スペインはEF-18A+の後継機にF-35Aではなくタイフーンを選択、23日に開幕したベルリン航空ショーでエアバスと契約(約20億ユーロ)を締結した。
参考:Spain finalizes $2.1 billion deal for 20 Eurofighters to replace old F-18s
どちらにしても「タイフーンがF-35Aに勝利した」という知らせはエアバスにとって朗報
スペイン空軍が運用中のレガシーホーネット85機(取得数は96機)は米海軍から取得したF-18AをアップグレードしたEF-18A+×20機、新造機のEF-18M/C.15×53機、EF-18BM/CE.15×12機で構成されており、機体寿命が先に尽きるEF-18A+の後継機にF-35Aとタイフーンが提案されていたが、スペインは23日に開幕したベルリン航空ショーでエアバスとタイフーン20機(単座16機+複座4機)調達に関する契約を締結した。

出典:Public Domain スペイン空軍のレガシーホーネット
スペイン空軍が新たに調達するタイフーンはCaptor-E/MK.1搭載モデルで「2026年から引き渡しが開始される」と報じられているが、エアバスは4ヶ国の開発国(英国、ドイツ、イタリア、スペイン)と共同で2019年頃からタイフーンの新バージョン(Long-Term Evolution/LTE)の開発に取り組んでおり、LTEこそがタイフーン・トランシェ5だと噂されている。
しかもLTEの実用化時期は「2026年頃」とアナウンスされているため、スペイン空軍はタイフーン・トランシェ5を調達(ドイツ空軍もトーネードの更新用に導入を検討しているタイフーンにトランシェ5の調達を検討しているという噂がある)するのかもしれない。
どちらにしても「タイフーンがF-35Aに勝利した」という知らせはエアバスにとって朗報で、スペイン空軍が運用する残りのレガシーホーネット更新もタイフーンを選択する可能性が高まったといえるだろう。
関連記事:F-35導入を否定していたスペイン国防省、F-35A/Bに関する情報提供を米国に要請
関連記事:ロッキード・マーティン、スイスで勝利したF-35Aをスペインとチェコにも売り込む
※アイキャッチ画像の出典:AIRBUS
フアン・カルロスの艦載機はどうなるんだろ
ハリアーの後継の為だけにF-35Bをわざわざ導入するのか、トルコみたいに無人機に全振りなのか、キャンベラ級みたいにスキージャンプは飾りにしてしまうのか?
極端な話はフアン・カルロス自体を諦めてしまう…?
スペインのハリアーは全機海軍航空隊所属なんで別枠でしょう。
F-18も全てタイフーンで更改するわけでもなし。
バランスを取っただけでしょう。
残りの65機とハリアーの更改では、F-35A/Bになるのでしょう。
今回買う(予定の)タイフーンの寿命が来る頃にFCASを更新するわけだな。間に合うかは駄々っ子(ドイツ)が我慢できる子になれるかどうかによるが。
決め手はなんだったのか。
また賄賂…? なんて勘ぐってしまう。
以前の記事を見るに
・金が無い
・FCASプログラムに参加しているので、仏独と対等な立場でいたい
・タイフーンの次期グレードアップについて口出しできる立場にいる
という事情があるようです。
投入時期とかかな?
