ウクライナでは統合軍司令官に対する告発、第59歩兵旅団司令官に対する告発、第241領土防衛旅団の兵士や指揮官による自殺行為同然の任務に対する批判など「軍内部の不満や不平」が表面化しているが、今度は第80空中強襲旅団が「戦力に不釣り合いな任務」について声を上げた。
参考:80-та бригада ДШВ заявляє про зняття комбрига Ішкулова: “Вимагаємо залишити”
参考:У ДШВ відреагували на зняття комбрига 80тки Ішкулова: обіцяють вищу посаду
これだけ短期間の内に軍内部の不満や不平が表に出てくるということは「何かまずい状況に陥っている」と解釈するのが妥当
第12特務旅団=アゾフ旅団のボグダン・クロテヴィッチ参謀長は先月24日「どのロシア人将軍よりも味方を殺したウクライナ人将軍の調査を行うよう国家捜査局に手紙を書いた。この事で彼らが私を調査しようが、私を刑務所に入れようが知ったことではない」とTelegramに投稿、Ukrainska Pravdaは「ウクライナ統合軍司令官のユーリー・ソドル中将のことだ」と報じていたが、ゼレンスキー大統領は24日夜の演説で「ソドル中将解任」を発表。

出典:АрміяInform ユーリー・ソドル中将
さらにウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は今月3日「第59歩兵旅団の司令官=シェフチュク中佐に問題がある」と報告、第59旅団で1年以上も働いていたポリシュチュク氏(戦闘救命士)も14日「シェフチュク中佐の犯罪的な命令、意図的な怠慢、兵士の命と安全の軽視を調査して欲しい」「この男は昇進欲に駆られて犯罪的な命令を下して多数の兵士を死に至らしめた」「自分の命令に反対する指揮官を全て排除し、軍の主要な目的に無関心で部隊の士気を低下させ兵士を侮辱している」「プロ意識に欠ける男のせいで私は旅団での仕事を止めざるを得なかった」と告発し、ウクライナ軍参謀本部は直ぐ調査チームの派遣を発表した。
この件について軍事法執行部は26日「犯罪的な命令が下された事実を確認出来なかった」「同時に戦闘任務に悪影響を及ぼす管理上の決定や要因について一定の事実を確認した」「このようなケースを防ぐため適切な措置を講じた」と発表して第59旅団の件に幕引きを図ったが、今度は第80独立空中強襲旅団が旅団長解任に反対する声明を出した。

出典:Ukrainska Pravda 旅団長解任に異議を訴える第80独立空中強襲旅団の兵士
Ukrainska Pravdaは29日「第80独立空中強襲旅団は旅団長解任の可能性を受け取り、エミール・イシュクロウ大佐の解任に反対する声を上げた」「解任理由は大佐が旅団の戦力に不釣り合いな任務に反対したためだ」と報じており、第80独立空中強襲旅団は以下のように述べている。
“第80独立空中強襲旅団を率いるエミール・イシュクロウ大佐は偵察小隊長から戦闘旅団長まで全てのポジションを経験してきたプロフェッショナルな軍人だ。彼は人々を率いるということが、敵の捕虜になるということがどういうことか知っており、数々の勲章も授与されている。彼は全ての作戦を計画する指揮官で、我々一人ひとりの命を第一に考えている。彼は現代の戦場を理解し、この戦争の課題に適切な対応をとるプロフェッショナルな軍人だ”

出典:СИРСЬКИЙ
“何故、我が軍の最高指導部は旅団の兵士が揺るぎない信頼を寄せ、輝かしい戦歴と戦争の経験をもつ指揮官を受け入れられないのか理解できない。我々はエミール・イシュクロウ大佐が領土解放のため第80独立空中強襲旅団で旅団長の地位に留まり続けことを要求する。我々はエミール・イシュクロウ大佐を支持する”
要するにイシュクロウ大佐が任務に反対しているのは「旅団戦力に釣り合わない任務で兵士を無駄死にさせたくないから」で、第80独立空中強襲旅団の兵士はイシュクロウ大佐を支持して現在の地位を剥奪=解任するなと訴えているという意味だが、二ューヨーク方面で戦う第206大隊(第241独立領土防衛旅団)の兵士も似たようなことを訴えたことがある。
Вдалось відбитись від глобальної суїцидальної задачі, згодившись на іншу, теж вкрай ризиковану, але бодай з мінімальними шансами. Так і живемо, від години до години, з одного дня ввалюємось в наступний, вже давно без надії, що буде краще.
