独ラインメタルは榴弾砲向け155mm砲弾の生産量を年間45万発~50万発まで引き上げる可能で、ゲパルト向け35mm弾の生産ラインを2023年半ばまでに稼働させ、HIMARSを製造するためロッキード・マーティンと交渉中だと明かした。
参考:Rheinmetall eyes boost in munitions output, HIMARS production in Germany
年間50万発なら月産4万発になる計算、ゲパルト向けの35mm弾の生産ラインは2023年半ばに稼働予定
ドイツのラインメタルは戦車向けの120mm砲弾と榴弾砲向けの155mm砲弾を年間6万発~7万発ほど生産しているが、同社のアーミン・パッパーガー最高経営責任者はロイターに対し「120mm砲弾と155mm砲弾の生産量を年間24万発と年間45万発~50万発まで引き上げることが可能だ」と明かし、ゲパルト向けの35mm弾についても「2023年の半ばまでに自社の生産ラインが稼働する」と付け加えた。
ラインメタルは砲弾を年間25万発~30万発ほど生産するスペイン企業「Expal Systems」を昨年11月に約12億ユーロで買収済みで、ここでゲパルト向けの35mm弾を生産する可能性があると述べていたため、パッパーガー最高経営責任者が言及した増産能力の根拠は「Expal Systems」が土台になっているのだろう。
さらに需要が急増しているHIMARSについて「ドイツ国内でランチャーやGMLRS弾の製造を行うためロッキード・マーティンと協議中で、2月中旬に開催されるミュンヘン安全保障会議での合意を目指す」と、砲弾増産の足を引っ張っている火薬を確保するため「東部ザクセン州に新工場を建設することも検討している」と述べており、ドイツ軍再生のための特別基金1,000億ユーロについても「3,000億ユーロに増やすべきだ」と言及しているのが興味深い。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
たまにはいい話も聞かないとですよね。政治的障壁を考慮しなければドイツは欧州の武器メーカーの半分が集約している訳で、ヨーロッパの危機に対して消極的姿勢で居続ける理由はないですからね。50万発だ3000億ユーロだってのは業界団体の人が言ってるだけですが、このまま軽武装・通商主義路線を重武装に転換できるといいですね。
腰抜けのドイツ政府にあってこれは頼もしい
腰抜けって、日本人が言えるのかな?
本邦の役割である台湾への対応次第じゃね
ドイツもそれなりに支援頑張ってるけど、過程における振舞いセコ過ぎて
外交得点逃しまくってるのが、ほんと残念と言うか無能と言うか…
反面教師的な意味でドイツの振舞いは観察しとくべきだね
我々自衛隊はどうか…
先ずは、パトリオッオト、中SAM改、短、近SAM、地対艦ミサイルの弾薬倍増しないと。
“ドイツ国内でランチャーやGMLRS弾の製造を行うためロッキード・マーティンと協議中”
これは羨ましいですね。
日本でも、どこかの企業でライセンス生産を行ってほしいと思います。
ロッキード・マーティンの生産能力は、今の需要に対し随分と足りないみたいだし。
MLRSのランチャーはまだまだ使いでがある、と思っています。
日本製の発射体をMLRSに統合することを考えても良いのではないでしょうか。
友好国での生産を認めれば、いざという時に数を揃えやすいと思います。
20小銃作ってもらいたいね~
3年内に調達終わらせて~
昨年11月に買収とは機を見るに敏という感じがしますが、当面世界的な需要増大が見込まれるだけに儲けられると考えたのか、それともウクライナ戦争関係なく元々買収予定だったのか
どちらにせよこういう風に動ける企業が自国の防衛産業に居るというのは強い、日本も見習っていきたいですね
それはさておきウクライナ戦争が始まって以降ずっと気になってるんですが、実際のところ日本の防衛産業って年間どれくらい弾薬製造出来るんでしょうかね
調べても出てくるのは日露・太平洋戦争時のデータが多く、企業のサイトを読み込んでいくと生産ラインの効率化や自動化とかは進んでいるみたいだけど…
弾薬等は南西諸島での防衛戦を想定した場合の3ヶ月分を備蓄する計画でしたが、現在は2ヶ月分の備蓄しか無いそうです。
弾薬メーカー(ダイキンやコマツ)個々の最大生産能力は不明ですが、火薬の国内生産(日油とカヤク・ジャパンが主)は限度があり、不足を海外調達に頼っていたのが現状でした。
それがウクライナ情勢の影響で入手困難になっています。
これを改善するため、昨年9月に政府主導で火薬生産工場を新設し2023年稼動を目指す計画が公表され、準備が進められています。
政府は2027年を目処に弾薬等備蓄量の大幅増を謳っていますから、来年度以降弾薬庫の整備と並行して生産能力拡大へのテコ入れも実施されていくはずです。
そういやWW1のときに155mm榴弾砲の砲兵射撃食らって死んだけど、ホント一瞬の出来事だったわ。
成仏してください
成仏してクレメンス…
ドイツ企業はやる気、ドイツ政府はヘナヘナ。
企業としては今回の戦争が長引き、儲かることが確定しましたからね。
そりゃあやる気になるでしょう。
特にドイツ企業はメルケルの軍縮で厳しい状態に置かれていましたから。
ウクライナを勝たせるには伝統的な陸戦装備でやる他ないがこれの拡張には西側化しかない。本来は戦後の話を1年2年、もしくはそれ以上をかけてやると腹くくったのでは。その間は戦線膠着で構わないが人的損失は最小化し、一方で旧ソ装備は消耗してもこの際は問題にしない。全ては地上部隊の西側化再編の為ですかね。
単価も秘匿性も高いMBTは消耗前提には無い上に後方支援が非常に大きい。これを既に400両で今後はその倍の供与を見込むわけです。となると火砲も同じで完全に西側化される。戦車がこの数なら火砲も相当です。その際は現状で既に在庫が減少傾向にある155mm砲弾がとんでもない数を必要とする。
それら西側装備で戦争決着の大規模反撃をする際は航空火力が機能しない手前で榴砲弾頼みになる。精密誘導が在庫回復しそうもないのは西側も同じで韓国製やトルコ製のロケットを含めても数は知れる。また露側も準備期間があれば築城は進める。これら工程を裏付けるのはメーカーで隠しようもない砲弾生産のスケジュールだろう。
ドローンと巡行ミサイル対策で対空自走砲が再注目されてるけど今製造可能なのは無いような
またどっかが作り出すかね
米軍のAN/TWQ-1 アベンジャー防空システムじゃ効果が弱いのかな?
普通に韓国の飛虎があるだろうし装輪で止まっていないと駄目だろうがSkyNexシステムの35mmも有る。EBRC ジャグア搭載のテレスコープ弾にも対空砲弾があるし、専用の車両をあえて作るかは何とも。
BAEのマークスマン砲塔を再生産かな、と勝手に想像しています。
ゲパルトと同じ35mm×2門です。
ドイツの重工業の衰退がかなり進行してるので、コレを期に改善されないと防衛戦争すら出来ないでしょうね
ドイツ企業は重工業の衰退の実感がかなりあるでしょうけど、
ドイツ政府・官僚はいまだ理解してるか怪しいですし
ドイツ連邦軍の装備gdgdは官僚至上主義もありますけど、ドイツの重工業のが10年以上前から衰退してて
受注しても質量共に対応しきれてない部分が多そうです