ウクライナ軍による敵砲兵装備の破壊数は月平均191.4だったが、6月に688、8月に677、8月に691の砲兵装備を破壊、第26独立砲兵旅団も「ウクライナ軍とロシア軍の砲兵戦力は同等になりつつある」と言及した。
参考:The Armed Forces of Ukraine Can Break Previous Record by Destroying 442 russian Barrel Artillery Systems in the First Half of September
参考:У вересні ЗСУ знищили 442 ворожі установки ствольної артилерії та виходять на паритет у цій зброї, – пресофіцер 26-ої артбригади
参考:ЗСУ в серпні встановили рекорд зі знищення російської артилерії: озвучено цифри
参考:russian-casualties.in.ua
ロシア軍は後退した鉄道線に足場を築き、バフムートとホルリウカを結ぶT0513沿いに防衛ラインを確立しようとしている
ウクライナ軍による敵砲兵装備の破壊数は月平均191.4(2022年2月~2023年4月)で昨年10月の「333」が最高値だったが、反攻作戦の下準備が始まった5月以降に破壊数が急増、8月には過去最高となる「691」の砲兵装備を破壊した。
砲兵装備の破壊数 | 砲兵システム | MLRS |
2022.02 | 77 | 24 |
2022.03 | 239 | 72 |
2022.04 | 135 | 55 |
2022.05 | 208 | 56 |
2022.06 | 137 | 39 |
2022.07 | 136 | 13 |
2022.08 | 183 | 28 |
2022.09 | 282 | 49 |
2022.10 | 333 | 47 |
2022.11 | 174 | 13 |
2022.12 | 117 | 28 |
2023.01 | 186 | 35 |
2023.02 | 186 | 21 |
2023.03 | 290 | 48 |
2023.04 | 238 | 17 |
2023.05 | 553 | 31 |
2023.06 | 688 | 57 |
2023.07 | 677 | 67 |
2023.08 | 691 | 38 |
2023.09(16日時点) | 458 | 39 |
今月も16日時点で「458」の砲兵装備を破壊しているため8月の記録を抜く可能性もあるが、バフムートで戦う第26独立砲兵旅団のカラシニコフ報道官も「我々は大砲のお陰で大きな前進を遂げている。ウクライナ軍とロシア軍の砲兵戦力は同等になりつつあり、これは非常に重要な成果だといえる」と言及した。
これまでロシア軍は砲兵戦力による火力投射量で優位性を発揮していたが、5月から8月にかけて2,600以上の迫撃砲、榴弾砲、自走砲が破壊されため火力ギャップが縮まり、特にバフムート南部では高台のクリシェイフカやアンドリーフカを抑えたため「ウクライナ軍が砲撃戦で優位性を獲得した」という意味だろう。
さらに報道官は「敵はウクライナ軍陣地への砲撃を止めていないが、我が軍が支配的な高地があるアンドリーフカに前進したことで“T0513ルート”の大部分を制圧できるだろう。敵は後退した鉄道線に足場を築き、バフムートとホルリウカを結ぶT0513沿いに防衛ラインを確立しようとしており、ここに利用可能な予備戦力の全てを配置した」と付け加えている。
ウクライナ軍による敵砲兵装備の破壊数が急増した要因は謎(対砲兵レーダーの破壊説、自爆型ドローンの供給数増加、クラスター砲弾の使用などなど)に包まれているが、一つだけ確かなのはザポリージャ方面、南ドネツク方面、バフムート方面でウクライナ軍が前進しているという点で、ロシア軍の優位性=ウクライナ軍を上回る火力投射量が失われ始めているのかもしれない。
因みにシルスキー陸軍司令官は「バフムートを奪還する」と述べているが、バフムートやソレダルを正面から攻略するのは骨が折れるため、バフムート方面の突出部を切り取る方向で攻めるつもりなのかもしれない。
関連記事:バフムートの戦い、ウクライナ軍が鉄道線の防衛ライン突破に取り掛かる
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
