ウクライナ戦況

ウクライナ軍兵士は準備された陣地ではなく野原に連れて行かれただけ

ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏やDEEP STATEは「兵士は準備された陣地ではなく野原に連れて行かれただけ」「準備された陣地に撤退したという発表だけで防衛ラインは構築できない」と述べ、ウクライナ軍が防御陣地を準備出来ていないと暴露した。

参考:DeepState
参考:БУТУСОВ ПЛЮС

街自体が包囲された根本的な原因は「時間があったのに適切な防衛ラインを建設していなかった」という点に尽きる

最も前線に近いアウディーイウカではドンパス戦争勃発後に防御陣地が構築されたため、本格的な侵攻後もドネツク方面やヤシヌヴァタ方面からの攻勢を阻止し続けてきたが、ロシア軍が東からヴェルクノオトレツケ(2022年3月)→ノヴセリョフカ・ドゥルハ(同年8月)→ベゼル(2023年3月)→クラスノホリフカ(同年3月)、西からピスキー(2022年8月)→ヴォーダイン(2023年2月)→オプトネ(同年2月)へと進み、ロシア軍がアウディーイウカ包囲を目論んでいるのは誰の目にも明らかだった。

出典:アウディーイウカ周辺の戦況 管理人作成(クリックで拡大可能)

英国防省も2023年3月20日「アウディーイウカの状況はバフムートと似ている」「ロシア軍に兵站ルートが脅かされている」と指摘したものの、アウディーイウカは「最も厳重に要塞化された街」と呼ばれ、多くの人々は「10年間も強化されてきたアウディーイウカを落とすのは難しい」と予想したが、この街の要塞化作業はドネツクやヤシヌヴァタと接する南方向に集中し、ウクライナ軍はアウディーイウカが両翼から徐々に包囲されているにも関わらず防御陣地の強化を放置。

ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「(包囲されるまで)十分時間があったのに第2防衛ラインが準備されていない」「司令部の中にアウディーイウカが包囲されると予測したものは1人もいないのだろう」「セベロドネツク、リシチャンシク、バフムートでも適切な防御陣地がないと問題になっていた」と厳しく批判、ウクライナ軍兵士らも「守るよう命じられた陣地は穴があいているだけ」「アウディーイウカに対するロシア軍の攻撃は予想されていたのに十分準備されていなかった」と証言。

出典:3-тя окрема штурмова бригада)

Black Bird Groupのパシ・パロイネン氏も「正直なところアウディーイウカが『最も厳重に要塞化された街』と呼ばれるのを不思議に思っていた」「ウクライナにある殆どの要塞は2022年以前に建設されたものだ」「ウクライナ軍はロシア軍と比べて前線や後方地域の事前準備に熱心ではない」と指摘していたが、DEEP STATEも28日に「アウディーイウカで戦う工兵の話」を引用して興味深い話を披露している。

“2016年3月付けの参謀本部指令によると要塞建設は当該地域に配備されている歩兵旅団(機械化旅団)の責任。これを実行する工兵大隊の指揮官には土木工事の知識、経験、技術が不足している。事前に計画を立てるということを知らず、建設予定地に到着しても適切な地図さえ持っていない。あの切り株からこちらの植え込みまで穴を掘れと命じるだけで、こんな無計画なやり方で上手くいくはずがない”

出典:Генеральний штаб ЗСУ

“工兵司令官の命令や軍司令官決議34号(2017年7月付け)に従い防御陣地は「木材補強」か「コンクリート補強」で建設され、必要な資材や建設機械は当該作戦軍(アウディーイウカならタブリア作戦軍)が供給し、第2防衛ラインは木材補強された陣地、第3防衛ラインはコンクリート補強された陣地で建設する必要があった。しかし旅団に防御陣地を建設する意志がなく、作戦軍も必要な資金がなかったため何も実現しなかった。東部戦線のどの旅団も防御陣地に関する計画を作戦群に提出していない”

“我々には合意されたプロセスも、強制的なプロセスも、必要な装備を購入するためのプロセスもないが、ロシア人は手段を選ばす実行してくる。我々が民主的なプロセスを模索している間にロシア人は要塞を建設している。このプロセスを管理するのは指揮官の責任であり、アウディーイウカから「新たな陣地」に移動した兵士自身が取り組むべきプロセスではない。準備された陣地に撤退したという発表だけで防衛ラインを構築することは不可能だ”

出典:Генеральний штаб ЗСУ

“政府が要塞建設に資金を割り当てるという良い兆しもある。しかし、この資金の流れと要求される手続きには目を疑うようなステップが待っている。政府の資金は地方議会に移転され、入札や契約といったお役所仕事が時間を無駄にする。もう一つの問題はこの資金を最前線でどのように使うのかだ。軍の技術者は資材も機材もない中で仕事を行い、兵士達は戦闘と同時並行で「準備された防衛ライン」の構築を余儀なくされている”

因みにブトゥソフ氏も29日「私がこの目で見た限り『アウディーイウカの兵士』は準備された陣地ではなく野原に連れて行かれた。残念ながらアウディーイウカでは何年も新たな陣地が建設されていない。我が軍の兵士は自分達で穴を掘って戦闘中に地雷を設置しているのだ。準備された陣地を敵の砲火を浴びながら構築しているのだ。この責任はタブリア作戦軍の司令部にあるものの必要な資源が無かったため、最高司令官レベルで何らかの決定を下すべきだった。本格的な防衛ラインが用意されていたらアウディーイウカでの戦いはもっと成功しただろう」と指摘している。

出典:Генеральний штаб ЗСУ

アウディーイウカを巡る戦いの最終局面で武器や砲弾が不足していたかもしれないが、街自体が包囲された根本的な原因は「時間があったのに適切な防衛ラインを建設していなかった」という点に尽きる。

2022年5月にウクライナ軍の予備役中尉はTimes紙の取材に「塹壕を補強する材料を約2万ドル分購入したのに材料は届かず資金も消えた」「予備役で構成された部隊は不正を行う格好のターゲットで、予算がついても何に使ったのか分からないまま資金だけが消える」と語ったことがあり、防衛ラインの問題は「軍事的意志の欠如」だけでなく「組織的な欠陥」も影響を及ぼしているのだろう。

関連記事:危機的なアウディーイウカ、ウクライナ軍は夏に何も準備してこなかった
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • のむら
    • 2024年 3月 01日

    元々ウクライナはソ連解体直後の悪いところだけを残したような政治腐敗状態のままでした。
    エリツィンからプーチンに変わり、強権的にプーチンの功績(今のロシア国内の盤石な基盤につながる、いわゆる物質的な豊かさ)に貢献する財閥や活動家以外は排除されました。

    一方ウクライナは、オリガリヒやそれに与する政治家が親露、反露親欧米や親中に別れているだけで、根本的な問題は一度も解決されなかった。

    戦争になってもなんら改善しないのは本当に末期症状で、ロシアを退けた後も復興費用がさっぱり活用できず消えていくことになりかねないですね。
    復興に関しては間違いなく手厚く支援することになる日本も他人事ではない・・・

    70
      • nanashi
      • 2024年 3月 01日

      ウクライナを応援してる日本人の殆どは、
      豊かな欧州の民主国家ウクライナに、貧しい悪の独裁国家ロシアが攻め込んだと思っていますが現実は真逆なんですね。
      汚職と不正が当たり前、新興財閥がその財をもって極右民族主義集団を私兵として囲い政府中枢まで食い込む国を、
      「正義の民主国家」として祭り上げるのはあまりに無理が有ります。

      86
        • Artillery
        • 2024年 3月 01日

        流石にウクライナを豊かな国だと思ってる人は日本人でもほとんどいないと思いますが…。
        ウクライナを「正義の民主国家」扱いする報道も、最近はてんで見なくなりました。
        ロシアは悪で勝たせてはいけない、という報道はまだ沢山ありますがね。

        18
          • 歴史と貧困
          • 2024年 3月 02日

          >流石にウクライナを豊かな国だと思ってる人は日本人でもほとんどいないと思いますが
          その意見には賛成ですが、「ウクライナを応援してる日本人の殆どは」という前レスへの回答としてはズレているかと。

