ウクライナ侵攻372日の戦況はロシア軍がバフムートのアクセスルート(00506)遮断に王手をかけている状況で、市内の戦いもバフムトフカ川東区域の大半をロシア軍が支配している状況だ。
ゼレンスキー大統領が「ますます困難になっている」と表現するバフムートの状況
ゼレンスキー大統領は先月27日に「バフムートの状況がますます困難になっている」と言及していたが、ウクライナ参謀本部が1日午後~2日午前に発表した戦況報告、OSINTやロシア側情報源を戦況マップに落とし込むと以下の通りになる。
ウクライナ軍参謀本部の発表からベルヒルカやヤヒドネに対する記述は消え、オリホヴォ・ヴァシリフカ、クロモヴェ、イワニフスキーで敵の攻撃を撃退(青で囲んだ拠点)したと明かしており、特に注目すべきはバフムートに残された最後のアクセスルート「00506」が経由するクロモヴェへの地上部隊による攻撃だ。
ここを落とされるとウクライナ軍は車輌でバフムート市内にアクセスするのが困難になり、軍用トラックや商用車での物資輸送は相当厳しくなるだろう。
一応、00506からイワニフスキーの裏に繋がる未舗装の農道的なものは幾つか存在し、不整地を踏破できる車輌ならチャシブ・ヤール方面に移動することも可能だが、天候や気温によっては泥の海と化す可能性があるため、クロモヴェを失うと安定的なバフムートへのアクセスはもう望めないだろう。
他にもOSINTやロシア側情報源はボタニフカへのロシア軍接近を報告しており、バフムート市内の東部と南部でロシア軍は前進を見せており、もうバフムトフカ川の東側区域はロシア軍が大半を支配している状況だ。
バフムートと比較すればアウディーイウカの状況は安定しているもののロシア軍は包囲に向けた試みを諦めていない
アウディーイウカ方面にも動きがあり、ウクライナ軍参謀本部はカムヤンカ、トネネキー、ペルヴォマイスキー、ネーベルズキーで敵の攻撃を撃退(青で囲んだ拠点)したと明かしている。
さらにウクライナ軍はオプトネからアウディーイウカに向かうロシア軍の撃退した動画を公開しており、ヴォーダイン~オプトネの突出部が北に向かってじわじわ拡大していることを示唆、さらにロシア側情報源はクラスノホリフカへの前進も報告している。
まだバフムートと比較すればアウディーイウカの状況は安定しているものの、ロシア軍は包囲に向けた試みを諦めていない。
ウクライナ軍は反撃準備を整えるため「あと1ヶ月~2ヶ月ほど時間が必要」を言われており、どこかの戦線でロシア軍の戦力を拘束しなければならず、バフムートを守るウクライナ軍部隊がその矢面に立たされているのだが、流石に反撃準備が整うまでバフムートを維持するのは難しいだろう。
最近はロシア軍(ワグナー)の攻勢に押されるウクライナ軍というニュースが多いため、日本でも「ウクライナ軍はまもなく大敗北喫し戦争終結」などというよく分からない記事が登場しているが、仮にバフムートを失っても戦争全体から見れば小さな勝利の1つ過ぎず、バフムートの戦い、ロシア軍の攻勢、ウクライナ軍の攻勢の結果に関わらず「戦争は何年も続く=どちらも1回の攻勢で戦略レベルの決定的勝利を収めるのが難しい」というのが一般的な評価だ。
もしウクライナの戦争継続が難しくなるとしたら春攻勢が大失敗に終わり、この結果を受けて西側諸国が交渉による戦争終結に傾いたときだけだろう。
そのためウクライナ軍はもう暫く我慢の時間を過ごすしかなく、春攻勢で何らかの結果を西側諸国に示して新たな支援獲得に繋げる必要がある。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
バフムートはそろそろ頃合いかなぁという感じですね
後ろの防衛線をどこに構築するかですがチャシブヤールでしばらく支える?
今回の戦争でロシアや中国が侵攻してもNATOは直接介入はほぼしてこないとわかってしまったから台湾侵攻は早まったのではないだろうかと勘繰ってしまう。
ここまでバイデンが弱腰な態度を取る理由が、本当に分からない。この期に及んで、まだプーチンが話しの通じる人間だと思っているのだろうか?