— Roman Kulyk (@R_Kulyk) July 2, 2024
“我々の大隊にとって7月1日は暗黒の日だ。我々は極めてリスクの高い任務に同意することで「自殺行為同然の任務」を回避した。このように我々は「状況が良くなる」という希望がない中で日々を生きているのだ。上級指揮官は部下の能力を客観的に評価することが出来ない。数年間に及ぶ戦いで兵士が肉体的にも精神的にも疲弊し、歩兵を支援する手段や弾薬が不足しているという事実を無視して到底達成できない任務が設定されている。もし事実を口にすれば弱虫で鼻つまみ者だと排斥され嘲笑される”
“そのため宇宙海兵隊用に設定されたような空想上の任務は遂行されず、兵士は死に、士気が低下し、現実的な任務ですらやる気が起こらなくなる。部隊の最高の兵士が砲弾の破片を受けて大量出血し、病院に搬送する前に輸血を試みたものの組織や物流の問題で実現しなかった。しかも病院に到達しても輸血が受けられなかった。クソみたいない戦争が何年も続いているのに同じ問題から抜け出せないでいる。少しでも命を救おうとする努力の欠如でどれだけの兵士が命を落としたことか”

出典:241 окрема бригада Сил територіальної оборони ЗСУ
Ukrainska Pravdaの取材に応じた第206大隊の小隊長(匿名)も「我々の不満は戦うための支援がないことだ」「第206大隊は第241独立領土防衛旅団の歩兵部隊で武器は小銃と迫撃砲が数門しかないのに、そのような任務(ロシア軍が攻勢を仕掛けてきたニューヨークの防衛)が与えられている」「この様な任務は若い兵士と十分な武器をもつ第3強襲旅団にしか出来ないことだろう」「我々の大隊には過去1年間分の補充兵として1977年生まれと1968年生まれの兵士がやって来たが、後者は病気を患って連れ去られた」と述べていた。
これだけ短期間の内に軍内部の不満や不平が表に出てくるということは「何かまずい状況に陥っている」と解釈するのが妥当で、これを特定の特殊な事例と解釈するのは流石に難しい。
追記:第80独立空中強襲旅団の訴えを受けて空中機動軍は29日「エミール・イシュクロウ大佐の人事に関する情報が広く出回っている」「この情報は誤った解釈や多くの不正確な情報が含まれている」「軍指導部はエミール・イシュクロウ大佐の貴重な経験な戦闘・指揮経験を考慮して『より上位のポスト』に任命することを決定した」「これによりイシュクロウ大佐は優れた能力を空中機動軍全体に活かすことが出来る」と発表した。
第80独立空中強襲旅団の関係者はUkrainska Pravdaの取材に「イシュクロウ大佐の昇進は隠蔽工作の一種で、この話にまつわる不協和音をもみ消すためのものだ」と回答しており、仮に空中機動軍の発表した内容が事実だったとしても一度ついたネガティブなイメージを払拭するのは不可能だろう。
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※アイキャッチ画像の出典:80 окрема десантно-штурмова Галицька бригада ДШВ ЗСУ
もはや定番の行事だけど末期感が色々と凄いが、いつもの様に何となく調査してお茶濁す感じだろうから、逃亡や投降する兵士ますます増加し最悪クーデターということになるのかな、キエフの守備隊動かせないのにも納得いく。
大日本帝国では、近衛兵を使って玉音放送を止めようと、クーデターを起こしていたのを思い出しました。
(個人的な見解です)キエフの守備隊、クーデター対策で優遇していると思いますが、今後どうなるのか見守りたいと思います。
どこかの部隊で、クーデター・集団投降が発生するまで、継戦するのでしょうかね。
昔からこういうのはテレグラム等であったけどウクライナメディアが取り上げるようになってきただけなんだよな
以前はテレグラムに上がってもロシア側が転載して拡散するだけだったからフェイクだと握り潰してただけ。
ウクライナ兵がそんなこと言うわけない、これはロシアが俳優使って工作してるとか言ってね
現政権は現時点からの酷い不正に関しては期限を区切らず何処に逃げようが必ず裁く位の脅しは有って良いと思う。武器の横流しとか給料の横取り、装備を使うために金銭要求とか安全な後方に留まるためにあらゆる手段を使うとか国に対する背信に関しては断固とした処罰をする位やればいい。
キーウを守る部隊が大統領や政府に絶対的な忠誠誓ってないなら安全でもないんだがね。
