ロシア国防省は「ノヴォロシスク海軍基地に対する無人艇の攻撃を撃退した」と発表したが、ウクライナ保安庁は無人艇が大型揚陸艦オレネゴールスキイ・ゴルニャークに突入する様子を公開して「攻撃を撃退したというロシア側の声明は偽りだ」と発表した。
参考:Спецоперация в Новороссийске: дрон СБУ пробил десантный корабль окупантов
無人艇による攻撃を撃退したというロシア側の声明は偽り
ロシア国防省は4日「ウクライナ軍は2隻の無人艇でノヴォロシスク海軍基地の攻撃を試みたが、基地の外で警戒していた艦艇に発見され破壊された」と発表したが、ロシア人情報源は「ノヴォロシスク海軍基地に停泊していた大型揚陸艦オレネゴールスキイ・ゴルニャークが無人艇の攻撃で損傷し、左舷側の大きく傾いた大型揚陸艦が曳航され様子が確認されている」と指摘。
さらにウクライナ保安庁(SBU)関係者も「この攻撃はSBUと海軍の特別作戦で、大型揚陸艦オレネゴールスキイ・ゴルニャークは深刻の損傷を被り、戦闘任務を遂行することが出来なくなった。つまり『攻撃を撃退した』というロシア側の声明は偽りだ」と述べ、無人艇が大型揚陸艦に突入する様子を映した映像を公開している。
この映像は大型揚陸艦に突入する瞬間までを映したもので、ロシア側が無人艇を迎撃する様子もなく、基地内に侵入した無人艇に気づいていなかったのかもしれない。
СБУ провела спецоперацію в бухті Новоросійська – пошкоджений великий десантний корабель “Оленегорский горняк”. Відео надане джерелами УП pic.twitter.com/raQavQp1qU
— Українська правда ✌️ (@ukrpravda_news) August 4, 2023
因みにSBUは「攻撃に使用された無人艇には450kgのTNTが搭載されていた」と述べている。
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※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
いずれ無人艇での対艦攻撃が来るだろうと
襲って来るのは対艦ミサイルなどの知られた物だけではあらず
世界の海軍関係者は何気にショックなのでは
攻撃の本質としては古来の水雷艇戦術と大差無いんですが。
半潜航型という最も見つけにくい形態が問題をややこしくしてますね。
レーダーでもソナーでも発見しにくい死角で、かつ単なる漂流物との区別が難しく。
無人化と遠隔操作とAI化と相まって、それこそ1週間でも2週間でも湾内に潜航して獲物を待つことも可能。
何気に陸戦の徘徊型弾薬に匹敵するインパクトがありますね。
性能が高く冗長性があるとは思うが既存魚雷の延長だと思うし、それ程ショック受けてるのかな、どんな形で防御する流れになるか分からないけど、戦車と歩兵の関係のように対魚雷魚雷なり機関銃・機関砲・対潜ロケットなり装備したUSVが外洋だろうが港湾だろうが警戒する流れになっても不思議じゃない。
既に対魚雷にも使えそうな大口径から小口径のスーパーキャビテーション弾があるんだし、シューティングゲームのオプションなりビットみたいな構成になっても不思議じゃなさそうだが。
コール襲撃事件でチープ・キル問題が明らかになってますが、無人艇攻撃はこれの発展系といえますね。
人も乗らず低コストで高価格目標である駆逐艦や大型揚陸艦にダメージを与えられるのは陸海空共通の課題になったと思います
嘗ては人が操縦したけど震洋に人が乗らなくて良く成つたんだから科学の進歩は素晴らしいね。
揚陸艦の喪失自体に軍事的な影響は少ないだろうが、最近前線の情報が入って来ない宇国民には沸き立つニュースだな
