あるウクライナ人指揮官は「満足な訓練さえ受けていない新兵が戦場に放り込まれている」明かして「動員者への訓練改善」を訴えたが、軍の報道官は「全動員者は所定の訓練を受けている。彼が言及した損失の数字は誇張されている」と反論した。
参考:Комбата 46 бригады понижают в должности после интервью WP – он написал рапорт
苦しい冬を乗り超えるため耐えてきたので「目に見える戦果」が求められているのは間違いない
ニューヨーク・タイムズ紙の取材に独断で応じた第46独立空中強襲旅団の大隊長(以降クポル中佐と表記)は「率直な評価を口にすることで反感を買うことを理解している」と断った上で、大隊は1年間の戦いを通じて経験豊富な兵士をほぼ失い、準備時間も与えられず「補充された新兵を連れて直ぐ戦場にいけ」と上官に命じられると明かした。
元々配属されていた経験豊富な兵士はほぼ全員が死傷(約100名が死亡/約400名が負傷)、現在の大隊に戦闘経験のある兵士は数人しか残っておらず、クポル中佐は「突然100人の新兵がやって来ても準備時間は与えられず、直ぐに戦場へ連れて行けと上官は要求するんだ。この新兵を戦場に連れて行っても全てを捨てて逃げておしまいだ。なぜなら新兵は銃を撃とうとしないからで『なぜ戦わないのか?』と彼らに尋ねると『銃声が怖い』『手榴弾を投げたことがない』と答えるんだ」と言及。
つまり「ウクライナ軍の新兵訓練」に問題があり、クポル中佐は「国内の訓練センターで新兵教育に従事するウクライナ人教官が任務を果たせていない(国内の訓練センターにもNATOの教官を配置する必要があると主張)」と訴えて注目を集めたが、空中機動軍のミルゴロドスキー司令官は直ぐに降格(訓練センターの副大隊長ポスト)を命じ、これに不服のクポル中佐は「軍の指導者は真実を好まず構造的な問題を解決したがらない」と述べて軍を去ってしまう。
And when Kupol and I sat down to do the interview, we discussed the fact that he would likely face some kind of professional reprisal for his comments. He felt it was worth the risk.
— Isabelle Khurshudyan (@ikhurshudyan) March 16, 2023
この問題は国内や海外からも注目を集め、ニューヨーク・タイムズ紙のウクライナ支局長も「実名によるコメントは組織からの報復に直面するだろうと我々は話し合ったが、彼はそのリスクを負う価値がある感じていた。ウクライナ軍の前向きな変化を促すため取材に応じた指揮官にとって本当に不幸な展開だ」と、ウクライナで最も有名な従軍記者のブツソフ氏も「インタビューの内容は事実であり非常に的を得た得ている。なぜなら実際の状況はもっと酷いからだ。指導者や軍上層部は緊急会議を開催して問題に対処すべきなのに、彼らはあまりにも賢い指揮官を罰することで別の問題を解決しようとしている」と批判した。
特に興味深いは降格処分に怒るウクライナ軍兵士がブツソフ氏に寄せた意見で、ある兵士は「現在の我々は最悪の時代の隣人を模倣しているだけだ。この戦争において彼レベルのプロフェッショナルを失うのは信じられない。この結果は非常に明快で軍はやる気を失うだろう。彼は声を上げられない家畜ではなく血と汗と長年の戦いによって専門家としての意見を述べる権利がある。もし私の大隊の指揮官に同じことをすれば私も軍を去るだろう。なぜなら士気を鼓舞するのは大統領ではなく現場のリーダーだからだ」と言及。
さらに「我々は大統領のことなど全く気にしていない。本当に全くだ。我々は家族や守るべき人、道を切り開いてくれる人、つまり現場の指揮官によって鼓舞されている」と強調しており、クポル中佐を取り上げた記事につく大量のコメントをざっと見る限り、正式な許可もなく不都合な事実を海外メディアに漏らして何の利益があるのかという意見と、処分自体は仕方ないが主張の内容は正しい(管理人には検証不可能)という意見が多い。
世論の同情的な声を気にしたのかは不明だが、ウクライナ空中機動軍の報道官は「第46独立空中強襲旅団の大隊長は上官の許可なくジャーナリストと話しをした。彼が言及した損失の数字は誇張されており、動員された人々は配属前に基礎訓練と専門訓練を受けている」と反論したものの、この対応についてもウクライナ人の意見は割れているように見える。
結局のところ毎日繰り返される「ロシア軍は我が軍の何倍も死傷者を出している」「攻撃を撃退した」「ウクライナ軍を信じろ」という公式発表と、前線や兵士から漏れ伝われてくる話や戦況の動きが一致せず、ウクライナ人も「政府や軍が何か隠しているのではないか」と疑い始めている可能性があり、そろそろ明るい話題が必要なのだろう。
勿論、戦争に不都合な事実はつきものだと(口に出さないだけで)国民も理解しているとは思うが、苦しい冬を乗り超えるため耐えてきたので「目に見える戦果」が求められているのは間違いない。
関連記事:米メディアで自軍を批判したウクライナ軍指揮官、降格を命じられ辞表を提出
関連記事:ソレダルの戦いに参加したウクライナ軍指揮官、新兵は全てを捨てて逃げるだけ
※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр Холодний Яр
大本営発表はどの国でも似たようなものだから戦争にはつきものなのだろう。ただウクライナの場合はゼレンスキーかが公約として掲げる程度には問題になっていた、国際的に知られる程度の軍の汚職があっなわけだし、その解決が間に合わない中での開戦なので、今回のインタビューが真実だとしても驚きはない。
これは汚職とは関係のない組織運営の話では?
