Ukrainska Pravda紙はウクライナ支援に対する西側諸国の疲労について「世論の感情に訴えるウクライナのコミュニケーション戦略は戦争の日常化によって効果を失った。もっと具体的な現実的な利益を提示して世論の関心を味方につけるべきだ」と訴えている。
目の前の現実には選択肢など存在せず、この規模の激しい戦争を単独で戦うのは不可能
Ukrainska Pravda紙はウクライナ支援に対する「西側諸国の疲労」は財政的な理由ではなく「精神面」や「感情面」から来ており、これは「戦争の日常化」が原因で「ウクライナは西側世論の高ぶった感情を支援の共感に利用していたコミュニケーション戦略を変更すべきだ」と主張しており、中々興味深い記事を要約すると以下のようになる。
“Time誌は2022年12月に「ゼレンスキー大統領」と「ウクライナの精神」をパーソン・オブ・ザ・イヤーに選出したが、2023年は人気歌手のテイラー・スウィフトを選出した。バイデン大統領は2022年12月に「我々は必要な限りウクライナと共にいる」と述べたが、2023年12月には「できる限り」という新しい表現が加わった”
“キーウ市内の広場に2022年12月に登場した巨大クリスマスツリーはパートナー国のシンボルが描かれた飾りで彩られていたが、2023年12月に登場したクリスマスツリーはウクライナのシンボルのみしか飾られていない”
“我々は様々な事実と時代の兆候を目にしているが、これは同じ傾向を示唆している。つまり西側諸国によるウクライナ支援への熱意が薄れてきているのだ。本格的な戦争が始まって22ヶ月目になると『西側諸国の疲労』という言葉を耳にすることが多くなったが、そのようなニュースが報じられる度に我が国では失望と憤慨が巻き起こる。ウクライナ人から見れば戦争に対する欧米の関与の度合いは疲弊をするほど大きくない”
“現在の戦争は1950年代の朝鮮戦争や1960年代のベトナム戦争と異なり、ウクライナのパートナー(西側諸国)は直接的な敵対行為に関与しておらず、ロシアの侵略を封じ込めるため西側諸国に「血の代償」を要求する者もいない。一般的な欧米人は自身の快適さや幸せの一部を対価して支払っているに過ぎず、疲労の正体は経済的なものではなく「精神面」や「感情面」から来ているのだ”
“侵攻当初「都市へのミサイル攻撃」「民間人虐殺」「1945年以降に欧州が経験したこなった大規模な戦闘」などが西側諸国の世論に大きなショックをもたらしたものの、この22ヶ月間で世論は戦争が引き起こす凄惨さに慣れてしまい悲劇は統計に変わり始めた。2022年2月に衝撃的だったことも2023年12月には日常的なものに、西側の価値観を揺るがした出来事も慣れ親しんだものになり、もはやロシアの侵略行為は嘗て程の感情的反応を呼び起こすことはなく、これは不可逆的なプロセスなのだろう”
“再び西側諸国の世論に大きなショックをもたらす可能性は「核兵器の使用」だけだが、クレムリンは通常戦力だけでウクライナとの戦争に勝利できると確信しているため「核兵器使用のシナリオ」は現実的ではなくなった。そのため戦争に対する感情的な高ぶりは減少しているものの、侵攻初期に前例のない西側諸国の結束を確実にしたもの感情で、高ぶった感情の熱は戦争や対ロシア制裁に関する如何なる不利益も覆い隠してしまった”
“最も重要なのは感情の熱が「見えない盾」となって西側諸国内の敵対勢力からウクライナを守ってくれたことだろう。侵略に伴う感情の高ぶりは「ロシアの言いなりになる行為」や「ウクライナ支援を妨害する行為」を容認しない社会的雰囲気を作り出し、ある時点までは西側諸国内の敵対勢力を抑止する力を持っていた”
“しかし、ウクライナでの流血が日常化すると西側諸国内の敵対勢力は待望の自由を手に入れ、米国のトランプ主義者達は恥知らずな政治的駆け引きを行っている。ハンガリーのオルバンは露骨な妨害と脅迫を始めた。ポーランド人による国境封鎖は1年前なら想像もできなかったことで、西側メディアでも反ウクライナのメッセージが活発に発信されるようになっている”
