米欧州軍司令官とNATO最高司令官を兼任するクリストファー・カボリ陸軍大将は10日「ロシアの戦力再編は予想を上回るスピードで行われおり、戦力規模は侵攻前よりも15%ほど大きくなっている」と下院軍事委員会の公聴会で証言した。
参考:Russian Air Force Has Only Lost 10 Percent of Fleet in Ukraine, US Officials Say
カボリ陸軍大将は具体的なロシア軍の戦力回復について数値を提示、ロシア軍の戦力回復は予想を越えている
ロシアがウクライナ侵攻で経済的にも軍事的にも莫大な損失を被っており、カボリ陸軍大将は下院軍事委員会の公聴会で「これまでにロシア軍は2,000輌以上の戦車を失い31万5,000人の死傷者を出した」と、国防総省で安全保障問題を担当するワランダー国防次官補も「ロシアのウクライナ侵攻には現時点で2,110億ドルの費用がかかっている」と証言したが、カボリ陸軍大将は「ロシア軍は弱体化するどころか侵攻前より規模が大きくなっている」と指摘した。
“ロシアは短期的にウクライナでの消耗戦で優位に立とうとしているが、陸海空の戦力を統合するロシアの能力に限界がある。ウクライナに対する米国の軍事援助が停滞しているため、ロシアはウクライナの防空能力を圧倒しようと自爆型ドローンや長距離ミサイルを使用している。ロシアは生産し、備蓄し、数日おきに非常に大規模な攻撃を仕掛けてくる。さらにロシアの砲弾発射量はウクライナの5倍に達しているため、米国からの新たな軍事援助が届かなければロシアの優位は益々大きくなり、数週間のうちに10対1(ロシアとウクライナの砲弾発射量)になるだろう。これは仮定の話ではない”
“ロシアは長期的にグローバルな能力を強化しよう努力しているため核戦力に投資を行っている。さらに地上戦力の拡充も視野に入れているため徴兵年齢の上限を27歳から30歳に引き上げ、潜在的な徴兵対象者を200万人増加させた。ロシアはウクライナの占領地域やフィンランド方向に新たな部隊を配備するため地上部隊の再編を計画中だ。ロシアは予想を上回るスピードで戦力再編を行っているため戦力規模は侵攻前よりも15%ほど大きくなっている”
“ロシア軍の戦略戦力、長距離航空戦力、サイバー戦力、宇宙戦力、電磁スペクトル戦力は全く失われておらず、ウクライナで空軍が被った戦力の損失も10%程度だ。海軍は黒海で大きな損失を被ったものの、他の戦力(北方艦隊、太平洋艦隊、バルト艦隊、カスピ小艦隊)は無傷なのでグローバルな海上活動はピークに達している”
カボリ陸軍大将が言及した「徴兵年齢の上限を27歳から30歳に引き上げた」という部分は、年2回実施される義務的徴兵(大体15万人規模の徴兵が春と秋に行われる)の年齢上限のことで、1年間の徴兵を終えたロシア人男性は予備役に編入されるため「潜在的な人的動員人数が増加する」という意味になり、ウクライナ侵攻のための「強制動員」や「契約に基づく予備役の採用」と「義務的徴兵(徴兵者=新兵を国外の軍事作戦に参加させることは法律によって禁止されている)」は別なので注意が必要だ。
因みに証言を取り上げたAir&Space Forces Magazineも国防総省高官の話を引用して「ウクライナはA-50を2機撃墜するなど『ある程度の成功』を収めているが、ロシアもウクライナの地対空ミサイルが届かない範囲に留まることで適応してきた。ウクライナ空軍の能力を大きく拡張するF-16の到着は数ヶ月先(夏頃)の話だ。我々が戦争初期に目撃した(地対空ミサイルの射程内に侵入すると撃墜されるという)ルールにも変化が生じている。高高度から長距離兵器を使用するのではなく低空飛行と滑空爆弾を組み合わせた攻撃が増えている。これは戦争初期に見られなかった戦術だ」と指摘している。
