、ロシア軍のT72を攻撃し火災を発生させ走行不能にした戦果がありました。
テロにも応用できそうで恐ろしい話です
そもそも、このタイプの攻撃を始めたのはイスラム国ではなかったかという覚えがある
戦車は無人砲塔にしちゃえばハッチ内部への投下は防げそうね
勿論センサーやらカメラやらは壊れるだろうけど
1番大事な乗員を守れる
塹壕は。。。屋根でも付けるか?
屋根付き塹壕に可燃物を載せたドローンを突っ込ませる
その後手りゅう弾を載せたドローンを突っ込ませる
火事になる、みんな出てくる、そこを攻撃
ってやるでしょうね…
書いてて嫌になりますけど
それ、燃料気化爆弾なら一発なんよ……
上が開いているイメージが多い塹壕だけど、敵の砲撃から身を守るために掩体という遮蔽物をつけることはあるし、それをドーム状にした掩体壕というのもある。すでにある発想だよ。
ドローン手りゅう弾の恐ろしいところは砲弾やミサイルと違って攻撃のタイミングを自在に計ることができること。いかに防空を意識した戦車や掩体壕も人が出入りする瞬間は無防備だからね。
サーマルカメラ付けたドローンが兵士の背中に手榴弾直撃させて殺す映像見たわ。
夜戦に空飛ぶサーマル持ち出されたら特殊部隊も戦いにくくなるな。
常に全方位を見張ってドローンを検出してくれるドローンが必要なんでないの…
陸戦のトピックは砲火力や砲弾消費量。大量の偵察機が徘徊して砲兵を誘導し、非力だが低空から精密な攻撃を行う攻撃機が歩兵を叩く。
見れば見るほど第一次世界大戦そのもの・・・とすると次にくるのは偵察機を改造して敵偵察機を排除することだろうか。どうやって空対空攻撃を行うのか?という課題があるところもそっくりで、ドローンに限った制空権の概念が生まれたりするのかな。
でもこれ目標にダメージ与えるまでに時間かかりすぎやん?
ジグザグ状の塹壕だと成果は0-1人やしコスパゴミやないか?
ただでさえ手間のかかる塹壕堀が
ジグザグ塹壕でさらに時間も手間もかかるので
嫌がらせという点では、安いコストでコスパが良いかも ?
雲蚊のごとく飛んできたら、たまらんよ。
人一人と市販ドローンだったらコスパ良すぎだ。
イランも核開発でロシアの技術支援を戦闘機と共にうけそうで、中東も強硬派のイスラエルとイランの緊張が高まってきましたからね。アメリカ軍が訓練するのはイランとか見据えてそう。
ドローンの騒音を大幅に軽減できる「環状プロペラ」なんてのも開発されてきてますし、ドローンの飛行音が五月蠅いのも今のうちかもしれませんね。兵士も常に上を眺めてる訳にもいきませんし、恐ろしい時代になったものです。
AIの顔認識技術や自動運転の対象物認識技術の応用で
視覚を代理するスコープができれば兵士の役に立ちそうですね。
安価な暗視装置さえ全兵士に配備できるかどうかなので
コスト面で無理か ?