プーチンは狂人だから、放置しておくのは危険すぎるし、交渉の成り立つ相手ではない。プーチンは見せしめのために、絶対に戦争犯罪人として裁かなければならない。秩序と平和は、所詮は見せしめの上にしか成り立たない。
別にウクライナは国際正義のために戦っている訳じゃないし、結果論でしかないのだけど、それでも狂人が率いる軍隊と戦い、民主主義の防波堤となっている。平和な国の人間の代わりに、血を流している。
そしてロシアが勝ったら、世界中の危険な独裁者が、自分の狂った大義を実現するために暴走を始めるかもしれない。それを防ぐためにも、ウクライナに勝たせなければならない。
それなのに旧式の兵器しか送らないのは、どうにも理解に苦しむ。アメリカや軍事産業も、新型兵器のデータが欲しいだろうに。
バイデン大統領がそうかはわかりませんが、ロシアが自らの国力をボロボロにしながらもウクライナに勝利するというシナリオを望んでる層は幾らか居そうな気がします。というのは、そうすると戦後のアメリカ主導の国際政治がやりやすいだろうということと、そう仮定するとこれまでのアメリカのよくわからないウクライナ支援の動きがが却って逆に実に見事な政治運びに見えてくるということからです。あくまで私個人の憶見にすぎないことですが。
私もアメリカは支援を手加減しているとおもいます。
仮に侵攻初期にイラク戦争みたいにワンサイドでロシア軍が壊滅して
終戦したら削れるロシア軍は、高々15万人とその装備だけになってしまいます。
そうなると超大国のロシアが残ってしまいます。
シーソーゲームだからこそ極東からも
過去の備蓄からも軍備をかき集めているのです。
穿った見方をするとアメリカはハルキウ反攻でウクライナが勝ちすぎて
まずい失敗したと、考えたのではないかと思います。
ウクライナ圧勝でなくジリジリロシア軍をウクライナ領に
引き込んで破壊するのが最重要目標なんだと思います。
最終的にウクライナが勝利した方が良いのでしょうが
アメリカがこだわるのはそこではないのかもしれません。
理由は主に3つで、ひとつは最新兵器は機密の塊のため。
ウクライナが民主主義の防波堤といえど米軍はもちろんNATOですら無いため、おいそれと新型兵器を渡すことは機密漏洩のリスクが高まります。過去のウクライナと中国や北朝鮮との軍事的繋がりもあり、今その繋がりが完全に消えたとは言い切れない。それが無かったとしても、鹵獲されてロシアに機密が漏れる可能性がある。
2つ目はアメリカ自体の軍事力の強化維持のため。これはここのサイトでも散々書かれているので言うまでもないでしょう。
そして最大の理由がロシアが核大国のため。仰るようにプーチンとその取り巻きは狂人のため、大敗の可能性が高まるほど戦術核使用のリスクが正比例します。使い方にもよりますが、それをウクライナでやられた場合は米国やNATO諸国は嫌でも何かしら強いアクションを取らなければならない。そしてロシアは核使用のハードルが(自分の中で)下がっているので、更なる使用をする可能性がある。そうなったら最早どこまでいくかはわかりません。
残念ですが、相手が狂人であるがゆえに、やりたい支援が簡単にできないのが現実です。
ロシアとの核戦争の危険性を受け入れてまでウクライナを守る理由はNATO加盟国やアメリカにありませんからね。
台湾に関しても同じでしょう
ただ台湾はアメリカが中国に渡したくない技術があるのでウクライナよりは介入の可能性は高いと思います。
>ロシアとの核戦争の危険性を受け入れてまで
アメリカの軍事技術ならロシアの核攻撃は防げるし、仮にロシアが核を撃ったら通常兵器だけでロシアを無力化できる。だから核戦争には至らないはず。
もしロシアの核に屈したと世界が解釈すれば、核軍縮は停滞する。それに、ますます世界は不安定化し、紛争が多発するようになる。
それに別に軍を送る訳じゃなく、せめて最新の兵器を送るべきだ。制空権がない以上は、戦車は使いこなせないと思うが。
戦闘機が無理なら、せめて偵察用ドローンや長距離ミサイルを送るべきだ。この二つがあれば、戦車を使った機動戦がやりやすくなる。
これは相互確証破壊、核抑止が最早成立していないとゆう記述ですが、管理人さんそうなのでしょうか?
極超音速ミサイルや、SLBMを含めてもアメリカは全て防ぐことができるのですか?