          情報不足か、あるいはロシアを貶したいがために片方を極端に持ち上げているかは別儀としても、ウクライナを応援している者達には「豊かな欧州の民主国家ウクライナ」を信じたがる傾向があるということでしょう。(韓国を叩きたがる人達が、日本を過剰に持ち上げるのと心理は同じ。逆もまた然り)

          なので、貴方のおっしゃる通り、特にウクライナ戦争に興味ない大半の日本人は、別にウクライナを豊かな国とは思っていない。そう思う動機がない。現実的に考えれば、豊かな国は日本に支援をねだらないので。

          12
        • kame
        • 2024年 3月 01日

         まあ、そもそもとして戦争が開始されるまで日本人の大半は「ウクライナって何処にあるの?」という印象だったのは否定できないでしょうし、そんなよく知らない国がどういった政治的立場にあって、今現在どういった外交をしていて、それがロシアと欧米の関係に影響を及ぼすのか?なんて知るはずもないですからね。
         知らないからこそ仰っている通りの「正義の民主国家」としてのイメージを植え付ける事が出来たのかもしれませんが、こんな長期の戦争になれば、ネットや書籍以外の情報媒体で調べる人も出てくるでしょうし、どの道無理があるPR方法だったのでしょう。

        51
        • 匿名11号
        • 2024年 3月 01日

        倒錯した主張ですな。被侵略国であるという事実だけでウクライナを応援する理由には十分でしょうよ。

        誰かの主観的に「正義の民主国でない」というだけでは、その応援を否定する理由にはなりませんな。それに、どさくさに紛れて「ロシアは豊かな正義の独裁国家」だと主張されてもねえ。

        44
          • ヒュー
          • 2024年 3月 02日

          なるほど、今世紀ならアフガンやイラクやパレスチナをさぞ力強く応援したに違いない。

          49
            • 2024年 3月 02日

            北ベトナムもね

            10
            • 匿名11号
            • 2024年 3月 02日

            ええ、前々世紀じゃあるまいし、武力で併合する他国が現れればそうなるでしょうね。

            9
              • 歴史と貧困
              • 2024年 3月 02日

              >前々世紀じゃあるまいし、武力で併合する他国が現れればそうなるでしょうね。
              アメリカは、武力で「国連の認めたパレスチナ人の居住地域」へ攻撃を続け、国際法に違反する入職を続けるイスラエルの行動を、安保理で非難しましたか?

              確かに、13カ国が非難し、停戦決議に賛成しました。しかし、英国が棄権し、米国が反対し、拒否権を行使すること(4回も)で貴方の嫌う侵略者が野放しとなる現在の国際秩序の在り方について、改革案を伺いたい。

              レスバなど求めません、感情論など不要。未来を思う一市民として、国際政治、統治機関の在るべき姿を問う切実な意見を聞きたい。

              本気の、真面目な意見を求めます。(もし貴方が18歳未満ならば、その旨をご回答ください。子供に無理は強いません)

              21
                • 匿名11号
                • 2024年 3月 02日

                はて、それがウクライナを応援できない理由になるので?
                子供でもわかる理屈です。

                12
                • 文在寅
                • 2024年 3月 15日

                説教くさいし、自分に酔いすぎ

                1
              • T.T
              • 2024年 3月 02日

              そうですね。完全に占領しても、併合せずに傀儡政権を立てれば何も問題は有りませんもんね。

              9
                • 匿名11号
                • 2024年 3月 02日

                併合して自国領土を拡大しても問題なし、ということになったら当然そうなっちゃいますよね。

                3
                  • baka
                  • 2024年 3月 02日

                  横からすみませんが、侵攻されてる
                  住人はどう思ってますかね?
                  重に侵攻してる部隊も、現地の部隊が
                  中心と聞いてます
                  アメリカがイラク戦争を起こした時
                  フセイン大統領の民族弾圧を理由にしてたと思います、自国の行いを棚に上げてキエフ政権の弾圧を手助けしてるアメリカについて、どう思います?
                  隣国に助けをもとめたら侵略行為と
                  取られても助けに来てくれたロシアは
                  現地民には開放軍では?
                  何故拉致までして、国民を前線に
                  送り続け、停戦を結ばない
                  キエフ政権はウクライナ国民に取って
                  本当に正義の政権なんですかね?

                  14
                    • 匿名11号
                    • 2024年 3月 02日

                    それを聞いてどうします。

                    貴殿やロシアの主観でウクライナが正義でなければ、独立した主権国家であろうと武力で自国に併合して構わないと?そんな歪んだ価値観に巻き込まれても迷惑です。

                    それに、現在進行形で自国領土を拡大しその既成事実化を進めようとしている段階では、当方の答えをどこで切り取られて侵略の方便に使われるか分かりませんからね。その手の質問はロシア軍がウクライナ国内から退出した後にでも聞いてください。

                    まあ、あれだけ喧伝していた「パンと花束持って出迎える住人」がどこにも現れなかった以上、「解放軍」とは思われなかったことは明らかでしょうね。

                    5
          • 歴史と貧困
          • 2024年 3月 02日

          >被侵略国であるという事実だけでウクライナを応援する理由には十分でしょうよ
          なので、「韓国は被侵略国であるという事実だけで、日本から応援されて当然である。従軍慰安婦へは未来永劫支援金が出されるべきである」という考え方になるわけですね。

          8
            • 匿名11号
            • 2024年 3月 02日

            意味不明ですな。
            別に現在本邦は韓国を併合しておりませんからねえ。

            そのロジックで言えばロシアは少なくともその軍を国境の外に引き下げる必要があるのでは?

            10
          • 名無し
          • 2024年 3月 02日

          もう、口先だけの応援は要らないんじゃないですかね。
          応援するなら、もっとウクライナ宛にカネを払った上で、血も流す必要があるのでは。
          毎月、何万円義援金払います?いつ義勇兵としてウクライナに出兵しますか?
          それとも口先だけの応援でしょうか。

          6
        • nton
        • 2024年 3月 02日

        >豊かな欧州の民主国家ウクライナに、貧しい悪の独裁国家ロシアが攻め込んだと思っていますが現実は真逆なんですね。
        ウクライナが西側のイメージする民主主義の先進国とは毛色が違うことはそうでしょうが、真逆というのは無理な主張です。
        非民主主義的という意味でも、社会的不正でもロシアの方がはるかに上です。

        13
          • 名無しの悪夢
          • 2024年 3月 02日

          個人として正直な気持ちを言うと
          どっちもどっちなので双方応援したくないんですが、正義と悪を安易に決め付けて応援(資金協力)に巻き込もうとするウクライナ側が苦手過ぎるので
          戦争終結までの道筋がハッキリしているロシア寄りになっています。

          それでも反攻作戦までは戦争が早く終わるなら仕方ないかな、というスタンスで見守っていましたが、ウクライナ側の「ロシア軍を国境の外に追い返す」という戦争終結への道筋はすでに現実的ではないように思います。
          プーチンの暗殺、ロシアの解体、NATO軍の派兵などの事態が起きれば、ウクライナ勝利は現実化しそうではありますが
          直接的な核兵器の応酬や中央アジアの更なる不安定化など世界に予測できない事態を招くリスクが高いので、やはりそういった過激な考えには共感できません。

          45
        • 名無し太郎
        • 2024年 3月 02日

        私はウクライナが腐敗国家だということは知ってるよ。そもそも別にウクライナを正義だと思ってもいない。
        しかしプーチンに成功体験を与えるのは、とてつもなく危険だ。理由もなしに国境を踏み躙るプーチンは、全人類共通の敵だと思っているだけ。

        それとプーチンを擁護している人間に聞きたい。親露派が口にするNATOの脅威とは、一体なんなんだ?これに関して納得のいく説明を、私は目にしたことが無い。
        NATOは統一した意思がないので他国に侵攻する意図などないし、そもそもテロ組織ではない。そのNATOが拡大したからといって、どんな脅威がロシアのあるというのか?
        理由もなしに戦争をする人間は、放置するには危険すぎるだろう。

        20
          • 名無しの悪夢
          • 2024年 3月 02日

          では現状でどのような道筋があれば戦争が終わると考えているのか教えてください。
          危険な相手であっても国家であり民衆が支持している以上、折り合いや妥協は必要だと考えています。
          妥協せずに両国共に再起不能になるまでで戦い(戦わせ)続けるつもりですか?