榴弾砲は戦車と同様、砲兵達のチームで運用するモノなので、砲は倉庫から引っ張り出してこれるとしても、まともに運用できる人材が枯渇してきてる可能性は高いように思えます。間接射撃メインなので観測チームとの密な連携も必要ですが、それもやはり訓練が欠かせません。でないと敵もいないところを耕すだけになるので。
あと、管理人さんが本文で列挙されている要因(対砲兵レーダーの破壊説、自爆型ドローンの供給数増加、クラスター砲弾の使用など)もどれが正解というより、どれもこれも正解なのでしょう。それらの積み重ねが大きな差となって表れている、と。
しかし、衰えたとはいえ、まだ同等レベルと言ってるので、手強い相手なのは変わりません。普通、自軍と同等の敵戦力とガチで戦うと言われたら、大損害覚悟なのですから。
砲兵は数学的な知識が必要で養成に時間がかかるので、枯渇しているか練度不足の砲兵が増えているのかもしれませんね。
クラスター砲弾は大きい気がします。ドローン映像で砲兵陣地を砲撃しているものがよくありましたが、普通の砲弾だとほぼ直撃しないと被害がなさそうです。クラスター弾は脆弱は砲兵装備を破壊するのにうってつけでしょう。
砲撃破数はoryx等の映像だはなくてウクライナ政府発表のものかな?ロシア程のファンタジーではなくともその辺りは若干プロパガンダを差し引いて考える必要はありそうですね
ただ近頃はロシア軍の砲装備の損失かD-20、D-30等の骨董品ばかりに片寄っている事を思えば一線級の装備は枯渇しつつあるのは事実だろう
因みに又聞きだが衛星写真から確認出来るロシア軍のモスボール装備の内、開戦前に確認出来た14000門の野戦砲は既に三分の一が移動(現役復帰ないし部品取り)されてる模様、一方でモスボール自走砲5000門は一割程度しか再稼働していないらしい、これをロシア側の余力と見るべきか、単純に動かせないくらいに痛んでると見るべきか……わざわざ構造の単純な旧式砲引っ張り出すなら後者なんだろうなぁ
自走砲より、戦車を先に整備復旧しているのでしょう。
まんま戦車が枯渇するまでの流れと同じで草
戦車に次いで火砲まで枯渇して、黒海艦隊も逃げないとこのまま消滅させられそう
3日で終わるはずのなんちゃら作戦だったのにマジですべてを失いそうになってる
どう考えても
どう考えても大本営発表だろ
この数は本当?とは思うものの、少なくとも反抗開始前より破壊数が増えているという推測は立ちます
例えば戦果盛りがそれまでは2倍だったのがある月から突然4倍になったら、画像付きの戦果報告数との明らかな乖離が生じますから
大本営発表だとしても、戦果盛りの倍数は基本的に一定割合になると思われます
あとはロシアにせよウクライナにせよ、大本営発表が戦争進行中に必ず悪かという問題もありますが。。
仮に完璧な戦果数を発表出来るなら、重複撃破カウントや誤認撃破なしの超優秀な現場の兵士たちと、損害判定を行う敵司令部中枢にスパイがいることになるでしょう
2023年5月10日までのOryx情報ですがそこでは対砲兵レーダーはZoopark-1と1M、IRK239 ARK-1を含め10基程しか撃破が確認されてないんですよね。ここから撃破数が急増してるとも考えにくいし撃破数から考えると保有数が少なくそこまで機能してるのかなと疑問に思います。ポポフ少将の訴えからだいぶ経ちますがキーウ撤退やハルキウでの大撤退、ヘルソン西側からの撤退を経てもこれだけですし。自爆ドローンによってウクライナ砲兵の有利性が高まったという主張もロシア軍がpole-21の普及を考えるといまいち決定打に欠ける。やはりクラスター弾の供与によって面制圧能力と投射量が大幅に高まったのが大きな要因なんだと思う。ウクライナ軍と同様にデコイもだいぶ含まれてそうですが。
クラスター弾供与はあくまで米国の弾薬製造が軌道に乗るまでの繋ぎの性格のものですからね。
自爆ドローンに関してはロシア国内のドローン工場生産能力が軌道に乗ったようでLost Armor集計のロシア側FPVドローン攻撃回数が激増しております。
8月は250回程度なのが9月半ばの現時点で既にそれを超えており月500のペースでの攻撃が行われました。
ちなみにロシア砲兵の人的損失については独立系ニュースmedia zona集計のデータによると昨年6月~8月末までで104名の砲兵が戦死している一方、今年の同じ期間の6月~8月末までで75名が記録されており、突出して人的損失が増えた訳ではないようです。(もちろんあくまで参考データです)
