英空母打撃群司令官を務めるスティーブ・ムーアハウス准将が今年後半にインド太平洋地域へ派遣する艦隊の陣容を正式に発表、米海軍だけでなくオランダ海軍も参加することから事実上のNATO艦隊と呼べる内容だ。
参考:Commander UK Carrier Strike Group
中国に対する今年最大の軍事的パフォーマンスとなる英空母打撃群のインド太平洋地域へ派遣
日本と英国はインド太平洋地域に派遣される英空母クイーン・エリザベスを中心とする空母打撃群と共同訓練を行うことで合意、共同訓練の内容次第では国際的な関心が薄い日本の尖閣諸島に対する領有権や中国による不当な挑発行為に国際的な関心や注目を集めことに繋げられるかもしれないので注目が集まっているが、英空母打撃群司令官を務めるスティーブ・ムーアハウス准将は今月1日にインド太平洋地域へ派遣する艦隊の陣容を正式に発表した。

出典:Royal Navy / OGL v1.0
インド太平洋地域へ派遣される英空母打撃群の陣容は空母クイーン・エリザベス、45型駆逐艦のダイヤモンドとディフェンダー、23型フリゲートのリッチモンドとケント、タイド型給油艦のタイドスプリング、フォート・ヴィクトリア型補給艦のフォート・ヴィクトリア、米海軍からアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のザ・サリヴァンズ、オランダ海軍からデ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級フリゲートのエヴェルトセンの計9隻で、ムーアハウス准将の発表に含まれていいないが恐らくアスチュート級攻撃型原潜が最低でも1隻随伴してくると思われる。
勿論、空母クイーン・エリザベスには英空軍から派遣された第617中隊「ダムバスターズ」所属のF-35Bだけでなく米海兵隊の第3海兵航空団から派遣されたF-35Bも収容して派遣される予定で、英海兵隊の第42コマンドーも乗船してインド太平洋地域にやって来るため空母打撃群の総人員は3,700人(+原潜の乗組員)になる。

出典:Royal Navy / OGL v1.0
今回の陣容発表で注目すべき点は英米に空母クイーン・エリザベスのクロスデッキ化(空母の共同使用)かもしれないが、政治的に見るとオランダ海軍のフリゲートが含まれていることの方が重要だろう。
これは中東地域に派遣されている仏空母打撃群にベルギー海軍のレオポルド1世級フリゲート、ギリシャ海軍のイドラ級フリゲート、米海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦が仏空母打撃群に加わって中東地域に対するプレゼンスをNATOとして実施しているのと同じ手法で、中国牽制のため派遣される英空母打撃群の政治的意味を「英米共同」から「NATO」へと変貌させるためのものだ。
補足:勿論、英米だけでもNATOを名乗れるが他の欧州加盟国が参加したほうがNATOとしての性格が強くなるという意味
要するに中国軍の拡張を容認しないというメッセージをNATOとして示すためオランダ海軍のフリゲートが参加しているという意味で、これに艦艇派遣を検討しているオーストラリア海軍も加われば意味合いがNATOから西側諸国に変貌するため中国に対するメッセージ性はより強くなることが予想される。
まだ正式なインド太平洋地域への派遣スケジュールは発表されていないので正確にいつ日本へ寄港するのかは不明だが、中国に対する今年最大の軍事的パフォーマンスとなるのは間違いない。
関連記事:オーストラリア海軍、インド太平洋地域に派遣される英空母打撃群に艦艇派遣
関連記事:仏海軍のミストラル級強襲揚陸艦、共同訓練参加のため間もなく日本に向けて出港
関連記事:仏海軍の強襲揚陸艦が日本に向けて出港、しかし日米仏合同演習の詳細は未定
※アイキャッチ画像の出典:Royal Navy / OGL v1.0
しれっとオランダが居るのが驚いたが、NATOとしてのメッセージを中国に示す為か
国際社会からのメッセージとしては効果的だろうが台湾有事に欧州から出張ってくるわけでもないからなあ。
最近の半導体事情からすると、台湾有事に出張る価値はあると思います。
TSMCが新プロセスに一番成功したのはでかいよね。
米軍が本格参戦すれば、お付き合いでも少し軍艦寄越すんじゃね?
太平洋に出さなくても地中海と大西洋をアメリカの代わりに見るだけでアメリカの戦力を太平洋に集中させられる
或いは、増援として在欧米軍が引き抜かれた際の穴埋めとして欧州で展開するか…
あんまりプレゼンスは発揮できませんかね?