          33
            • 名無し太郎
            • 2024年 3月 02日

            どのような道筋が必要かって、それこそがウクライナが求めている支援だ。実際にアメリカが支援している間は、互角に戦えていた。
            対空兵器と戦闘機の供与が、戦争終結に役立つ。空の戦いで優勢となれば、地上戦の流れが変わる。それくらい制空権というのは重要なはずだ。
            そして当座をしのぐ砲弾だ。深刻な砲弾不足は、アメリカの支援が止まってからは、常に言われ続けていることだ。

            去年の反攻作戦が失敗したのは、制空権が取れなかったからだ。しかし欧米の優れた戦闘機があれば、全く違った展開になったはず。もう第二の反攻作戦は難しいかもしれないけど、有利な状態で終戦へと持っていけるはず。
            終戦が成立したら、ウクライナのNATO加盟を認める。そしてバルト三国とフィンランド、ウクライナにF35を配備する。この戦争を完全に終わらせるには、これしかないと思う。

            後、然したる理由もなしに国境を踏み躙る人間とまで妥協するのは、長期的にはマイナスしかもたらさないと思うけどね。
            妥協というのは相手の目的が理解できるから、成り立つのだと思う。目的がよく分らない相手とは、妥協点を見いだせないと思うが。
            ウクライナ侵攻に合理的な理由が感じられないため、プーチンの行動からは政治的打算や経済的損得が見い出せないんだよ。相手の打算と損得が分らないと、妥協点は見いだせないだろう。

            ウクライナ侵攻で一番得をしたのは、北朝鮮だ。この戦いは北朝鮮の一人勝ちだ。イランも得をしたから、二人勝ちか。
            仮にロシアの完全勝利に終わってウクライナを属国化しても、ロシアは失ったものの方が大きい。ほとんどの政治学者はプーチンは軍を引き上げると判断したけど、これは常識で考えれば当然だ。

            5
              • 名無しの悪夢
              • 2024年 3月 02日

              なるほど、何もかも他国の助力頼りの戦略で、端的に言って厚かましいという印象以外ないですね。
              同時に他国の支援がなければウクライナ側には戦争を続け(れ)る合理的理由は一切存在しないように感じました。
              常識で考えれば、ウクライナ側の損害の実態がわかれば停戦なり休戦なりの話は自然に出てくると思うんですが、それが不明なのがそうさせてるのでしょうね。

              14
              • はぁ
              • 2024年 3月 03日

              金額計算だけで言えばインドが圧倒的に一人勝ちだろう。制裁もうけていないしね。

          • ふむ
          • 2024年 3月 02日

          少なくともユーゴスラビアへは安保理決議無しに武力行使を行いましたね>NATOの脅威

          42
            • 名無し太郎
            • 2024年 3月 02日

            セルビア人による民族浄化で、周辺国に大量の難民が押し寄せていた。難民の発生はNATOの空爆が原因だと勘違いしている人がいるけど、空爆が始まる前から20万の難民が発生していたし、コソボ紛争が終わらない限りは難民は発生し続ける。
            それに民族浄化が始まる前から、ミロシェビッチの弾圧によってアルバニア人自治区は極端な貧困状態にあった。そのため仕事を求めるアルバニア人が、ヨーロッパ先進国に押し寄せていた。

            人口の急激な増加は、減少よりもデメリットが多いのだから、万単位で海外から人が押し寄せるのは見逃せないはず。原因を絶ちたいと考えるのは普通ではないかと思う。
            それに対して今のロシアに対するNATOへの脅威は、被害妄想もいいところだ。それにプーチンが、本当にNATOを脅威と看做しているのかは、分からない。プーチンはスウェーデンとノルウェーのNATO入りに関しては、静観しているのだから。
            この二ヵ国のNATO加盟の方が、ウクライナのNATO加盟よりもロシアにとっては脅威だと思うけどね。

            6
              • ras
              • 2024年 3月 02日

              この辺はまたいろいろ議論がありまして、旧ユーゴからセルビアやクロアチアなどにずっと滞在している日本人詩人の山崎佳代子氏などが記述しておりますが、民族主義の台頭によって先に地域民族主義の反乱で国全体が衰え、さらにNATO介入前日譚として国連制裁によってすべての物が不足しはじめ、その結果アルバニア地域などが制裁受けた国から抜け出そうとさらに活動を活発化し……などの経緯があります。

              おっしゃることは正史として支持されていることなのですが、現地で正史とは違う歴史の体験も大事です。勿論、それをそのまま受け取る必要はないですが、前述の日本人が日本語で残す記録もありますので是非。

              5
          • 歴史と貧困
          • 2024年 3月 02日

          >理由もなしに国境を踏み躙るプーチンは、全人類共通の敵だと思っているだけ。
          まず貴方は、「無自覚の傲慢」という症状について考えたほうがいい。日本人の、欧米の考え方を、“全人類”に押し付けるのは有害かつ危険な考えです。

          そのような考え方を持つゆえに、ウクライナ政府も欧州委員会も、欧州の農民や輸送業者の怒りを買い、国家が分断状態に陥るということも。フォンデアライエンなどの立場ある者達が貴方と同様の考えを持てば、移民や貧困層との断裂は内戦待ったなしの状況へと転がっていきます。

          多くの人間は、【自分達が言い聞かされてきた常識】を、地球全体での共通ルールであるように思い込み、異なる考えを持つ者達を嫌悪する傾向が前提としてあります。私もそうです(考え方としては性悪説)。

          だからこそ、常に自分の言動、考え方が傲慢な前提に偏っていないかの戒めは必要です。

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            • 名無し太郎
            • 2024年 3月 02日

            >日本人の、欧米の考え方を、“全人類”に押し付けるのは有害かつ危険な考えです。

            欧米の考え方に、普遍的な正しさがあるとは思っていないよ。ただ都合が良いと思っているだけで。
            欧米、特にアメリカの衰退は、世界秩序の崩壊と文明の停滞しかもたらさない。それでは増え過ぎた人口を支えきれなくなるので、飢餓の拡大と紛争の多発を生み出す。
            アメリカは欠点が多いけど、他国では真似できない長所もある国だ。今のところはアメリカの代わりが務まる国が登場するとは思えないから、アメリカ中心の世界の方が、大多数の人間にとっては都合が良いと思うけどね。

            後、異なる文化に対する嫌悪は、場合によっては止むを得ないのではないのか?もちろん程度問題だけど。
            例えばイスラム世界では、名誉殺人や児童婚、同性愛者に対する迫害が行われている。殺人と奴隷制度、迫害が正しいという文化は、もう多様性として受け入れる許容範囲から完全に逸脱している。

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              • Whiskey Dick
              • 2024年 3月 02日

              欧米の考え方を押し付け過ぎるのは良くないが、西欧諸国に移住する中東出身者がアレ過ぎるのは問題かと。欧米とイスラム圏では極度に文化が異なっており教育水準も低いので、中東出身者は移住先に同化する以前に努力の仕方を知らないし、架け橋を掛けるには遠過ぎる。互いの文化を理解できないのであれば「棲み分け」するのが幸せです。「名誉殺人や児童婚、同性愛者に対する迫害」を支持する連中は自分の国だけでそれを行えば良いのです。

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          • 歴史と貧困
          • 2024年 3月 02日

          >それとプーチンを擁護している人間に聞きたい。親露派が口にするNATOの脅威とは、一体なんなんだ?
          これ自体は、地中海世界やヨーロッパの歴史に基づくものです。アメリカがかつてワルシャワ条約機構に対して持っていた“ドミノ理論”もまた然り。導入編としてまずは、アテネの【デロス同盟】とスパルタの【ペロポネソス同盟】の関係を学びましょう。オリンピック停戦はそこから生まれました。
          次に、ローマ連合とカルタゴが激突した“ポエニ戦争”を学べば、国家と国家の戦争と同盟関係、どのような行為が仮想敵国の陣営を必要以上に刺激するタブーになるかが学べます。