兵士の命を第一に考え、達成可能な任務であるかを考える指揮官は司令部に邪魔者扱いされ更迭。
司令部の言いなりで兵士を死地に放り込む指揮官は昇進する。けども当然、そういう前線はロシア軍に突破されていく。
以前ブトゥソフ氏が「経験豊富な指揮官たちが後方にいるのに使わない。なぜなのだ」という趣旨の言葉を使っていたけれど、やはり、そういうことなのだろうか。
なんかさ、シルスキー叩いて
ザルジニーはアゲアゲの人が多いんですけど
反転攻勢に失敗して大勢死なせた責任者は
あのオッサンなんですけどね
対戦車地雷の密度と、戦車の被害に怖気付いて
歩兵の人海戦術に切り替えたのもザルジニーだし
仮に、100点満点で司令官として兵士目線で(下士官や士官、将官からはまた違うやも)
ザルジニー 30点 (NATO流とソ連流が混ざって現場は混乱)
シルスキー -20点 (ゼレンスキー政権の太鼓持ちで、責任は全部下に押し付けて死なせる)
ってことなんじゃないですかね。そりゃあ、シルスキーに比べれば、“ザルジニーのほうがまだましだった”、“より無能(有害)にすげ替えてどうする”という声が出るのはまあ、仕方ないんじゃないかと。
日本で例えるなら、安倍政権に問題が多かったとしても、後任に岸田を据えて国が良くなるはずもない。ってとこですか。
反転攻勢ではザルジニ―大将はNATO軍、特にイギリス軍の軍事顧問や参謀の言うことを聞いていただけという気もします。またそれがゼレンスキー大統領や、その後ろ盾であったイギリスの国防大臣の意向でもあったでしょう。クリンキーへの上陸作戦などもイギリス軍の軍事顧問が計画したものという話もあります。
もともとイギリス国防省、あるいはNATO軍の分析や計画、準備、見通しが超・楽観的に過ぎた、抽象的で現実離れしていたのが反転攻勢の失敗の最大の理由であり、指揮したのがザルジニ大将ではなくシルスキー大将でも、あるいはイギリス人でも、アメリカ人でも結果に大差はないでしょう。
そりゃ、もってる運の差だろう
シルさんはほぼ負け確定の状況で総司令官させられて、復員削除の政争まで巻き込まれてる(多分)
民兵に毛生えた部隊に重要拠点死守を命じるのも、激戦地から別の激戦地へ部隊移動させてローテーションと言い張るのも全てが人的資源の不足を示しているように見える。
ウクライナのほぼ唯一の強みだった兵数の優越はどこへ消えたのか?最近見たレポートでは前線の実働兵数が40万人を割っているというデータもあったが…
ザルジニー司令官からシルスキー司令官にチェンジしたタイミングで所在が不明だった50万人のウクライナ兵士が見つかったって言ってたけどあれどうなったんだろう
まあザルジニーが50万追加動員が必要だって言ってそれが実行不可能だからその場の思いつきで適当言った可能性の方が高いかな
うち何割かは地面の下で見つかったのかもしれませんね
あとは「キエフのクラブで彼女と酒飲んでダンス踊ってる
(後方任務)」「ウクライナにはもういない」「そもそも存在しない
(なぜか給与は支払われている」なんてのもあるかな
記事内のように上層部からの命令に従わない事例が増えてくるとどこかで団結されて反乱に繋がる気がします。
一次戦でのニヴェル攻勢で犬死にしすぎて反乱起こしたフランス軍みたいになったら終わりじゃ(まだフランス軍はイギリスとか仲間いたしペタンが反乱を収束させたりで立ち直れたけどウクライナに一緒に直接戦ってる仲間はいないし反乱を収束させる程の余力はあるとは思えない)
48時間以内に戦争終わらせなきゃ(ニヴェル将軍並みの感想)
イシュクロウ大佐は何度かメディアのインタビューを受けているのを見たことがありますが、彼の主張は損害の抑制と兵士の休養の必要性、(クリミア危機後のように)熱意を失い負担を厭う国民への警鐘でした。
今回どうなるかはともかく、最終的には政府や軍の上層部以外にも都合が悪くなってしまうタイプの方かもしれませんね。
才ある者に徳はなく、徳ある者に才あらず、真材誠に得がたし
というような言葉を日本帝国軍だか中国の古い将軍が言ったらしくて、パっと目に入って以来印象に残ってるんですが
これが戦場の話だと兵士の使い方の才能みたいになって意味が変わってくる感じがしますね。
まぁ、戦争ではあらゆる物がストレートかつスピーディに反映されるという点を考えれば大差ないのかもしれませんが。
才ある人は、凡人の気持ちが分からない。才の無い人は、凡人の気持ちが分かる。世の中は、ほとんどが凡人なので、そうなってしまうのでしょうね。