ロシア軍だけで十数万人が死傷するような戦争をやってるわけだからウクライナ側の兵が死ぬのもあたり前、その穴埋めに新たな兵が派遣されるのも当然
問題は訓練が終わったばかりの新兵をいつ最前線に投入するかの判断だと思うけど、戦車や戦闘機などの戦力的にはロシアの半分もないウクライナに余力や時間的猶予がないのは仕方のないことのように思います
*これはウクライナ固有の問題ではなく、どこの国でも同じ環境に置かれたら同じ状況になりそうという話でもある
もちろんどこでも起こりうる。ただ組織運営の問題と汚職の問題は常に共にあることも真理であって。
>司令官は直ぐに降格(訓練センターの副大隊長ポスト)を命じ
有能な実務者(と見られている者)が危険な前線任務から外されようと、軍法会議に掛けられない程度に慎重に調整した発言だったのでは。
日本人義勇兵のTwitterでも組織の腐敗関連が話題になってるのを見かけました。ウクライナは腐敗大国。それでもここまで一丸となって戦えるのは、記事にもあるとおり兵士レベルで使命感を共有できているからなのかなと。
極めて危ういバランスで戦線が維持できているんだろうなと感じさせる記事でした。
>現在の我々は最悪の時代の隣人を模倣しているだけだ。
個人的に辟易しているのは、まさにこの事なんですよ。
いつまでも瞬間風速的に出したキルレートを固持して、枝葉の戦果報告で、自軍兵士を時間稼ぎの駒として死地に送り込み消費し続けている現状を覆い隠すのは、自軍兵士を軽んじていると言わざるを得ません。
ゼレンスキーが2月初頭にバフムートを手放すつもりは無いと公式表明して、今年は血生臭い凄惨な総力戦になるのではと危惧していましたが、1年間で9年間NATO式で訓練させた下士官を多く喪失し、バフムートで熟練兵を消耗させた事が事実で有れば、やはり現実化してしまうでしょうね。
ボランティアで訓練を請け負ってるモーツァルトグループの人が、戦争初期は「6週間で民間人を訓練して兵士にする」とか言ってましたが、それが12月頃のインタビューでは「5日で」になってました。
なので今は召集されて即前線送りみたいなことになっててもおかしくはないですね。
気になるのは召集兵のうちどれくらいがそのような扱いなのかという点です。
ロシアの方は三十万動員して十五万人は使い捨て要員でもう前線に投入されてるけど、残り十五万はしっかり訓練して温存しているという説があります。
>残り十五万はしっかり訓練して温存しているという説があります。
高橋杉雄さんは、攻勢に使える部隊が温存されているのか損耗してしまったのかよく分からないとしてますね。
当たり前の話かもしれませんが、衛星技術が発達して、開戦を予測したCIAなどの諜報網があっても、十五万なんて大規模な存在が分からんということですかね。
内部の情報は外野には分からないから米軍部は知っているのかもしれませんが。
ロシアのミルブロガー達が動員兵をもっと前線に出して実戦経験を積ませるべきだと言ってるのでほとんど温存されてるのでしょう。
西側が言う動員兵が使い捨てのようなのはほぼプロパガンダでありプーチンは動員兵の損害が反戦世論に結びつくことを恐れて過保護に扱ってるような感じですね。
大晦日に宴会してた動員兵の兵舎がハイマースされて数百人死んだ事件で火消しに必死になってましたから毎日動員兵が大量に戦死してるというような環境には置かれてないと考えるのが自然でしょう。
>バフムートを手放すつもりは無い
解釈の問題かもしれないけれどよく云われる死守とかをゼレンスキーは言っていなく、言っていたのは守れるだけ守るだった。
ウクライナ軍が弱くロシア軍が強いなら撤退したとしてもことばの通りだと思う。
市街から撤退して後ろの丘あたりに前線が後退する。
その次はチャシプ・ヤールあたりに後退する。
ロシアが強すぎる、あるいは西側の兵器支援の意思決定のスピーディーさが足りないから抑え切れないならば、地帯防御をできていれば御の字とするしか無いかもしれない。
それとは別に体制として兵士の訓練問題が存在するのは記事の通りだと思います。
キルレートで足りてないかもしれないですがISWの分析だとロシア軍の損耗はそれなりの結果みたいです。