欧州諸国の安全保障担当者が「ロシア軍の戦力回復は予想を越えている」と再三訴えてきたが、カボリ陸軍大将は「(ウクライナで損失を被っているにも関わらず)ロシア軍の戦力規模が侵攻前よりも15%ほど大きくなっている」と具体的な戦力回復の数値(15%の内訳は不明)を提示したため非常に興味深い。
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※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России
滑空爆弾って、飛距離を稼ぐため高空から投げるんだとばっかり思っていました。
低空飛行から投げるんですね。
ここで言う高高度とは爆撃機が飛行する圏界面のことでしょう
あまり詳しい分野ではありませんから適当な想像ですが、滑空爆弾は基本的にグライダーですからそんなに高度をとっても効率的に滑空しないのでは
滑空爆弾、グライダーにとって、高度は燃料です。飛距離は発射時の高度に比例します。具体的には、揚力 (Lift) と抗力 (Drag) の比、L/D を高度で乗じた値だけ飛行距離を得ることができます。
L/D が 10 だと、高度 1000 m で飛行距離 10 km, 高度 10000 m で飛行距離 100 km ですね。
初速が滑空速度より速ければ、もう少し飛距離を伸ばせます。
露系のテレグラムなどで見ると超音速で飛行中の航空機から投下すると90kmくらい滑空して目標に到達と書いてあるのもあり、様々な条件で使用可能なのでしょう。滑空キットは塗装もしていないし線材などもむき出しで無駄な手間は省いた実用本位。急いで大量に作って有効なうちに使い切る。塗装や見栄えに凝って金をボッタクル西側兵器とはえらく違います。兵器に対する基本思想が違うのでしょう。
過去T34戦車に対してドイツ軍は細部の仕上げには雑な面が見られるが、砲、装甲、走行装置など極めて優れており第一級の兵器だ(概略)と評していました。AKなども都市・砂漠・畑・泥地・寒冷地でもは信頼度は高く世界中でコピーされ使用されている。露の兵器は質実剛健。前線と製造部門の風通しが良く絶えず改善されているのでしょう。政治と外交主導で兵器が選ばれ与えられるのは本末転倒。
私も映像を見ましたが、金属製のベルトで既存の爆弾に取り付けるだけのシンプルな構造でしたね。
ロシアの様々な側面を今回の戦いでも目撃しましたが、あんなに粗暴で雑な行動パターンからは考えられないほどスマートな兵器を作ることができるのは何故なんですかね。
あのベルトって,輸送用の荷締めベルトですよね・・・
メーター数百円で売ってるレベルの。こんなので?!と思いますが,こんなのでやってしまうのがロシアなんでしょうね。
はい、私にもそう見えました。金属むき出しの本体も衝撃でしたが、あのベルトは。。。
こういう部分に差が出るんだなと。地味ですがこの積み重ねは大きいですよね。。。
トス爆撃を示唆していると解釈しました。
低空飛行→レーダー回避→投下前に急上昇→発射
(2023/7/9 ロシア軍のUMPK滑空誘導爆弾によるスタンドオフ攻撃と対抗策 Yahooニュース)
ハインドがロケット弾のトス爆撃をしている映像を見て当たるのか?と思ったけどやはり滑空爆弾だとプラスにしかならないですね。
仰る通りです。
原始的な手法ですが、今までの訓練の延長線上のため実戦投入も容易でしょうし、本当によく考えられてるなと。
ロケット弾なら、散布界が増して面制圧。
滑空誘導爆弾なら、射程アップ+精密爆撃。
ウクライナが片付いたらポーランドという事でポーランドは大軍拡に走っていますが、
本当にポーランドなのか?と思っています。
北海道に上陸させる船なんかロシアに無いからあり得ないというのが一般的解釈と思いますが、
今回の戦争でロシアは当初の一般的解釈通りの弱さにならず、この記事のように逆に強化していってます。
流石にロシア単体で北海道侵攻であれば迎撃できると思いますが、北海道の場合は台湾有事とセットで動く筈ですし、