          >これに関して納得のいく説明を、私は目にしたことが無い。
          簡単に言えば、貴方には国際政治と戦争に関する知識基盤が乏しい故に分からないのでしょう。
          高校に通わなかった者が、微分積分やそれを前提にするフーリエ変換、ラプラス変換を理解できないのと同じです。
          明快に説明されている記事や文献など、この情報時代にはどこにでもあります。それらの情報が貴方の目には写っても、価値ある情報として脳に残ってくれるかが別問題なのです。

          私がそう判断した理由は、貴方のコメントそのものにあります。
          ロシアに反論するだけの知識基盤を有する人物の場合、「その考えは違う、私はこう考える」と書き込みます。ですが貴方は、「プーチンの考えが分からない、擁護する連中も分からない」と書いた。

          最近、新年度を控え、新入社員候補の職務経歴書チェックや採用面接を任されることが増えたのですが、「分からない」と書き、「誰かを非難するだけ」の文章や発言する者は、採用するなと人事部長に言われました。

          なぜならその者達は、『分かるようになるための努力』を自発的にしないため、会社にとっては無益な人材になるからと。

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            • 名無し太郎
            • 2024年 3月 02日

            >それらの情報が貴方の目には写っても、価値ある情報として脳に残ってくれるかが別問題なのです。

            私にはプーチン擁護の意見が、どれもこれも物凄く抽象的なものに思えるんだよ。極端に具体性が乏しいというかね。
            だから私の脳には、価値ある情報として残らない。それは確かだ。

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              • ルイ16世
              • 2024年 3月 02日

              基本的にここの住民はリアリズムの世界観を前提に話している様に思えるので理解したい場合入門としてジョン・J・ミアシャイマー教授の「大国政治の悲劇」あたりがお勧めです。
              個人的にはエドワード・ルトワックの「戦略論」やアンヌ・モレリの「戦争プロバガンダ10の法則」、西洋中心とイスラムについてはエマニュエル・トッドの「我々はどこから来て今どこにいるのか」、「シャルリとは誰か?」がお勧めですね。読んだ後またコメントをお願いします。何せ説明するにはこのコメント欄は余白が少ない過ぎるので

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                • 名無し太郎
                • 2024年 3月 03日

                浅学なので、エマニュエル・トッド以外は読んだことが無い。今から読んだとしても、コメントを書くのは一週間以上先になってしまう。
                だからトッドの思想の感想だけ書くけど、ここの住民にはトッドの影響を受けている人が多いと感じる。単に目立っているだけで実際に多いのかは分からないけど、明らかにトッドの書籍で目にしたような内容の書き込みがある。

                私の感想ではトッドの意見は、あまりにも物事をマクロな視点で捕え過ぎるし、机の上でのみ考えているという印象を受ける。
                アメリカって州によって文化が異なる。おそらくトッドが考えているアメリカ人って、内陸部に住んでいる人たちのことじゃないかな?
                内陸部なんてアメリカの一部だ。それをアメリカ人全体に当て嵌めるのは、無理を感じるけどね。

          • ポンポコ
          • 2024年 3月 02日

          「NATOの脅威とは何か」

          昔は、ロシアもNATOに入れてくれと、ブッシュ政権などには頼んでいたのですよ。

          ロシアにとっては、NATOと第三次世界大戦になると、アメリカとの核戦争になってしまうということです。

          だから、現時点では、絶対にウクライナのNATO加盟を阻止しなければならないのですね。

          ロシア側の立場や視点からすれば、の話ですがね。

          (ここの読者の方には不必要でしょうが、補足すると、2014年からウクライナとの紛争は実質的に続いています。ミンスク合意とかもロシアは機能しない、騙されたと思っているのでしょうね。とにかく、ウクライナが万一、NATOに加盟したら、自然にNATOとの直接の戦争になっていきますからね)

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          • 理想はこの翼では届かない
          • 2024年 3月 02日

          親露でもプーチン擁護でも無いですが日本や中国の立ち位置と置き換えれば理解しやすいのではと思います

          例1:北朝鮮が突然民主化運動を初めて西側寄りの政権が樹立。韓国に軍事的同盟を求めた場合
           中国からすれば味方(少なくとも敵ではない)だった衛星国が、突然敵になり、しかも周辺国と軍事同盟を結ぼうと言い出した事になり、とてもでは無いですが看過できないでしょう

          例2:韓国が突然権威主義に目覚め、東寄り(中国寄り)の政権が樹立。中国の軍事支援化に入った場合
           日本やアメリカからすれば悪夢でしか無いでしょう。準戦時体制にいつなってもおかしくない状態です

          こういう事がロシアから見たウクライナの民主化・NATO加盟申請なのですよ
          敵対しないならEU加盟して経済的な結び付きを強めるのは許容できても、NATO加盟は許容できないでしょう

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            • 名無し太郎
            • 2024年 3月 03日

            なるほど。そういう理由なら、納得できる。ただ、どちらの場合でも、アメリカも中国も軍事力の行使には至らないと思う。
            最も、これは指導者が正常な判断をする場合の話だ。仮に愚かな人物が愚かな判断を下せば、今回のウクライナ侵攻のような事態に至るかもしれないが。

            まず北朝鮮が民主化してアメリカ寄りの国になったとしても、中国は動かないだろう。北朝鮮は中国の敵ではないというだけで、味方ではないので、動くだけのメリットがあると思えない。
            それに北朝鮮がアメリカ側に付いたら、その面倒を韓国をはじめ東アジアのアメリカ寄りの国々が見なければならなくなる。その経済的負担で、東アジアは大混乱だ。
            まず韓国の経済は持たない。日本も、持つかどうかというと非常に怪しい。深刻な経済危機が東アジアに訪れるから、軍事同盟とかと言ってる場合じゃないと思うけどね。

            後、韓国が権威主義に目覚めた場合だけど、そうなったらトルコみたいな国になるんじゃないかな?ああいうポピュリズムの権化みたいな国になるけど、中立化するだけで明確にアメリカと敵対する道を選ぶかな?
            仮にアメリカと敵対したら、兵器を修理する部品は手に入らなくなる。多くの兵器が修理不可能となりガラクタになってしまうので、韓国は軍事的には大きく弱体化する。
            ただ、この場合は、日米が過剰反応する危険性があるが。だから北朝鮮が民主化した場合よりも、軍事紛争に至るリスクは高いのかもしれない。

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          • うくらいだ
          • 2024年 3月 02日

          全人類って言っても欧米だけですし、欧米でも保守層はまた考え方違います。
          国家の崩壊や異民族の脅威などを経験している大陸国家の危機感は、特に日本では想像付かないものだと思います。それにnatoが意思がないというのも誤りです。ロシアの脅威に対抗するという明確な意思のある組織です。ただ、侵略的意思が出発点ではないと思いますが、結果からみれば東欧拡大になってますし、それがロシアから見たら侵略になるのでしょう。
          文脈の書き方は、質問系だが、実際理解するつもりもないと思いますが。

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            • 名無し太郎
            • 2024年 3月 03日

            それは原因と結果を履き違えた意見に思える。強権を振るうプーチンが周辺国の脅威となるから、NATOが拡大した。逆ではない。
            他国にまで暗殺者を送り出して殺害するような人物が支配している国を、非常に危険だと看做すのは、当然の判断では?今回もスペインで、亡命したパイロットを射殺しているし。
            ナワリヌイ氏の死に関しても、おそらく直接的な死因は自然死の可能性の方が高いと思う。しかし長期間に渡る刑務所での虐待が原因なのは間違いない。

            国境を無視して亡命者を殺し、国際社会の監視の目がある中で政敵を死に追いやる。こんなことをするプーチンを脅威と看做すのは、当たり前だと思うけどね。
            NATOに意思を与えたのはプーチンだよ。

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          • ras
          • 2024年 3月 02日

          親露派が口にするNATOの脅威とは、日本で言うと大東亜共栄圏を掲げてた帝政がなくなったのに未だに枠組みとして名前が変わらず米英などの対日封じ込め同盟があるような状況ですね。
          ロシアの状況に近い史実で言えば、近世フランスで言えば対ナポレオン同盟がナポレオン後も残ってるブルボン後期王政状態ですね。実際抑圧されてると感じたフランスではナポレオン三世を迎えることになりました。