“誰かがクレムリンの思惑通りに動いているのだろうか。誰かが利己的な目的を追求しているのだろうか。最も重要なことは「もはやウクライナとの結束を破壊することも許容される」と雰囲気が出来上がりつつあることで、これは心理的な側面から言えば自然なことだだろう。何故なら感情的なウクライナに対する共感がいつまでも高いレベルを維持できる訳がなく、必然的に低下するのは避けられなかったのだ。さらに国内の汚職問題と反攻作戦の失敗が共感の低下を加速させた”
“ウクライナや我々の行動だけが現在の状況を引き起こした訳では無いものの、我々が自主的に変更できるのは西側諸国とのコミュニケーションで、ここに対するアプローチは絶対に変更されるべきだ。もはや「野蛮な攻撃を受けて血を流すウクライナを助けるべきだ」という感情的なテーゼは「ウクライナを助けなければならない」と現実的なテーゼに道を譲るべきで、西側諸国の理解者達も「ウクライナにおけるロシアの勝利がEU、NATO、米国にとってどの様な結果をもたらすか」を訴え始めており、私達も同じ手法を学ばかければならないだろう”
“勿論、新しいコミュニケーション戦略への移行はウクライナの真剣な努力が必要だ。プロ俳優のゼレンスキーを含む欧米の指導者達が「高ぶった世論の感情」を利用することは簡単で快適だった。ウクライナの人道的知識人の中には欧米の結束を個人的なキャリアボーナスに変換し、感情を売買することで儲かる職業についた者もいる”
“さらに疑似愛国的な扇動に陶酔する誘惑も存在する。この戦争に対する欧米の世論の関心は徐々に低下して支援も減少しているため、国内でも西側諸国への不満の声も多く聞かれるようになり、自立を求める声も高まっている。新しい現実に適応するのではなく、実りのない欧米批判の美辞麗句を楽しみ、選択の錯覚に浸りたいという誘惑、つまり「彼らがうんざりしているのであれば我々だけでやっていこう」「自分達の力を結集して動員さえ行えば西側の支援なしでもやっていける」「独立したウクライナには軍と義勇軍という2つの協力者があれば十分だ」と考えだ”
“しかし目の前の現実には選択肢など存在しない。この規模の激しい戦争を単独で戦うのは不可能で、ましてや1人で勝てるはずがない”
以上がUkrainska Pravda紙の言及した主張の要約で、もはや「ロシアに侵略されて困っているウクライナを助けて欲しい」「自由と正義のために戦っているウクライを助けるべきだ」「ロシア軍の攻撃で多くの民間人が犠牲になっている」というような「感情に訴えるコミュニケーション戦略」は戦争の日常化によって効果を失い、もっと具体的に「現実的な利益」を提示して世論の関心を味方につけるべきだと訴えているのだ。
因みにRBC Ukraineも11月「ウクライナはトランプ前大統領のホワイトハウス復帰を加味して外交戦略やレトリックの調整は必要だ」「昨年上手く機能した『型破りで攻撃的な外交手法』は明らかに効果を失っている。この本手法で支援に消極的だったドイツを焚き付けることに成功したものの、この夏のNATO首脳会議ではゼレンスキー大統領の攻撃的な口調が裏目に出てしまった」「ウクライナ軍がどの方向に何キロ進んだかという大げさな注目から『西側諸国の利益に繋がる無条件で長期的な支援』に目先を変える必要があり、このことは欧州の外交界やメディアでも注目され始めている」と報じたことがある。
恐らく「現実的な利益」や「西側諸国の利益」とは「ウクライナでロシアが消耗すればするほどNATOや西側諸国の利益になる」という感覚的で曖昧なものではなく、ウクライナを支援することで「ロシアの脅威」がどう変化し、地域の軍事バランスにどのような影響を与え、それが「支援に見合うだけの価値がある」と具体的に訴える必要があるという意味なのだろう。
関連記事:ウクライナメディア、ゼレンスキーとザルジニーの関係は冷え込んでいる
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
日本がウクライナへパトリオットや6500億円もの支援をする理由が納得できません。確かにウクライナには気の毒ですが、ウクライナ自身や欧米が対応するべきで日本は無関係です。日露関係や日中関係を犠牲にしてまでウクライナを支援する理由を政府も政治家も何ら説明していません。日本ができるとすればウクライナに停戦を勧告するぐらいではないでしょうか?