台湾有事になれば自衛隊は全力で中国側に対処しても足りてない状況です。その状況であれば北海道は完全に手薄でしょう。
輸送船が無いに関しても本当に取りたいのであればこれまでのロシアを見たら何らかの強引な代替案を考案するでしょう。
アメリカは国として見た場合、勝ち筋が全然見えていないのに途中でウクライナ武器支援を辞めてしまう
一方でイスラエルが人道的な間違いをしていても支持と支援を辞めないというあり得ない判断ミスを繰り返しており、
判断内容に関してカントリーリスクが発生していますので北海道にロシアが手を出しても日本側では対処できないレベルの
想定外なあり得ない判断をするかもしれません。
そういう想定外の判断をされた場合、今の日本にとってはそれは即ち中露に降伏しか選択肢が無くなり、国家の終了を意味します。
参戦しないどころか武器弾薬支援すらウクライナのように途中で止めてしまうといった判断をやりかねないリスクがあります。
結局チェンバレンの失敗を西側は学んでおらず、ここで止めないといけないポイントを”また”外してしまう事で世界大戦になだれこんでしまいそうに見えまし、それによって我が国は満州や千島列島に続いて北海道を次は失う事になって日本も”歴史は繰り返す”に巻き込まれる筋に乗りそうになってる事が怖いですね。
ウクライナは数キロ単位で戦線を下げ続けているのでウクライナ平定まではまだまだ時間がありそうに今は見えますが、心が折れた時点で一気に崩壊して平定されるでしょうから西側の支援が今のままでは何年も続くとは思えません。
米の体たらくを受けて欧州が少し気合が入ってきましたが日本も今からでも弾薬の大増産体制を築いてウクライナに弾薬支援を行うべきです。ロシアはキレ散らかすと思いますが、ウクライナが平定された後はポーランドに行こうと台湾が始まれば必ず北海道を取りに来るでしょうから関係ありません。
ロシアは占領地の住民や少数民族を徴兵してロシア正規兵の弾除けに使ってますから、北海道が取られた場合、東北に次に来る際は北海道の人間を徴兵して陸自が作った地雷原や防御陣地の前を歩かせるでしょう。
そういう日本人同士で殺し合う最悪の将来にさせない為にも、アメリカがバグっている今、バグっているという事は、日本有事の時にアメリカの支援の確証性が無い(=日本も平定される)ので、日本はなりふり構わず自律的にウクライナに積極支援すべきと思います。
ベトナム戦争でも北ベトナムが勝ったらアジアはドミノ倒しで全て共産主義化するからベトナムで戦わなければならないというのが理屈でした。ドミノ理論と言いました。北ベトナムは勝ちましたがその通りにはなりませんでした。まー詐欺です。露がウクライナで勝ったらポーランドが攻められるというのも戦争を続けるための同じ詐欺論法です。
あなたの考えている戦争は第三次世界大戦です。第三次世界大戦を想定していることに気が付くべきだ。日本が単独で露中北の3核保有国を相手にして第三次世界大戦を積極的に導くためにウクライナに積極支援すべきだとお考えですか?
すごく真当な意見と思います
第三次世界大戦がおきた危険性は
どの大国考えてるはずですよね
自分は自国の侵攻に他国を巻き込む
アメリカのが怖いです
チェンバレンの例から学んでいないと言うけど。
ズデーデン地方の例を出して、妥協したら戦争が起きると主張して、妥協しないで結局戦争。
そもそも西側はウクライナ戦争回避をどの程度優先したかすら怪しい。
歴史から学ばないじゃなくて、得られる教訓が人それぞれだし。
現状分析すらバラバラだし。ロシアの分析もバラバラだし。
結論があって、それに都合の良い教訓と分析を当てはめているだけ。
結局最後は、、、好みだな。
台湾有事とロシアによる北海道侵攻が必然だと言うのであれば、いまウクライナに弾薬支援を考えるよりもとっとと非核三原則を放棄して自前で核兵器を持つか、早々にアメリカに見切りをつけて中国に従属したほうがマシでは?
