ウクライナ戦況

侵攻490日目、ウクライナ軍がバフムートとアウディーイウカで前進

ウクライナのゼレンスキー大統領は28日「積極的な攻勢を仕掛けている全ての方向で前進している」と述べたが、バフムート方面とアウディーイウカ方面で前進が報告されており、ヘルソン州左岸に築いた足場(ダチ)も維持できているようだ。

参考:Зеленский: На всех направлениях наступления есть движение вперед
参考:Резников заявил, что резервы на фронте еще не задействованы и есть успехи, которые не разглашают

ここ数週間の占領地解放はウクライナが計画しているメインイベントではない

ウクライナのゼレンスキー大統領は28日「積極的な攻勢を仕掛けている全ての方向で前進している」と述べて兵士の献身に感謝の言葉を述べたが、本当に複数方向でウクライナ軍の前進が報告されている。

出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

マリャル国防次官が「複数方面で同時攻勢を開始した」と言及したバフムート方面ではM03沿いにロシア軍を押し返し、ベルヒフカ貯水池付近でヤヒドネ方向に支配地を広げ、イワニフスキー方向からバフムート市内に向けて前進、クリシェイフカ北西にある防御陣地に到達、水路を越えてクルデュミフカへの攻撃が始まっている。

クルデュミフカの水門をウクライナ軍が支配している視覚的証拠も登場しており、ここを抑えたということは南から機械化部隊で攻めることが出来るという意味だ。

ロシア側情報源は「ミコライフカ方面にウクライナ軍の機械化部隊が前進してきて激しい戦闘が行わている」とも報告しているが、この攻撃は失敗に終わったらしい。

出典:GoogleMap アウディーイウカ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

アウディーイウカ方面でもクラスノホリフカ、ベゼル、カムヤンカ方向に1km以上前進、オプトネやヴォーダイン方向にも反撃してグレーゾーンだった土地を奪還しており、アウディーイウカ包囲のためジリジリと前進していたロシア軍が押し戻され始めている。

特に興味深いのはアウディーイウカの西にある拠点(H20沿いの集落)をウクライナ軍が奪還している点だが、ロシア側情報源は「ウクライナ軍が失ったクラスノホリフカとベゼルを奪還するため大規模な攻勢を準備している」とも主張し始めた。

ロシア人は「ウクライナ軍が最大2万人の戦力、戦車80輌、装甲車輌400輌、野砲・迫撃砲270門をアウディーイウカ方面に集中させている」と述べているが、これが真実かどうかは分からない。

出典:GoogleMap ヘルソン周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ヘルソン州右岸のウクライナ軍部隊はボートでドニエプル川を渡河、左岸のダチ(アントノフスキー橋のふもと)に足場を築くことに成功、ロシア側情報源は「我が軍のTOS-1AとBM-21がダチの敵を焼き払い始めた」と報告していたが、どうやらウクライナ軍はロシア軍の反撃に耐えているようだ。

ロシア側情報源は「残念ながらダチの敵を追い払うことができず定着し始めた」と報告しており、ウクライナ軍もドニエプル川の中洲に確保した集落を簡単に手放す気はないのだろう。

出典:Генеральний штаб ЗСУ

因みにレズニコフ国防相は28日「ここ数週間の占領地解放は我々が計画しているメインイベントではなく、まだ準備した予備戦力の大半も作戦に投入されておらず、(メインイベントが)動きだせば多くの人々がそれを目撃することになるだろう」と述べ、強固なロシア軍陣地に対して「ゆっくりとしか前進できない」という指摘を否定した。

さらに「公式に発表されていない戦場の成功もあるが、参謀本部は部隊を危険に晒さないため発表を控えている」と付け加えている。

関連記事:ドニエプル川の戦い、ウクライナ軍が築いた足場にロシア軍が反撃を開始
関連記事:南ドネツクの戦い、ウクライナ軍が高台に位置したリヴノピリ解放に成功

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

韓国とイタリア、軽戦闘機向けAESAレーダーの開発・輸出で協力すると発表前のページ

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コメント

    • 名無しさん
    • 2023年 6月 29日

    攻勢と言うものは多くの人的資源と弾薬はじめとする兵器の消耗を強いることから、ウクライナ軍はもっと少数の地域に絞り込んで攻勢に出るものだと考えておりました。これだけ多くの地点で同時に奪還作戦が進行するとは考えていなかったです。

    さすがにロシア軍が総崩れになったと考えるのも、全域で劣勢に立たされているというのも時期尚早かと思いますので、ある地点で上手くいくようになったロシア陣地の攻略法が、他の地域でも効果を発揮し始めたと言うことかなと推測しております。
    いずれにせよ、ウクライナ軍の主力の投入までは、この反転攻勢の成否を判断するのは難しいと言う話でしょう。

