NATOのストルテンベルグ事務総長は13日「スペインが4つのHAWKシステムをウクライナに提供する」と明かし、米国のオースティン国防長官も「非常に迅速なスペインの決定に感謝する」と述べた。
参考:Spain to send air defense systems to Ukraine: NATO head
スペインがウクライナに防空システムを追加提供、今回の提供はウクライナが要求していたHAWKシステム
米軍のミリー統合参謀本部議長はラムシュタイン会議後の会見で「ウクライナはHAWKシステム(改良ホーク)を要求している」と明かしていたが、NATOのストルテンベルグ事務総長は「スペインが4つのHAWKシステムをウクライナに提供する」と明かした。
スペインは公式にHAWK提供を発表していないが、ストルテンベルグ事務総長は「スペインが提供を決めたHAWKシステムは旧式だが、米国、ドイツ、フランスが提供する近代的な防空システムを補完するのに役立つ」と、米国のオースティン国防長官も「非常に迅速なスペインの決定に感謝する」と述べているのでウクライナへのHAWKは事実なのだろう。
因みにスペイン政府は8月末「ウクライナへの防空システム提供」を発表しており、この防空システムはアスピーデだと推定されている。
ラムシュタイン会議後、確認された各国の支援の内容 | |
EU | ウクライナ軍の訓練を行う合同任務部隊の創設に同意、ドイツとポーランドに設置予定 |
英国 | NASAMSシステムで使用するAIM-120の提供を発表 |
カナダ | 冬用軍服50万着、1,520万ドル相当の砲弾、200万ドル相当の衛星通信システムを提供 |
オランダ | 1,500万ユーロ相当の対空ミサイルを追加提供 |
ドイツ | 新たにPzH2000とMARSII(M270)の追加提供を調整中と発表 |
フランス | 短距離防空システムのクロタル、Caesar(8×8タイプ)6輌をウクライナに提供 |
スペイン | HAWKシステムをウクライナに4セット提供 |
ポルトガル | カモフ製ヘルコプター6機をウクライナに提供 |
リトアニア | 120mm迫撃砲を搭載したM113をウクライナに提供 |
複数の国 | ラムシュタイン会議中にNASAMSシステムで使用される弾薬の提供を申し出る |
追記:ウクライナのレズニコフ国防相もスペインのHAWK提供を確認した。
I’m grateful to my 🇪🇸 colleague Margarita Robles for the decision to send 4 Hawk air defense systems to Ukraine. It’s quick response for 🇺🇦 request at #Ramstein 6
There are more Hawks on the way.
Today air defence is a priority not only for Ukraine, but for all of Europe.
🇺🇦🤝🇪🇸— Oleksii Reznikov (@oleksiireznikov) October 13, 2022
追記:フランスがウクライナに155mm榴弾砲TRF1を15門提供することも確認された。
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※アイキャッチ画像の出典:Outisnn/CC BY 3.0
改良HAWKですか。アメリカはPAC3でも提供するんですかね。後案外カナダの冬着50万着は大きいと思う。ウクライナ、ロシア双方冬を耐えられるか次第で変わりますかね。
しかも同じぐらいは寒いカナダ軍採用の、実績十分な冬用装備は心強いですね
一瞬、いまさらHAWKを?とも考えましたが、ドローン相手にはHAWKで十分なんですよね。
むしろドローンに相手に最新鋭のミサイルを消費する方が、不釣り合いな負担になりますからね。
ホークに関しては古いミサイルだからピンからキリまであって射程が短いとかECCM能力が弱いとか限定的なBMD機能が無い古いホークミサイルならドローン相手に使えば良いけど現在まで生き残っているホークってそれなりに高性能の筈。
真実かは分からないが自衛隊のホークは同時多目的対処能力の獲得とかの噂もある位。詳しく調べるつもりは無いが外国に残っている新しめの高性能なホークがあるなら航空機やイスカンデル対応とかも視野に入れてるんじゃないかと思うわ。
