中国関連

中国、空対艦ミサイルも搭載可能な新型UAV「翼竜10」を公開

中国の成都飛機工業公司は先月31日、無人航空機「翼竜(Wing Loong)」シリーズの最新型と思われる「翼竜10」を公開した。

参考:China Unveils Wing Loong- 10 Attack Drone
参考:翼龙10,中国最先进外贸无人机,飞得快、飞得高,挂的还多,超越美军死神

総合的な性能でMQ-9を上回る?成都飛機工業公司が最新の無人航空機「翼竜10」を南昌航空ショー2020で公開

新しく公開された翼竜10はピストンエンジンではなく推力約1トンのターボファンエンジン「ZF850」を搭載、固定式だった降着装置が引き込み式に変更されるなど大きな変更が加えられており、新しく採用された複合材料のお陰で機体重量やステルス性能が向上しているらしい。

※管理人的には翼竜10を後方から見たカットが非常に印象的

翼竜10は西側陣営が使用する代表的な携帯式地対空ミサイル「スティンガー」が届かない高度1万2,500m(翼竜1:7,500m)を時速650km/h(翼竜1:280km/h)で飛行することが可能で、空対空ミサイルや空対地ミサイルを搭載した状態で4,000km以上を飛行することができると言われている。

特に注目すべきは小型の空対艦ミサイル「YJ-9E」が統合されている点で、翼竜10は対地攻撃だけでなく対艦攻撃にも使用できるところだろう。

因みに翼竜10の総合的な性能は米国のMQ-9よりも勝っていると中国は言っており「同機は海外市場で人気を集めるだろう」と期待しているらしい。

日本としては中国軍が翼竜10を採用するのかが気がかりだが、空対艦ミサイル「YJ-9E」を搭載した翼竜10が南西諸島方面に現れるようようになれば空自の負担(スクランブル)は更に増えることが予想されるため非常に厄介だ。

関連記事:1週間で2回目、スクランブルに向かう空自F-15Jがエンジン異常で離陸中止

 

※アイキャッチ画像の出典:马日天(@z5J6NWig6ByNnsC)

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    無人機ウィングマンはもはや絶対的に必要ですね。
    そのうち物量で来られるのは間違いなく、無人機で戦闘機を嵩増ししないと制空権があっても抜けられてしまう。

    26
      • 匿名
      • 2020年 11月 03日

      今後はAIの差が鍵になっていくんだろうね。
      非常時にはAIもパラシュートで脱出、回収なんてあるんだろうか。

      2
        • 匿名
        • 2020年 11月 03日

        情報保全を考えると、跡形もなく自爆させるべきでは?

        18
        • 匿名
        • 2020年 11月 03日

        近隣の友軍機を乗っ取るんじゃないですかね、AIの脱出って。

          • 匿名
          • 2020年 11月 03日

          雪風がシルフィードからメイブに乗り移ったパターンですかね。

          2
        • 匿名
        • 2020年 11月 04日

        AIはソフトウェアがメインだから、ハードを脱出させる機構は乗せる意味がないと思うよ。

        2
    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    >空自の負担(スクランブル)は更に増えることが予想されるため非常に厄介だ。

    今でさえ空自の年間スクランブル回数は、欧州のNATO加盟27か国合計の2倍。中国共産党の匪賊どもには燃料代を弁償して欲しい。

    16
      • 匿名
      • 2020年 11月 03日

      UAVなら領空侵犯したら問答無用で撃墜できるわけで・・・・。
      機体がステルス形状でもミサイルをぶら下げていたら護衛艦のレーダーならかなり遠距離で補足できるし、コストもトルコのバイラクタルTB2より1桁以上高いから艦隊空ミサイを使ってもおつりがくる。
      一度でも対艦ミサイルを撃ったら、その後は公海上でも見つけ次第打ち落とすことが可能になる大義名分が発生する。

      4
        • 匿名
        • 2020年 11月 03日

        まぁ有事はさておき、これを使用して南西諸島をうろつかれると沖縄の空自がスクランブルで疲弊するのが問題なんじゃないの?

        要するに平時から空自の戦闘機を消耗させてくれば厄介なんじゃないかな

        22
          • 匿名
          • 2020年 11月 04日

          こういうの一杯飛び回ってて、一々F-15で飛びだしていったら割に合わないですよねぇ。
          無人哨戒機かなんか併用してもっとローコストなスクランブル体制って出来ないものか…。

          ……というか、無人機相手のスクランブルってどういう手順になるんだろう?

          2
    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    日本にとっちゃ傍迷惑な新型機だけど、個人的にスッゲー好みな見た目。

    15
      • 匿名
      • 2020年 11月 03日

      空力学、ステルス、素材等、用途と条件が似たようなもんだと答えもほぼ同じになる
      日本が開発しても、デザイン的には中華の後追いになってしまうだろね

      9
        • 匿名
        • 2020年 11月 03日

        またそんな「進化の収斂現象」が起こる段階には至ってませんよ。
        成功してる物をパクった方が効率がいいだけ。

        4
      • 匿名
      • 2020年 11月 03日

      いやいや、この外見はアメリカのグローバルホークをパクっているでしょ。
      グローバルホークに多少手を加えただけで、基本はパクっていることがわるわかり。
      中国の航空技術レベルは低いから、アメリカをパクることしかできないのだ。
      恥ずかしい劣等国だな、中国は。

      7
        • 匿名
        • 2020年 11月 03日

        甘いな、そもそもの技術基盤がないとパクるのすら困難だよ
        そうやって敵をナメる奴が泥をナメる羽目に陥る

        25
      • 匿名
      • 2020年 11月 03日

      この手のUAV見ると、有人化して武装無くして自家用機として販売してくれないかなと思う。
      操縦に疲れたらAIに任せて、目が覚めたら目的地。
      軍用機がベースじゃコスト的に無理か。

      2
      • 匿名
      • 2020年 11月 03日

      グローバルホークではなく、ジェネラルアトミックのアベンジャーのまるパクリですね。
      アベンジャーは、MQ-9リーパーのジェットタイプでステルスも考慮されていますが、結局、米軍には採用されませんでした。
      読売で自衛隊で採用の記事が出ましたが、こちらも続報はなくガセだったようです。
      さらに、アベンジャーより、少し性能が低いのも中国らしいですね。

      3
    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    日本もスクランブルは、無人機対応出来ないものかな?