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            • 名無し太郎
            • 2024年 3月 03日

            なるほど。それは例えとして、非常に分かり易い。ひょっとしたらプーチンの目には、そういう風にNATOが映っているのかもしれない。
            ただ、それが事実なら、もう完全にプーチンの被害妄想だ。NATOは防衛が目的であり、脅威とならない存在に対して敵対したりはしない。

              • ras
              • 2024年 3月 04日

              中性はともかく、近世以降のどの軍事同盟も名目上は防衛目的です。それは実質的には第三国から戦争を吹っ掛けられたときに同盟国も参加するという防衛共助があり、それを基に同盟外の脆弱な国に戦争をした時に第三国の干渉を逃れる抑止効果として利用されます。NATOの軍事作戦として近年行われたのはユーゴやリビアなどですが、もしも介入が地域大国一国のみで行われていたら、クウェート侵攻からの湾岸戦争のようにより大きな国家の干渉によって失敗していたでしょう。

              また、そもそも軍事同盟の存在自体が脅威そのものです。貴方もおっしゃる通りその同盟に脅威と認定されれば敵対されるのですから。

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          • 犬の〆
          • 2024年 3月 04日

          横から失礼します。
          >プーチンを擁護している人間に聞きたい。親露派が口にするNATOの脅威とは、一体なんなんだ?
          これについてですが「価値観」ではないですかね?欧米のイデオロギーに対する拒絶反応といってもいいのでは?色々な解釈があるとは思いますが、ロシアはイデオロギーについてはヨーロッパではなく中央アジアに属しているもの私は考えています。中国もインドも同様。これらの国が今のアメリカやヨーロッパが発信する「個人主義」やジェンダーについての主張などに触れた時、自国の体制への影響力や、文化への影響を考えないわけがありません。また、そうした自由や平等をうたいながら、反対の手で札束を振り回すような、いわゆる欧米諸国への不信と拒絶が色々な衝突の原因の「一つ」になっていると私は考えています。
          私は特にプーチンを擁護するわけではありませんが、固有の文化を有したアジアの一国に住んでいる人間の一人として、受け入れがたい文化の浸食という点において彼らの言う文化的な独自性を守るために戦うというのは、「わたし個人として」とても納得ができます。
          ただ、こうしたことをこれ以上詳しく書くにはここのブログは適切ではないと考えるので、お答えとしては上記だけで勘弁してください。

      • たむごん
      • 2024年 3月 01日

      まさに、仰る通りです。

      個人的な意見としては、日本人が感情に流されやすく・熱しやすく冷めやすいという事を勉強する機会になりました(別の視点の方もいらっしゃるとは思います)。

      日本が当事国でもないのに、先進国で最も強硬な世論でしたから、日露戦争・太平洋戦争のような当事国の時も似たような感じで流される方が多かったのでしょうね。

      日本人は、政治家・公務員の汚職に対して敏感なはずのに、非常に不思議だったんですよね…。

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        • hiroさん
        • 2024年 3月 01日

        >日本が当事国でもないのに、先進国で最も強硬な世論でしたから

        そんな事実がありましたか?
        日本には明治時代からの恐ロ·嫌ロ意識は根底に受け継がれており、ウクライナ侵攻でもロシアに対する嫌悪感は多くの日本人が感じたと思います。
        ただし、ウクライナ人に対する同情はあってもロシアに対する強硬な世論など構築されず、遠い国の悲惨な戦争を悼む程度のものでしょう。
        問題なのは、サハリン利権は維持しつつも明確なビジョンも無いウクライナ復興支援とやらに前のめりな自民党政権と外務省の不明では。

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          • たむごん
          • 2024年 3月 02日

          対ロ世論の悪化は、先進国トップクラスです。
          最も強硬→トップクラスに強硬と書くべきでしたね。

          ウクライナ戦争3年目になり、今かなり落ち着いたように思います。
          ウクライナ復興支援に前のめりすぎるのは、本当によく分からないですね。

          (2022/06/23 ロシアの印象「好ましい」、世界各国でわずか10%…日本や欧米などで過去最低 読売新聞)
          (2023/09/02 図録▽ロシアに対する各国国民の評価推移 社会実情データ図録)

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            • 名無しの悪夢
            • 2024年 3月 02日

            何故「ウクライナが負けたらロシアが北海道に攻めてくる」という言説が支持されるようになったのか本当に謎です。
            ただの戦争好きの方のネタだと思っていたら、バイデン氏やEUの首脳すら「次はポーランドだ」と言い出して恐怖に耐えません。
            現時点でさえロシアはウクライナ1国相手に綱渡りしてるのに、どうすればNATOや日本アメリカと直接対決を始めるという考えに至るのか理解できません。

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              • たむごん
              • 2024年 3月 02日

              仰る通りです。
              ウクライナ戦争の資金拠出するための方便であり、本当に危ないなら自国防衛の要塞を建設する方が先のはずです。

              北海道とあえて比較するならば。
              モルドバ(停戦ライン次第)・ジョージア、バルト三国・フィンランド(もしトラによるアメリカNATO離脱次第)の方が、圧倒的に可能性が高いでしょうし。

              ロシアの目を東に向けるために、彼らの中には、日本を巻き込もうと必死のように感じる時があります(日本にメリットがありません)。
              ゼレンスキー大統領の北方領土に対する発言も、煽りたいだけなのか分かりませんが…

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              • 歴史と貧困
              • 2024年 3月 02日

              >何故「ウクライナが負けたらロシアが北海道に攻めてくる」という言説が支持されるようになったのか本当に謎です。
              恐らく、根底には簡単な理屈があるかと。
              私も、10年後はいざ知らず、今のロシアがNATOや日本に直接攻めかかる理由も動機もないと考えます。
              しかし、“攻めるふり”はするでしょうし、“攻撃されれば反撃辞さず”とも、“攻める準備”もするでしょう。

              欧米人も日本人も、市民の大半は50年以上も戦争から離れて久しい。故に、【砲艦外交】が自分達に向けられたことに軽いパニックを起こした。実際にウクライナへ特別軍事作戦を発動しているゆえに、北朝鮮の砲艦外交とはレベルが違うことが分からされてしまった。

              相手の本当の意図が分からないということが、彼らを怯えさせ、恐怖させ、安直な強硬論に駆り立てる。

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                • 名無しの悪夢
                • 2024年 3月 02日

                しかし、ほとんど全ての日本人が縁もゆかりもない大陸の反対側で起きてる事態に対して、それほど混乱し突拍子もない話に流されて強硬論に傾くとは
                実際に日本が侵略に巻き込まれたら目も当てられない様相になるのが想像できてうんざりしますね。

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      • 名無し
      • 2024年 3月 02日

      プーチンのいなかったロシアかウクライナですよね

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        • 歴史と貧困
        • 2024年 3月 02日

        または、「ルカシェンコのいなかったベラルーシ」がより近いかと。

        それだけに、現状でウクライナに次いで危惧されるのはモルドバですね。あそこも独裁的な権限や実績を持つ政治家に乏しい。平時はそれでよくとも、有事には弱点を露呈します。

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    • 朴秀
    • 2024年 3月 01日

    トップ写真、なんて悲しそうな眼をしているのでしょうか

    西側のNATO戦術によるハイテク兵器と東側の土木技術のハイブリットで行こうと思ったら
    西側の楽観主義と東側の汚職体質のハイブリットになっていますねウクライナ
    こんなので勝てるんでしょうか
    そして勝てない場合のことは考えているんですかね

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      • 拓也さん
      • 2024年 3月 01日

      1000ヤードの凝視になっていますね。だいぶ高齢の方のようですがそれが余計に悲壮さを助長しているように見えます。全面侵攻は3年目に突入しましたが、キーウでは戦前以上の賑わいを見せているようで、戦域と後方地域との不平等さが際立っています。

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    • 2024年 3月 01日

    >我々には合意されたプロセスも、強制的なプロセスも、必要な装備を購入するためのプロセスもないが、ロシア人は手段を選ばす実行してくる。我々が民主的なプロセスを模索している間にロシア人は要塞を建設している。