NATOという地域限定同盟を、世界的な西側同盟として再構築する始まりかも知れませんよ。
ロシアと中国という二大軍事大国を東西から挟撃する構図は、日米にとって最も望ましい形
背景には米国の相対的な弱体化もあるんだろうけど、流れとしては歓迎
中国がなぜあれほど軍事力の拡張を急いでいるのか理解できない、最終的にアメリカを凌ぐ軍事力を得て世界を支配するつもりなのだろうか。
世界中を一党独裁の中国の支配下に置き共産党幹部が宮殿のような場所でかっての皇帝のような権力を振るうことが目的なのだろうか?
共産党の支配する社会は結果的に貧富の差が極大化し国民の権利は全て支配者によって奪われる不幸な世界にしかならない。
中国の現状を世界規模に拡大しその頂点に立ち、健康な臓人間の器を移植することで100歳になっても支配を続けるのが目的だとしたら救いようが無い。
アメリカのやり方が完璧だとは言えないが中国を含めあらゆる社会主義や共産主義の支配より、人々の生活にとって遥かに幸せである。
とは言ってもそれほど心配はしていない、中国は地バブル崩壊が間近であり軍事力の増大も困難いなるが、それ以上に国内の矛盾が噴出し暴動が頻発して最終的に複数の地域に分裂すると思っている。
>中国がなぜあれほど軍事力の拡張を急いでいるのか理解できない
貿易や投資で豊かになった中国は、シーパワー国家に変化せざるを得ない。
軍事戦略やプランは数十年間ずっと考えていたけど、実現できる国力が無かっただけだよ。
んで、経済が豊かになり国力が増したから軍事力(特に海軍)の拡張を実施している。
あと、最初の文章以外は全て貴方の妄想ですね。
キンペー「臓器移植で100歳健康」。
不老不死は始皇帝からの支配者の夢であり、水銀を飲むかわりに医学の進歩でそれを実現させつつある。
学生の健康診断のデータから最適な提供者を選び出す、そしてある日その学生が突然失跡する。
あんたの祖国なら百憶パーセントあり得る話だ。
あれだけの大国が野望を持つのはある意味自然でしょ、
偏見もまた、無知と自分への自信の無さから生まれるって知ってるか
ウイグル人に言ってあげれば感涙にむせびそうなセリフだな。
ちゃんとチベットやモンゴル他にも配慮しろよ、
弾圧されてるのはいま話題になってる民族ばかりじゃないから
中国も一人っ子政策からの急激な少子高齢化で急速に若年人口が減少する為、今を逃せば大軍の維持にも物理的に苦労するよ
もっとも、多大な乗員数を必要とする大艦隊を止まることなく建造中だから、少子化を何処まで本気に受け止めているのかは謎だが。本来ならば、中国だってFFMのような省人化された艦艇を必要とする頃合いだがね
艦艇の省人化は多少されてるだろうと思うけど、米軍を越えるという自負という慢心であまりされてなさそう
まあ習近平さん以前のやり方で25年羊の皮を被っていれば、香港も台湾もあっさり手に入ったんです。
超限戦方針で各国政治機関と国際機関への浸透もかなり進んでいましたしね。
ただ、 終身国家主席になってしまわれて、事実上の中華皇帝になられてしまったのがケチのつきはじめです。
彼の生涯中に彼の望む功績を国を実行しなくてはならなくなりました。
国民の高齢化と少子化は、中共的解決法で対処していれば克服できたでしょう。
これ。中国というより習近平は急ぎすぎた。
走り始めた以上走り続けなければアメリカに潰されるからやるしかない。
裏を返すと習近平が登場しなかったら自由主義陣営は本格的に詰んでたのかもしれん
>中国がなぜあれほど軍事力の拡張を急いでいるのか理解できない、最終的にアメリカを凌ぐ軍事力を得て世界を支配するつもりなのだろうか。
20世紀の大日本帝国よろしく破竹の勢いで国が発展すると同じように自己中心的になってしまうんでしょうね
大日本帝国は国内のごたごたでそれに拍車がかかり破滅へと進んだけど中華人民共和国はどうなるのやら
いざ中共下に入ってみたら、以外と暮らしやすかったりするかもしれませんよ?