4ヶ月間で2600以上の敵砲兵装備を破壊とした情報元のrussian-casualties.in.uaによれば、現時点でのロシア軍の人的損失は271,790名、戦車は4616両、航空機は315機としています。
視覚的に検証するOryxのカウントは戦車2315両、航空機90機であることを考えればデータの信ぴょう性を疑う事案ではないでしょうか。
russian-casualtiesの数字は日次/週次/月次のそれぞれで集計・公表されており、tanks/armoured personnel vehicleについては昨2-5月及び9-10月、人的損失においては1-3月がピークです。今年に入ってからの固定翼機/ヘリの計上はOryxの数字にほぼ近しく、artillery/mlrs/uav/special equipmentに区分される戦果が5月以降に急増しています。砲兵の損耗ペースを考えるには砲兵撃破数の時系列のデータを用いる必要があり、人員・戦車・航空機の累計におけるOryxとの乖離自体はこの根拠たりえません。
また南部戦線では未だ広範な戦線の移動を見るに至っておらず、最前線での接敵を任務としない火砲・レーダー類の撃破に関する視覚情報は専ら空撮に拠るものとなります。これはOryxの認定率の低下、ならびに反映タイムラグの増大に繋がります。
Oryxのカウントは最低保証値に類するものであり、公式発表は戦果誤認を含む上限値とみなしうるものです(作為的な水増しは少ないと考えます。米経由での露見リスクが重たすぎるので)。実数は両者の間、やや前者寄りのところにあると考えるのが妥当でしょう。”データの”信憑性においては双方について疑いは存在し、その程度に幾許かの差がある、という性質のものです。
そしてこれらの数字(の確度)を欲する理由はデータを分析して局面・局面変化の理解に資するためであり、データそのものの信憑性は必須ではありません。乖離の倍率が一定であれば汲み取れる情勢は同質になりますし、例えば「若年者の失業率の公表を中止する」などということが起きれば”データはなくなったが何が起きているかは大変わかりやすい”ということも起きます。今回のデータの不正確性は補正可能なもので現状認識に及ぼす悪影響は小さく、”このデータは信用ならない”という思考の方がより大きなミスリードに繋がることが懸念されます。
Oryxはクオリティ高いけど何処までいっても個人レベルのサイトだからね……どうやっても確認に限界が来る
実際、サイト管理人が今回の戦争の成果確認にかなり労力割いているせいで肉体的精神的に疲弊してるそうで……確か10月でサイト止めるそうです
破壊を視覚的に確認するというのはかなりキツイ縛りですからねぇ
例えばウクライナが対砲レーダーを使ってロシアに榴弾砲で反撃した場合、視覚的に戦果を確認するのは難しい
(ドローンがたまたまその方面に飛んでない限りは)
他にもウクライナが戦果を記録した動画をとっていてもウクライナが公開しないことも、公開できないことも多々あるわけで。
視覚的に確認されなければ客観的な証明足りえません。
双方の情報戦の罠に嵌らないためにデータの客観性・正確性を求めるのは当然であり、それを提供できないデータは留保されるのが妥当です。
また、あなたは「米経由での露見リスクが重たすぎるのでウクライナ公式発表の作為的な水増しが少ないと考えている」と発言いたしましたが、実際に2月末に流出した米国機密文書からロシア軍の人的損失数についても到底ウクライナ公式発表に及ばない著しく乖離した数字が露になったかと存じているのですが…
外部に(当事者でさえ)視覚的に確認不能な数量がある程度存在することは疑う余地を容れるものではなく、またOryxの行っている画像の蒐集・重複の判定・虚偽の排除等の作業が完全な能力を有しえないことも自明です。先述の通りOryxの数字も公式の数字も”実際の損害に特定の関数を噛ませて導かれる上下それぞれの閾値”と考えるべきもので、両者の線形が一定の相関を有している限りにおいては双方が有用な、そして相互に補完するデータとして機能します。相関がある時点で崩れた場合(今のところそういう数字をきちんとまとめたソースは目にしていません)、そこから”どちらのデータがどのような要因で変質したか”や”真正の数量を推計するための新たな式”を他の様々な情報を参照しながら求めていくことになります。