    3
      • 匿名
      • 2020年 11月 03日

      この程度の飛行性能では領空侵犯なんて無理ですよ。的になるだけ。それは逆もしかり。

        • 匿名
        • 2020年 11月 03日

        日本は領空侵犯されても撃ち落とせない(撃ち落とす勇気が無い)けどな。
        てかそれ以前にステルス性が高まれば侵犯されてることに気がつかない。

          • 匿名
          • 2020年 11月 03日

          潜水艦もそうですけど、相手に存在を気付かれない侵犯では意味がありません。相手の実効支配を否定するためにやるのですから。偵察なら話は別ですが、そうなると実効支配の証明のためのスクランブルとはまた別の話。

          7
            • 匿名
            • 2020年 11月 03日

            領空侵犯して島の写真撮影でもして
            後で日本の実効支配はまやかしだとでも
            国際社会にアピールする事が出来ないかな

    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    中華空母って大型有人機よりこういう小型無人機積んで前線に出てくるかもな
    カタパルトなしでも運用できそうだし

    8
      • 匿名
      • 2020年 11月 03日

      まともに米空母とやりあえない今の段階ならば、そういうある種の非対称戦闘を企むかもな
      劣勢にあるものほど常識を打ち破ろうとする、油断ならない

      8
      • 匿名
      • 2020年 11月 03日

      4000km滞空しようとしてるから相当でかいはずですよ、文中に出てきたMQ-9リーパーだと5000km/30時間滞空で翼は20メートルですし

      5
    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    制空権とれないと、こんなヨタヨタの無人機でも大変な脅威
    では肥大した中国相手に制空権とれるのかよって、戦闘機信者に聞き返したいよ

    1
    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    対艦をUAVに任せるアイデアは良いと思うから日本もこの路線のUAV作るのも手かもな、あとデザインけっこう好み

    5
      • 匿名
      • 2020年 11月 04日

      機体の名前といい、なかなかいい線行ってますね、
      中共はまともなジェットエンジンの調達が難しいようなので、
      非力なエンジンでも十分脅威になる使い捨て無人機という戦術は有りなのではないでしょうかね。

      3
        • 匿名
        • 2020年 11月 08日

        良いエンジンでないからこそ消耗品と割りきって、あえてこれ使って圧をかける訳か。
        コスパも良いんだろうか。

    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    ここまで大きいと普通に地対空でも艦対空でも対応できるだろうから、問題は数。
    スティンガーと近SAMの間位の地対空ミサイルの開発が必要では? 簡便でそこそこの精度。遅いし、簡単にバランス崩すだろうし。
    これはRAMとしても使えるだろうから、海自も協力できそうで、技術的なハードルもそう高くはないだろうし。
    機関砲では足りないだろうから、守勢の自衛隊にはフィットする兵装だと思うな。

    2
    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    やっぱりアメリカ軍で見たようなデザインだな
    ステルス性能があると言いつつ
    エンジンの排熱処理がされていない
    それだけはどうしてもパクれないんだろうなw

    2
      • 匿名
      • 2020年 11月 04日

      そこもステルス性能のキモなのに、なんで無防備に排気部を公開したのか、
      その意味をどう読み取るかだよ
      一般的に、共産党の行為にはすべて見えざるメッセージが含まれてるよ

      1
    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    この性能で対艦装備してシーレーン突っつかれると果てしなくウザいな…

    5
    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    カッコいいなこれ。強そうではある

    4
    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    こいつはまずいな。
    中国との差はどんどん広がっていやがる。
    日本も今の防衛戦力の強化をはじめとした抜本的な見直しと改革を今すぐやらないと後々痛い目にあうのが目に見えてる。

    8
      • 匿名
      • 2020年 11月 03日

      日本だけじゃどうにもならんぞ。

      4
        • 匿名
        • 2020年 11月 03日

        日本のみじゃあ純粋な国力差が大きすぎるからな、そこは分ってる。
        台湾や東南アジア諸国にインドやオーストラリアはもちろん何よりアメリカとの連携強化が必要不可欠なわけだが…正直な所ほとんどの国も中国と本気でやり合う事までは望んでないだろうな(日本もだろうけど)・・・。
        何より今後アメリカの政権がどう変わろうがアメリカの国力は低下していくだろう。人類史の自然な流れで。

        6
    • 匿名
    • 2020年 11月 03日

    値段が気になるが、衛星での遠隔操作ならそこが弱点かもね。ハッキングして乗っ取れないかな?

      • 匿名
      • 2020年 11月 05日

      それはどっちかというとチャイナの国技なんだが

    • 匿名
    • 2020年 11月 04日

    お尻がライトニングちゃんに似てますねぇ…。
    それはさておき、強そうな見た目、それなりの性能、厄介な対艦ミサイル搭載型とUAV先進国の地動くらしい機体ですな。
    こちらも何らかの対策を打たないと行けませんね。

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