ロシアのウクライナに対する行動が日本に向けられたら
欧米にそれは日露間の問題で無関係です 何も日本に援助しないで
とあなたは言えるのでしょうか?
理由があるかないか?ロシアの損得も考えてください
日本に向けられる理由がありますか?
今現在ウクライナにはありますが、日本にはありません
同盟国でもないんですよ、日本は同盟国があり支援は多分受けられます
見捨てる見捨てないは今のガザ市民を見捨てる人に言ってください
ヒーローを望む極端な考え方より、ウクライナの人一人でも多く戦わないで
すむ方向を普通は考えないと、勝ち負けよりも
まずロシアには北海道他に上陸とするならまともな戦力(強襲揚陸艦等)がありませんし優先順位や実現可能性としてもジョージアやモルドバ等のNATO非加盟の近隣国に侵攻する方がリスクリターンを考えても優先順位が高いと思われます
もし軍事的圧力が本邦に掛けられると仮定するなら台湾有事の際に太平洋艦隊が同時に大規模軍事演習を行う事位でしょうか?
もしロシアや中国が本邦に敵対行動を取ったとしたらアメリカは自国に利益がある内は共同歩調を取ってくれる可能性が高いでしょうが
欧州については今後いくらウクライナを支援した所で今日本がウクライナに行っている程度の人道援助をしてくれる位が関の山で極東の島国を守るために資源・経済面で切ることの出来ない中国ロシアに明確な敵対行動を取るとは到底思えません
それならばウクライナに支援する金額を自国の防衛に回した方が余程国益に適うと個人的には思います
まずは、日本に向けられないように考えるべきでは無いですかね。
そもそも日露は敵対関係ではないのですよ。今の日本政府はウクライナに肩入れしてロシアと敵対することを選びましたが、まずはそのような愚かな行動をしないことが先決では。それに、どうせ有事になっても大した援助など来ませんよ。
言わなくても少なくとも欧は支援なんてしてくれないよ
むしろ欧の方から「それは日露間の問題で無関係です」って突っぱねられるんじゃない?
米はまあ支援してくれるだろうけどそれは日米安保っていう条約で拘束されてるからだ
で、日本とウクライナに安保があるのか?
ロシアがウクライナの代わりに日本に侵攻する説を論じる方は0・100でしか考えられないのでしょうか?
侵攻されない為にはロシアに対して攻める”利益”がないと思わせることが最重要です。侵攻により軍事的・経済的損害を受けたが日本領土を獲得した利益よりも、日本へ侵攻せずに今後安定的に得られる一部利益が上回ればいいだけです。株式なら売却益よりも今後の配当金や優待のために株主で居続けるようなものでしょう。
今回のウクライナはロシアに対して明らかにNATO加盟を目指す敵対行動が決め手です。逆にベラルーシやジョージアのような友好的素振りだけで安価なエネルギーや食料などの恩恵は受けられます。
無条件でロシアに賛同する傀儡ではなく妥協点を話し合う、案件に対してお互いの意見を交換して納得することで実利を得られるはずです。
はっきり言ってウクライナに助太刀したところでとりわけヨーロッパのそういう論調が変わるわけがない
この戦争で韓国は膨大な砲弾を、日本はトップクラスの資金を提供したがフランスはアジアの有事に加わらないと平気で宣ってるしな
フランスが消極的な場合ハンガリー一国で機能停止するEUがきたる日本の有事で機能不全を起こすのは最早自明の理だ
ではアメリカはどうなるかだが、太平洋に領土と基地と条約と影響力があるわけだからウクライナを支援するか否かに関わらず介入せざるを得ないので、やはり今やってることは金をドブに捨ててるのに等しい
こちらは事実を曲げてどちらか一方を応援するのではなく、有利不利いずれも踏まえた上で実態をなるべく精度をあげて市井の皆さんで推察する場所と感じて覗かせてもらってます。