データというのはその不正確性から意味を抽出可能なものです。流れてくる生の数字は適切に加工されたデータほどには役に立ちませんし、信頼度0のデータというものも存在しません。Oryxの方が確度の高い数値を提供している(であろう)ことをもって公式発表の数値を否定する(利用の対象から排除する)ことで得るものは特にありません。却って有害です。
ところで完全に蛇足ですが
>証明足りえません
この”たる”は”為る”です。似ているようで意味が劣化しているので代用としても微妙です。
データについてご丁寧なご教授ありがとうございます。誤記については申し訳ありません。
まず、誤読されているようですが、「Oryxは信頼できるがウクライナ公式発表は全て嘘」と私が主張しているわけではありません。「公式発表は双方情報戦の材料であるため留保(視覚的証明による補強を含む)が必要だろう」という趣旨です。
また、米機密文書と公式発表の乖離についてコメントいただけますか?作為的な水増しをせずにどのように乖離が生まれたのでしょうか。
”留保”(利用の排除)の”必要”はありません。適切に整形すれば活用可能な情報です。
”不作為な”膨張(報告戦果の単純集計と実際に与えた損害との落差)の現代戦における水準は容易に言えませんが、WW2における主要国間の戦果評価に対する戦後の突き合わせや湾岸戦争での米軍のBDAへの反省などに基きウクライナ軍の能力に照らして鑑みるに、2割や3割で済むとは考えにくいでしょう。
この必然的に生じる誤差について、非当事者はマクロの数字にしか用がないので”話半分に聞いとけ”で構いませんが、交戦主体であるウクライナはミクロの処理を必要とする(個々の報告のどれを否定するかの作業が発生する)ため、過大である認識があっても”8掛けで出しとけ”では済ませられません。
流出文書に所載の数字は米国による”Assessed”の損失であり、
”potential bias in UKR information sharing”を理由の一つとして”We have low confidence”であると指摘しています(当然ながらこの疑念/不満は米側の数字がより正しいことを担保しません)。
NATOは地上部隊を出しておらず、この推計はIMINTに偏しているという点においてOryxの数字に幾分近い特性を有すると考えられます。一方でSIGINTの質に由来する精度の高さが加味されるべきでしょう。
この数字とrussian-casualtiesの2月までの合計との比較はおおよそ1:3~1:3.5の範囲にあります(戦車のみ1:2程度)。この倍率を
a. IMINT偏重による下振れ(の逆数)
b. 不可避に生じる過大戦果
c. 政治的意図をもって行う嵩上げ
に按分することになります。
cの実行主体にとって”どのくらい盛ってみせるのが最も効果的か”というのは真剣な検討を要する命題でしょう。『実態』との懸隔が小であるほど数字を詐る意味は薄く(※)、係数を上げただけ信頼性(宣伝効果)の毀損や持続的整合性(外部データとの相関)の問題を生じます。つまりcはx≦c≦yの範囲内においてのみ有用であり、これを満たすa*b*c≒3が成立しない場合はc=1がより説得的である、ということになります。
※先の”作為的な水増しは少ない”は”必要に応じてピンポイントでやる動機は十分起こりうる”という話で”全体的にうっすら盛ってる”旨をいうものではありません
あとは3項それぞれの閾値の見立てになりますが、私見としては
1.33≦a≦2.00 (兵科により異なる。個別では1.11~4.00程度まで考慮)
1.50≦b≦3.50 (攻勢/防勢局面で異なる。また完全に西側化した部隊は上限を2.50程度とする)
1.50≦c≦3.00
といったところです。a*b*c=3が端点でぎりぎり成立するラインであり、「方々でOryxの辛口な数字が引用されてブランド確立しちゃったけどこっちは適当に減らすわけにいかんしこれ以上検証にリソース割いてられないしこのまま出すよりないだろ」というのが実情なんではないかとみています。
>双方の情報戦の罠に嵌らないためにデータの客観性・正確性を求めるのは当然
すげえ
ロシアの公式発表を信じてた人の発言とは思えない
ロシア側は砲身の消耗で弱装弾を使用することが増え前に進出し狩られているという話もありますね。
砲弾の話はよくでますが、こちらも消耗が激しい砲身の交換がどうなっているかはなかなか情報がありませんね。
西側援助のウクライナの自走砲だって酷使されたせいで砲身交換に後方に退かなきゃならなかったんだから、ロシアも同じなはず。品質や使い方を考えればもっと摩耗してるかも知れない。