>戦争研究所は15日、ロシア軍のウクライナでの1日あたりの地上攻撃が、先週までは90から100回だったが20から29回に鈍化した
>これまでの攻撃で弾薬、兵力を失った影響
ウフレダルの話だけどロシア兵の損耗の記事
「ロシア軍兵士1日に1090人死亡」というウクライナによる主張の妥当性
リンク
ロシア軍砲弾不足の状況証拠
ロシア軍は「20発中3発爆発した」期限切れの弾薬に切り替えた
リンク
ウクライナが無傷でロシアに損耗させたいと思う人も多いかもしれないですが
そこまでロシア軍が弱い訳ではないから仕方がないと個人的に思う。
ロシアもウクライナも苦しいんだろうと思う。
同じような話をロシア側が報道すれば、単なる偽情報、フェイクニュースと言われるわけですが、これがそれと違うのは、ニューヨークタイムズのようなアメリカの大手メディアが大々的に報道している話であるという点です。
また似たような話は、バフムトのアメリカ人義勇兵の将校や、ブラボー忍者小隊の日本人義勇兵の話でもあり、またそれ以前にこれらの話に強い説得力があるのは、実際にバフムトの補給路は砲撃により、あるいは直接に遮断され、バフムト市街も重要拠点が徐々に制圧されつつあることです。
なんだかんだ言ってロシア軍は、ザリズニヤンスケ、アゾム金属加工工場、MiG-17の記念碑、給油所などを制圧しつつあり、さらに中心市街地、市庁舎にも迫っており、ウクライナ軍の装備や編成、人事などに何の問題もないはずがありません。
どっちみち、アメリカ軍、NATO軍の状況判断と、ウクライナ軍の状況判断、状況認識、損害の数の推定などには大きな食い違いがあり、その理由もなんとなく想像できます。
またさらに東部ドンバス地区作戦司令官や、ルハンスク州のセルヒー・ハイダイなども次々と罷免、解任されており、政治的な問題が末端のクポル中佐や、ブラボー忍者小隊だけでないことも容易にわかります。これは明るい話題とか、目に見える戦果とかで適当にごまかせる話ではありません。
>同じような話をロシア側が報道すれば、単なる偽情報、フェイクニュースと言われる
これは仕方がないですよ。
ロシアは本当のことを云わないというのが常識的な見方のようで
ロシアに思い入れがあるはずの小泉悠さんが
キーウ撤退の時に、撤退すると宣言してその通り撤退したことを
ロシアが奇跡的に本当のことを言ったと、ギャグにしていました。
ロシアの嘘が伝統芸だったことについて、私はそれを聞くまでよく知りませんでした。
ロシアと西欧で嘘の性質が違う感じであまり比べられるものではないなと最近思ってきています。うまく表現できませんが、それこそロシアはオーソドックスで西欧はカトリック的というか。
今回の件はウクライナ、西側メディアでも話題になりましたが、同様の出来事が昨年の早い段階で既に起きています。
ワシントンポストが昨年5月に、ウクライナ領土防衛隊の中隊長、小隊長のインタビュー記事を公開しました。
その二人は軍法会議にかけられるのを覚悟の上で、ウクライナ政府が隠している前線のウクライナ軍のありのままの惨状を語っていました。
同記事によると、この二人と部下数人は、インタビューの数時間後にウクライナ当局に脱走容疑で拘束されました。
中々インパクトのある出来事だったと思うのですが、大して話題になりませんでした。
これと同時期に、当時日本でも話題になったカナダの最強スナイパー『ワリ』が、ウクライナから帰還後、カナダメディアにウクライナ軍の惨状を語った記事も公開されたのですが、彼がウクライナ入りした時の人気ぶりとは打って変わって全く話題になりませんでしたね。
「少数精鋭のウクライナ軍は圧倒的多数のロシア軍を翻弄している」という神話は初期に西側市民の支持を引き出すためには大変効果的だったと思いますが、そんな明らかなプロパガンダを今になっても言い続けているのは不利益しかないと思いますね
それが事実ではないことをウクライナ人は肌で感じて知っていますし、西側から見ても印象は悪い(まあ未だに1:5なんて信じてる人もいますが)のでこれを機に転換してもよかったようなものですが
>少数精鋭のウクライナ軍は圧倒的多数のロシア軍を翻弄している
こんなこと言っている人いたかな ?