仮の話世界中からホークが集まって各地に配備されたら、どこにどんな性能のホークがあるか分からないだろうから攻撃を制限させる効果はあるかもしれない。勿論、安価なドローンとかで射耗させる事も出来るから°実現したらどうなるかは気になる所。
ホークに関しては使い捨てでも無くシステムが大がかりで人数も必要なのにミサイル供給が期待出来ない(多分量産してない)物を古くて廃棄される運命だから欲しいって言う心理が分からない。
自国で運用していたシステムでも無いし、その為の環境を整えたとして今のペースで行けば早々に撃ち尽くす可能性がある物を追い詰められているからと言って必要とするだろうか。ミサイルを構成するシステムの有効活用が出来るから問題無いとか考えているのかね。
日本って改良ホークまだ持ってんのかな
まあ持ってても無気力の岸田じゃ供与せんだろうけど
別に武器提供しないのは岸田のせいじゃ無いだろ。
何でもかんでも総理のせいにすんな。
60年続いてきたレガシーを完全撤廃するのは並大抵のことじゃないわな
しかも近年マシになったとはいえまだまだ軍事アレルギーの強いこの国で長い間完全に禁止してきた武器輸出に関連することとなれば尚更
総理一人のせいとは言わないけど、かつて武器の輸出はした事あるから、覚悟決めれば多分出来るだろうことは事実
やり方は簡単。アメリカ挟むだけ
それで日本にしか生産ラインが残ってなかったP3Cのパーツとか売った
その時も共産とかが文句言ってたけどシカトした
人道医療チームでも送るほうがはるかに現実的
空気に呑まれて何でもアリアリとか勘違いしないように
まさかウクライナでホークが運用される日が来るとは思わなかった
西側の対空ミサイルってイメージが強いから
いまさらホーク?って、思ったけど、改良型ホークは、いまでも陸上自衛隊で運用されているみたい。もちろん、「03式中距離地対空誘導弾および03式中距離地対空誘導弾(改)(中SAM改)」などに、更新中らしいけど。
ありがたいですね。ドローンに対抗できるか
気になるのは「14日は空襲警報に注意を」というゼレンスキー大統領の言葉
大規模ミサイル攻撃とかの情報が入ったのか?
ロシアをテロ国家認定された腹いせ??
猿芝居の「ロケット砲を持ったウクライナ人」がテロを計画、だから反撃するとか?
なんでもありで、やりかねないのが怖い。キーウにテルミット焼夷弾とか。。。
ガスパイプラインの破壊とか、ダム破壊とか
対空防御は、統合よりも、できることからすぐに始めないと、大半のインフラが破壊されてしまう
2000万の難民を作ってEUに送り込めってマジやりそう
そしたら、NATOがウクライナの都市部に展開するしかないんじゃない?
さすがに攻撃できないでしょ。核使ったら、ロシア軍は壊滅させられし
ウクライナは14日の8:30過ぎましたね。通勤、夜、週末・・・大変でも、ずっと警戒MAXに願う
ホークって、あのホーク!? まだ生きてたの?
と思って調べてみたら、まだ普通に現役だったんですね・・・。
まだ自衛隊でも使っているよ
さっさと03式中SAM改に更新して、直接供与が駄目ならアメリカにでも売却して迂回供与すれば良いのに
03式高いからな、だからさっさと進まんのよ
あと製造ラインの関係もあるわな
じゃんじゃん作ってじゃんじゃん政府が一次プールで買い取った上でウクライナに売却やほしがりそうな国に有償ODAとかとかするなら別だろうけどね
よほどのことがない限り演習で使い切る計画立ててるんじゃあないですかね?
欧州の防空事情について興味深い動きがあるようです。
10月13日付のThe Warzoneからですが、
>>ロシアがウクライナの都市をミサイルや無人機で攻撃し続ける中、NATO14カ国とフィンランドの国防相は、「欧州スカイシールド構想」(ESSI)という共通の防空調達・配備同盟を形成することに合意した。
参加国の一覧を見ると
ベルギー、ブルガリア、チェコ、エストニア、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、オランダ、ノルウェー、スロバキア、スロベニア、ルーマニア、イギリス
となっており、フランスが入っていないのと、獅子身中の虫になりかねないハンガリーが入っていることが気になりました。
リトアニアが兵器を提供すると、少ない国防力に穴が開くような気がしますが替りの車両を後に米国等から供給されるのでしょうか?
低速、低高度のドローン相手なら、古の防空機関砲や自走対空砲を引っ張り出してきた方がコスパは良さそう。
M163なら弾に困ることもないだろうし。
不動品ばかりですかねぇ?