そしてロシアは通常砲弾は作れても、精密誘導弾や砲身の量産にはかなり問題があるようだとか言われてるよね。
ロシア軍は全戦線で押されてるからこの数値は納得
韓国からの100万発が効いてるのかね
NYTが米側の推計値リークを記事にしていましたが、ロシア軍の砲弾生産能力は現在おおよそ年200万発だそうです。
一日当たりにすると5500発程で、一時は一日5万~10万発をぶっ放していましたがストックはほぼ尽きており、もうあれほどの砲撃の優越は発揮し得ないと考えていいのではないでしょうか。なりふり構わずイランや北朝鮮などからも砲弾を入手しようとしているのもこれが理由だと考えます。
砲弾数の差が縮まればそれだけ精密砲撃の利が勝るので、最近ウクライナ軍が撃ち勝てるようになって来たも理由これで説明が付くのではないかと。
16日の記事で取り上げておられたアメリカの砲弾製造能力強化=ウクライナに提供可能な砲弾数増加も大きいと思いますけど。
恐らく、事実
ウクライナの優位性は、西側や反ロシア勢力の航空宇宙ISRに、民主化IT化されたNCW対応できた砲兵システム
何より、そもそも、ロシアとウクライナの砲そのものが互角ではない
各方面で押していると言っても数週間はほぼ足踏み状態でもう10月になろうとしています。
またクピヤンスク方面はロシア軍の攻勢が強まっており逆に押されている状況みたいです。
砲戦での優位が消えても航空戦力には大きな開きがありますし(空爆数を見ていても)、ようやく戦える状況になりつつはありながらも、今回企図した反攻は頓挫したと言っても良さそうな感じですね。
もしアメリカの言う通り一点集中でやっていたならどうなっていたか、その場合はロシア軍が逆に各地で攻勢に出たか、同じく集中してきたロシア軍と正面からやりあうことになったか、ifですがこちらも興味つきません。
GIS Arta(ウクライナ軍の射撃管制システム)の標的に、砲兵戦力だけでなく、自爆ドローンやミサイルも同時に攻撃を仕掛けて、瞬間火力を高めている。
ロシア軍は、標的の共有に時間がかかっており、自衛隊もウクライナ軍のようにスムーズにできないという話でした。
スターリンク(衛星通信など)を保有しているからこそと思いますが、少なくとも通信破壊・妨害が継続されたままであれば、戦果は下がっていますね。
イーロンマスクは、色々言われていますが、彼の存在はウクライナ戦争を支えていますね(軍事利用の拒否を名目に、全てに一切協力しない事もできましたし)
スターリンクは売上も利益も全く目標から程遠い状態。
結局特殊用途しか客が付かないから。
米が金払ってるいまはウクライナ切れないでしょ。
スペースX自体は、想定時価総額10兆円くらいで、メインのロケット打ち上げビジネスは好調です。
どちらかと言えば、アメリカ政府が、対ロシアの宇宙政策の関係で助けられたのが現状ですかね。
ウクライナ軍が、セヴァストポリ周辺でスターリンクを稼働する要請をしようですが、断ったことが最近報道されています。
以前からクリミアに関してはイーロンマスクは相当抑制的な発言をしていましたね。
クリミアは歴史的にとても複雑な地域なんですが(タタール人の存在、歴史的なトルコとギリシアとの繋がり)、ウクライナ反攻作戦のゴールか何かのように報じられている現状は残念です。
アメリカ政府がウクライナ支援予算からスターリンク代を全て出せば解決するんですが、恐らくそうすると予算枠をはみ出るのでバイデン政権と相性が悪く目立つイーロン叩きついでに負担を押し付けている状態じゃないかと何となく邪推しています。
仰る通りと思います。
ウクライナ反攻作戦のゴールが、クリミアを短期で奪還となると、とんでもなく高いハードル(犠牲)になってしまいます(中長期で目標にする事は理解できます)
アメリカ政府の国家予算規模からすれば、スターリンク代は微々たるものに感じるのですよね。
そういえば、イーロンマスクが、民主党から共和党支持に変わっていた事を思い出しました。
仰る通り、様々な駆け引きがあるのかもしれないですね…
ロシアの民間軍事会社の投稿で、ロシア側は通信手段が部隊ごとにバラバラで連携がとれないうものがありました。
進行初期から一貫して、通信装備の貧弱さがロシア最大の弱点であり続けているようですね。
仰る通りと思います。
ロシア軍が、スターリンクに対する電子戦攻撃を行ってきたようですので、ウクライナ軍の通信優位が続くのかは少し気になっています。
管理人氏の地図にあるようなバフムト大包囲はさすがに無理だろ…
ウクライナ軍の補給ルート全然ないぞ
アンチ乙
現地調達だから!