>アメリカの軍事技術ならロシアの核攻撃は防げるし、仮にロシアが核を撃ったら通常兵器だけでロシアを無力化できる。だから核戦争には至らないはず。
今のところ100%核攻撃を防ぐ方法はありません。
そして1%でも核攻撃を食らう可能性があるなら、ウクライナよりも自国の安全を優先するのが世界の選択です。(ちなみに弾道ミサイルの迎撃率は迎撃方法によって異なるが概ね85%程度)
更に言えば、通常戦力でのロシア制圧は未だかつて無いほど危険なミッションであり、米軍にも多大な損害を出すでしょう。ロシアウクライナ戦争以上の泥沼になるかもしれません。
そうなれば中国の一人勝ちもあり得ます。無傷の中国軍がアジアで戦争を起こしたら、もう誰も止められませんね。
>通常戦力でのロシア制圧
別に今の状態でロシアに宣戦布告する訳じゃない。仮にロシアが核を使っても、報復としてアメリカは核を使ったりしないし、その必要もないってこと。
報復でロシアの海上と航空戦力を叩けば、ロシアは虎の子の軍事力を失う。報復としてはそれで十分なはずだから、アメリカが核で報復するってのは飛躍しすぎじゃないかな?
別にロシア本土を制圧する訳じゃない。ロシア本土に軍を送って制圧なら泥沼だけど、ロシアの軍事力を削ぐだけなら泥沼にはならないはず。
仮に核攻撃されたら、アメリカが核で報復するってことが既成事実のようになっていることが、前から不思議に思っていた。あれだけの軍事力があるのだから、非人道的兵器を選ぶのは、国益に反する非合理的な判断だと思う。
あたおかで草
認知が歪んでいるにも程があるだろ
ロシアは6000近くもの核弾頭を持っており、この半分でも使用されようものならアメリカの全戦力を割り当てても防ぎきることは不可能かと
核戦争になったら核弾頭をロシアは3000発も打てない。ロシアの広い国土でも、核ミサイル百発落とされたら、核分裂により産み出される電波と放射線で、数日間核ミサイル含めた電子機器が使用不可能になる。
そのあとで核ミサイルをアメリカが世界に貸し出した核ミサイルで世界中から被害うけていない所から一方的にうたれるでしょうからね。
アメリカが核減らしたのは、核ミサイルを沢山所有していても大量の核ミサイル撃つ時間はない。数百発の核ミサイルの撃ち合いで終わり全世界で5億人ほどの被害で終わる。
核関連は必ず電磁パルス防御を行っていますので、どの国でも報復攻撃は迅速に行われますよ。
また冷戦時代には自国の上で数百発の核を爆発させ続けて放射能の雲で相手の核弾頭を無力化しようという計画も米国であったようですが当然計画中止になりました。
>アメリカの軍事技術ならロシアの核攻撃は防げる
そんな情報はありません。
台湾有事がどうなるかは微妙内ラインですよね
仮に中国が台湾全土占領による併合を目指すなら相当な準備行動がみられると思います
ウクライナ戦争では威圧してるだけでまさかマジで侵攻せんやろと(一部専門家除いて)思ってましたが、前例が出来てしまった以上中国が大規模な準備行動を開始したら実際に侵攻する可能性が否定できず、その時点で米国(+NATO)が動き始めることが出来るかどうかにかかってるかと
即座に追加の空母打撃軍とグアム・在日米軍への部隊増派を決断して実行できるなら、損害を恐れて中国も踏み留まる可能性があると思います
バイデンさんはどうかな、そこまでやれますかね…
米国はともかくNATOが台湾有事に直接介入することはあり得ません。
バフムト北側のロシア軍の進攻ルートにもよるが
下手したらチャシブヤールまで包囲されかねない
バフムートで戦端を開いたのが去年の5月。交戦が始まったのが7月ですから、随分長く持ちこたえたものです。
ウクライナの被害も軽微ではないでしょうが、時間稼ぎには大きく貢献したし、マリウポリほど一方的な戦いを強いられたわけではない。
まあ、イジュームを奪還した時点で西側諸国が追加支援を決めていれば、こんなに我慢の戦いを強いられることもなかったのですけどね。
セベロドネツクを思い起こさせる光景ですね。
やっぱりじわじわと押してこられると厳しそう。大関と小結(サイボーグ状態)の相撲を見せられてるようです。
レオパルドは間に合わないでしょうが、ブラッドレーは間に合わないのでしょうかね?