    権威主義体制の強さだな。政府が圧倒的強さで民間を支配。
    この予算でこの期限でやれと指示できる。言うこと聞かないオリガルヒなど資産没収か転落死だ。
    ウクライナの場合は政府よりオリガルヒ等の民間の力が強すぎる。
    予算は膨らむは汚職の温床になるは利権を巡る政争で時間も無駄にかかるはいいことなし。
    ゼレンスキーも中途半端な独裁でなくもっと強権的トップダウンを徹底しろと。
    EUは遠のくけどね。

    20
    • Easy
    • 2024年 3月 01日

    最前線へのローテーションを1回キャンセルするために上官に贈る賄賂が数千ドルだそうで。
    月給100ドル単位のウクライナでどうやってそんな多額の現金を調達するのかというと、これがその秘密なんですね。
    すなわち。
    汚職と横領で資金を貯められる者だけが、賄賂で前線勤務を回避して、生き残ることが出来るわけです。
    それ以外の普通の兵士はどんどん全然で大砲の餌となってすり潰されて消えていく。
    結果、後方には「汚職体質に適合した汚職のプロ」ばかりが生き残るんですね。クリーンで愛国心があって勇敢な兵士は、前線で2週間で200(死亡)です。
    まさに蠱毒を煮詰めるかのような、この世の地獄がウクライナにはあるんですね。戦争なんかするもんじゃありませんが、特に、腐敗国家での戦争は本当にロクでもないですよ。

    66
      • たむごん
      • 2024年 3月 01日

      情報ありがとうございます、ダーウィンの進化論ですね。

      『死なばもろとも』汚職で生き残ってきた人間が、自暴自棄になれば、偉い人達も道連れにされるので変わらなさそうですね。

      20
    • 名無し
    • 2024年 3月 01日

    未だに根絶には程遠い底無しの腐敗や汚職に加え、キエフで行われている政治家や軍部に諜報機関らの泥沼の権力闘争、さらに領土奪還という政治案件から攻撃一辺倒にこだわった戦争指導などが合わさった結果、陣地や防衛線の構築が疎かになったという感じなのでしょうな

    正直この有様だと高地という地形的優位を発揮できるオケレタインやノボホロディフカ、セリダブといった場所でも果たして効果的に防衛ができるのか疑問に思ってしまいますね

    31
    • たむごん
    • 2024年 3月 01日

    ウクライナの土木・建設レベル、非常に低い事が気になっていましたが、管理人様情報ありがとうございます。

    ゼレンスキー大統領・側近の問題(予算付け)、汚職の風土など、悪い部分が出てしまいましたね。
    ウクライナ軍の歩兵が、勇敢に戦っていても、これでは報われないなと…。

    ロシア軍が、アウディーイウカを強攻・犠牲が大きいという指摘もありましたが、ウクライナ軍の防衛体制(防衛線の穴)を把握していた事も考えるべきでしょう。
    ウクライナ軍の後方防衛線、ゼレンスキーライン建設も(どこにあるのか分かりませんが…)、あまり期待できないかもしれませんね。

    33
    • 無名
    • 2024年 3月 01日

    ウクライナに資金を提供しても無駄でしょう。不正と中抜きで消える。
    欧米が現物支給(武器供与)一辺倒だったのもある意味当然。
    現物すらどこに売ってるかわからないけど。

    42
      • たむごん
      • 2024年 3月 01日

      日本という国は、世界銀行の融資に連帯保証人になるなど、積極的に現金を渡しているようですね。

      復興資金72兆円以上(4860億ドル)10年間で言われているようですが、(中抜きされないよう)安易に現金で渡さない事が重要と思います。

      31
      • nton
      • 2024年 3月 02日

      欧米は現物支給一辺倒ではないはずです。EUやアメリカはウクライナが武器を購入するための資金を援助することを表明しています。

      7
        • 無名
        • 2024年 3月 02日

        購入を始めたのは、無償で提供する余裕が欧米に無くなってきてからの話です。

        2
    • gepard
    • 2024年 3月 01日

    一部の『英雄的抵抗』を行う兵士の影には、圧倒的な火力差と航空戦力の差でドンバス・へルソン・ハリコフの土に埋もれた一般兵士の犠牲があることを常に意識せねばならない。野戦築城の欠陥は人的損失にそのまま直結する。

    SNSで映える映像にはならないが、野戦築城はプロフェッショナルの仕事である。適切な地域を選択し、限られたリソースを運営し、国の他のセクションと調整し、定められた期間内に築城を完了しなくてはならない。そのため適切な工兵将校と工兵部隊が必要だが、ウ軍の編成は工兵部隊を著しく欠く編成であることが多い。
    反攻作戦を急ぐウ軍は攻勢正面を担う機械化部隊や特殊部隊の編成にリソースを取られ、育成に何年もかかる工兵部隊の増強・補充は後回しになっていた可能性が高いのではないかと個人的に疑っている。

    工兵不足など人的資源の問題から前線近くの陣地構築はもはや間に合わないと割り切り、ドンバス中心都市のスラビャンスク周辺の既存陣地の補修とドンバス各地に張り巡らされた用水路や川の地形を生かした防御が適切と予想する。
    ハリコフ攻勢後のハリコフ方面のロシア軍はクピヤンスクを無血で明け渡した後、オスキル川渡河のチョークポイントを砲兵の射程に収め続ける戦術で戦線維持に成功した。似た戦術をザルジニーであれば実行するだろう。

    ウ軍はアウディーウカ死守にこだわり初期消火に失敗した以上、トリアージが必要な局面だ。バフムトの時のような豊富な人的資源はもう無い。

    12
    • kame
    • 2024年 3月 01日

     要塞陥落後に今更こんな話を出し始めてもなぁというのが率直な感想ですかね。失敗から改善していくためには考察する必要はあるでしょうし、無駄にはならないでしょうが、根本的に支援ありきのウクライナにとって重要なのは戦略や戦術よりも支援の大小でしかない気もします。仮定の話として、防御陣地を綿密に作り上げていたとしても、欧米の支援がそもそも無かった場合、少しだけ粘れる時間が増えただけで、結局は陥落していたでしょうし、問題の根幹なのは装備の数でしょう。

     民主主義的なプロセスが戦争時の意思決定の妨げになるというのは平時の安定との引き換えみたいな部分もありますし、仮に民主主義の理念やルールに従った上で、なおかつ敗北するならそれも仕方がないでしょう。戦争の時だけは意思決定を全て軍部やそれに近い人間に移行するなんて事がまかり通るなら、意図的に戦時にして、国家運営を奪う、みたいなケースも発生してしまうでしょうし、平時か戦時問わず意思決定権は一つに集約しなければいけません。

    27
    • 理想はこの翼では届かない
    • 2024年 3月 01日

    あまりにもありのままを報道してると、ブトゥソフ氏が事故死するんじゃないかと心配になってきました

    30
    • 匿名
    • 2024年 3月 01日

    東大の松里教授が執筆された書籍に”プーチン政権を倒してもウクライナはよくはならない”と書かれていたけど、本当にその通りなんだなと思います…

    36
      • kame
      • 2024年 3月 01日

       ロシアの影響力は受けても、自国の不正問題は別にプーチン政権が引き起こしている訳じゃないですからね。何でもかんでも「隣国が悪くて、自国は被害者だ」なんて主張は通らないでしょうし、そんな言い分を聞いてくれるほど国際社会は甘くもありません。

      46
        •   
        • 2024年 3月 01日

        >何でもかんでも「隣国が悪くて、自国は被害者だ」なんて主張は通らないでしょうし、そんな言い分を聞いてくれるほど国際社会は甘くもありません。

        ある程度、西側では通ると思いますよ。
        バイデン 大統領など欧米の上層部は、「全てロシアの責任」って主張しているし。
        ウクライナが不正しているのなんで、欧米の上層部なら知っていることですし。
        ウクライナの不正から恩恵を得ている政治家や企業もいるのでは?
        メディアも嘘を流した責任を負いたくないし。

        自分たちが責任を逃れるためにも「全てロシアの責任」なんですよ。
        インチキ宗教に騙された人が騙されたことを頑強に認めないように、欧米の世論やメディアもある程度「全てロシアの責任」は支持するでしょうね。

        31
    • 黒丸
    • 2024年 3月 01日

    管理人さんが地図にロシア軍占領日付を入れてくれることで
    ロシア軍の狙いが何だったか分かりやすくなりましたが
    遥か極東でわかることは最前線ではもっと早くもっと明確にわかるのではと思うと
    ウクライナ軍の在り方が理解できなくなりました。
    機動力を生かした方法でもなく、陣地をベースに敵戦力を削るわけでもなく
    2014年から2022年の紛争状態が22年以降もこのまま継続すると考えたのでしょうか?