日本人としてロシアと向き合う立ち位置は、臥薪嘗胆からのロシアへの塩対応で良いと感じています。日露関係は江戸幕府後期に樺太の幕府番所への襲撃から始まるロシアからの侵略が概ね起点であり、日ソ中立条約違反による千島樺太の侵奪に至る関係の中、ソビエト軍による非道な行為や真岡電信局事件の悲劇を初め迷惑極まりない隣人としてのソ連ロシアにシンパシーを感じることにどうにも違和感があります。(ウクライナも旧ソ連ですが直接の対日侵奪はないので傍に置きます)反米、反西欧からくる反射的な親露という感情なのでしょうか。反米は中露と言うやっかいな隣人問題が解決してからだと思いますし『横暴なロシアの狼藉』に散々な目に遭ってきた側から、ロシアの弱体化は日本の国益にも資する訳で、ロシアシンパの方は挑発したウクライナが悪いと言うかもしれませんが、2次大戦後の『現状変更を認めない』とルールを作った側のロシアが我慢できずに手を出したのですからロシアに肩入れする必要はなく、ことさら軍事侵攻を受けた側のウクライナを敵視するのはどうなのかと感じます。とは言え、軍事系ブログでのロシアシンパの方の異なる視点は新鮮ですし今後とも参考にさせていただきます。
逆にロシア・中国以外の西側との関係が壊れる
今半導体企業が日本に拠点作ってるけど西側としての姿勢を示してなかったらゴーサインが出ることはなかった
中国はともかくロシアは欧米の代替えになりえないし(ロシアの産業が欧米に強く依存してることからも明らか)、代替えになりそうな中国はアメリカ以上にジャイアンなのだから日本がとれる方策は一つだけだと思う
>>今半導体企業が日本に拠点作ってるけど西側としての姿勢を示してなかったらゴーサインが出ることはなかった
具体的な根拠は?
日本の産業を潰したのはアメリカでしたね。今はトヨタを潰すために色々してますね。
別に中露を西側先進国の代替にせざるを得なくなるまで一辺倒になるのもおかしな話です。
唯一の被爆国だからこそ軍事作戦が核戦争にエスカレートしないように即時停戦を訴え続けるだけでも日本の役割は果たせると思います。
>唯一の被爆国だからこそ軍事作戦が核戦争にエスカレートしないように即時停戦を訴え続けるだけでも日本の役割は果たせると思います。
日本は、核にエスカレーションしそうな殺傷兵器の支援は一切行わず、民需向けの支援にとどまってるわけだから「まさに」なのでは?(自分は民間被害を少しでも減らせられるなら対空ミサイルの一つでも提供したらいいのにって考えだから、今の日本の姿勢は肩入れしなさすぎだと思ってる)
停戦はずっとロシアが侵略を続けてるから実現しないわけだから、ウクライナに停戦要請しても意味がないと思うし、ロシアが停戦ないし終戦を言い出すよう西側の制裁に加わりつつ撤退(戦争継続以外の選択肢)を迫ってる今の方針は、世界で唯一の被爆国のとる態度としては正しいと思う。
円安だからですよ、1ドル80円なら別の国です。
資本は、海外資本のままですし、日本政府が補助金・税金優遇したからです。
米英が積極的に支援したから、他のG7諸国も結束を示すために支援しているわけです。
日本にとって、G7の枠組みは価値がありますからね。
それ以外だと、日本国民がウクライナ支援を望んだからですよね。
だから、岸田首相は支持率アップのために、ゼレンスキーを利用していました。
この支援は米国のウクライナ支援金が枯渇しそうなのでその繋ぎでしょう。
バイデン政権に貸しを作った印象です。
PAC3の輸出許可もですが。
もしウクライナ戦争でロシアが完全勝利すると、米軍の戦力が欧州方面に取られてしまい。
アジア方面が手薄になってしまって日本には不利でしょうね。
当然ですが、対中国に充てられる戦力が減りますわな。
少なくとも膠着状態を保ってもらわねば拙いですよ。
経営者を名乗るなら、外貨を円にそう簡単に変えられない事は知ってるのでは?
