ウクライナの主要メディアやジャーナリストは連名で「南部作戦司令部のフメニュク氏解任と報道制限の改善」をウクライナ軍に要求、この声明文にはTimes、CBC、WSJ、 New York Times、国境なき記者団、読売新聞等の現地関係者も署名している。
参考:МЕДІЙНИКИ ЗАКЛИКАЮТЬ ЗАМІНИТИ НАТАЛЮ ГУМЕНЮК: ЗАБОРОНЯЄ ВИСВІТЛЮВАТИ ВОЄННІ ЗЛОЧИНИ РФ
寺島朝海さんも「ウクライナはドニエプル川左岸に関する報道のほとんどを禁止している」と述べたことがある
ウクライナの主要メディアやジャーナリストはシルスキー総司令官、ウメロフ国防相、バルギレヴィチ参謀総長宛に「南部作戦司令部のフメニュク氏を解任して報道制限の改善を要求する声明文」を発表、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「声明文に署名した」と明かし、France2、Sky News、Times、CBC、WSJ、 New York Times、国境なき記者団、読売新聞、テレビ朝日の現地関係者らも声明文に署名しているのが興味深い。
ナタリヤ・フメニュク氏が報道官が務める南部作戦司令部(オデーサ、ムィコラーイウ、ヘルソン、キロヴォフラード、ヴィーンヌィツャ)は他の司令部よりも報道制限が厳しく、この声明文は「ノーバ・カホフカ水力発電所が破壊された際も報道陣をシャットアウトして干やあがった川底の撮影を禁止した。そのため世界中のメディアはロシア側の情報で溢れかえった」「負傷した兵士や民間人への取材も出来ない」「ジャーナリストの活動はフメニュク氏によって不当に妨げられている」と指摘し、フメニュク氏より情報管理に優れた人物への交代を要求した。
この声明文に署名したDEEP STATEも「南部作戦司令部の情報管理はソ連式によく似ている」「最も注目されているのはロシア人が犯した戦争犯罪(ノーバ・カホフカ水力発電所の破壊)の取材を禁止している点だ」と指摘しており、ドニエプル川左岸の作戦を批判したKyiv Independent紙の寺島朝海さんも「ウクライナはドニエプル川左岸に関する報道のほとんどを禁止している」と述べたことがある。
関連記事:ウクライナメディアもドニエプル川左岸の作戦を批判、作戦状況は絶望的
関連記事:第80空中強襲旅団、クレミンナ奪還をジャーナリストとマリャルが妨害した
※アイキャッチ画像の出典:АрміяInform
管理人様、更新お疲れ様です。
ウクライナ、なんだかまた異様な雰囲気になってきましたね。自由と民主主義の戦いを標榜しながら、別の轍にはまって坂道を転がり落ちていく荷車のようです。
話はそれましたが、このウクライナの状況を見ていると、民主主義国家がいかに戦争行為に向いていないかがよく分かります。抑止力って大事ですね。
もう一つ、Forbesで報じられたチャソプヤール守備隊の内紛と配置転換という話題も見逃せませんよ。
なんとなく、ウクライナへの損切りがはじまっているのではないか、と思わせますね。
当該記事知りませんでした。
特定のイデオロギーの兵士集団とそうでない兵士では軋轢があっても仕方ないでしょうが、本当なら酷いはなしですね。しかもこんなタイミングで。
もちろんfobesが伝えているなら、露軍にも伝わっているはずなのでチャシウヤールの防衛も先は長くないかもですね。
そして、ウ軍の中にもこうした話は直ぐに広まるでしょうから、士気は上がるはずもなく、最近の露軍の攻勢スピードが上がってきている裏付けとも取れますね。
ああ、なにやってんだか。
情報ありがとうございます、チャシウヤールかなり早く陥落するかもしれませんね。
4月12日に勇ましい記事を見かけたのですが、4月17日に内紛に焦点が当たるとは、同じ筆者が同じ地域の記事を執筆したと思えないほど動きが早く感じますね…
ウクライナ軍の最前線は、士気と規律が、かなり乱れている事が分かりますね。