もしそうなら今頃ロシア軍を国内から追い出してるんじゃない。
西側で教育した兵員の活用状況はどうなのだろう。
ウクライナでの新兵教育のやり方はわからないけれど、
普通なら、教育された兵員はまず教育隊に配属するのでは。
ウクライナは追い詰められているのか?。
ただ実戦部隊編成に組み込むだけでは、それだけで終わってしまう。
総力戦に巻き込まれた国民は悲惨ですね。。現在侵攻の危機がほぼ無くなった西部住人の最も身近な死神はロシア軍ではなくウクライナの徴兵員です。
反撃戦力の温存のために兵士の命を犠牲にしているという感じらしいですが、最終的な勝利は全てを正当化するのでしょうか。ロシアもウクライナも勝利のためには犠牲を厭わないところが似てますね。西側の人命尊重とは違う価値観で動いてる。まあ、実際征服された国の民はみんな死ぬって実体験がありまくる土地柄ですし…実際去年もブチャとか占領地では色々ありましたし
その通りと思います。
降伏した後に殺されるのと、戦って殺されるのとではどっちを選ぶのか?という話なだけなので
ウクライナ側はどんどん未熟な兵士を送り込むでしょうし、兵士個々人も素人故に戦場で怖くて逃げ出す反射的な反応はあるとは言え、降伏したらロシア人に餓死させられるというその理屈は理解しているはずです。
だから逃げ出すにしても戦場までは行ってるわけですし。
ただ逆に興味深いのはロシア側ですね。侵攻してる側が素人を無尽蔵に送りこめているのが不思議です。
どこにそんなモチベーションがあるのか
プーチンとその周辺はこの戦争に失敗したら自分たちの命が危ないのでモチベーションはありますが、
自分の命を差し出すに値する大義を何も見いだせないだろうロシア国民が抵抗なく招集されて戦地に送りこまれている実情が不思議ですね。
なぜこんなあからさまなトップの身の保全の為に国民に犠牲を強いる事をしてロシア国内で反政府運動が起きて政権が倒れないのか
ロシア政府としてはウクライナがNATOに加盟したらモスクワの喉元に西側が来るからロシアは破滅するみたいなロジックでこれは防衛戦争だとは言ってるようですが、少なくとも第二次世界大戦以降の西側の扱いは、対戦相手国の国民を餓死させたりしたりはしていません。つまりロシアは負けた所でロシア国民の身の安全が無くなる見込みは無いです。
ですのでロシア国民からしたらロシア政府の防衛戦争だみたいな言い分も響いていないと思うんですけどねーー
>侵攻してる側が
ロシア内のリベラル派のyoutube報道だからかなり割り引いて見たほうが良いのかもしれません。
インタビューを受けた内のそれなりの数のロシア市民がロシアが侵攻しているわけではなく
西側に無理やりウクライナ戦争を強制されていて、ロシアが被害者なんだいう認識みたいです。
それもロシア一国に対して50カ国からロシアが侵攻されていると思う人もいるらしいんです。
だから自分の為、家族の為、祖国の為に徴兵されたらウクライナに行くといっています。
それに対して反対にロシアの死傷者情報なんて嘘だろと即答して、西側発表の死傷者数に対してロシア政府がバカだと言う若者もいました。
極東アジア系の人がいて、ウクライナのバフムトやアウディウカに既に行ったらしく、そのアジア系の人曰く、最初部隊に800人いて帰って来たのは200人だそうで、友達も散々な目にあっているから、徴収されてもウクライナに行くなと言っていた人もいました。