円に換えられないと、日本では使えない。使えないからこそ気楽にばらまいてる、というべきか
(実際には日本で使えない、円に換えられない)ドルを、他国とのおつきあいでばらまいてると考えた方が気が楽だよ
ウクライナには悪いけれどそろそろ損切のタイミングだというのはわかる……
一般的なと前置きがあるとはいえ、”自身の快適や幸せの一部を対価としているに過ぎない”という表現は中東欧諸国の負担を(あるいは存在そのものを)軽視し過ぎではないかと思います。
戦争をすることに比べれば軽いという極論を持ち出すなら別ですが、それは感情に働きかけるゲームに過ぎないでしょう。
ウクライナのWTO提訴は異様に感じていましたが、この論調ならば、考え方が分かりやすいと感じています。
中東欧諸国の国民は、ウクライナがコウモリ外交失敗したツケに、莫大な支払・負担を背負ってきたのに何とも酷い言われようだなあと…
戦争当事国の報道として中々踏み込んでかつ状況分析が出来ている内容だと思います。
ウクライナが汚職大国など色々言われる要因はありますが、結局民主主義国家からの支援は、国民に飽きが来たら終わりなんですよね。
仮にウクライナが何一つ悪い事をしていない完璧な国だったとしても、丸2年も戦争続けてる上で感情に頼るだけでは支援は滞ったと思います。
最終的に国家の関係はメリットデメリットで構築されるものであり、他国であるウクライナを支援する事のメリットが、自国民に負担を強いるデメリットを上回る事を分かりやすく有権者に示すことが出来なければ、いずれ厭戦感情が爆発します。
「ロシアが攻めてくるかもしれない」ことは将来の可能性の話ですが、「ウクライナ支援やロシアとの経済断絶により庶民の生活が苦しくなっている」のは今ここにある現実なので…
中々興味深い内容ですけど、「精神面」や「感情面」というなら戦争初期の欧米が及び腰だった時期から強力に支援してくれていたポーランドやスロバキアが穀物問題でウクライナ産のものを禁輸した際、恩を仇で返すような侮辱的な対応を取ってきた国が果たして「支援に値する相手」だと思われるでしょうか…?
ウクライナと欧米各国が、そもそも同盟関係・安全保障条約を結んできた訳ではないということですね。
ウクライナ=米英は核放棄(ブダペスト覚書)、ウクライナ=独仏はミンスク2に関わっていますが、同盟関係ではありません。
ウクライナ支援は、各国の善意と打算で行ってきたわけで、いつまでも喜捨を続けられるものではありません(日本も歴史・交易で特段の関係はありません)。
ウクライナへの戦争支援が長引けば長引くほど、復興費用は膨らみながら、復興に使える喜捨が減っていっています(日本の復興支援、世界銀行連帯保証も使われ始めています)。
ウクライナ紙は、政治家や政党の主義主張に責任を押し付けていますが、ポーランドやハンガリーなどの西側隣国の末端から見放された背景に目を向ける必要があります。
ウクライナは衰弱している小国であり、世界の主役でもなく、世界経済を牽引する力もないわけです。
スポンサー国の中間層は、インフレ長期化で生活が極めて苦しくなっており、喜捨を続けられる余裕がなくなっているわけです。
>中間層は苦しい
じゃあ富裕層は?というと、こちらも累進強化してまで負担する気も無いですからね
仰る通りです。
国民負担率46.8%、江戸時代の5公5民~4公6民よりも酷くなってきてますからね(天領は3公7民・2公8民などですです)。
(財務省 国民負担率(対国民所得比)の推移)
富裕層だけでなく、稼げる人・若い人の中にも、海外に移る人が増えています。
日本は、サラリーマンの財布(源泉徴収)から狙っていきますよ。
ロシアかウクライナに隣接する東欧・北欧諸国以外はロシアの軍事的脅威なんてさほど感じないし、ましてや大西洋を隔てたアメリカ市民にとってロシアの東欧での暴挙に対して微塵も脅威は感じないでしょうに
ウクライナは隣接する周辺国と関係を良好に保って援助を引き出すのが1番現実的な外交路線じゃないの?気まぐれなアメリカに依存するのは好ましくない