    17
      • NHG
      • 2024年 3月 01日

      ドンバスの武装集団あたりと戦うには不要という判断だったのかもしれない
      戦場がドンバス周辺に限られる場合は、そこまで長大な要塞拠点をつくらなくても戦力密度を高められるし
      この時代に正規軍とのタイマンに備えてなかったのが罪なのかというと、うーんといった感じ

      ただそれは(ソ連時代からの歴史があるとはいえ)ロシア軍も同じなはずで、初期の電撃戦が無理と分かった時点でちゃんと先祖返りして塹壕を作ることにしたスロビキンの慧眼を褒めるべきなのかも

      27
        •   
        • 2024年 3月 01日

        基本、ドンバス紛争は、空軍を持っていたウクライナ軍が攻めで、独立派が守りだったような(自信ない)。独立派が塹壕をガシガシ作っていたような気がする。

        バイデン 大統領就任以降のウクライナ軍の方針が、大きく変わったはずなのですが、いまいち情報不足です。
        10年ぐらい経たないと、正確な情報は出ないと思いますが。
        証拠はないですが、
        クリミアプラットフォームとか作ったんで、ドンバス戦勝利と、クリミア奪還作戦のための軍事的準備を進めていたのではと思っています。

        6月の反攻作戦と同じで、西側の武器で圧倒する予定だったので、守備面がガバガバだった可能性があります。

        14
          • どねつくぼうし
          • 2024年 3月 02日

          >6月の反攻作戦と同じで、西側の武器で圧倒する予定だったので、守備面がガバガバだった可能性があります。
          今のウクライナの苦境はこれが原因ですよね
          力強い支援を得て狩る側に回れるという希望的観測
          それをロシアの重厚な防御陣地に攻勢を阻まれたうえ戦時増産体制を確立しつつあるロシアの物量の前にに晒される
          些か考えが甘すぎた感は否めません

          20
    • NHG
    • 2024年 3月 01日

    >ロシア軍が東からヴェルクノオトレツケ(2022年3月)→ノヴセリョフカ・ドゥルハ(同年8月)→ベゼル(2023年3月)→クラスノホリフカ(同年3月)、西からピスキー(2022年8月)→ヴォーダイン(2023年2月)→オプトネ(同年2月)へと進み

    こういう時系列か
    時間はたっぷりあったとはいえ「東部戦線のどの旅団も防御陣地に関する計画を作戦群に提出していない」というのがいやはや
    本来なら参謀本部が旗降って各旅団に作らせるべきだったんだろうけど、どこもやろうとしてないあたり、そもそも塹壕などの防御拠点作りが戦術ドクトリンになかったんだろうな
    (個々の部隊レベルでの塹壕は開戦このかた作ってるけど、もっと大きな視点でそれらをつなげたりの総力戦を戦い抜くためものがなかった)

    陸自は伝統的に対ソ連を見据えた塹壕などの戦術研究は盛んとは聞くけど、実際の有事の際にどこまで軍事的に最適な行動をやれるのか不安ではある(法が戦争・戦時を想定してないからソッチ方面の規定がまったくないらしい)

    23
      • 2024年 3月 02日

      テレビに出演する陸将達はスロヴィキンラインを第一線に70%の労力投資しているから綻びが出来れば一気に瓦解するような説明でしたね。衛星写真からどのような要塞になっているのか容易にわかる筈だがその実力がわからない自衛隊の陸将達とは?

      20
        • たむごん
        • 2024年 3月 02日

        自分も仰る通りに感じています。

        ウクライナ戦争は、自衛隊の将校(元将校)に対する信頼が、大きく損なわれましたね。

        8
    • momo
    • 2024年 3月 01日

    結局、ウクライナ軍に広くある腐敗と楽観がいまの状況を招いたと。ザルジニーが解任されたのは、軍内部のこういった部分を管理できてなかったとかも理由にあるのかなぁ。

    26
    • ななしびと
    • 2024年 3月 01日

    ロシアが入念にヒトモノカネを投入して作り上げたザポリージャ方面に比べて、ウクライナ側の防御線構築は時間も人も足りんだろうとは考えていたから、大した陣地は出来てないなと思ってはいたがまさかほぼ手つかずとはビックリですよ

    30
    • nton
    • 2024年 3月 02日

    動員された兵士の多くが遊兵になっている話といい、ウクライナはどちらも驚くような輝かしい成果と問題点が混在する独特な国ですね…ある意味ソ連の後継者みたいです。
    しかし、今回のように直接戦況に影響を及ぼすような失敗は繰り返されるようなら深刻ですね。ロシアも問題まみれですが、西側の支援が滞る中でどちらも非効率同士の勝負ならば結局地力の差で押し切られてしまいかねません。

    20
    • おに
    • 2024年 3月 02日

    日本マスコミのウクライナ戦争はプーチンが起こした戦争でプーチンが失脚(死亡)すれば終わるという説
    は全くの間違いである 大多数のロシア人はソ連崩壊時の密約でロシア、ウクライナ、ベラルーシに分割さ
    れたのは間違いだったと後悔し再統合を望んでいる、プーチンはその執行者にすぎないからです
    2014年マイダン革命でウクライナの親露派を倒し排除した親米欧反露政権が続く限り戦争は終わらないのです

    39
      • Whiskey Dick
      • 2024年 3月 02日

      ロシア人も流石に旧ソ連復活を望んでいない、彼らは元々社会に対する理想を抱いておらず、「文化的で健康的に最低限度の生活」つまり自分たちの文化が守られ、安全で飢えず凍えずであれば良いと考えている。こんな感じだから製品やサービスの品質は低く、最低限の生活と安全を保障してくれれば独裁者でも文句は言わない。
      マイダン革命以降の政権はロシア系住民から文化(ロシア語)と安全を奪った、こうなったら命を賭けて奪われたものを取り戻さなければならない、そのためなら隣の独裁国家ロシアの介入も厭わない。ウクライナは多民族国家であるが故に文化的統一性はある程度諦めなければならず、政権が(戦前の日本とドイツに見られた)排外的ナショナリズムを掲げたのは最悪の選択だった。
      ウクライナは独立以降、汚職と産業空洞化、それに伴う人口流出で社会に閉塞感があった。そして第一次、二次世界大戦で支配者のドイツが齎した排外的ナショナリズムが西部に残った。閉塞感が齎す虚無主義(自暴自棄)と排外的ナショナリズムがウクライナを誤った選択に導き、元々脆かった社会的結束を完全に崩壊させた。
      私は侵略側のロシアが完全に悪いと思っている、しかしウクライナ社会が倫理観と協調の精神を取り戻さなければ戦争に勝利しても酷い末路が待っている。冒頭の老人兵士の瞳があまりに悲しい。

      4
        • 歴史と貧困
        • 2024年 3月 02日

        >私は侵略側のロシアが完全に悪いと思っている
        私は、そうは思いません。戦争に“完全に悪い”というものを求める心は、“相手が完全に悪いから、自分達は何をしても許される”という発想に繋がりやすい故に最も危険と考えます。持つべきではない考え方だと。
        交通事故ですら、10:0の責任は稀なもの、5:5もあれば、9:1もあり、9.9:0.1とてある。

        これからの日本の国防を考える上で、望ましいのは【ロシアに付け入る隙を晒さない】ことであって、【隙を晒した挙げ句に侵略を受けた後、ロシアが完全に悪い】と負け犬の遠吠えをすることではないと。