ウクライナ政府とゼレンスキー大統領がロシアとの交渉を拒否し続ける姿勢には、疑問を感じざるを得ません。戦争が続く中、将兵そしてウクライナ国民が犠牲になっている現実を鑑みると、対話や外交的解決の可能性を完全に排除することが果たして最善の選択なのか、再考する必要があります。軍と政府そして国民が一丸となることは重要ですが、冷静な判断と柔軟な方針と行動がなければ、さらに犠牲が拡大することになるでしょう。ウクライナに不利な状況と言うのを理解してロシアとの対話が不可欠であり、最終的には領土の一部を諦め非武装地帯の設置に同意する覚悟を持つ必要があるでしょう。
>ウクライナ政府とゼレンスキー大統領がロシアとの交渉を拒否し続ける姿勢には、疑問を感じざるを得ません。
いやいや、ゲスの勘繰りとして言えば、ウクライナ政府首脳部とウクライナ支援をしているEU・NATO諸国の双方的には「実に正しい最善策」を取っているんじゃないでしょうかねぇ。
政府首脳としては勝ち目が無くとも「戦争している間」は援助を受けられ自分たちの権力も維持出来ます、「国民がどれだけ死のうと気にしない」のであれば、彼らにとっては権力と利権を維持し続けられる訳で、ピンハネした資産を海外に移せば幾らでも逃げられますし、ゼレスキーも亡命政府作ってロシアによるかわいそうな被害者としてそれなりの地位を得て安寧な暮らしを海外で続けられます、つまり今の状態を捨てるのは考えられません。
同時にEU・NATO諸国としては自分たちの血を流さずに、ロシアの戦力と国力を削り続ける事が出来ます。自分たちがマトモに戦争出来ない状態にある今、少しでも時間を稼ぎロシアの力を削ぐ事が出来ているのは、何よりの利益になります。少なくともイギリスはウクライナの役目はそうだと公言しています。
つまりウクライナ政府首脳陣とEU・NATO諸国の双方がWIN-WINな状態の訳です。
ウクライナ国民の命とかEU諸国の市民の暮らしとか、「そんなもんは知ったこっちゃ無い」のであれば、戦争止める事は即ち害悪である、と考えているのかもしれません。
まああくまでゲスの勘繰りに過ぎませんが、そんな訳無いと完全否定出来るのは、余程のおめでたい人だけでしょう。
ウクライナとしては米国・中国などのロシアと話をつけられる勢力に対して外交的に働きかけて、ウクライナに優位な停戦に持ち込みたいという意図がありました
ですので直接的にロシアと対話・停戦協議をしようとしてこなかった事自体が間違っているとは言い切れないと思います
ただ、ロシアと話をつけられる勢力への働きかけが上手くいっていないのは事実なので、結果から見ればロシアとの対話を模索しなかった事は失敗だと言えます
ここ最近は対話をほのめかすような発言や姿勢をゼレンスキー大統領は見せていますが、今更そのような姿勢を見せても足元を見られるだけかもしれませんね
先の平和会議とやらも一方の当事国であるロシアを
無視したわけで、支援国全体が停戦拒否している
これではゼレンスキーが本心では停戦交渉を望んで
いたとしても、支援打ち切りが怖くてできないよね
残念だけど、ロシアがいなければ参加する意味がないと
言っていた中国がまともに見えたよ
NATO加盟、EU加盟、経済軍事支援あたりがネックですかね。どうしても停戦で表面上安定すると推進力が低下しますので。
以前の合意ではそこが問題だったとゼレンスキーも言っていました。
ただ、どれもウクライナの内情を覗き見るに厳しいのではと思いますが。
(ウクライナ軍はもう)ダメみたいですね
今ウクライナ軍がやらないといけないことというか1番しないといけないことって、前線を立て直すことで、今みたく明らかに戦力が劣ってて敵に押されてる場合はハリコフやヘルソンでロシア軍が撤退した時みたく戦線を整理して破られにくい防御体制を造り出すことなんだろうけど、バフムトでもマリンカでもアウディイウカでもクラスノホヒブカでも死守させようとして犠牲を出しまくってるから、今までみたく損切りが出来なければ無理な防衛任務で兵士の犠牲は止まらないし、辛うじて生き残れた前線を知る兵士の不満が上層部に向けられようが、どうにもなってない感じだから、支援の継続の有り無しに限らず終わりが近づいてきてる。
40代後半から50代後半の新兵が前線に送られるとかヤバすぎ。
支配域を失ってでも戦線を整理して防衛適地で迎え撃つべしというプランは我々素人ですら考えつく当たり前の方策です
でもそれを言うと
そこはウクライナの領土で民間人だって残っている!軽々しく言うな!