歩兵が手榴弾を投げ入れる肉薄攻撃が
ドローンでも飛んでくるようになった、と考えると
ゲーム環境が変わったということで
米軍が研究するのもありそうに思えます
ハッチが閉じていてもを開けられるアームとか、
夜襲用の戦術とか、開発してるのかな
そういえば、上に屋根をつけた戦車を見なくなったのは
何でだろ?有効そうなのに
多分、自己鍛造弾は防げないからでは。
自己鍛造弾は、弾の直径の同等の貫通力を
起爆地点から直径の500倍の距離まで発揮するそうです。
仮に直径75mmの弾なら、75mmの装甲を
距離3.75mで貫通するわけです。
サンシェードから砲塔天蓋まで1mくらいでしょう。
また、砲塔天蓋の装甲はよくて40mm程度でしょう。
ですから、サンシェードの意味があまりないものと思います。
自己鍛造弾は、おっしゃられている通り威力が金属片の直径に比例するらしいので良さそうに見えるのですが
なぜか西側の対戦車ミサイルのトップアタックモードでもタンデム型?のHEAT弾が使用されているようですね。
自己鍛造弾ならHEAT弾の弱点である空間装甲やスラットアーマーといったものは関係ないようなのでトップアタックでなら万能な気もするのですが、なぜ西側の兵器でもそうしないのかは何か理由があるのでしょう。
パッと思いつくのは歩兵型の小型の携帯火器では直径がたらず威力不足かということです。
疑問なのは西側の戦車はトップアタック対策をどうやってやっているのかという点です。当然アメリカは自分の持っているジャベリンでエイブラムスがあっさり撃破されないようにしているはずです。
単純に天井の装甲を数百ミリ以上の複合装甲に匹敵する装甲で守ることって重量、重心的に可能なんですかね。ご存じの方いますか?
詳しくはわかりませんが。
日本の10式戦車は砲塔上面に複合装甲あるいは
ERAを取り付けることを想定しているようです。
ただし、実際に取り付けた姿を見せたことは一度もないようです。
そういうミサイルとかの”遅い”弾はアクティブ防護システムで撃ち落すのがトレンドなんじゃないかな
フルスペックの戦車砲から発射されたAPFSDSにも反応して撃ち落すとか大層な事言ってた代物もあったけどアレどうなったんだろう
偵察/徘徊攻撃型ドローンの存在が恒常化した戦場では、目視による上空監視が重視されるようになったからでは。
敵ドローンの存在に気付くのが致命的に遅れれば部隊全体が奇襲的に打撃を受ける可能性さえある。有効なドローン探知が普及していない現状では、トレードオフで上空視界を遮る屋根は外したほうが良いてことかなと。
専用の対戦車弾は防げなくとも、
手榴弾の投げ込みを防ぐには
サンシェードは有効かな、と
アクティブ防御があっても、
ドローン側が高度をとって
安い弾を何個も落とされ続けたら
いずれ防御側が弾切れしそうだから
結局ドローンを落とすか、
防御するかしかないのかな、、
網戸みたいなもの位あってもいいよね。
このブログの過去記事や他のメディアを確認する限り、サンシェード付き戦車は効果ないっぽい。ジャベリンは貫通するし、砲塔ごともぎ取られた様な残骸の写真がネットで見つかる。
西側でこれやるならコマンドモーターから射出で上面ハッチめがけて飛んでく超小型ミサイルになるだけでは?自立誘導の最終判断でEFPが有効ならモードでEFP化するマルチHEATを使うだろう。
上面が基本紙なの人間が上面から出入りする構造上は仕方なく普及進む中口径RWSの上面はメンテハッチの関係で更に紙だ。あれらの上面を重装甲化したら継戦能力で大打撃だろうな。しかも装輪装甲でトップヘビー化は走行安定も危うくなる。
停滞した戦線ではこのような戦術は有効ですが、現代の戦争においてこのような塹壕&火力戦なんてのは特殊な方なんですよね。
何でもかんでもウクライナ戦争を戦訓にするのはそれはそれで危ない気がする。
AIと組み合わせて人間を無差別に攻撃する自律ドローンは簡単に作れてしまう
いまだ戦場に現れてないのなら倫理観が働いているのか
人間を無差別に攻撃するドローンは、敵味方識別がいる戦場では使えないかと
そしてそういう用途では地雷原で十分かと
地雷原は一度当該地域を一度占領して爆弾を埋めないといけない。その点無差別殺戮ドローンはGPSで当該地域を指定するだけでいい。しかも爆弾を埋めれない海上や空中でも有効。「空中機雷」という新概念が誕生しうる。
安価で長時間待機できる陸上型も有効だろうな
だるまさんが転んだ みたいに近付いて来るやつ
水上水中も同じく 怖っ 嫌な時代だぜ