ロシアの揚陸艦の喪失は、むしろ日本にとって一番恩恵が大きいですね。
これでロシアは開戦時に存在した8隻の揚陸艦のうち3隻を沈められており、日本の国土防衛には非常にありがたい結果となっております。
ロシア海軍は40隻以上の揚陸艦を保有しているはずですし、沈没が確認されたのは「サラトフ」だけだと思います。
損傷は今回で3隻目。
ロシア海軍の揚陸艦ってフェリーレベルのモノも含んでいて、兵士500人以上運べるものはウラジオストクに4隻、バルト海・黒海に4隻ずつしかなかったはずです。
いずれにせよ、海に面した国と戦争する際は揚陸艦の存在は不可欠になるので、ウクライナが1隻でも沈めてくれるのは感謝しかないですね。
ロシアは日本本土に揚陸・上陸戦だなんて現状考えてないと思うな。
内海の黒海と違ってオホーツク・太平洋・日本海は外洋の大海で、春から秋以外は流氷で覆われて船も通れないし、海も毎日荒れるし。
こういうコメントが至るところで出てくるのは、日本の地理や地政学を勉強していない&義務教育で教えていないからなんだろうね。その辺の一級河川でも反対側に渡るのでも大変なのにw
あと8隻だろうが40隻だろうが保有してても全部が全部、稼働状態や実戦配備についてるとは限らないんやで。
そのあり得ないことに備えるために冷戦以来ずっと陸自は北海道に莫大な予算をかけて機甲部隊を中心とした最有力の部隊を置いているわけですが
有るかもしれないと備えているから起こらないのですよ
TNT450kgは、凄い量ですね。
トマホークと同じくらいの炸薬を、喫水線にくらったらダメージかと。
日本の自衛隊も、対ドローンに対して、専守防衛ではコスパ面が厳しいです。
攻撃ドローンの部隊を強化したり、装備の研究を進めていく必要がありますね。
こういう攻撃が多様されるようになると今後軍艦の装甲化は避けられないんじゃないかと思う
停泊中の襲撃に対しては艦の周囲にオイルフェンスの様なネットや
防潜網の展開だけで防げる様にも思いますが。
又、水上自爆艇であれば今の技術なら探知も迎撃もそう難しくは
無い様に思います
確かに。ただ450kg弾頭って話ですし、ソレに耐えられるだけの装甲を施すと浮力の余裕がかなり失われてしまいそう。
それを防ぐために船体を大型化すると使い勝手が悪くなる、値段が上がる、製造期間が増える、とマイナススパイラルに。
周囲に常にドローンを飛ばして見下ろし監視網を敷いて、怪しいのがいたら魚雷やミサイルで迎撃するとかでしょうか。
艦艇の運用コストが馬鹿上がりしそう……。
450kgて、昔の九三式魚雷並みですよね。
そりゃまぁ、装甲を作る技術は大幅に進歩しましたけど、炸薬の性能もまた大幅に変わってまして。
WW2の頃の重装甲の軍艦でも大損害受けたのに、今時の艦艇は致命傷になりかねませんよね。
やはり迎撃手段を確立するしかないのでしょう。
これ先制攻撃で真珠湾攻撃みたいなことやったらめちゃくちゃ強そう
一個艦隊壊滅するかも
飛行場の耐爆バンカーみたいな柵がいる
ロシア側の怠慢で攻撃が成功して実力以上に持ち上げられている感がありますが
仮にも軍港襲撃であれば平時であっても無警戒な訳がありませんし、自爆USVは
その軍港内に忽然とワープしてくる訳でもないのです
どこから発進して洋上を疾走して湾口から入り目標に接近する過程で相手側が
警戒していれば今のセンサー技術なら夜間でもほぼ確実に探知されます
いったん補足されたら対艦ミサイルよりも遙かに低速(せいぜい40kt程度)なので
迎撃は容易です。
水上自爆艇の攻撃は奇襲が大前提で、相手側が警戒していて迎撃態勢を取っている
条件下での強襲攻撃では成功確率はほぼゼロでしょう
戦時下にありながらこんな攻撃を容易に許してしまうロシア海軍の警戒の緩さには
呆れるばかりです
概ね同意ですが、半潜航型相手だと迎撃にミサイル、魚雷は使いにくく、銃撃(か砲撃)って話になるとは思うんですけど、半潜航艇相手だとレーダー照準って難しくないでしょうか?
