ロシアと国境を接するラトビアは米国にHIMARSの売却を打診したと報じられており、HIMARSの調達はバルト3国(ラトビア、リトアニア、エストニア)による共同調達・運用になる可能性がある。
参考:Latvia requests HIMARS weapon to bolster Baltic defense
ロッキード・マーティンが製造するHIMARSには発注が集中しているため納期が何時になるのか不明
高度な防空システムや大量のMANPADSが行き渡ることで航空機の接近拒否が成立、ウクライナ軍とロシア軍の戦いは砲兵部隊を中心とした戦いに発展しており自走砲や多連装ロケットシステムの調達に関心が集中、ポーランドは米国からHIMARSを500輌と韓国からK9を648輌調達する予定で、オーストラリア、台湾、エストニアもHIMARSの導入を決定、オランダ、ハンガリー、スウェーデンもHIMARSの導入を検討中だが、ラトビアもHIMARS売却を米国に打診したと報じられている。
ラトビア国防省は「HIMARSの調達はバルト3国による共同調達・運用で、この取り組みに米国が出資して支援してくることを期待している」と述べており、ラトビア、リトアニア、エストニアの3ヶ国でHIMARSを調達して共同運用=まとまった数のHIMARSを運用する部隊を創設するという意味だ。
これ以外にもラトビア国防省は沿岸防衛システム=陸上発射型の対艦ミサイル調達を進めており、高度な防空システムの調達も検討しているらしい。
どちらにしてもロッキード・マーティンが製造するHIMARSには発注が集中しているため納期が何時になるのか不明で、他の選択肢(トルコのTRG-300、ブラジルのAstrosII、韓国の天武など)にも注目が集まるかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. William Chockey
ロシアが来年も残っていればいいが
これまで導入を決めてる国を見ると殆どが陸繋がりの国ですね。
もしHIMARSを日本で導入するとしたらどんな使い方が有効なんでしょうかね?
日本はHIMARSは導入してませんがMLRSは導入していますよ。
だいぶ前にATACMS買う話もあったけど立ち消えになっちゃったんだよなぁ