欧州関連

F-35導入を否定していたスペイン国防省、F-35A/Bに関する情報提供を米国に要請

F-35導入を否定していたスペイン国防省だが、AV-8BハリアーIIとレガシーホーネットの後継機としてエアバス(タイフーン)とロッキード・マーティン(F-35A/B)に情報提供依頼書を発行したと報じられている。

参考:Berlin Security Conference: Spain considers Eurofighter, F-35 for Hornet, Harrier replacement

果たしてロイターの報道が正しいのだろうか?それともジェーンズの報道が正しいのだろうか?

スペインは海軍のAV-8BハリアーIIと空軍のレガシーホーネットを後継機するための戦闘機を必要としており、エアバスはスペイン企業も製造に関与しているタイフーン採用を働きかけているのだがジェーンズは「ロッキード・マーティンもF-35Aを売り込んでいるためエアバスとの熾烈なプロモーションが水面下で繰り広げられている」と報じたものの、ロイターは「スペイン国防省は我々は新しい戦闘機開発プロジェクト(FCASプログラム)に参加しているため、別の新しい戦闘機調達プロジェクト(F-35)に投資する余裕はない」と報じており、どちらが真実なのか良くわからない状況になっていた。

出典:Public Domain スペイン空軍のレガシーホーネット

ロイターはさらに「FCASプログラムで仏独と対等な地位を確保しようとしているスペインにとってF-35導入は米国製戦闘機に浮気しているような印象を与えるため好ましくないと考えているのだろう」と付け加えていたが、ジェーンズはエアバス(タイフーン)とロッキード・マーティン(F-35A/B)にスペイン国防省がRFI(情報提供依頼書)を発行したのを確認したと24日に報じて注目を集めている。

ジェーンズは「スペイン国防省はAV-8BハリアーIIとレガシーホーネットの後継機を検討中で、米国政府にF-35AとF-35Bに関する情報提供の要請した」と説明しており、さらにスペイン国防省は「我々はタイフーンの新バージョン(Long-Term Evolution/LTE)の定義策定についても取り組んでいる」と付け加えたらしい。

スペイン国防省が「タイフーンの新バージョン」と表現したLTEとは、同機の新しい機能強化プログラムの一貫でエアバスは4ヶ国の開発国(英国、ドイツ、イタリア、スペイン)と共同で2019年頃からLTEの検討に着手、ドイツがトーネードの更新用に導入を検討しているタイフーン・トランシェ5こそがLTE(2026年頃実用化予定)だと言われている。

要するにジェーンズの報道が正しいならAV-8BハリアーIIの後継候補はF-35B、レガシーホーネットの後継候補はF-35AとタイフーンLTEバージョンが比較検討の対象に挙がっているという意味だ。

果たしてロイターの報道が正しいのだろうか?それともジェーンズの報道が正しいのだろうか?

管理人はディフェンス分野のニュースなのでジェーンズの報道の方が真実に近いのではないかと思っているが、この段階が一番見ている方にとって楽しい=アレコレ想像できる時期とも言える。

関連記事:スペイン国防省、第6世代戦闘機開発に資金を供給するためF-35導入の余裕はない
関連記事:ロッキード・マーティン、スイスで勝利したF-35Aをスペインとチェコにも売り込む

 

※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin

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コメント

    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    >要するにジェーンズの報道が正しいならAV-8BハリアーIIの後継候補はF-35B、レガシーホーネットの後継候補はF-35AとタイフーンLTEバージョンが比較検討の対象に挙がっているという意味だ。

    どちらが安いのか?

    2
    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    2026年頃実用化予定と言われてもスペイン自体が、そうはならんやろと思ってるよね。

    5
    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    スペインは、21世紀の安全保障政策として、F-35A/Bを採用し、さらにトルコと空母を共同
    開発して、西地中海を抑え、フランスに対抗する新戦略をもっている、と想像してみる。
    愉しい( ✌’ω’)✌….

    15
      • 匿名
      • 2021年 11月 25日

      アナドルとクロスデッキと考えると、もっと楽しい。

      1
    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    トルコとの軍事協力関係とのバランスとるために、アメリカへのご機嫌伺いと見えるが
    本気で採用するかはまた後の話

    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    スペインって、FCAS(仏・独主体の次期戦闘機開発)には参加してるけど、空母はスキージャンプのプリンシペ・デ・アストゥリアス しか持っていないから、
    FACSにこだわるってのなら、
    カタパルト付きの正式空母を建造して、FACSの艦載機型(あるのなら)を搭載するのかなあ~?

      • 匿名
      • 2021年 11月 25日

      金ないしF-35Bの代案はヘリのみにするだと思う

      あとアストゥリアスは10年近く前に退役して後継は強襲揚陸艦のファンカルロス

      4
    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    タイフーントランシェ5…
    最早第5世代機以外に敵無しだな

    2
      • 匿名
      • 2021年 11月 25日

      たしかに第四世代に対しては敵なしだと思う
      第五世代機を持っている国の第四世代機は引退かコスパ重視
      これから第四世代を作る国は経験不足のためトランシェ5以上のものを作るのは難しい

      4
      • 匿名
      • 2021年 11月 25日

      Sn-35 最強伝説

      4
    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    今後10年、これ以上の機体は出ない
    80億出してF-16V買うかね?

    2
      • 匿名
      • 2021年 11月 25日

      それなら、F/A-18E/F/G。

      1
    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    垂直離着陸機が欲しいならF-35Bしか無いわけだが。他にあったっけ?

      • 匿名
      • 2021年 11月 25日

      FCAS命なら、
      カタパルト付きの空母を作るんじゃねwww?

      • 匿名
      • 2021年 11月 25日

      F-35Bは原則STOL機で着艦時のみ垂直着陸とのことなので、FCASにF-35BなみのSTOL性能さえ持たせれば着艦は空母の改修でなんとかなりそう

        • 匿名
        • 2021年 11月 25日

        無理。
        ファン・カルロス一世級は、艦尾にエレベーターがある。

        4
    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    F-35Bしか選択肢がない状況で、STOVLの新規開発の難易度と高価格を考えると、インド・中国みたく、いったんSTOBAR空母に進んだ方が良いのかもね。次はカタパルト予定だから中途半端ではあるけど。

    6
    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    アップデートまで考えたらF35のが無難に思えるけどな
    アップデートの開発にも大金がかかる時代だもの

    4
    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    >この段階が一番見ている方にとって楽しい=アレコレ想像できる時期

    デュフフw分かる分かりますぞ、管理人殿。拙者もジェーンズを押しまする。

    ドイツもトーネード戦闘機の後継機に
    ユーロファイター 93機、F/A-18E 30機、EA-18G 15機
    と、アメリカ製の戦闘機もお買い上げのご様子ですから
    「コレしか選択肢が無い」分に関しては名分が立ちそうですけどね。

    5
    • 匿名
    • 2021年 11月 25日

    このブログの流れからしてトルコに情報流すためじゃね?

      • 匿名
      • 2021年 11月 25日

      F35自体横流しする気なのかも
      そんな事したらアメリカはブチギレるだろうが

      1
    • 匿名
    • 2021年 11月 26日

    スペインには海軍=F-35B、空軍=FCASの二本立ては難しいのかな。

      • 匿名
      • 2021年 11月 27日

      イギリスは、それに近いよね。

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