現実問題としてどっちも出来そうにないままで、いざ有事となったらアメリカ次第で日本の行き先は決まるでしょうけど
日本は別に大々的な軍拡までしなくても、通常弾薬の備蓄と、MDが少しはお題目通りの役目を果たせるくらいの定数充足に当てるべきですね。
空自基地の掩体化とか、そういう地味な努力も。
Jアラートの避難訓練がようやく実地予定なんだとか。
避難壕の選定などもやってはいる様ですが、地下鉄のある都市部はまだしも、田舎は絶望的だとか。
私もそこまでの軍拡は必要ないように思います。
基本、島国で北海道以外は山が多くて平地が少なく、幹線道路も限定されているので(なんてここにいる皆さんに今更いうまでもないことですが)、通常弾薬の備蓄と徴兵制に加えてゲリラ戦とサバイバル術の指導、あとはポイントになる場所にトンネル掘って要塞化していけば、どの国も攻めたくなくなると思います。
しかし、日本国よりも日本人がそれが出来るかどうか。。。。
>日本はなりふり構わず自律的にウクライナに積極支援すべきと思います。
“なりふり構わず”ならば、ウクライナへの支援は一切せず、その金で日本独自に核武装すべきでしょう。{日本有事の時にアメリカの支援の確証性が無い(=日本も平定される)}という前提ならば尚更のこと。
「ウクライナに積極支援」という己の手を汚さない他力本願な消極策は、なりふり構わずとは言えないかと。
いつも思うんですが。日本人ってものすごく日本を大切に思ってて微笑ましいんですが。
多分、というか、確実に、ですね。
北海道って、ロシア人にとってそれほど魅力的な土地ではないと思うんですよねー
何十兆円の支出と何十万人の死傷者と核戦争の引き金を引くリスクまで背負って攻めこむ価値があるとロシア人が思っているのかどうか。
まずはそのへんからでしょうかね・・・
ちなみに戦略上の太平洋への潜水艦航路を確保するという要請は択捉島とその周辺海域を支配することで達成されているので別に北海道をとらなくてもさほどの問題はありません。
戦略は、まず相手を理解してから、ですよ。
ロシアの極東開発のゆっくりさを考えれば侵攻があっても早くて来世紀ですかね
モスクワからしたら辺境なのは永遠に変わらないですからね、優先度は低い
連邦分裂して極東連邦管区単体で独立したら分からんけど
まぁロシア人にとっては偽ロシアみたいな北海道だけど、日本人にとっては農業生産の大部分を占めるユートピアだからね….
しかもアイヌを征服した場所だから分離独立工作も可能ではあるし、過剰反応は仕方がないんじゃないかな
しかも北海道で獲れる農作物や天然資源って、どれもロシア本土でクソほど獲れるものばかりですからね。
いや、今更ロシアが北海道なんて取って何に使うの、と。。。
日本は天然資源に恵まれた水の国だから、中国の水源を欲しがって狙ってくるに違いない!と中国が言い出したらバカだなと思いますが、全くおんなじ構図を感じますね。
ちなみに冷戦期に北海道侵攻が問題になったのは、「日本の共産勢力が共産主義革命を起こしてソ連に支援を求めた場合に支援に行く」という計画がソ連側にあったからで。あくまでも共産主義上のボランティアとして日本人を助けに行くという計画であって,別に日本が欲しいわけではなかったんですよ。むしろロシア人側からは「行きたくないけど日本人のために行ってやる」という構図でした。
仰る通りです。
ロシアは、ウクライナへの半端ない熱意に対して、北海道はかけ離れているなと。
オホーツク海は、戦略原潜の潜伏地域と言われていますが、既にロシアの内海になっています。
宗谷海峡・津軽海峡も、国際航路として既にある訳です。
仮に、北海道を本気で心配するのなら、ウクライナにお金や物資を渡す前に、北海道防衛強化に一刻も早く使うべきでしょう。
自宅(日本・北海道)が災害の備えなく心配がないのに、どこに住んでいたか知らないレベルの他人(ウクライナ)・遠方・薄い付き合いに喜捨してたら、自宅を優先しろと家族に怒られるでしょう。