かなりの認識の差はある感じですね。
大日本帝国と同じ状況とは言わないけれど、戦中不戦派日記という本を読むと少しロシア人の視点を理解するヒントになるので皆にお勧めしたい。
>少なくとも第二次世界大戦以降の西側の扱いは、対戦相手国の国民を餓死させたりしたりはしていません
ジェームズ・バクー著「消えた百万人」によると、WW2後アイゼンハワーの命令で、ドイツ人捕虜に食料·水·テントも与えず、捕虜の死亡率は30%を超えリスト上100万人の捕虜が消えたそうです。
管轄が英軍に移り、待遇が改善され多くの捕虜が生き延びたとあります。
また、パットンは命令を無視し、第三軍の捕虜50万人を解放したとか。
要は100%人道的な軍など期待できないので、過大評価は避けた方が良いと思います。
もちろん、ロシア軍の蛮行など1㎜も支持しませんよ。
一般市民の動員を進めているウクライナと未だ予備役の招集に留まってるロシアじゃ訳が違うよ
もう90万の予備役を動員しきっているウクライナと違ってロシアの送り込んでるのは200万の予備役からで彼らは素人じゃない
>なぜロシア人が戦場にゆくのか
それこそトッド先生の言う「弱い規範」であり「場の記憶」というやつですね。我々には理解しがたいことであり、彼らにもわかっていないが、確かに存在する人間集団の傾向です。
なぜフランスはあんなにも婚外子が多いのか?
アメリカ人がなぜあんなにも政府の介入を嫌うのか?
中東ではなぜいとこ婚があんなにも多いのか?
何より日本人はいい加減な仕事をこんなにも許せないのか?
これらはみな合理的な面があるとしてもそれと同じくらい不合理な側面もあって彼らには理解されないし、我々自身理解していない。この我々自身理解もしていない規範を内部化し実践する人々こそ「身内」でありそれは「家族システム」の全部であると、トッドは言うのです。
ロシア人はなぜ戦場にゆけるのかといえば、あれは悪事の報いだからといって兄を見捨てるような弟にロシア人は正義を感じないからです。
論語には、親はこのために隠し子は親のために隠す。直きことこの内にあり。と言います。
彼らは、善悪で戦うことの意義が揺らいだりしません。中国、ロシアがユーラシア大陸に大きな版図を持っているのは理由のないことではないのです。
クポル中佐の言うことは,だいぶ真実なんでしょうね。ただ,他方で,じゃあ為政者としては,どうすれば良いのでしょうね?代替案の方がロシアを撃退する可能性が高いのでしょうかね?
仮にバフムト撤退して、撤退先で戦闘したらキルレートがウクライナ有利になる保証があるのか疑問ですよね。
クポル中佐の言うように十分に訓練した方が人的資源の有効活用になるでしょうが、ロシア軍が待ってくれるわけでもないでしょうし。
西側戦車の支援決定が遅すぎたのが良くなかったですね。
ハルキウ反攻の鮮やかさに、目が眩んで西側の楽観論につながったりしたんですかね。
防衛研究所の某氏はロシアの2次動員はウクライナの反攻が成功するまでは無いでしょうと言っています。
予断で戦力を投入するのはプーチンみたいな独裁者でもできないことみたいだから、西側首脳陣も勝っている時に戦車を支援なんて無理な話だったんでしょうか ?