    57
    • ななしのシロウト
    • 2023年 6月 29日

    侵攻500日目は7月8日
    このあたりに政治的・軍事的に大きな動きがあるのかも

    5
      • pp
      • 2023年 6月 29日

      ロシア側は地雷原が生きるので下がりながら受けつつ、原発狙うのやめろよ、みたいな
      一方西側はプーチン政権の弱体化、ロシア軍は追い詰められ、みたいなメディアイメージの布石を打ち
      中国軍は総力戦の準備
      注視ですね

      4
    • Easy
    • 2023年 6月 29日

    ロシア側の活動発表に空軍の爆撃が極端に減ったので。
    おそらく前線にウクライナ側の対空装備が充実してきて、以前のような相互航空拒否状態が成立してるんじゃないでしょうか。
    そうなると、結局は装備と兵数で優るウクライナ側が有利であり、それをロシアが防御陣地と旧式火砲でどうしのぐか、という戦いに見えますね。
    ただ、それにしてはウクライナ側が複数陣地で同時押しをしている理由がよく分かりません。戦力集中せねば抜けるものも抜けないのは自明の理です。なので、やはりNATO会議対策の「やってる感の醸成」に見えるんですよね。。。

    6
      • hiroさん
      • 2023年 6月 29日

      ロシア軍の兵力分散を狙い、陽動作戦含め多方面で攻勢を仕掛けるのはおかしくないでしょう。
      タイミングを計って戦略予備軍の投入があれば、その方面が主攻というかとになるのでしょうね。
      ただ、ウクライナ軍の補給が何時まで保つのかは心配ですね。

      36
        • Easy
        • 2023年 6月 29日

        敵の兵力分散のために、自分の兵力を分散して小分けにして敵の陣地に突っ込ませて削る、ってのはいくらなんでも戦略として酷過ぎますよ。
        そもそもこんなマジノ線みたいな線的防御に対する攻撃方法は「一点に集中して突破し、あとは防衛線後方を大乱戦で荒らし回る」が王道ですよ。
        そして作戦発動からもう1ヶ月程度になりますが。野戦軍の自前の携行食は持っても2週間程度なので、展開準備している部隊の糧食の消費と再補給だけでも相当なロスです。
        そしてプレッシャーをかけてる限り、第二線や第三線の塹壕は深くなり地雷は増え、どんどん守りは固くなっていきます。
        敵に準備の時間をたっぷり与えて、尚且つ本攻勢前に味方の数を減らす作戦って意味が全く分かりません。
        それこそ,ここからロシア本土に攻め込んでモスクワを占領するぐらいの仕掛けでもないと、戦略的合理性が見当たりませんよ。

        11
          • x51ad
          • 2023年 6月 29日

          クルスク戦からバクラチオン作戦直前までのソ連軍は、自分の兵力を分散して複数の戦線で攻勢を行い、ドイツ軍を漸次後退させています。
          ウクライナ軍は前線後方にも攻撃を加えていますし、ロシア軍は守りを固める余裕が少なくなっている可能性があります。
          戦略的合理性が見当たらないかどうかはまだ分かりません。

          35
            • 平野の膳
            • 2023年 6月 29日

            1943年以降はドイツ軍とソ連軍にはかなりの差が広がりつつあったので…。ドイツ軍はスターリングラード戦と北アフリカ戦線の敗北で大打撃、対するソ連軍は質、量、戦術、どれをとってもドイツを圧倒。制空権も得ていた。ウクライナ軍を見てみると陸軍戦力ではロシアと互角、航空戦力は圧倒的に劣勢。今のウクライナ戦争を見ているとかつてのソ連軍のような戦い方は両軍にとって厳しいと思います。

            8
              • x51ad
              • 2023年 6月 29日

              陸軍戦力は兵力が多いウクライナ軍が優勢、航空戦力は両軍の対空兵器により拮抗状態。
              独ソ戦のソ連軍のような反攻速度は期待できないにしても、全く無意味だとは思いません。
              また、ソ連軍が質・量・戦術でドイツ軍を圧倒したのはバクラチオン作戦後ですね。