凌ぐだけならば火力があれば何とかなるはずです。
節約して撃てと言われてしまうくらい弾薬が不足しているのが歯痒い思いです。
一発必中のGPS誘導弾も良いですが、今回の戦いを見るとやはり命中精度は落ちようが、安価で大量に調達可能な弾薬でないと最終的には破れるという教訓でしょうか。
バフムト市街でロシア兵がレオパルト2戦車を目撃したという話もありますが、ここでウクライナ軍がレオパルト2戦車やブラッドレーを投入するとしたら、もはや
「包囲網を破って、血路を拓く」
ためという以外にないでしょう。
小林源文氏のマンガ、
「ハッピータイガー」
や、ロシアの戦車映画
「ホワイトタイガー」
のような状態で、すでにウクライナ兵を救うために現れるドイツ戦車の亡霊、幽霊に等しい存在です。すでにキーウ上空に現れたMiG-29でそんなのがあり、それを題材にした松本零士タッチのマンガがウクライナ国内で販売されているとも言われます。
中村軍曹のような日本人義勇兵が、速成訓練を受けてレオパルト2の乗員となる可能性も零ではありません。ウクライナ軍の女性兵士が
「劇画ガールズ&パンツァー」
のように、レオパルト2戦車の乗員になる可能性もあります。そういう話をこれから小林源文氏が劇画化する可能性も決して否定できません。
ブラッドレーって歩兵戦闘車だけど、25mm機関砲の火力がそんなに期待できるのだろうか?
有線式対戦車ミサイルが使えるんですよ。
ターミネーターが活躍しているかな?
まずロシア軍としては、クロモヴェを制圧して、00506号線道路を完全に遮断し、バフムト市街に残るウクライナ軍を完全包囲し、全員降伏させるか、壊滅させるかするのが先決、最優先でしょう。
クロモヴェが制圧されてしまえば、バフムト市街に残るウクライナ軍はもはや徒歩で退却するのも非常に困難と思われます。南北から激しい十字砲火や、爆撃を受けるのは当然です。
現時点で、バフムト市街に残るウクライナ軍がどのくらいの人数なのかは不明ですが、それらが全部降伏するか、壊滅すれば、ロシア軍は浮いたバフムト包囲軍を他に回すことができます。
すでにM03号線道路に近いオリホヴォ・ヴァシリフカがロシア軍に攻撃されていますが、バフムト包囲戦、市街の掃討戦が完了すれば、さらにミンキフカやザリズニャンスキーに、戦車旅団や空挺師団、ワグネル社の部隊を回して、スラビヤンスクを目指して一気に北上することも考えられます。チャシブ・ヤールは迂回もできます。
ウクライナ軍による損害の発表はないので、果たしてウクライナ軍がバフムトでどのくらいの人数、装備の兵力、部隊を失ったのかは、またこれから失うのかは全然わかりませんが、いずれにしてもそれによって、ウクライナ軍の春の攻勢だとかの規模や、行われる地域も大きく左右されるでしょう。NATO各国も自国が保有する戦車の台数や状態をはっきりと把握していないのです。あるいは結局、ウクライナ軍による春の攻勢などは全く行われずに終わる可能性もありますし、仮に攻勢を行ってもすぐにロシア軍に阻止されて終わる可能性もあります。供与されるレオパルト2戦車なども、春の攻勢の前に各地の防戦のために分散されて投入されるかもしれません。
うーん、『可能性もある』し、『考えられる』し、『かもしれません』ね。
面白い言い回しですね。
でも確率論で言うと
極端に寄ったケースの
期待値は0に近くなりそうです。
>ウクライナ軍はもはや徒歩で退却するのも非常に困難
道路の両隣に広く畑が広がっています。
車輪ならぬかるみに足を取られるだろうけど
徒歩なら困難はないと思います。
悪く見積もっても泥濘で田んぼ様を横切る程度で
人間なら楽々抜けられるでしょう。
行軍が遅くなるのはウクライナ軍だけではなく
ロシア軍も同じですし。
装軌車は微妙な感じがします。