といった反応が返ってくるんですよね
日本人の間ですらそうなのだからウクライナにおいては推して知るべし
避難すれば助かる命が避難しないが為に前線の兵士の命が失われる
この非効率に目を背け続ける限り効率的な戦力集中など夢物語でしょう
後方の防御拠点が作られないとはさんざん指摘されてるんだから、ここ以上の防御最適地がないと考えたほうが自然では
不出来だろうが粗末だろうが数少ない防御拠点を利用して少しでも時間を稼がないといけない状況なんだろう
アウディーイウカかどっかでも撤退を進める声は多かったけど、ウクライナが10km撤退したら10km進んだところで(10km無傷で進んだ)ロシア軍の猛攻を受けるわけで、「撤退して迎え撃て」は言うは易く行うは難しだと思う
ニューヨークの防衛、小銃と迫撃砲が数門、新兵56歳(1968年生まれ)しの部隊があるのですか。
ニューヨークは、守れそうにないですね。
ウクライナ=ロシア、どちらが先に限界をむかえるのか分かりませんが、停戦タイミングを逃すと厳しくなることは間違いないでしょう。
継戦の先に、何か展望があるのであればよいのですが、自分には現実は厳しく見えます。
不満の内容にガチ末期感がないな、あと2年くらいは戦えそうな余裕が見える
まだまだ頑張れウクライナ、動員が足りてないぞ
優れた小隊長は必ずしも優れた旅団長ではない、というのはよく言われることです。でも優れた小隊長で優れた旅団長という人も居たのでしょう。でも同じように優れた旅団長はより上位の指揮官になった場合、果たして優れたままであるのか?それはやって見なくては分かりませんが、余裕のない今はするべきではないでしょうね。
やはり統合軍司令のクビを飛ばすことができたっていうのが成功体験になって、俺も俺もになってる気がしますね。
兵士の訴えにどれだけ信憑性があるかは不明ですが、現状ある程度の死守に近い命令も必要な状況でしょう。
どの戦線も基本的に武器と兵員が足りないのだから、兵士たちが考える十分な物量は基本的に無いはず。
なのでこの状況は間接的な兵士達の戦闘拒否に近いのではないでしょうか。
歴史的には第一次世界大戦時のフランス軍のニヴェル攻勢直後やカポレットの戦い直後のイタリア軍でも同様の事象がありました。
ソドル将軍解任騒動が起きた時に一部のジャーナリストやメディアが危惧していた通りになってますね。
前線で戦う部隊の指揮官が上層部に不満を表明→前線部隊に親和的な(西側の息のかかった)ジャーナリストやメディアがすかさず連動して上層部に批判的な世論を形成→圧力に折れた上層部が前線指揮官の要請を受け入れる
このプロセスが機能する前例を作ってしまったことによって以降、同様に前線部隊が不満を投げかけて軍上層部のイニシアチブを覆す事例が頻発する可能性があり、ゆくゆくはウクライナ軍自体が機能不全に陥るのではないかと予測されていました。
厄介なのはこれまで前線部隊が表明して来た上層部に対する不満は特殊なものではなく、現在ほぼ全てのウクライナ軍部隊に当てはまることであって、その気になればすぐにでも多数の前線部隊が反旗を翻しかねないという点ですね。
まずはウクライナ政府、軍上層部が領土保持原理主義思想を捨てることが現在の状況を解決するスタートラインなのでしょうが、これだけ内部から不満が噴出しても未だに対外的には「兵士の命を尊重してより防衛に適した拠点に移動した」というレトリックを使い回しているのが哀しいですね。
軍ってトップダウン組織だろ?
今のウクライナなら上からの無理な命令を遂行するより自分の命の方が大事か。ウクライナ軍は限界だしワンチャン生き残れるかもな
少し前にも同じようなことがありましたが、命令された軍人が「たぶん自分には無理っす」なんて言えるのか?
んで、貧乏くじを引いたらSNSで直訴って?
これがこれからの常識なんですかね。。。白目
一方ロシアは、兵士からスマホを取り上げた。
(という法案を出した議員がいるらしい。戦場用スマホアプリとかあるらしいのに現場から猛烈なブーイング。)
もしかしたらロシアの方は「生き残った奴が優秀な奴だ」になっている?
死傷者は人数とその比較だけで考えがちだけどあるいは質の差こそが決定的な差なのかも