              3
                • 平野の膳
                • 2023年 6月 29日

                いいえ、バグラチオン作戦はあくまでとどめに過ぎず以前からドイツ軍は全体的に弱体化しており随所で綻びが生じています。作戦面に関してはスターリングラード攻防戦から凌駕しつつありました。スターリングラード攻防戦時のソ連軍は天王星、小土星、火星作戦がそれぞれ機能し合う「作戦術」を採用しており最後まで単一の「作戦」しか繰り出せなかったドイツ軍とは大きく違います。この後の第三次ハリコフ攻防戦は最後のドイツ軍の勝利です。1943年になるとレンドリースも威力を発揮し、戦車や航空機の生産に力を入れることができました。今のウクライナに目を向けると、このような高度な作戦術を行うには何もかも不足していると思うのです。航空戦力に関しては今は拮抗状態ですがロシア軍陣地に積極的に攻め入るとなるとこの前の攻撃ヘリのように一方的に撃破されてしまうことも考えられます。また第二次世界大戦時のドイツは多くの連合国と対峙していましたがこの戦争は戦線が1つしかないので独ソ戦と対比して考えるのは難しい気がします。

                3
                  • x51ad
                  • 2023年 6月 29日

                  クルスク戦からバクラチオン作戦直前までのドイツ軍は味方戦線の突破口の閉塞や局地的な反撃に成功したことがあります(最終的には後退していますが)。
                  ソ連軍が質・量・戦術でドイツ軍を圧倒していればバクラチオン作戦開始前にドイツ軍は崩壊していたかと。
                  作戦術の概念は戦術(個々の戦闘や作戦)の成果を戦略(目標)の達成へと繋げていくことです。
                  戦略(目標)によって戦術(個々の戦闘や作戦)の成果目標は変わりますので、今のウクライナ軍が作戦術を行うのに何もかも不足しているのかどうかは分かりません。
                  ですので、私は戦略的合理性が見当たらないかどうかはまだ分からないと思った次第です。

                  3
                  • バーナーキング
                  • 2023年 6月 29日

                  「凌駕しつつありました」の時点で「圧倒」とは程遠いよーな。

                  3
          • 匿名さん
          • 2023年 6月 29日

          >展開準備している部隊の糧食の消費と再補給だけでも相当なロスです。

          今のウクライナに、コスト意識を持って戦う余裕はないでしょうから、無理な要求でしょう。

          むしろ、費用対効果の管理は、支援側の役割です。

          6
          • リック
          • 2023年 6月 29日

          経済的合理性の観点から見ればEasy氏の感想は至極真っ当かなとは思います。
          ただウクライナは領土内戦ということもあり補給線も短いですし、何より兵士の数がロシア軍に比べて圧倒的に優ってますからね。
          大きなリターンを得るために多くの人的損害を出す作戦行動が可能です。

          尤も「それってロシアの人海戦術と何が違うんだ。むしろもっと酷いじゃないか」と言われれば、それに対する回答は持ってないです。

          18
          • ウクライナ軍の兵力が???過ぎるんだよな。
            最近だとEUの大口径兵器100万丁支援の予定とかさ。翻訳ミスじゃねえかと思うぐらい多い。

            4
          • NHG
          • 2023年 6月 29日

          そこは自分で書いてるように、ロシア側のほうが兵数で劣ってるなら攻めるポイントを広くして分散を狙うのは理にかなってるのでは?

          >ロシア側の活動発表に空軍の爆撃が極端に減ったので。
          >おそらく前線にウクライナ側の対空装備が充実してきて、以前のような相互航空拒否状態が成立してるんじゃないでしょうか。
          >そうなると、結局は装備と兵数で優るウクライナ側が有利であり、それをロシアが防御陣地と旧式火砲でどうしのぐか、という戦いに見えますね。

          この状況と複数同時攻めは矛盾しないと思うのですが
          自分としては、敵のほうが数が少ないのにわざわざ一か所に集結させてのガチンコ勝負にこだわる理由がわかりません

          9
          • hiroさん
          • 2023年 6月 29日

          マジノ線は一点集中突破なんかしていませね。迂回して防衛線の価値を無効化しました。
          それはさて置き、陽動作戦や多方面攻撃による敵戦力の分散化なんか当り前に行われていますよね。
          ウクライナも反転攻勢用に編成した戦力の半分以上は温存しているので、全面攻勢になってから判断されたら如何ですか?
          兵站は前線だろうが後方だろうが戦力を維持する根本なので、再補給があったとしてもロス云々ではないと思います。
          何れにせよ、何処を攻めても相当な損害を被ることは覚悟で実施しているのでしょうが、戦略目標が分からない以上は静観するしかないのでは?