やはり、ぬかるみに足を取られるかもしれない。
だから管理人氏も装輪車の言及をしたのだと思います。
あとウクライナ軍も馬鹿ではないから
市内に装甲車を残しているとも思えません。
数日前までM03号線でウクライナ軍戦車が頑張っていた
動画がありましたね。
敵の火制範囲下、草原での徒歩行軍など、足下がどんな状態でも楽ではない。
軍事なので楽ではないのは当たり前だと思います。
言いたいのは徒歩の移動自体は難しくないことです。
>徒歩で退却するのも非常に困難
これだと道路でないと徒歩での移動は無理と聞こえます。
徒歩で移動は可能です。
徒歩はかなり悪条件でも移動できます。
動力車の移動に比べて遅いだけです。
沢伝いの移動や、何もない山やジャングルの移動すら可能です。
ベトコンあたりはそのような
厳しい条件で奇襲を行っていたと思います。
戦争は相手のあることだから簡単ではないでしょう。
ただ移動自体は不可能ではないでしょう。
なんども言いますが道路がなければ
装輪車は通行不可能に近くなるかもしれませんが
人は違います。
装輪車についてのみ上の記事で管理人氏が指摘しています。
今まではロシアは郊外で高台に攻める場合が多く不利だったものが、クロモヴェに対しては高知からの攻撃となるためややロシア有利というのがウクライナには厳しそう。
仮に道路やクロモヴェを確保できなくても、近くまで接近できれば輸送や撤退に影響が出ると考えると…
これからの泥濘は基本的に防衛のウクライナ有利ですが撤退に関してだけはウクライナ不利になりうるので、増援でロシアを弾き返してルート確保できるかどうか。
特に春の攻勢を行うのにバフムートで戦い抜いた精鋭は大きな役割を果たすと思うので、できるだけ多くの兵士を早めに無事撤退させて今のうちに休ませて欲しい。
これだけ時間を稼げば後方に防御陣地も組まれているでしょう。
>もしウクライナの戦争継続が難しくなるとしたら春攻勢が大失敗に終わり、この結果を受けて西側諸国が交渉による戦争終結に傾いたときだけだろう
これはどうでしょう。
西側諸国から飛び交うコメントを見るに、一つ二つの敗戦で交渉に傾くようには思えないんですよね。
ロシア側の「戦争犯罪」「虐殺」を糾弾し(この二つは相当重たいワードです)、また最近ではNATO高官から「(ロシアと)元の関係には戻ることはない」と言った発言がありました。
それと「ウクライナの自由と独立を守る」という名分からすると、ウクライナ自身の戦意が失われない限り西側諸国は支援を継続するのではないでしょうか。その内容は時々の情勢に左右されるでしょうが。
そのへんを考えると、このサイトの記事でも、レズ二コフ国防相が解任されて、ウクライナ国防省のブダノフ准将が後継の国防省になるという話が流れたり、内務大臣がヘリコプターに乗ってる最中に墜死したり、最近でも東部ドンバス地区の作戦司令官が解任されたりと、どう見ても非常に大きな混乱が、キーウの政府にあります。
オデッサでの強制徴兵の話や、ウクライナ軍兵士の敵前逃亡や、脱走兵の話、さらには誇張とは思われますが、バフムトに来てからのウクライナ兵の平均寿命が4時間とか、そんな話も増えてきています。
また中国がロシアに兵器の供給を始めるとか、北朝鮮はすでにワグネル社に兵器を供給しているとか、ベラルーシを通して中国がロシアに兵器を供給するとか、
「並行輸入」
するとかいう話もあります。イギリスのウォレス国防相も最近は思い通りにいかないためか、かなり投げやりというか、ヤケクソな言動が目立ちます。
ノルドストリームをアメリカ軍の指示で、ノルウェイ海軍の対潜哨戒機が爆破したというようなピューリッツァー賞受賞記者の話もあり、ドイツでも反発が強まっています。
はたしてこんな状態のウクライナ軍や、それを支援するNATOに、長期戦が本当に可能なのでしょうか?