>ウクライナメディアの「ウクラインシカ・プラウダ」によると、将校たちは新参の兵士のことを、新たに支給された軍服のピクセル柄にちなんで「ピクセル」とあざけって呼んでいた。彼らは真っ先に戦闘に投入され、経験不足のため失地する結果になっていたという。
(2024.4.12 ロシア軍、ウクライナ東部チャシウヤールに照準 守備隊は「戦車の罠」仕掛ける Forbes Japan)
(2024.4.17 ウクライナ軍で痛恨の「内紛」発生、要衝の部隊入れ替え 火力弱体化 Forbes Japan)
記事を書いているAxe氏は、どんなにウクライナが劣勢でも希望に溢れた援護記事を書いていた人ですので。
その記者がチャシプヤールの事件をここまで書くということは、実態はこれより桁外れに悪いってことを意味します。
おそらく、味方兵士やウクライナ人に対する殺人が組織的に行われていた、ぐらいの話が出てきそうです。
仰る通りの執筆者ですね。
最前線の更迭ですから、現場は余程ひどいのではないかと考えてしまいます。
シェルショックの報道を聞かないですが、20世紀と比較しても有数の砲爆撃ですから、頭が狂った兵士が多数いてもおかしくないですよね。
執筆者のAxe氏とは、そういう人物なのですか。
知りませんでしたが、そうだとしたら随分とどす黒い感じがしますね。
この手の話が、この事例だけで済むことを願います(たぶん無理)。
今回問題になっている部隊は、極右民兵組織が国軍に昇格したパターンで。
要は、ここの指揮官たちは誰もちゃんとした軍事教育なんて受けていないんですよ。日本で言えば、その辺の街宣右翼のチンピラがある日突然、機関銃と戦車とミサイルを与えられて、1000人単位の部下を持たされたようなものです。
モラルのない集団に絶対的な権力と武器を与え、さらに戦争のストレスに晒すと何をしはじめるか。社会実験としては大変興味深いですが、その報告書はその辺のホラーより怖いものになりそうです。
民主主義という面では、ウクライナもロシアもどっちもどっちではないでしょうか。
もし、無理に順位をつけるとしたら、まだ、ロシアの方が民主主義だと思います。
確かに、こうした事例や今回のこのトピックを読んだ後では私も同じような感想です。
そもそもロシアは民主主義の皮をかぶった別物なので、相当飛躍した比較をしなければなりませんが。
それはそうと、リーダーが目的を遂行する意思と力をもって戦争を遂行しているということにおいては、露軍兵士はまだウ軍兵士に比べれば幸福かもしれません。民間レベルでは支持されないにしても(これも人によると思いますが)、軍や部隊レベルではローテーションが実行され、新しい試みによって兵士の損耗を防ぎ、着実に地歩をかためていっています。兵士にとってはその分、死ぬ確率がだいぶマシになるはずで、それは士気に直結します。もちろん、ウ軍の反撃を受け止め跳ね返したことも兵士の自信につながっているでしょう。
とはいえ、私はロシア人ではないので、当然今の彼らの気持ちを代弁することはできませんが、外野から見ている限りは戦いやすいだろうなと思いますね。
名前があるのが読売と朝日って、毎日と産経は現地行ってないのか
会社の体力的に讀賣朝日以外は厳しいのでは…
毎日新聞、産経新聞も読売新聞と同様に欧州駐在記者をウクライナに派遣していますよ。
各新聞のウクライナ関連記事を読んでいれば分かることです。
署名しなかったのは社によって思惑が違うのかどうかは分かりませんが。
戦時中なので、ある程度は理解できるんですけどね。
ここまで言われるのは、報道管制が異常で、民主主義国とは思えないですね。
あのダムの破壊を「ロシア側の行為」だと決めつけているのが何とも、いかにも西側プロパガンダしぐさだなあ、と思っているのに、
「情報解禁なんかしたら『ウクライナ側が隠しておきたいさまざまな真実』が明らかになるが、西側としてはいいのかそれで?」という気がして仕方が無い。
というのは捻くれてると言われるのだろうかねぇ?