          27
          •  
          • 2023年 6月 29日

          >>そもそもこんなマジノ線みたいな線的防御に対する攻撃方法は「一点に集中して突破し、あとは防衛線後方を大乱戦で荒らし回る」が王道ですよ。

          山下元陸将もそう言ってたね。
          集落奪還なんかどうでもいいからドリルのように貫けと。
          抜けて後方の兵站を切れば前線のロシア軍は下がるしかなくなるんだからと。
          スピードが大事でロシア軍に防御を立て直す時間を与えては駄目だと。
          そして突破部隊の大量の犠牲は許容しろと。

          8
      • a
      • 2023年 6月 29日

      地雷が地味に問題との話が出てますね。
      地雷だらけでスピード上げて前進するのに無理がある。
      ドローンにすぐに見つかって妨害されるので以前の戦争より工兵の仕事が難しくなっているそうです。
      地雷原を砲爆撃することで安全な通り道をつくりだすには、膨大な量の弾薬とリソースが必要になるがウクライナは弾薬が不足しているらしい。

      リンク

      23
        • 58式素人
        • 2023年 6月 29日

        地雷を敷設したり撤去したりのいたちごっこをしているみたいですね。
        啓開された地雷原を、遠距離投射機で一晩で復旧したりをしているとか。
        ウクライナ側は、鹵獲したTOS-1を利用することを考えては、と思います。
        地雷原に対するサーモバリック爆弾の使用はなんら問題は無いように思えます。
        爆索では、直線的にしか啓開がが出来ないので、面で啓開のできる
        サーモバリック弾をMRLで投射したら少しは手間が減るのでは、と想像します。

        5
    • x51ad
    • 2023年 6月 29日

    ウクライナ軍が複数軸で反攻を続けた結果、ロシア軍は分散して各戦線の戦力が薄くなり始めたという情報がありますな。
    複数の反攻を連携させて無停止で攻撃を続けるのは独ソ戦のソ連を彷彿とさせます。

    26
    • 名無し
    • 2023年 6月 29日

    あの渡河作戦、ガチで成功させたのか…

    16
    • PT-91
    • 2023年 6月 29日

    アウディーイウカもバフムートもロシアが攻めてきた前線なので地雷原も防除陣地も南部ほど構築されておらず攻めやすいのかも。
    ただ相変わらず南部は一次防衛線にも張り付いてなく完全に停滞してる。メディア受けと世論の関心を引きたいならそろそろビッグニュースが欲しいところ。

    9
      • 2023年 6月 29日

      プリゴジンの乱でアメリカのウクライナ支援の支持率がまた過半数超えたそうですよ。
      耳目を集めることによって、ウクライナが明らかに有利になる訳でもないけど支持率が上がるんですね。
      視聴率さえ取れればいいのかもしれませんね。
      全体: 46%まで落ちましたが、現在65%まで上昇。
      民主党支持者:81%
      共和党支持者:57%

      リンク

      4
        • pp
        • 2023年 6月 29日

        ああ・・・いいですね・・・アメリカ人はやはりこうでないと
        限界を超えてどこまでも行って欲しい

        2
    • bbcorn
    • 2023年 6月 29日

    噂ではスロビキンが拘束されたとか。
    内部から先にボロボロになりそうだ。
    軍上層部がこれでは 前線も士気あがらなくなるだろ。

    14
      • 2023年 6月 29日

      ゲラシモフがいまだに表に出てこないのが気になる。
      反乱分子に補足されない為の様子見で出てこない可能性もあったと思うけど、そろそろ落ち着いてきている。
      更迭されたのか何か罪に問われているのか、それとも逃げ遅れて負傷したのか ?
      ザルジニーの時みたいに特に気にしないで執務を執行しているだけか ?

      3
      • くらうん
      • 2023年 6月 29日

      健康不安、死亡、拘束疑惑系の噂は9割がたスカなので、これは話半分未満で聞いておくべきですな。

      9
      • 名無しさん
      • 2023年 6月 29日

      スロビキンは防御重視の戦術でロシアの被害を抑え、ウクライナを苦しめた戦いを主導していたはずです。
      軍事ブロガーやロシア国民からの支持も高かったので、彼の拘束が事実なら、かなりロシア国民の失望を買うのではないかと推察されます。
      ロシア国民に歓迎されたプリゴジンが追放、無能と指摘され続けたショイグが地位を安堵され、評価の高かったプリゴジンが拘束・・・
      クーデターの結果とは言え、あまりにも人事面で悪手を指し続けてませんかね。

      3
    • 58式素人
    • 2023年 6月 29日

    先日ベルゴロド州で、親ウクライナ派が容易く国境を超えていたけれど。
    クピャンスクの北側ではどうなのでしょう。
    同じベルゴロド州だし同じ状態かな。知事の言い訳は”金がない”でしたし。
    そうならば、クピャンスク正面で西側装備の部隊で牽制攻撃をしながら、
    東側装備の部隊をベルゴロド州を通過して、
    ロシア側の防御陣地の背後に迂回させられないか、と妄想します。
    うまく進めば、強烈な左フックになるような気がします。
    そして、集結したロシア軍を背面から攻撃できそうな気がします。
    以上、素人の妄想でした。