それを言ったら「隣接するロシアと友好関係を結んで援助とガスパイプラインの利益を掠め取るのが最善だった」という身も蓋もない話になってしまうので・・・
ベラルーシの立ち居振る舞いがロシアの周辺諸国としてはベストなんですよ。ロシアの友のフリをしながら、何もしないで援助だけもらう。ロシアなんてそれで満足してくれるチョロい国なのですから、それで十分満足すべきだったと言えますね。
そのガスパイプラインを政治利用してロシアはもちろん周辺諸国の顰蹙を買い、ノルドストリームを作られてしまうような立ち回りだった訳でして、元々たちの悪い国だった訳ですよ。
実際「積極的な協力関係」までは要求(期待)されてなかったんですよね。
「敵対陣営にだけは与してくれるな」というだけの話であって。
ルカシェンコ大統領、ベラルーシは本当に上手くやっていますね。
ゼレンスキー大統領はルカシェンコ大統領、結果論として比較すれば、若さというか素人政治家なのが目立つなあと…。
ベラルーシは、半導体の製造国でもありますから、ロシア軍需産業・ロシア政府に大きな貸しを作っているんですよね。
プリゴジン=ワグネルへの対応もそうですが、本当に上手くやっているなあと思います。
チョロいといえば、その通りだけどロシアとしては、
「現状のロシアの国力では、命令を押し付けるのは無理だし、西側につかないだけ良しとするか」
って感じなんだろなぁ
実際、ベラルーシが積極的に何かできるわけでもないだろうし
西側だけでなくウクライナ国民も当事者以外は戦争に冷めてきてるんだよな。
国民の寄付の激減や動員に応じないなど目に見える形として。
自分の身に差し迫った脅威が無くなれば自然な感情であり同じウクライナ人でさえそうなのだから他国民に共感を得るのは難しいだろうな。
「BBCロシア語版によると、60歳以下の男性が1日6000人規模で出国している。」
流石に誇張されてるんでは?と思ってるが戦争熱が極度に低下してるのは間違いないよね。
世界がウクライナ支援に動いたのはウクライナへの同情ではなく、ロシアに対する恐怖心からだったと思います。
欧州は火の海になってしまうんじゃ無いか、核戦争になってしまうんじゃ無いか、プーチンは狂ってしまったんじゃ無いかそんな恐怖です。
ですが蓋を開けてみればウクライナ戦争はロシア系ウクライナ系住民による民族間紛争でしか無く、ロシアは世界大戦を引き起こそうとする気なんて有りませんでした。
こうなるともうウクライナに過度に軍事援助する必要性を世界は感じません。最初から、ウクライナの勝利なんてモノに関心なんて無かったんです。
このようなニュースが出るのはゼレンスキー政権への失望と関係があるのでしょう。
つまりゼレンスキー政権では西側諸国を繋ぎ止めることはできないと暗に言っているように見えます。
とは言え支援疲れの流れを変えることはできない、希望的観測ではないでしょうか?
>『西側諸国の疲労』という言葉を耳にすることが多くなったが、そのようなニュースが報じられる度に我が国では失望と憤慨が巻き起こる。
疲労というより、プロパガンダの賞味期限が切れただけでは?
SWIFTからのロシア追放のきっかけになった「都市へのミサイル攻撃」も、
ウクライナ軍のS-300迎撃ミサイルを、高層ビルに打ち込んで、近くのビルから撮影した自作自演でしょ?
新たなアプローチが必要というのも、支援を引き出すことが目的だろうけど、
支援を必要としている人々は、ウクライナだけじゃないんだよ。
それに、戦後のウクライナが欧米に好意的になる保証が全くないから、
これ以上の投資には消極的にならざるを得ないよね。
なんたって、反転攻勢の失敗を、支援が遅いだの量が足りないだの、F-16がないからだの、
責任転嫁されたわけだから、
戦後には敗戦の責任まで言われそうなのが、目に見えるからな。
ノルドストリーム破壊、ブチャの虐殺、ザポリージャ原発砲撃、ノーバカホフカダム決壊etcetc…
いったいウクライナはこの感情に訴えかけるコミュニケーション戦略とやらのためにどれだけの偽旗作戦を行ってそれに米英は協力してきたんだろうね?