空中強襲旅団のようなエリート部隊の補充兵が簡易訓練の素人兵だと隊長がブチギレするのも無理はない。
自衛隊で言えば第一空挺団が壊滅してその補充にかき集めた国民がやってくるような案件。
しかし上層部からは今までどおりの空挺団としてのパフォーマンスを強要され激戦地に投げられる。
民兵レベルの実力しかないのにだ。
侵略側総動員するとはそういうことになりますね。
きちんと経験や訓練うけた兵士は、すでに部隊に配属されているから、あとになるほど兵士の質は下がる。
イギリスで3ヶ月も訓練施す余裕ないから、訓練不足になる。
体格よくて兵士適性高い人が戦場にいくからあとになるほど体格も悪くなる。
歴史上、動員令をかけて前線部隊の練度や運営が混乱しなかった国のほうが少ないですからね。この手の苦情は絶対出るでしょう。似たような告発はアメリカでも戦争のたびに出てはしばしば握りつぶされてますが、今回は国際的な注目度が高い分広まるのも速いですね。
ウクライナ側の政軍関係に不穏な動きありという話は至るところで聞きますが、全部が嘘とも思えないですよね。国民国家としてのウクライナはこの数年で大きな試練にぶつかっています。明治の日本が幾多の戦争を経て国家の形を良くも悪くも強靭に変容させていったのと同様に、ウクライナも今こそが社会契約としての国家権力の在り方を規定する成長期なのでしょう。ソ連時代やその後の腐敗時代のような分権的な権力構造を中央集権型の文民統制に再編したい勢力と、戦時下である現在も今後も最重要の行政機関であり続ける軍の政治中枢における権限をしっかり固めておきたいと思う勢力が相反するのは当然です。ただ、それらの権力闘争は現場の兵士とは何の関係もないので、この問題が大日本帝国であったような大きな対立に発展しないことを祈るばかりです。
黙って上の言うこと聞く能力に関しては世界最高峰の日本人傭兵ですら逃げ出す現場、それがウクライナ軍だからね…
練度の高い兵士はいるのでしょう、後方のどこかに。
けれど、来るべき反抗作戦のためにつぎ込むことはできない。使えば逐次導入になってロシアの思うつぼになる。
だから基礎訓練の終わったばかりの兵士しか応援に向かわせられないけど、当然そんなことは言えないし、前線司令官の知ったことではない。
ウクライナ首脳陣からしたら、反抗作戦の準備が整うまでロシア軍の注目を引く地域で時間稼ぎをしてほしいけど、もう限界なのでしょうか。あと少し西側諸国の支援が早ければと悔やまれますが。
クポル氏の言う事が本当だとしたら、なんでロシア軍は進めてないんだい?
ベテラン兵はほぼ全滅していて、代わりにきた新兵は皆、訓練されてない上に戦いもせずに逃げ出すのだろう?
真摯な訴えではあるのだろうが、確かに言ってる事が大げさ過ぎる様な気しかしない。
彼の説明が本当ならば、全戦線がかつてのリマンの様になっていないとおかしいのだが…
地域的、部隊的にそういう事に近いこともあったって程度の話じゃないのこれ?何度も何度も繰り返す様な話なのかな。
そもそも、ウクライナが妙に浮ついてるのは多少見込みが出てきたからだよ。
そういう時は臆病風に吹かれる事も出てくる。本気でヤバイ時はそんな事なんか考えてる余裕もなくなるのさ。
動員を嫌がるシーンなんかも韓国でも日常的にどこかでは起こってるだろ?それを理由に韓国には兵士がほぼ存在しない動員不可能とか言うかな?
こういう大げさな話は逆に改善を求める指摘としては不適切で、まともな意見の足を引っ張ってる気もする。
じゃあどうしろってんだよ?ってのが完全に抜け落ちてるよね?クポル氏は辞めるんじゃなくて、訓練担当に志願するべきだったんじゃないか?他の教官は手榴弾の投げ方ひとつすら教えられないって言ってるんだろう?
>クポル氏の言う事が本当だとしたら、なんでロシア軍は進めてないんだい?
ロシア側も似たような状況だからじゃないか、その上にウクライナみたいな西側からの精密誘導兵器の援助が無いので
お互いに素人じみた新兵をすり潰しての消耗戦、どちらが後まで溶け残れるか勝負
その場合、報道されてるロシアの巧みで果敢な猛攻も嘘って話になっちゃうよ…
どっちも新兵で身動きが取れないみたいな情けない話になっちゃうね
まずこの証言のどこまでが真実か分からない話だし、全部真実だったとして恐らく解決できない事を指摘しても意味は無いんだよな
すべてが西側の支援次第って不幸な話だよな
現場がどれだけ苦しんでも現場に武器を届けるのは西側で平和に暮らす戦争に関係ない人たちなんだからな
支援が届くまで土地をロシアに捧げ続けるか、人を犠牲にし続けるかの選択しかできない
西側はウクライナにロシアと戦う決断をさせた責任を果たすべきだわ
ロシアと戦う決断をしたのはウクライナだし、戦える決断をする余裕を与えたのはロシアの軍事的大失態だよ
西側は最初は見捨てていたけど、これは長引く上にとんでもない犠牲が伴う泥仕合になると察して考え直しただけだ