        また、相手が完全に悪いという考え方は、“周りの皆もそう思うだろうから、きっと助けてくれる”という危険な楽観論にも繋がりやすい。厳しい現実を見えにくくする麻薬めいた考え方であると思う故に、国防を臨む時には持ってはならないと。ゲームや遊びに興じている時は、そういう考えで勧善懲悪を楽しむことまでは否定しませんが。

        11
          • Whiskey Dick
          • 2024年 3月 02日

          コメントありがとうございます。
          「完全に悪い」というのは「主権国家の内政問題に他国が介入すること」「問題の解決方法として武力を選択したこと」です。いくらダメ人間であっても他人が体罰でそいつを矯正するのは間違えている。
          「付け入る隙を晒さない」は全くその通りで、他国に介入を招く「大義」を与えるのは大失敗です。ウクライナの場合、排外的ナショナリズムによるロシア語話者の弾圧がロシアの介入を招く原因となった。民族と宗教が混在する地域で特定の集団を迫害すれば、迫害対象に近い者に防衛と保護の大義を与えることになります。(イスラエルのパレスチナ問題など)

          6
        • 犬の〆
        • 2024年 3月 04日

        横から失礼します。私は今回の戦争の文化的な背景に注目しています。ともすると、軍事的、経済的な動機がクローズアップされがちですが、民族主義的な動機や、文化的な土壌なども勘案したうえで、今回の戦争を考えるべきではないかと。ロシアのしたことは良くないことですが、なぜそれが起こったのか。首輪のついていない飢えた犬の前にわざと餌を置くような真似はしなかったのかなど、検証する必要はあるように思います。

    • lang
    • 2024年 3月 02日

    支援を要求するのは結構ですが、さすがに中抜きされても我慢しろっていうのはね・・・

    結局米軍が渡した装備もほとんど追跡できなかったそうな

    というかロシアに売ってる可能性すらあるw

    21
      • 名無しの悪夢
      • 2024年 3月 02日

      結構有名な話だと認識しててその後の調査は進んだのかと思って検索かけてみたんですけど、公に発表されたのが今年の1月なんですね。
      ちょっとびっくりしました。

      10
    • モノリス
    • 2024年 3月 02日

    第一次大戦では両陣営が耳を疑う様な失敗や無為無策を繰り返して膨大な犠牲者を出しつつも少しずつ戦術を改良していきましたが、ウクライナ軍も同じ様に失敗を繰り返しながら一つ一つ組織改革を続けていくしかないんでしょうね
    ロシアが後何年でも戦争を続けていく余力があると言われている中で、ウクライナも記事で挙げられている様な非効率を減らす事が出来なければ、故郷とそこに住む人々が奪われていくばかりですから

    11
    • 反革命分子
    • 2024年 3月 02日

    ロシアも散々腐敗を指摘されていた(キエフへの侵攻が停滞して補給が途絶するなか、官給の糧食が通販に流されていたなんて与太話がよく記憶に残っています)にも関わらず、必要な陣地はちゃんと作ることができたのは何故なんでしょう?

    ・言われるほど腐敗が酷いわけではない
    ・「ちゃんとした」権威主義体制だから必要な時には睨みが効く
    ・腐敗はあっても補うだけの資源を供給できる

    12
      • 匿名さん
      • 2024年 3月 02日

      どれも当たってるように思うけど、1つ付け加えるなら、ウクライナ戦争に負けてプーチン政権が崩壊したら、ソ連崩壊の時のような大混乱になるという恐怖を、ロシア人が共有してる様に思います。

      それに引き換え、本土決戦しているはずのウクライナは、理解できないですね。国の存亡がかかっているのに、塹壕費用を丸ごと汚職するとか、自分の懐しか考えていない。
      西部では酒場が繁盛してる話も、耳を疑います。

      27
        • 琥珀
        • 2024年 3月 02日

        ウクライナって東西で違いが大きいのもあってか、ウクライナ人ってナショナリズム希薄なのが原因なのでは?
        アフリカ何か国民国家形成出来てないとこなんかも、何々人ってナショナリズム無くて自分達の一族とか優先で色々揉め事やってますし。

        まあ、西部は時折ミサイルとかの攻撃あるとはいえ、東部みたいに戦場じゃないので他人事なのもあるかと。
        確か東部から西部へ避難して来た人が「絶対に領土を諦めないと主張しているのは、中部や西部など、直接的な戦闘があまりない場所の人達です。マリウポリを含めた東部ドンバスなど、ロシアに占領された地域に近い人達の方が諦めるべきだと思っている。生きるか死ぬかという経験をしているし、戦争の現状がどれだけひどいかを知っているから」と言ってたりしてましたし。

        11
          • 匿名さん
          • 2024年 3月 02日

          >「絶対に領土を諦めないと主張しているのは、中部や西部など、直接的な戦闘があまりない場所の人達です。

          東西で民族的な違いがあるのはわかりますが、西部の人間のほうがむしろ戦争継続を支持する傾向にあるのは、
          結局のところ、各国からの支援や復興事業で、なんだかんだ金になるからなんじゃないかと思えてしまいますね。
          各国の血税で美味い酒を飲んでるのかと思うと、もうね。

          17
          • とも
          • 2024年 3月 02日

          希薄というよりは、
          東西でナショナリズムの濃淡に差がある、共有できていない、地域ごとの帰属意識(EU・ウクライナorロシア・ドンバス)の違いなのかなと思ったりします。

          アフリカやアラブ諸国は部族連合国家みたいな感じなので、帰属意識は国家よりも部族・氏族に対して強く、強固なナショナリズム醸成に結び付きづらい。なので「ナショナリズムがない」というイメージになるのかなと。

          専門家ではないので、あくまで個人的な見解です……

          5
    • みけ
    • 2024年 3月 02日

    ナザレンコが帰国して戦えば圧勝ですね!

    7
      • 名無しの悪夢
      • 2024年 3月 02日

      そういう個人を挙げ連ねてたらキリがないのでその話はやめましょう。

      9
    • 暇な人
    • 2024年 3月 02日

    ロシアの兵士もスコップ渡されて野原だったし新兵は穴掘りからしろってことなのかな

    1
    • ポンコツ
    • 2024年 3月 02日

    もうコメントされてるけどサルジニー氏はあまり仕事のできる方ではなかったから解任されたんだなと。
    新聞に私見を寄稿したり、ゼレンスキー大統領に裏ピースやったりしてたけど総司令官としてやることやってないんじゃ、言葉は悪いけど自分は優秀と思ってる無能だったのじゃないかな。

    3
      • 歴史と貧困
      • 2024年 3月 02日

      >あまり仕事のできる方ではなかった
      戦争における評価は本当に難しいです。
      最も分かりやすい指標は【敵を多く殺せれば有能】ですが、国力に劣るウクライナでは同じ数だけ味方も死なせたら意味がない。シルスキーがバフムートで無能と非難される所以でもあります。

      敵を殺すのは前線レベルの軍人の任務で、司令官やその上の総司令官はその環境を整えるための“政略”、“軍政”の責任者の側面が強くなります。
      ただ、今の汚職はびこるウクライナではそこが機能不全も同然であり、最高司令官はゼレンスキー。
      “結果を出せなかったのだから無能”という見方は出来なくはないですが、そもそも論として、今のウクライナでは軍人をまともに評価できない、というのが実態ではないかと。

      7
        • ポンコツ
        • 2024年 3月 02日

        コメントありがとうございます。
        そうですね、健全な組織、環境、兵も時間も都合よく整ってるなんてほんどなく今、持てるもので暗中模索しながらやりくりすることの難しさ、それを評価するのは難しいものがありますね。愚者の後知恵じみたコメだったかもしれません。
        ただサルジニー氏については個人的に過去”火薬の発明のような画期的な武器が必要”と『道具だしてよドラ○もん~』ばりの情けない主張や”ソ連時代の教本を読んで現状を認識した”などと総司令官としてどうなのと思う主張をしていたと記憶していて、こんな上層部に考えなしに死地に放りだされる兵士(つい最近まで一般人)を思うと悲しくなったので無能とコメントしました。

        5
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