当時から怪しいと思ってたけど戦後調査で徹底的に追求してほしいもんだ
自作自演とまでは思わないけどS300は性能は悪くないんだけど、よく外れてビルに命中してるの見るからただの誤爆じゃないかな。
シリア軍でもS200で民間施設を誤爆してるし
結局西側(+日本と韓国)とロシアの利益をどう両立させるかになるかと思います
となるとウクライナは中立(最低でもNATO非加盟)の緩衝地帯兼サンドバッグになってしまうのが運命なのでしょうか?
二股外交の成れの果てですね。
男女関係に例えれば、二股してたけど、本命に絞ったら、
捨てられた側が復讐するために、乗り込んできて、三者による修羅場と化している状態。
よくある展開は、本命からも二股かけられていたことに愛想を尽かされ、
両方から捨てられるというやつですね。
何故か俺に大ダメージが・・・
誤爆してしまったみたいで、大変申し訳ございませんでした。。。
ごめんなさい、そういう意味じゃないです
見に覚えのあることが書いてあって、はいクズ人間です、、、
老婆心ながら余計なおせっかいを申し上げますけども
せっかく匿名なんですから、自分が他人から軽蔑されるような所業をやらかしたという事をわざわざ文章化する必要はないと思いますよ?
ネットじゃ表に出さなきゃ誰もわからないんですからね
冷戦の時から、ヨーロッパに緩衝国はあったんですよね。
西ドイツ=東ドイツ・ポーランドが、当時はその役目を果たしています。
NATOの作戦計画では、東西そこに戦術核をぶっ放し合う計画でした。
NATOが加入を認めない、他国が同盟を締結しないのが、その証明かと思います。
少子高齢化・生産年齢が激減・海外出国、戦争で荒廃した国の負担を、税金で全面的に引き受ける優しい国はないでしょうね…。
開戦当初のプロパガンダが効いているうちは良かったけれど、熱狂が冷めて冷静になってきたら駄目になった。そう言っているように聞こえる。
記事内で整理している内容にはおおむね同意できますが、だからこそ悲しきかな「もっと具体的な現実的な利益」となると尚更日本がウクライナを積極的に支援する理由が無くなるような気がします。
安全な場所から最先鋒で対露を煽る英米とは違い、日本とロシアは隣国であり貿易的にも重要な相手です。
戦争の現実的な着地点を見据えて、これ以上のロシアとの関係悪化は避けてほしいと個人的には思います。
現地で戦争に巻き込まれている方々には同情しかできませんが…
私は、視聴率稼ぎというなんとも芸人らしいゼレンスキーのエンタメ戦略で、かなり当初から疲れました。それにより、世の中の勇ましい連中の無知がさらけ出し、未だに蠢いています。この状況は懸念される事で、日本の戦前と重なります。勇ましく相手を罵っても戦争に勝てることはなく、むしろ危機に追い込むという意味で、世の中は何も学習せず、変わっていないのだと実感せざるをえない出来事でした。
正しくデマゴギーだわなゼレンスキーは
あれだけヒトラーを批判しておいてこういう存在を誕生させ世界をあげて応援させてしまった西側世界の戦後教育とはなんだったのかと
総論同意で各論は一部どうなんって感じがするかな
感情面の話をするのであれば、西側諸国はウクライナよりは第三者的な観点でものを見ているし分析もしている
その結果がウクライナ当局の発表と食い違うことが多くなればウクライナに対する心理的な不信感というのは増大するだろう
敵兵への不適切な扱いや、自国の迎撃弾の破片で隣国の市民に死傷者が出たことを敵国の誤爆だと主張したり、みたいなね
あと、ウクライナで起こってることは悲劇だとしても、悲劇自体は世界中で発生してることがわかるイベントが多いというのもあるかもしれない
これは記事の中でも若干ぼかして言及されてたけど、本来責任ある立場のロシアという大国が領土侵略以外のなんでもない行動に打って出るというショッキングな事態に対して西側諸国はある程度団結したけど、その際におけるウクライナ側からの超上から目線の支援要請も中長期的に見れば悪手だったんだろう