国際社会という長屋に住んでるんだから自分の部屋にだけ火災報知器つけて消火器用意しても効果薄かと
国際社会は、長屋にという建前ですが、繋がっていないんですよね。
町内会のルールを牛耳ってる家・消防団の権限のある家・別荘を持ってる家と大差があるんですよね…
まぁ、本当にウクライナとつながってたら「喜捨」などと揶揄する間もなく巻き込まれてるわけで・・
日本とウクライナとは町内会のルールを牛耳れない・消防団の権限がない世帯という次元では同じなんだから緩やかでもつながるしかない
どのみち日本は「町内会のルールを牛耳ってる家・消防団の権限のある家・別荘を持ってる家」にはなれないんだから
日本は、仰る通り、ウクライナともヨーロッパ各国とも繋がっておらず、距離が遠いんですよね。
対中国でも、20世紀後半~21世紀前半は、ヨーロッパは商売優先の別次元の動きでして。
マクロン大統領(フランス)も、台湾海峡の中立を明言してるくらいなもんですよ。
ウクライナも、中国と戦前から親密ですし、戦後の関係も未だにはっきりしてないのが現実です。
その辺が『ふわったしたまま』ですから、そこをはっきりさせる所からでしょうね。
それ言い出したら日本だって特段中国に敵対的なわけではないし・・
日米安保を強化すること自体が敵対と言われればそれまでだけど、米の規制以下の半導体機材は普通に販売してるし
このあたりはロシアがブチャの虐殺やるまで欧米日から強い反発を食らわなかったように、実際にことが起こらないと白黒つけれないものじゃないでしょうか
北海道の心配よりも、今の国境海域で採れるカニ(などの海産資源)の方が現実問題として心配。
ていうか道東地域は日本ですら、ほとんど見捨てられています。
そこにつけ込んだのが例の国会議員ですが、北方領土を奪還したければ、ショウケースとして道東地域を経済的に発展させ、4島よりよほど豊かな暮らしを見せつけないといけないはずなのに、実際にはどっちの国からも僻地として良い扱いを受けていないから、貧乏勝負になっている始末。
国力的に独ソ、中ソ、中露の二正面は厳しいのでどちらかと融和政策をして下さい
個人的にはロシアの方がいいですね
中国に比べて脅威が小さいのと他人の財布で支払いが出来そうなので
アメリカがウクライナと日本に対しての支援の話をしているようですが色々と条件が破綻しています。
まず台湾有事の際はアメリカ軍は台湾に対して支援も空母も派遣しないのは間違いない。
台湾を取り囲みかく武装をしている台湾海軍と本国からの空軍にアメリカ海軍と言えどただでは済まない。
ロシアの北海道侵攻についてはロシアの議員の失言はあったがプーチン大統領は日本に対して今でも強硬的な発言は行っていない。(日本を潰すならLNGと穀物を止めればゲームオーバー)
あとアメリカにとっての日本は重要な同盟国でありGDP4位に下がったとはいえまだまだ重要なATMだ。
対してウクライナはロシアに対しての当て馬以上それ以下でもなくただロシアの嫌がらせをする駒でしかない。(バイデンはここで支援を辞めるとロシア勝利後の方が高くつくと本音を漏らした)
だからウクライナがどうなろうがサハリン2に日本企業が居座れているうちはロシアが北海道に攻め込む事は100%ない。
ロシアの北海道侵攻より、中国の沖縄侵攻のほうがまだ現実味があるように思います。
後者はドンバスとウクライナほどじゃないにしても、米軍基地問題等々で日本本土とは色々軋轢がありますし……。
軍人、シンクタンク、軍事評論家、マスコミ予測外しすぎ問題
ロシアを軽く見がちなバイアスを感じる。願望と言うべきか
マスコミは報じるだけで予測なんてしてないでしょう。
予想くらいならしてるかもしれませんが。
>ロシア軍の再編スピードは予想以上、戦力規模は侵攻前よりも15%増加