    7
    • XYZ
    • 2023年 6月 29日

    塹壕、砲兵、地雷、歩兵突撃と第一次世界大戦に戻ったような戦いになっていますね。

    お互いの防空システムや携行型対装甲車両兵器の進歩によってお互い第一次世界大戦時よりも進歩した航空戦力や戦車と
    いった切り札を投入できなくなってしまっているからでしょう。

    今回のロシアによるウクライナ侵略は各国の兵器体系や戦略・戦術に大きな変化を与えると思います。

    8
      • a
      • 2023年 6月 29日

      鳥肌が立つ気持ち悪い戦術ですが、ドローン戦車などは考えられないのでしょうかね。
      安く上げられれば、損耗覚悟で地雷原に突っ込ませられそうな気がします。
      ロシアが先日T-54に爆薬積んで遠隔で爆発させて自爆ドローンみたいに使ったらしいですし。

      2
        • 2023年 6月 29日

        露軍の研究でたしかありましたよドローン戦車
        ラジコン誘導で敵陣に突っ込んでって暴れ回って自爆みたいなやつ
        ドローンより重武装が出来るという点が利点ですがコストが高く走破性に問題があるのでドローン量産が優先されてる筈

        4
        • 名無し
        • 2023年 6月 29日

        ゴリアテが地雷除去&自爆用のドローンとして復活する日が来るのか…

        2
          • サッサトウシロー
          • 2023年 6月 29日

          テスラの自動運転技術を応用すれば、すぐにできるかもしれませんね。
          地雷原突破用に向いている気がします。

        • 7743
        • 2023年 6月 29日

        障害物がなく、ほぼ均一な空間を移動できる空や海と比べて、地上は凹凸や地雷等、非常に障害物が多く、また地面も舗装された路面から砂利、泥濘まで多岐にわたっているので、ドローン戦車の方が技術的なハードルが高いと言われています。
        完全に舗装された路面であればドローン戦車で突撃と言う可能性もありますが、そんな都合のいい環境は戦場にはほぼないので、まだまだ実現は先の話でしょう。

        4
    • 2023年 6月 29日

    戦場では有能だったプリゴジンが島流し、スロヴィキンが逮捕されて、無能なショイグが祭り上げられゲラシモフは行方不明。
    結局、極右にも部下にも尊敬されて有能な、純ウクライナ人のテプリンスキーが実質的に戦場で指揮してるって面白いな。。

    3
    •  
    • 2023年 6月 29日

    バフムトは相変わらずヴァシリフカ・クリシェイフカの両翼陣地の守りは硬いようだが、どうやらウクライナ軍はこの2つの陣地の奪取を諦めて他正面の前進を始めたように見える
    ヴァシリフカ・クリシェイフカはバフムト陥落の原因になった要地で、そこを無視して前進すれば損害も嵩むわけだが、兵数で勝るウクライナならその程度の犠牲は甘受出来るのだろう
    ロシアには出来ない戦術だ

    3
      • x51ad
      • 2023年 6月 29日

      管理人さんが作成された戦況図を見て、どうしてウクライナ軍はヴァシリフカ・クリシェイフカを無視すると思ったのでしょうか。

      12
        •  
        • 2023年 6月 29日

        地図見て言ってるわけでなく最近のその正面の戦闘報告が減ってるから
        まあ正面からの攻撃は成果が上がっていなかったわけだしヤヒドネやクルデュミフカに戦力を指向して迂回する方針に変更したのは妥当では

        2
          • x51ad
          • 2023年 6月 29日

          マリャル国防次官は「クリシェイフカで1.2km前進」と本日発表していますので、少なくともクリシェイフカは無視していないと思いますよ。

          8
          • panda
          • 2023年 6月 29日

          ロシア側情報源でもクリシェイフカでは”激しい戦闘”という報告が上がってますよ
          またバフムート北西部でもM03から南下する動きが見られるとのことです

          9
            •  
            • 2023年 6月 29日

            そりゃあ迂回する動きなのだから周辺の戦闘はむしろ激しく行われるだろう
            以前ここの記事でも書かれてたことだが〇〇で戦闘が行われたという発表は〇〇当地、〇〇方面、〇〇近辺etcと幅広い意味で使われるから難しいんだ

            6
    • panda
    • 2023年 6月 29日

    そうですか?
    クリシェイフカの高台陣地を奪取するために徐々に進出しているように見えるのですが

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