決して余裕があるとは言えない自国の懐事情や他の悲劇がある地域を差し置いて、立場上被害者ではあるもののそれはそれとて問題のある国を助けるべき理由は何か、ってね
ゼレンスキーさんの今後の舵取り次第では支援の動きが更に一気に鈍化するだろうし、正念場ですよ
経済分析してる人いわく、原油輸出に依存するロシア経済は中長期的に脆弱との見方もあるので、幅広い支援の輪を繋げられるかにかかっておりますな
2014年に自分が当事者になるまではロシアのいかなる侵略行動に対しても沈黙してきた、という意味ではウクライナもそう変わらないのじゃないかなと思いますが(むしろイランや北朝鮮やビルマといった国々に旧ソ連の軍事技術を切り売りしていた件では批判されるべき)、国家や民族のアイデンティティを今獲得するかどうかという国にこんな話をしても無意味でしょう。また、ここで言う国際社会の関与はイコールで米国の支援の事だと思いますが、米国のくだらない内政・選挙状況に世界情勢が一喜一憂させられるのは今に始まったことではなく、玄人ぶるつもりはないですがワシントンでは今日まで驚くべきことは何一つ起こっていないと私には見えます。
良い兆しかどうかは分かりませんが、米国で共和党が復権しようがしまいが「ヨーロッパのケツはEUがもつ」事を米国がEUに求めていく流れは変わらないので、米国一カ国だけ見て悲観するのはまだ早いでしょう。間違いなく悲観すべきなのは、世論に訴えれば大統領権限でお金が比較的楽に絞り出せた米国と違って、EUはきわめて官僚的な体制だということでしょう。砲弾100万発増産の件で片鱗が見えていた通り、ドイツやポーランドといった当事国がいくら本気になって予算がついても、支援の質量とも大きく後退し投資効率も下がるでしょう。
まあ率直な感想を言うとウクライナごときが何様のつもりなのかとね
ウクライナが滅んだとしても世界に対する影響なんてさほどないのだということを理解していないからウクライナ内では進歩的とされている新聞からもこういう記事が出てくるんだろうか
ソ連ナンバー2国家をを如きとは
だから押されつつも耐えているんでしょ
ウクライナの民間施設が攻撃された気の毒だ!という感性が、ガザの大虐殺で麻痺しつつありますね。
所詮他国の事だから時間が経つと慣れて、日常に埋もれていっちゃうんですよね。
今年はイスラエルでのガザでの件で、双方がウクライナでの戦争上回るような事しまくって印象が強くてそっちに興味が行ってるとこもありますし。
まあ、日本や欧州からしたら石油の大部分輸入してる中東の不安定とか影響でるから、どうしてもそっちに意識行くのも仕方ないんですけど。
あえてアジテートするけど、ロシア人の銃が西側市民を殺したことなんてないし西側資産を破壊したことなんてないんだよ
制裁合戦みたいなのはあるし危険を承知でウクライナ入りしてる記者や傭兵は死んでる人もいるだろうけどね
それがウクライナはどうだ?
少なくともその世論の感情に訴えるコミュニケーション戦略とやらの中で味方であるポーランドにミサイルを撃ち込んで罪のない村人を殺し、ノルドストリームを破壊している
はっきり言って異常な国だよ
目的のためなら味方に弾を撃ち込むことくらいなんとも思ってない
断言するけどこいつらなら戦後自国の経済のために平気で援助された装備を世界中にばら撒いてくれるだろうよ
いや今からでもトランプ暗殺くらいやらかしてくるかもしれない
いったい日本人は中国に空母を売り飛ばして我が国の国防環境に致命的悪影響を与えたふざけた国に対していつまでお人好しに金を与え続けてやるんだ?
確かにウクライナに支援するより台湾に支援して武装させるほうが良いかも
米軍見習って、自衛隊も少数駐在させれば良い
台湾に手を出したら台湾関連法、日米安保発動ぐらい緊張感持たせるべき
イスラエルのガザの件へのアメリカの反応、ロシアが問題にしてた二枚舌そのものなのよな。二枚舌で距離をおく国は増えるは、現物は来なくなるわ支援疲れと重なるわ、ウクライナにとっては辛いところ。
今年はトルコ辺りの振る舞いがキモになるのかしら。