公式発表じゃないけどカナダのF-35は2027年以降になると言われてるみたいだし
過去に導入済みで既存の運用インフラが使えるのと
スペインは共同開発に参加している生産国でもあるから、自国の産業保護と生産割合増やすとかでは
えぇ!?艦載形ないからF-35で決まりだと思ってた
それはハリアー後継機の話では?ハリアー後継機はF-35Bだと思いますよ。それしかないし。
艦載機型が欲しければ、ラファールでしょう。
スキージャンプで飛べても、着艦出来ないが。
欧州の大陸野戦でのステルス戦闘機の運用方法…個人的にはそれがまずちょっとよくわからない。何おで、この選択は妥当なんだろうな、という想像をしています。使い方に口うるさい販売者が敬遠されているだけかな?まぁイギリスや北欧などではADIZ警戒防空や実際の大陸有事での暗器として有意義だとは思うんですが。
話は変わりますが、タイフーンはちょっと昔はやれトランシェ3がどうの機体寿命がどうの欠陥がどうのラファールよりどうのと悪い方向で話題になったけど、頑張って持ち直しましたね。
スペインなんて正直、何の防衛圧力も掛かってない幸運な国だから、で終了だと思う。
日F-Xやってた頃はトランシェ3が絵に描いた餅だ!とか言われてたのにいつの間にかトランシェ5の実用化時期が数年後ですか…
本当に欧州機は進化が速い
データリンク改修は全体の2割弱、高度なAAM4の運用機が6割程度しかおらず未だ打ちっ放し赤外線ミサイルの搭載配備機が無い空自F-2も見習って欲しいですね
日本の場合、F-35A/Bの調達、すったもんだしたF-15J・MSIP機再改修やF-2後継機開発と戦闘機関連の案件が並んでいるので、F-2改修だけに予算が回せないですからねえ…この上、ASM-3A搭載改修も見込まれていますから、例え防衛予算が倍増しても予算は足りないと言う悪循環ですから。
尤も、タイフーンも過去の行状を見るとちゃんと熟成出来ているのか疑わしい点が多々有りますが、国際共同開発なだけに費用の工面がし易いのと貴重な輸出手段ですから諦める気は無いのでしょう。実際、先日エジプトへ24機を売る事が出来ましたし。
F-2の場合、統合作業が行われた筈の機材が、実働部隊で未適応なケース﹙スマートボムラックBRU-57Aとか﹚も在ります。
改修工事費用な問題もありますが、恐らくミッションコンピューターの問題﹙SW処理的なリソース不足﹚も大きいと思っています。
何せ1990年代の代物ですから。
PCだとCPUが486とかの時代でしたっけ?
今後F-2の能力向上改修として、ミッションコンピュータの換装が予定されているから、
そこで大きく状況が変わる事を期待しています。
改修しても、所詮は4.5世代機でしかないけど、やらないよりは良いだろうし。
打ちっ放しがないって90式空対空誘導弾やAIM-9Lは打ちっ放しじゃないのか。
この場合の「撃ちっ放しが無い」とはAAM-5の事ではないでしょうか?
確かに調べてみるとF-2への搭載改修の試験をやった後、続報が無いんですよね。
「撃ちっ放しが無い」は、「LOAL非対応」とかの誤りではないかな?
ちなみにAAM-5自体は、AAM-3互換性モードで未改修機﹙F-2だけでなくF-15 PreMSIPも含む﹚でも使える様です。
ケロロな人曰く、AAM-5の要求性能は対AAM-3比で
①最大前方射程 1 : 6
②最大前方捕捉距離1 : 3
③IRCCM能力 1 : 6
④ボアサイト能力 1 : 1.7
未改修だと④が活かせないかも?だけど、少なくとも①~③が使え、互換モードでもAAM-3に比べて大幅性能向上な筈です。
それでもAAM-3とAAM-5の併用なのは、貧乏が悪いのでしょうね。
空自の広報動画だけど、
MD製の初期PreMSIP機にAAM-5が搭載されてる例
リンク
1:58頃が分りやすいかも。
普通に寿命まで使うわな
それならAAM-5と書くべきでは?まさかAAM-5の搭載改修進んでいないからと言って短距離ミサイル積んでないって話なら。今スクランブル時に翼端に2発搭載している物は何ですかってでしか。
ランチャーに関してはインターフェースがAAM-3と互換性がありレール交換とFCSプログラム変更で行けるはずなのにな。そもそもF-2ではランチャー変更のみに留まる可能性もあってAAM-5のフルスペックと言うのは難しいかもしれない。
うろ覚えですが、F-2翼端にAAM-5を装備した場合、AAM-3装備時と主翼捻り下げ具合が変わる様ですね。
言い換えると、翼端装備の場合AAM-3とAAM-5とは見てる方向が異なってくると。
またタイフーン厨か。どんだけ日本に採用されなかったの根に持ってんだよ。いい加減成仏しちくり〜
FCAS就役が50年代にずれ込むと報道されているので
今後30年タイフーンを維持せざる得ないという事情もあるでしょうね。
欧州を含めてどの国にF35が売却され、
また、どの国とニュークリアシェアリングを行うか、
米(英)の考え方が出ると思えるので、しばらく注視してみたいです。
無論、F35が欲しいからといって売ってくれるとは限らないでしょうね。
飛行機ネタ、かつ、荒れてない。
今日のブログは見ていて幸せ。
よくない噂が多いタイフーンだけど、格好良いから是非良機体に生まれ変わって欲しいな。
モスキートの開発が凍結というニュースもあるので、タイフーンもまだまだ系譜がつながるかもしれませんね