牟田口さんオッスオッス
この戦いは世界観戦争なので、仮にウクライナが負けたら今の文明は崩壊するだろうと不安で仕方が無かった。しかし、ようやく反攻作戦はウクライナ有利に傾いてきて、一安心だ。
この戦いでロシアが勝ったら、世界中の狂った独裁者たちが、自己の正義と理想を実現するために暴走を始める。それは核戦争よりも危険なことだ。核兵器は迎撃可能だが、世界秩序の崩壊なんて人間の力では食い止めようがない。
バフムート南部での成功は、バフムート全域の戦いに大きな影響を与えるはずだ。ロシア軍の戦力配分が狂えば、東部での戦いも有利になるはず。
それに砲撃戦でウクライナ軍が優位に立ちつつあることは、北朝鮮に頼ったことからも推測できる。あのような破綻した弱小国家と取引をするということは、そうとうロシアは追い詰められているはず。
北朝鮮が製造する砲弾なんて、低品質で不発が多いはず。それに、これまでの戦いでロシア軍は砲兵を磨り潰しているので、仮に真面な品質の砲や弾頭が届いても優位性を回復することはないのではないかと思う。
しかし、ここまで来るのに払った犠牲は、あまりにも大き過ぎた。ウクライナの人たちは、平和な世界で生きている我々の代わりに、民主主義の防波堤の役割を押し付けられて血の犠牲を払っている。
そして航空戦力は、ほとんど無傷のまま残っている。これをなんとかしない限り、ウクライナ有利に大きく傾くということはないのではないかと思う。
それに、この戦いが終わった後のことを考えても、ロシアの航空戦力は壊滅させるのが一番望ましい。
ウクライナは支援された兵器をロシア国内の攻撃には使わないという、かなり困難な縛りプレイをしている。アメリカは長距離ミサイルを支援すると同時に、この縛りを解除するべきだ。
航空機と艦船は、基地待機中に撃破するのが一番確実のはず。確か第二次世界大戦での航空機の損失は、ほとんどが地上撃破だったはずだし。
砲と弾の数で勝るロシアは数の力に任せてウクライナを圧倒し続けた。
ウクライナは砲も弾も少ないからピンポイントの当たる攻撃を続けてた。
そのうちウクライナは弾も砲も増えてきてNATO式の兵器に置き換わっていった。
ロシアは砲を破壊されても在庫から次々引っ張り出してくるのでこれまでは問題なかった。
でもずっとこれを続けていくと いつか逆転しちゃうわけよ。
とうとう分水嶺を超えちゃったんだろうね。
ウクライナは兵器がどんどん更新されて新しくなるのに
ロシアは先祖返りして飛ばない砲を使うしかなくなる。
戦車もそうだけど 打ち合いになったら ロシア側は弾が届かなくなってきてるのよね。
いずれロシアはバンザイ突撃しか戦術がなくなると思うよ。
ある時期までのロシア軍の予備役訓練の中心だったのが砲兵科で、任期つきで勤務する彼らの多くが習得するのが(自走砲に比べてればカリキュラムが単純な)牽引式榴弾砲の操作だったという話を聞いたことがあります。なので歩兵科が未経験者歓迎状態になっていても砲兵経験者だけは一定数確保できる状況だったのですが、ここに来てウクライナ軍の対砲兵戦が洗練され火力も増した事で損害が増えているのかもしれないですね。ウクライナ側の公式確認戦果が5月ごろを境に増え始めている事を考えると、比重としては自爆ドローンを使った火点潰しよりもウクライナ砲兵の火力増強や射撃方法の最適化が効いているのかなという気もするんですが…この辺は戦後の研究を待たないと分からないでしょうね。
延坪島砲撃事件の戦訓で広く知られたように装甲化された装軌式の自走榴弾砲を対砲兵射撃で仕留めるのは容易ではない(壕に入ってる場合などは直撃以外ではまず仕留められない)ので、ウクライナ砲兵の対砲兵射撃の餌食になっているのも牽引式が中心なんじゃないかと思います。ロシア側の報道映像でも出てきますが、牽引式砲でも壕を掘って偽装網でカバーするなどの防御策は施します。これは一定の効果があるのですが、着弾点が一点に絞られないクラスター砲弾で対砲兵射撃をされた場合、上が空いてる壕の効果は漸減するのかもしれませんね。第一次世界大戦における毒ガス砲弾の最大の被害者は砲兵(重労働の砲兵はマスクをつけると酸欠で作業能率が著しく落ち、そもそも後方職種はマスクを配備されていない事もあった)だったという話もあるので、この手の特殊な兵器がどこにどう効いてくるのかって意外と分からないですね。
ウクライナ側が発表する数字が眉唾としても、ロシアの長距離投射火力が減少しているのは確かなわけで、すでに多くの砲弾・ロケット弾が北朝鮮から運び込まれていると伝えられていますね。
下の記事はそんな中でもちょっと毛色が違って、ロシアに引き渡される前の北朝鮮製122mmロケット弾を友好国を通じて入手し、ウクライナ軍のBM-21で使用しているというもの。
若干、ホンマかいな・・・と思う部分もありますが。
リンク
あと正恩の訪露で北朝鮮の300mmロケット砲KN-09が供与される、なんて話もありましたね。
これも現状では真偽不明ではありますが。
(北にそんな供給能力があるのか・・・?)
でもロシア軍が野砲・ロケット砲を欲しているのは間違いなさそう。
もちろんウクライナ軍に弾薬を供給している西側も砲弾の供給に難を抱えているわけで、両軍ともに火力不足に悩みそうではある。
やっぱ現代戦でも最後は投石と棍棒なんですかね(汗)。
もちろん大本営よろしく盛った数字だろうし、この間のここのブログの記事にもあったように、ダミーも少なくない数が計上されているのだろうけど、それでもウクライナ軍の前進を見る限りではかなりのダメージを与えていることは確かなのだろう。
砲兵装備破壊数の増加は単純にウクライナ軍の攻勢開始や本文にあるように様々な要因によるのでしょうが、その中でもクラスター砲弾の影響が大きいのではないでしょうか?