ロシア軍の死傷者は31.5万と(西側によって)予測されているのに戦力を拡大できたのは、ウクライナと異なり「埋蔵金」が本当に存在したのか、死傷者の数を過大に見積もったかのどちらかでしょう。幾らロシアの方が人口が多いとはいえ、全面動員を行わず30万人以上の人員を補充することは不可能です(人口過多で悩むアフリカの友好国の民兵でも参戦しない限り)。
逆にウクライナが戦力の拡大をできないのは「埋蔵金」の人員が全部お亡くなりになられたとか、アフガニスタンみたいに兵士を雇ったふりをして高級将校が給料を着服していると思われます。西側諸国は金持ちだが兵器も高額であり(その分高性能だが)、若者の人口も減り続けているので、支援金額に似合う兵器の数量と義勇兵は期待できそうにありません。
FDRの時代のアメリカが羨ましい、あの頃のアメリカの工業力は世界の半分を占めており、(移民に頼らず)人口が増加していた。
みんなだよそれ
ロシアも
・ウクライナのゼレンスキー政権は数日で倒れ数か月内に全土を併合可能と推定 → 3年経過してもまだ
・なんだかんだ言ってウクライナ人に花束を持って迎え入れられる → 反ロ感情大盛り上がりで、講和のこの字も言えない雰囲気に
・身内のいざこざなんだから欧米が強い反発をするわけない → SWIFT排除やロシア首脳やオリガルヒの資産凍結開始
証拠はないけど。
ロシアは楽観シナリオと悲観シナリオのマルチシナリオで動いている気がするな。
プランaと予備プランbで動いている。
対して西側は、意見の多様性はあるけど。
正義を振りかざして、全然ダメな感じだな。
可能性と蓋然性の区別がついておらず、論理的思考はできるが水平思考、批判的思考(自己批判)をしない人が仮定に仮定を重ねた論理を展開すると現実と剥離したファンタジーになりがち
おまけにメディア、ネットで同じ様な考えの人を見つけると早まった一般化を起こすので面倒くさい
ロシア甘くみて攻めてきて、
返り討ちにあって驚愕して、
今度はロシア怖いになるという、
ナポレオンやヒトラーなどによる欧州の伝統ですな
ロシアは、購買力平価基準で見れば、名目GDP以上に力がありますからね。
ロシアとアメリカを比較すれば、同じ金額でもロシアの物価が安いため、ロシアの方がより多く兵士を雇って・兵器をより多く買う事ができます。
ウクライナの兵器調達は、欧米からの喜捨で賄っているため、実質的に欧米の物価と比較すれば分かりやすいと考えています。
追記です。
そこに、戦争に必要な基本的な資源の自給。
鉄・石炭・石油・天然ガス・特殊金属・食糧・肥料などのサプライチェーンが、自国で完結できる強みが加わります。
そもそもウクライナ侵攻前のロシア軍は、ソ連崩壊前の東西冷戦時代と比べれば、大幅に縮小再編成した状態であり、また当然、戦時に予備役兵を動員して、予備役部隊を編成することを前提としていた平時の編制です。
日本の陸上自衛隊なども、今の編制は平時の編制であり、有事となれば予備自衛官や、予備自衛官補を招集して、平時の縮小編制でコア化されている連隊を、再編成する前提の編制です。
今のロシア軍は、予備役兵を動員、招集し、T-55戦車のような予備役部隊用の保管兵器も、実際に実戦配備に移しているわけで、かなりの部分が戦時編成に移行しています。
情けないのは、そういう常識的に十分に予想できるはずのことを、予想以上とか、予想を超えている、というようにNATO軍、特にアメリカ軍の幹部、参謀がいっていることで、こんなんではどんな新型兵器を開発しても、どれほど機密情報のセキュリティを強化しても意味がありません。
敵のレーダーの探知を避けるために超低空飛行して、急上昇、ポップアップして爆弾を切り離し、再び超低空飛行で離脱、などというのは東西冷戦時代の1950年代からすでにある爆弾投下法で、別に目新しい方法ではありません。
この紛争でロシアが得た利は、腐敗した軍の膿を絞り出して組織的にリフレッシュした事ではないだろうか
(リフレッシュの為に支払ったコストとは莫大だし、挿げ替えなきゃいけない国家の頭が一番腐ってるけどな)