昼間とかで、ヘリを飛ばして上を抑えて、見下ろしで銃撃しまくる、とかなら目視でも余裕で当たるとは思いますけど。
何気に対処が面倒臭い相手なのかな、って気がします。
動きが遅いから、ある程度、離れた距離で見つけられれば対処は余裕でしょうけれど、港内とかで俯角をつけてぶっ放すのは、フレンドリーファイアが結構怖いかな、とも。
半潜没型であってもカメラやセンサー類を水面上に出していれば航跡は引く筈ですし
海面との温度差があれば熱探知も可能です
現代の対水上レーダーは潜望鏡の様な小さい物体でも探知出来るので、発見出来ない事
は無いと思いますが、相手側も被探知を避ける為にステルス化の努力はするでしょうから
このあたりはいたちごっこでしょうか。
一度発見してしまえば、レジャーボートなどに偽装した相手よりも明確に「怪しい物体」
なので攻撃判断は容易かもしれません。
水中航走体になると湾内では往来する船舶のスクリュー音やらで音響探知は難しいかも
しれませんので、昔の防雷網を復活させて船体周囲を取り囲むしかないでしょうか。
自爆ボートに対してもフェンスを張るのは有効な対策かと思います。
軍艦は小型艇に対して割と脆弱だよ
停泊中どころかソマリア沖とか作戦行動中でも損傷受けてる
それにしても大型揚陸艦オレネゴールスキイ・ゴルニャーク、1976年竣工とは随分、物持ちがいいですね。
4000トン級の船舶と言っても、やはり海戦。一発で不能になる規模は陸戦の比じゃない。
このペースで黒海艦隊を削って行って欲しいとこですね。可能なら港に停泊中の潜水艦とか叩ければ最高です。
21世紀の威海衛襲撃だな。現状目視しか対策が思いつかない。
ドローンの脅威は空だけでなく海
そして陸にも出現してくるんでしょうね
夜中に塹壕に侵入してくる四足徘徊型弾薬。
洒落になりません。
そこでヘビ型を推してみる。
いっそ夜襲の恐怖感を煽るなら、得体の知れない触手の塊が近付いて来て、
非殺傷性のくっさいガスを振り撒きながら塹壕を這い回るとか、
慌喰って塹壕から我先に飛び出して来そう。
水上型は、監視を強めればなんとかなりそうですが、半潜航型は厄介ですね。
スウォーム攻撃されると、潜望鏡ソナーで見つけて迎撃というのも難しい。
うまく使えば敵国の艦艇を港から出せない様にするという戦略が可能かも。
日本もアホな電波規制をやめて、5GHz帯も簡単にドローン飛行に使えるようにした方がいいですね。
電波については簡単に規制緩めちゃいけない気がする。
この作戦は、黒海という環境だから成立している側面もある筈です。
相手に気取られずに接近するためには、あまり大きな船ではダメですが、その場合は外洋における耐航性は望むべくも無く、港の近傍まで母船での運搬が必要になります。
尚、例え襲撃艇が30kt出せるとしても、外洋を航行中の大型艦を襲撃するのは不可能です。(全速でも2戦速程度についていくのがやっと、全速運転すれば燃料はあっという間に尽きる。)
全没式は厄介ですが、蓄電池式だとスピードが出ず、大気依存機関を使う場合は、シュノーケルマストを露頂させる必要があり、非発見率が飛躍的に高くなる。
結局、停泊中の船を狙うしか無い。使い所が限定された兵器でしか有りません。
勿論、一定規模のm
的になった揚陸艦、戦時にも関わらず全く灯火完成してないのが驚きです。
いくら高性能のCMOSの光学センサーとは言え、完全に灯火管制していれば、ある程度の距離まで近付かないと発見できず(勿論、係留場所は頻繁に変える前提で)、ウロウロしているうちに発見できる可能性が高くなる筈です。
何度も無人艇の襲撃を受けているはずなのに、ここまで不用心と言うのは、はっきり言って、やはりロシア海軍は2流以下ですね。せめて防雷網張っとくとか?古典的ですが切り出した大木を鎖で繋いだ防船材とか、やりようはあるでしょうに。
あとこのレベルの船による日本の自衛隊基地への襲撃は、母船がないと無理です。日本近海の海象は厳しいため、プレジャーボートレベルのボートが長躯襲撃するのは無理です。
有りそうなシナリオは、民間船に偽装して母船が港の侵入。気取られない位置から襲撃艇をリリースでしょうね。
何だか、思いっきり油断をしているみたいですね。
水上バイク改造の突撃艇なのでしょうね。全速で40ktくらいでしょうか。
昼間なら流石に機関砲で一網打尽なのでしょうが、夜間を狙われましたね。
素人は、一時期、港の攻撃にはミゼットサブが有効と思っていましたが、
自爆ボートの方がより簡単みたいですね。
NATO及び米国はロシアを直接攻撃出来る兵器は渡さないのは、ロシアと戦争したくないからだと思うのですが、ウクライナはロシアと全面戦争にしてNATOを戦力に引き込みたいためロシア本土を攻撃していると言うことでしょうか?
全面戦争になれば、第二次世界大戦の米軍同様、ロシアは戦術核を使用してウクライナの無条件降伏を迫ると思うのですが。
第二次世界大戦の米国は、唯一の核保有国であったため一方的に使用することが出来ましたが、今の世界はそうではないですよね。
ロシアが散々、口先で恫喝しているのに、たった1度も核実験すら行わないのは、実際に使用することが困難であることを自覚しているからでしょう。
この攻撃成功は台湾海軍に勇気を与えることでしょう。
今からでも遅くないから、UAV部隊を整えて、対岸にある中国の揚陸艦隊へ攻撃できるようにすべきです。
弾の一発も打ってないとはあきれる。
ロシア軍はお休み中だったんですね。
のんきだなあ。
対艦ミサイル、ドローン、半潜水無人艇、自爆型UAV………今の1~2門の主砲とCIWSじゃ防御は難しいのでは?この中間の速射性と多弾薬を備えた砲熕兵器が必要になるんではないか?