面性圧が可能なHIMARSが20両程度と少数で今まで活躍してきましたが、クラスタ砲弾が供給され戦線各地にある155mm野砲など複数のプラットフォームで同じことができるようになった結果、砲弾命中率が向上したのではないでしょうか。
アッハイ
ってことは現在の状況でも十分ロシア軍の砲兵を抑えるから、弾薬増産の話はどうなるの?
「同等になりつつある」と言ってるのはバフムート方面の砲兵旅団報道官ですよ戦線全体の話じゃない
(同等で満足する必要は)ないです
攻撃側は防御側より多くの火力を用意せねばならんもんです
塹壕・地雷・航空戦力・予備兵力と、防御側としての露軍がスペック上有利な要素も(一応)まだいくらかありまして。反抗作戦が必要な以上、大幅に上回りでもしない限り、もうこれで完全に満足、というラインには到りませんわ
色々と理由は考えられますが、個人的には「(人的)損害を出しながらロシア側の砲位置を特定して潰しているから」という説が納得できます
要はバフムトでのワグナーの戦術をウクライナ軍がやったため、ロシア軍の砲を潰すことが出来たという説です
この説が本当かどうかは検証する必要がありますが
・ウクライナ軍が徐々に前進できている事
・多大な人的損害を出している事
・ロシア軍の砲火力が減りつつある事
・ロシア軍の空爆は変わりが無い事
を全て説明できるため、納得はしやすいです
多大な人的損害を出していると言っているのはロシア情報なので鵜呑みにはできないです。
プーチンが1日でウクライナ兵2000人殺したとか、ウクライナ戦車を1万8千両破壊したとか言っているし。
説も何もウクライナ軍がワグネルがやった囚人突撃みたいな非人道的戦術を使ってるなんて説は信憑性のあるソースからは存在しないはず…。
むしろウクライナ軍は人命を何よりも大事にしてるというのが一般的に言われてる見方だと思う。
NYTだったかな…?前線の兵士へのインタビューとかで司令官は損失を嫌って慎重になってるから中々前進スピードが上がっていないという話もあったし、ロシアに総動員されたら兵士の数で勝てないウクライナは出来るだけ兵士の損耗を抑えたいと思うはずだから、とても納得はしやすいです。
砲兵やレーダーを攻撃するのにクラスター弾が有効なんだとしたらまずいよな
西側のほとんどの国はローコストで有効な武器を自分で使えないようにして、今回の戦争でもクラスター弾批判してたわけだし
非人道兵器筆頭の地雷なんか素人目に見ても明らかに有効だったしな
仮想敵国は今後も当然使ってくるだろうけどどうすんだろうな
ウクライナ軍の戦果報告も
やはり数は実際よりも多めにはなっているとは思いますが
これまでの傾向から
全くの出鱈目や荒唐無稽な報告ではないと判断できますので
判断基準による見解の相違は多少あろうとも
全く見当はずれな数値というわけではないでしょう
反転攻勢の少し前から、対砲兵戦の強化が行われているようで
戦果報告の砲の破壊数が増加していました
ウクライナ軍が意図的に砲兵を狙って攻撃しているのは確かなようです
もう数カ月これを続けていますので、効果が出てきているのでしょう
ただ、航空支援による空爆回数は
相変わらずロシアのほうが圧倒的に多いです
不利を空爆で補っている感があります
毎月陸自1〜2個分全滅ですかすごいスね
…この点ロシアには負けていませんね
これからロシアが新造を開始するT-80はどんな戦車になりますかね愚考してみましたが、
時期1.とにかく今時戦争に間に合わせる春に冬に。
2.今時戦争ではなく戦後を見据えT-14の開発配備が10年以上遅れている為それを補い旧型T-64.72.80をT-90M(またはその改良型)と共に更新する戦車。
砲塔1.設計試験の手間を省き大量生産の為(正直まさかの)設計そのまま鋳造砲塔、流石に内部封入装甲は近代化。
2.ウラジミール砲塔採用、製造訓練整備の共通化
3.新規設計宇戦の戦訓反映(全周の装甲を強化、どうせ車体には積まないから砲塔弾薬庫拡張、正規非正規問わず増加装備の脱着容易化…妄想ですw)
皆様の考えお聞かせ下さいm(__)m
4 アメリカの分析通り生産開始まで到達できず、終戦する
戦後はT-90Mの製造が優先され、最終的に1両も生産できずに計画が倒れる
浮かれていましたが冷静に考えてロシアも2車種同時に調達したいわけないですからね、残念です。
…終戦決まったのですか?