元々日本人は自主的・自律的に行動するのが苦手な民族だし、ネオリベが幅を利かせ上級国民ばかりが我が世を謳歌するる今の日本より、人々がゆったりと暮らせるアジア的優しさに溢れた社会が実現するかもしれません
NATO海軍もトルコとギリシャ・シリア・ウクライナ・難民問題で地中海や黒海が忙しいとは思うが
お付き合いってやつかな
面倒でも町内会の会合に出席することは重要。
信頼を得るのに必要な行為。
「町内会の会合」(ギリシャ・トルコ関係,ブレグジットetc.)でモメてるから「町内会の慰安旅行」で親睦を深めるんですね
ABDJ包囲網たのしー!!包囲される側には二度とならず、いつも包囲する側に回りたいな。
ABCD包囲網をモジるのなら、ABJD包囲網のほうがしっくりくる。
当時と違い大英帝国が解体してしまったが、オージーとインドが加わればOK
ここにオーストラリアが加われば艦隊陣容はWW2のABDA艦隊そのものだな
連合軍に日本が入る架空戦記っぽくなってきたな
中国の軍拡や挑発がなくなることはないでしょうけど、こういうのはアピールが重要ですから、数が多いのはありがたいですね。
中国海軍も演習海域へ出張ってきて牽制してくるんだろうな
それもするだろうけど多分ほぼ同時期か直後に南シナ海で対抗演習するんじゃないか
EU諸国、特に英仏の東アジアに対する野心が具体的になってきた。
自衛隊との共同訓練はその一つだ。
彼らの目的は単純に東アジアの利権に食い込むことだ。
彼らがいう自由・民主主義などそれを隠ぺいする手段にしか過ぎない。
江戸末期にも起こったがその時には英仏は自由・民主主義を一言も言わなかった。
彼らが中国と軍事的に小規模な衝突を起こしてその衝突にアメリカを介入させるのが目的だ。
EU諸国の海軍は中国海軍・空軍の敵にはならないがアメリカがEUに協力すればという謀略だ。
先の戦争でイギリスがアメリカに仕掛けた謀略と同じだが旧日本軍が真珠湾で大いに貢献した。
最近では中東のシリアでも同じ謀略を使ったがプーチンに潰された。
アメリカがEUに協力するだろうか?
日本はその場合極めて微妙な立場に置かれるだろう。
ってちうごくの偉い人が言ってたのかな?
こういう米欧豪(あと印)の動きって、まさに自由で開かれたインド太平洋の一環であり、提唱したのが他ならぬ日本だというのに、見なかったふりするやつが多いな
仮に日本が提唱したのかもしれないけど、日本が現在のクワッドを主導したとは思えないし軍事力の裏付けもないから自慢する要素ではない。
あのね、提唱して他国が乗ってしまった以上、微妙とかいって下りることはできないって話なんだよ?
自慢とか呑気なこと言ってる場合じゃないの。続けるにも下りるにも、今以上の覚悟が必要ってことだからね?
クワッドは安倍首相の提唱したセキュリティダイアモンドの発展型だと思うんだが。
やっぱ安倍ちゃんは偉大だわ。
菅に任せた時点でボロがでた
( ˘ω˘)スガァ…
中国って、日本への戦争責任や過去を延々と追及してるのに、先にアヘン戦争から侵略に入った欧米に対しては謝罪も賠償も要求しないのは何でかな(笑)
誰か理由を説明してくれよ
ほう、EU、英仏の尻馬に乗らず中華を放置せよと、
日本は微妙な立場?日本は米に追従するしかない立場だが。
中国とロシアは政治的に近いが文化的には似て非なる国家。
中央アジアのウイグル族はトルコ系、中ロ国境の向こうにも多数のトルコ系民族そして
トルクメニスタン・カザフスタン等が存在している。
中国軍は延々と続く中央アジアの中ロ国境を守る能力はない。
既に中央アジアのトルコ系国家からはウイグル族支援のための提案がプーチンには届いているはずだ。
アメリカ・EUの言う自由・民主主義は中国・ロシアにはやたらとうるさいだけで何の具体的成果ももたらさない。
プーチンの提案を中国は無視できるだろうか?
ロシアのロシア国内の多くの民族に信仰の自由を保障している国情があまりよく知られていない。
今回、英主導の空母艦隊に豪艦がシンガポールで合流するらしいですが、独から派遣される
艦艇がリストに入っていませんね。スエズ運河で立ち往生したんでしょうか。
ドイツくんは12海里以内には入らないとか言っちゃう国だから…
45型駆逐艦って6隻しかないうえ、機関の改修とかしてるんじゃなかったっけ?
たしか、熱帯では期間が上手く動かず、発電機能に障害が、。
定期検査のローテーションも考えると、イギリス本国近辺は駆逐艦空っぽ?
大丈夫なのかな?こっちに来てくれるのはうれしいけど、ちょっと心配。
きっと、ロシアがちょっかい出してくるし、23型だけでは領海警備大変じゃない?
ロシア艦隊も、虎の子の空母や原子力巡洋艦がドック入り中だから、中々に悲惨な状況よ
遼寧を直した中国に修理してもらえばいいのに。
英海軍の給油艦って国防省所属だからRFAなのか
…なお、中国にとっては屁でもない模様
思ったより英海軍が本気なんだよな
国内のゲリラ戦ならともかく海上で英海軍、米海軍、海自に勝てるわけがなかろうて