ロシア軍にも長期戦が可能なのかと思わせる事情は多数ありますね。
ひとつふたつの局所的な敗戦ならば言うとおりでしょう。例えばバフムートを失陥したとしてもほぼ影響はないと思います。
しかし、準備された戦略的な攻勢そのものが失敗したとなれば話が異なります。
現状でも「ウクライナ軍が負けることは支援さえ続けばほぼないだろう、だが占領された領土を奪還し勝利で終われるのか?」という疑問符がつきまとっており、もし春攻勢で成果が出なかった場合、「ウクライナは負けはしないが勝てもしない、泥沼の戦争が続く」と判断される可能性があります。
もちろんウクライナを負けさせないために、もしくは再攻勢のための支援は続くでしょう。しかし支援量は増産体制が整うまで限りがあります。
しかし戦争が長引き多額の支援が長期間続くとなれば物価高や税金の使い方などで反発する勢力が増えてきます。
欧州は可能なら早めに戦争状態を終わらせて欲しいものの――もちろん可能ならウクライナの勝利で、しかしそれが長い間達成できなさそうならば――必要ならば交渉による停戦という手段も選択肢に入るのは仕方なく、これはウクライナの戦意とは関係なく判断されることです。
もちろん交渉による停戦案を受け入れないのもウクライナの自由ですが。
ですのでバイデン大統領が言うように、出来るなら早期の反撃で成功し結果を見せつけて世界に希望を持たせないといけないのですね。
管理人さんが、元陸将補の矢野を批判してて草
陸自はこんなアホを将官にしたこと、まじで反省してほしい
批判は承知していますが、腐っても元将官。陸軍中野学校の後継機関である小平学校の元副校長で実務者。何かしらの分析に基づいた個人的な意見の表明なのですから、書かせてあげていいと思います。
信じるか否定するかは思想信条の自由。
元米海兵隊のスコット・リッターとかマグレガー退役大佐が
でてくるだけでも読む価値無しの記事ですね。
彼らはオーム心理教に洗脳された元自衛官みたいなもので
なにかに取り憑かれちゃった人たちです。
元陸将補の矢野氏はそれを信じちゃっただけかも。
戦況推移を見るに2/27の記事の通りダム破壊に合わせた反撃作戦を実施したように思えるなあ。
それが失敗して逆に押し込まれるみたいな展開になってるのでは?
時間稼ぎ目的のダム破壊とは思えないぐらいに急激に押し込まれるし。
ウクライナ発表とか親宇の人の情報ばかり見てると連戦連勝で今にも勝利しそうに言ってるし、同じようにロシアや親露の人も相手はすぐ崩壊すると言ってる。
戦争にプロパガンダはつきものとは言えリアルタイムで見てると本当に頭ばぐりそう。
>ウクライナ発表
揚げ足取りになってしまうかもしれませんが
ヘルソン反攻あたりから
ウクライナは細かいことはなにも
発表しなくなった気がする。
発表するのは
「どこそこでウクライナ軍がロシア軍を撃退した」
という話だけ偶にロシア軍に大損害を与えたと言うくらい。
印象としてウクライナ軍発表が一番情報量が少ない。
ヘルソン反攻はバンバン情報を流していたのに。。。
ロシア発表も幼稚園児でも分かるような嘘を
多量に入れてくるので情報としての価値が少ない。
>揚げ足取りになってしまうかもしれませんが
いえこちらも表現が足りなかったと思います。申し訳ない。
あまりどっちもどっち論は使いたくないですが、ウクライナと西側の発表もロシア発表もある程度裏付けられない限り信じられなくなってます。
とくにこの前のバフムートの幻の大反撃とか、日頃は親露派のプロパガンダを徹底的に糾弾してた人が喜々として大騒ぎしてたのに、ガセネタだとわかったあとも特に悪びれる様子もなく引き続き同じくことやってるのを見ると、結局西側も頭Zの人たちと同じレベルの人間なんじゃないかと思えてきました。
この前のバフムートの幻の大反撃の記事では
黙って推移を見みていました。
リンクあの話は結局のところ
どうなのかわかりません。
上のAndrew Perpetuaの地図でロシア占領地域を中心にヤヒドネから見て
右側にヤヒドネの突出部の半分か3分の1位ウクライナの押し戻した地域があります。
(これは過去の話で現在とは違います。)
このちっぽけな部分が「幻の大反撃」の元ネタかもしれないとも思えます。
この時点では、それより南側のT0504線の部分の押し戻しの部分が大きく
ヤヒドネの前進より大きく見えたので期待しました。
しかし当記事の地図を見るとそのT0504線の部分で
ロシア軍がまた押しているようなのでがっかりしています。
このごろは軍の箝口令があるのか情報がすぐに公にならないです。
だから何日か過ぎてからでないと真偽の感触すらつかめない感じです。
なので私はどちらかというと
話が出た直後はまだわからない派の論調になっています。
発言すると直後に揺り戻しがあるかもしれないし。