アメリカの分析では生産再開まで最低5年かかると見込んでいる
だが現在のロシア、西側の兵器供給体制ではこの規模の戦争を5年も継続するのは不可能
確実に生産再開前に戦争の終結が訪れる
5年ですか!
ただのセールストークの類ですね。
ありがとうございます、勉強になりました。
そもそもT-80シリーズは高性能と引き換えにコストと複雑な構造からソ連すら全面配備できなかった代物なんですよね……それで仕方無く(輸出需要含めて)開発されたのがT-72アップデートしたT-90シリーズ
正直ソ連の下位互換な今のロシアにT-80タイプを生産するだけの地力ってあるんですかね?素直にモスボールしてるT-72を現役に回した方が……なんでT-62・55が現役復帰を?(困惑)
さて、この数字の何割が安価なダミーを破壊した分なのかがね…
ダミー破壊でぬか喜びしてるのは 毎度ロシアでしょ。
ウクライナが使ってるらしい精巧なダミーレベルの物になってくるとバラせなさそうだから
ロシア領から運んでくるのは距離あるしなかなかコストも手間もかかりそうだよな
自国領で戦ってるウクライナと同じような使い勝手とコスパにはならなさそうだし、
ロシアがそこまでダミー使ってんのか怪しい
火力投射量自体に顕著な減退が認められる以上この際ダミー十割でも構わんでしょう
クラスター弾を理由にあげる人が多いけどアメリカのクラスター弾供与は、つい最近で5月を境にしての激増の説明がつかない。
タイミング的にはウクライナが阻止作戦を言い出した時と重なる気がする。
ハイマースで狙う標的が変わったのもこの頃で敵防空兵器や砲も狙い出したと思われる。
単に指揮所と弾薬庫が遥か後方に移ったからかもしれないが。
ここまで対砲迫戦が重要さが明確になったのに、我が国は本当に対ドローン戦でも榴弾砲を使用するっていうんですか、、?
それはドローン・スウォームへの対抗を目的としてます
今行われているウクライナ戦争よりさらに未来を見据えた研究開発です
スウォーム攻撃への対処としても、島嶼においてスウォーム攻撃の第2波第3波に対応するための陣地変換する土地面積が乏しいのに、それでも着上陸前に155mm榴弾砲を使用して位置を晒すリスクに釣り合うと思いますか?
砲兵がドローンに見つかると砲撃を受けるわけなので、自衛能力が備わるとかなり便利だと思いますよ。
目視できる距離のドローンを榴弾砲で撃ち落とすことはなく、砲兵が対空レーダーを持たない以上、遠方のドローンを砲兵自ら捕捉できるわけではないので砲兵の自衛手段には成り得ないと思います。
あくまで防空組織に榴弾砲が加わり迎撃手段の1つになるという方が正しいでしょう。
その上で、ドローンの迎撃に榴弾砲を使用するのは、一度ドローンを撃ち落とす目先のコストに囚われて本来の仕事である対着上陸戦まで生存することを大幅に困難にするのではないでしょうか?
砲についても、ウクライナ軍の戦果(ロシア軍の損害)だけに着目すると大本営発表的になってしまいます。
だから、砲についても、ロシア軍の戦果(ウクライナ軍の損害)との比較がポイントではないかと思います。
相手の砲を潰せば自由に砲撃できるようになるので、お互いに敵の長距離砲は優先目標になります。
現状は、兵力(兵士の数)はウクライナ軍が優勢で、ロシア軍は砲爆撃の優勢でなんとか凌いでいる状況です。もしその砲撃が逆転もしくは同等になれば、ウクライナ軍が楽勝になると思います。
ならば、トクマクや海への進撃やバフムト奪還も思ったより早く現実になると思います。
戦争で何かがあったときに理由が一つってのは逆に珍しいかな?
全てが影響してるのだと思う。あと、ロシアが攻勢から守勢に移った事で敢闘精神が問題になってきてるよね。
部隊長レベルで拒否したくなる様な無茶な命令が飛んでるとロシア側でも指摘が出てるので、砲兵や対砲レーダーの位置でも無茶させられてるのだろうね。当然、撃破され易くなる。例えば、敵が浸透してきてるのに砲撃拠点を維持しろってのもあったし…逃げ損ねが増えちゃうよね。
もう一つは強引な攻勢を狙っては包囲されてやられるケースが増えてる。当然、これも支援部隊を危険に晒す事に繋がる。前進した部隊がやられちゃったり、逃げ帰ったりしてくるので急転に対応出来ないし、下がったら怒られるという…嫌すぎる。