個人的にはあれはリモートボートに爆薬を満載してぶつけた、ウクライナ特務機関の作戦だったと思ってます。その後のウクライナ軍の水上ボートの発展を見るに、あれは試験中のプロトタイプを使ったものでしょう。
正義と民主主義を掲げて卑劣な侵略者ロシアと戦っているウクライナを疑うとは親露派か?(定期)
原理主義みたいなコメ、久しぶりに見たな。
トロピカーナの100%メロンテイストジュースのように、正義と民主主義もテイストだけで、中身は2%くらいしか含まれてなければ、優良表示で大勢の人を誤認させる罪深いもの。
民主主義の看板掲げるなら、来月中には大統領選挙やらないと、格好がつかないだろ。
最後の定期から察してくれお遊びだ
ロシアの仕業ならダム崩壊でロシア側の陣地が兵士ごと流されてるのは変だなと思った人は多いのでは無いでしょうか。
ウクライナ側による破壊で川幅の狭くなった上流からの渡河作戦を考えているのかとも思いましたが、沼地化してしまって車両が通れる状況では無かったようですし、謎の多い事件でしたね。
ウクライナ軍反攻開始のタイミングで、ロシア軍管理下にあるダムが破壊され、ロシア側の防御正面が大幅に縮小され戦力密度が増大しているんだから、「ロシア側の行為」でないと言う方が無理筋の主張でしょう。
「限りなく黒に近いグレー」を「白」と強弁しているようなもんです。
試験段階の技術的に未成熟な段階のUSVを使って初撃で破壊?そんなことができるようならクリミア大橋はとっくに落ちてますね。
ロシアが犯人ならウクライナが上陸してからやるでしょ
孔明「居間です!」
これてウクライナ軍は水に溶けない飲まれて壊滅します。
実際にはロシア側が水に飲まれて防衛陣地失ってます
予測変換ミス多すぎ
ロシアが犯人ならウクライナが上陸してからやるでしょ
孔明「今です!」
これてウクライナ軍は水に飲まれて壊滅します。
実際にはロシア側が水に飲まれて防衛陣地失ってます
ゴメンナサイ
生憎、当方にはドニプロ川を越える攻勢には橋梁(ダム)の確保が不可欠という常識的発想しか持ち合わせていません。
だから、破壊不徹底と遊兵化のリスクをおかしてまで、何故ロシアがあるかどうかわからぬ副次的行動(大規模な上陸渡河)をあると確信して爆破タイミングを決めると発想するのは、理解の外です。
ロシア軍管理下にあるのだからウクライナ軍反攻開始のタイミングでやるのはおかしいでしょ
管理下にあるという事は破壊するタイミングを決める事が可能な状態にあるという事、なら破壊するにしてもウ軍の反攻開始のタイミングではなく十分ウ軍を引き込んでから破壊するのが
合理的、なんで自軍が退避してないのに自軍を巻き込んで重装備までも損失するようなタイミングでやるのか意味不明で合理的説明がつかない
いえ、全然。
ストームZで敵の反撃を誘うロシア軍のメンタリティからすれば、対岸に味方が取り残されていようが、下流で撤退し損なっている部隊が残っていようが、敵が迫れば橋だろうがダムだろうが爆破するでしょうに。
クリミア大橋はダムの崩壊より前にウクライナによって爆破され橋桁が崩落していますよ。
クリミアにあるサキ空港も爆破されたことがありますし、敵地への爆破工作は情報部のブダノフ将軍が得意とするところでしょう。
敵地深くの施設を破壊できるのですから、ウクライナにダムを破壊する能力はあると思われます。
ただ、私はそれだけでウクライナの仕業とは思いません。
狙いがよくわからないからです。
ウクライナの方も下流の町に大きなダメージを受けていますし、ロ軍の陣地を押し流すのが目的だったなら立て直される前に攻撃していないのはおかしな話です。
水位の下がった上流側から攻めるのかとも思いましたがそれも無く、ずいぶん経ってからクリンキに部隊を送り込みましたが架橋装備を持ち出すでもなく本気の攻勢とは思えません。
記事の報道規制は非常に怪しいですが、当時本当は何が起きていたのか、誰が何を狙って起きた事件なのか、良くわからないんですよね。
後半は同意ですが、前半は時系列を勘違いされているからでは。
クリミア大橋がUSVによって部分的にでも損傷したのは、ダムが破壊された翌月で、それ以前に橋桁よりはるかに頑丈なダムを、試験段階のUSVで偶然完全破壊できて、残骸も含めて痕跡も偶然残さなかったというのは不自然です。