(´・ω・`)
1000ポンドの航空爆弾の反跳攻撃を舷側に食らったと思えば、艦が傾斜する程度で済んでるのは幸運なのかもしれないですね。以前に同じ場所で駆逐艦を狙った時は炸薬は200kg程度って話だったと思いますが、毎回地味に改良されているんですねえ。ロシアは港に水雷防御網を敷設しないといけなくなりそうですね。
ウクライナ軍の今の運用では一度に数隻しか使っていないのでこうやってたまに戦果を挙げるに留まっていますが、これが仮に50隻100隻を一度に運用可能であったならもっと派手な戦果をあげていたでしょうね。
数度にわたるセバストポリ襲撃の動画を見ても、四方から機銃を乱射して結構な時間をかけて一隻仕留めるといった感じなので、飽和攻撃を受けていたら普通に大損害を出していたと思われます。
対艦ミサイルだけでなくUSVも接近阻止やカウンターに十分使えると証明されたわけで、島国である日本にとっても水際防御を考える上で割と重要な戦訓になるかと。
爆弾の替わりに魚雷を搭載する事は難しいのだろうか?
これだけ接近できるのであれば無誘導でも十分命中が期待できる。
魚雷であれば損傷ではなく撃沈にもっていけるだろうし橋桁攻撃にも効果的だろう。
無誘導魚雷というと、米軍が二次大戦時に利用していたMk.14魚雷だと全長6.25m、直径53cm、重量1,490kgということで、無人艇が450kg弾頭を搭載していることを考えると、+1,000kgの重量増ということになります。
今の無人艇はそもそも船内スペース目一杯に燃料タンクを増やして航行距離を伸ばしているでしょうから、それだけの重量増は、今のままでは難しいように思えます。
それに無誘導だと、打ち出す時に船体が僅かでもズレると射線が狂うので、船体制御の精度も高めないといけないでしょう。
船体の大型化、船体制御の複雑化を伴う無人艇の再設計となってしまうので、それをするくらいなら、ウクライナが開発しているという完全潜航型無人艇に切り替えて行く気がします。そっちなら実質、誘導魚雷と同じですからね。水線下爆発となるので、対船舶、体橋脚の威力もご指摘の通りマシマシになるでしょう。
見つからずに接近し魚雷撃つとすれば、ミゼットサブ形式でしょうか。
WW2の頃にいくつかありましたね。
ドイツのゼーフント(水中14.9t)とか、日本の蛟龍(こうりゅう、水中59.3t)
などが完成形です。魚雷は各々2本携行です。また作るのは大変ですけど。
自爆形式でしたら、日本の回天10型みたいなものが良いと思います。
既存の電池/モーター推進の魚雷を切断して、一人乗り操縦席部分を挿入したものです。
モーター推進ですので、停止、速度調整、後進も可能と思われます。炸薬は319kg。
操縦席部分を遠隔操縦にするのは、ウクライナはできる内容と思います。
既存の電池/モーター魚雷を探して、電池をリチウムに変えると良いのかと思います。
お二方の返信を見る限りだと大型化しないと魚雷搭載は難しいという事ですね。大型化するほど発見される確率はあがるので開発する意味は無いか。また、潜航型無人艇をウクライナが開発しているとは知りませんでした。出発地点まで運搬する事を考えると大きさが気になるところですが(回天10型を調べてみたら全長9m重量2500kg)、人間を載せない分より小型化出来そうですね。こちらの開発成功に期待したい。
※魚雷が有効なのは橋桁攻撃ではなく橋脚攻撃でした。失礼しました。
攻撃した無人邸の映像を見ると分かるが、ボートみたいな小型水上艇なので通常の水上レーダーで探知できる代物に見える
すくなくともレーダー全く探知不可能なものでは無いでしょう
防げるかどうかはともかく、無探知なのは理解不可能
ロシア海軍が、水上レーダーでの監視すらしてなかっただけなんだろうな
(もしかしたら水上レーダーは故障して修理されてなかったのかもしれないけど)
ロシア軍もウクライナ側の映像公開までは、なにで攻撃されたのかすら分からなかったのでは?