わかりにくい書き方で申し訳有りません。
私が言ったのは23年7月の方ではなく、22年10月に起きた車両が爆発して橋の一部が崩落した事件の事です。
ダムのような大きな構造物の場合、USVではなく直接爆薬を仕掛ける方が確実そうですし、残骸は大量の水に押し流されて発見出来なくともおかしくは無いと思います。
とは言え、憶測に憶測を重ねてるに過ぎませんし、私の結論としてはよくわからない事件というのが正直なところです。
後で新情報が出てくると良いですね。
>技術的に未成熟な段階のUSV
だったので、ブダノフ麾下のUSV開発チームは実戦でその威力を実証する必要がありました。
静水面で操作が容易、上流のどこからでも秘密裏に進水できて、ターゲットが広大なダムを標的にするのは初陣としては最適だったわけですね。
ダムの増水は一時的なもので、1ヶ月もすれば河川は元通りの流量になります。ウクライナの主攻勢はトクマク軸ですから、ヘルソン方面で1ヶ月上陸侵攻が遅れても大勢に影響は無く。主戦力がアゾフ海へ打通した頃に河川が渡河に適した水位に下がり、クリミアへの側面攻撃を開始するという戦略だったのでしょう。
ところが,ドイツから届いた渡河作戦用機材が全く思うように機能せず。戦車装甲車どころかトラック1台すら川を渡せず。ダム破壊は結果的に失敗だったのではないかというムードが漂い始めたため、失敗を糊塗するためにヘルソン左岸への部隊配置とボート輸送に固執するようになった、と。
まあ大体の状況の説明がこれてつきますね。
Easyさんに座布団一枚
(真偽のほどはわからんが)
そしてこのタイミングでの記者からの南部軍司令部への抗議ですが。
これはもちろん,南部軍司令部が次の「大戦果」としてクリミア大橋の爆破を企画しているからですね。
NATOからは「これはもはや戦略的に意味がない(もうアゾフ海沿いの輸送ルートが確立してしまっているので補給を断つことにならない)上に、ロシアの核攻撃を招く」、そして「第三次世界大戦の引き金になる」ので止めろと警告されているのですが。
ウクライナの悪癖で、「破壊出来るものはなんでも後先考えずに破壊する」という行動様式が定着してしまっており。
このままでは第三次世界大戦になりかねない、と記者たちがビビって行動を起こしたのがこの記事の背景ですね。
何を公開し何を秘匿するかを決めているのは、南部作戦司令部では?。
これは、遠回しに南部作戦司令部を批判しているのでは?。
南部作戦司令部の内容は良くは知りませんが。
クリミア奪還の主体はこの司令部なのだろう、と想像しますが。
軍事は政治の一形態であり、この案件は大統領府で扱わなければいけないのでは?
こういう言い方はウクライナに失礼かもしれませんが、ウクライナは小国であり、スポンサーに損切りする言い訳を提供するような余裕はない以上、最低限の政治的出血て切り抜けなくては。
南と西の作戦司令部トップが交代となったタイミングで仕掛けて後任に踏み絵を迫るあたりは民主主義らしくていいですね。
南部の報道管制を緩めたところでウクライナ政府にとって(東だけで十分に供給されている)英雄的活躍や悲劇的民間被害の記事が増える以外のメリットがあるかは怪しいところですが、スポンサーありきの戦争でいつまでも記者の頭を抑え続けるというのは景気の良い話題を余所で量産出来ない限り難しいでしょう。
かえってゼレンスキーへの権力集中になりそうなんだけどなあ。
ジャーナリストもあの不自然なダム破壊を疑って調べているんだろうね。ノルドストリームはハーシュが暴露してしまったが、
ノルドストリームと同じでロシアにとって不利益しかないダム破壊をあのタイミングでやるわけがないのでおそらくウクライナの犯行だろうし調べられるとまずいんじゃないかなと。
ロシアが破壊するなら住民や守備兵は逃がして、ウクライナに防衛ライン突破されたタイミングじゃないとね
これならウクライナ軍を水没させる事が出来る、
ダムの水量を調整することでウクライナの渡河の邪魔も出来るし、ロシアが再びへルソン対岸を占領するときもダムを抑えていたほうがよい、クリミアの水問題などもあるし、水位が下がってウクライナの犯行も容易になっている。
キエフ防衛で実際ダム破壊して足止めしたのものちに認めているし今回もじゃないかな。
あとは無謀なクリンキ作戦の不満とかもあるのかも。