米国のウォール・ストリート・ジャーナル紙が「カラシニコフのAK-47を彷彿とさせる」と称賛、フランスのル・モンド紙が「飛ぶように売れる」と表現するトルコ製UAVに新たなNATO加盟国が顧客として浮上した。
参考:Les drones, nouvelle arme phare de la défense turque
トルコ製UAVは2020年に起こった3つの戦争(シリア、リビア、ナゴルノ・カラバフ)に投入され戦いの流れを決定的に変えてしまった
ウォール・ストリート・ジャーナル紙はトルコのバイラクタルTB2について「圧倒的に安価で実用性も信頼性も高いTB2は20世紀の戦争を変えたカラシニコフのAK-47を彷彿とさせる」と称賛したが、今度はフランスのル・モンド紙は25日付けの記事でトルコの武装可能な無人航空機を取り上げ「トルコ製UAVは飛ぶように売れており、たった10年足らずでトルコは米国、イスラエル、中国に並ぶほどのUAV大国になった」と報じて注目を集めている。
参考:Armed Low-Cost Drones, Made by Turkey, Reshape Battlefields and Geopolitics
ル・モンド紙は「非常に効率的で調達コストが安価でトルコ製UAVは2020年に起こった3つの戦争(シリア、リビア、ナゴルノ・カラバフ)に投入され戦いの流れを決定的に変えてしまったと評価しており、特に各国からの需要が集中しているTB2については搭載されたセンサーで敵の位置に関する情報収集に加え、専用の精密誘導兵器で地上の目標を無力化することも可能でシリアとリビアではロシア製の近距離防空システム「パーンツィリ」を無力化することに成功、ナゴルノ・カラバフではアルメニア軍の短距離弾道ミサイル「イスカンデルE」を破壊することにも成功したと付け加えた。
このように欧米で評価が高まるTB2は遂に欧州のポーランドから正式な発注を受注、多くの海外メディアは「NATO加盟国がバイラクタルTB2の実力を認めた」と驚いていたが、NATO加盟国のラトビアもTB2導入を匂わせて新たな導入国候補に挙がっている。
関連記事:20世紀の戦争を変えたAK-47に例えられるバイラクタルTB2、今度はラトビアが導入か
これに続くようにNATO加盟国のアルバニアも22日、無人航空機「バイラクタルTB2」で有名なトルコのバイカル社から軍事用UAVを購入するため820万ユーロ/約11億円の資金を国防省に割り当てたと現地メディアが報じており、TB2導入と明確に言及していないが記事内にTB2の写真が掲載されているので恐らく「そういうこと」なのだろう。
参考:Albania to Purchase Military Drones Worth €8 Million from Turkey
因みにバイカル社の軍事用UAVは非常に小型なバイラクタル・ミニUAV、垂直離着陸に対応したバイラクタルVTOL UAV、最も売れている武装可能なバイラクタルTB2、MQ-9並に大型化した武装可能なバイラクタルAkıncıの4種類しかない。
ミニUAVはカタール以外に売れていないためやや人気と需要に欠けるところがあり、VTOL UAVは流行りの垂直離着陸に対応したUAVだが実用化されたばかりで輸出実績がなく、購入資金から判断するとTB2よりも高額なAkıncıを820万ユーロで調達できるとは考えにくいためアルバニアがバイカル社から購入するのはTB2もしくはVTOL UAVではないかと管理人は思っている。
関連記事:ポーランド国防相、実戦で能力が証明された「バイラクタルTB2」24機購入を正式発表
関連記事:バイラクタルTB2導入理由を語るポーランド国防相、実戦での実力を疑問視する声にも反論
関連記事:快進撃が続くトルコの無人航空機、今度はモロッコがバイラクタルTB2導入を決定
告知:軍事関係や安全保障に関するニュースが急増して記事化できないものはTwitterの方で情報を発信します。興味のある方は@grandfleet_infoをフォローしてチェックしてみてください。
※アイキャッチ画像の出典:baykarsavunma
トルコのUAVってすごいね。
こうなることを誰が予測できたろうか。
だから日本も!なんてことまでは言わないがトルコはすごいってことは認めなきゃね。
「イスカンデルE」を破壊なんてしてたのか。
イスラエルので有名なはカミカゼドローンだし、このレンジのUAVってトルコのしかないの?
東側だと翼竜があるか
聞きかじりですが。
バイラクタルTB2は、武装を独自開発したと。
有人戦闘機用の武装は諦め、UAV用の武装をセットで開発。
これが大当たり。
武装が小さいので、UAVも小型でOK。だから安く作れる。
そしてUAVおよびUAV用武装のデファクトスタンダートとなった。
この意味はとても大きい。
本題とズレてゴメンな話だが、『仏新聞が「飛ぶように売れる」と表現』に興味が湧き、仏語無知ながら機械翻訳の助けでル・モンド紙を見ると、
『comme des petits pains』の文節が直訳で『小さなパンの様に売れる(若しくはホットケーキ?)』で、『「飛ぶ様に売れる』な訳・慣用句なのね。
少し賢くなったw。トレビア~ン
VTOLって武装できるんやろか
F35みたいな最先端の軍事機材が複雑高度化で天文学的な高価格になって、同時に取得の政治的ハードルが高くなっていくにつれ、ヨーロッパの中堅国ですら最先端の装備を国軍に配備できなくなっていって、UAVのように比較的安価で低強度戦にしか対応してない機材に偏重せざるを得ない流れが出来ていくんだろうな。
かつての戦車と対戦車ミサイルみたいな関係で、安価な代替案が高価な装備品を完全に無力化してしまう訳ではないだろうけど
何とか日本も導入出来ないもんかなぁ・・・・
あっ「日本は無人機の運用に不向き!」みたいなしょーもないレスは要らないからね
導入したら最後、米国に睨まれて終わりやで……(震え声)
ポーランドやウクライナは問題無く導入出来るのに日本は無理なのか
何かの呪いかな?
米国との関係が必ずしもズブズブと言う訳では無いウクライナはともかく、ポーランドはその内米国から何等かの嫌がらせが来ると予想するがな
ポーランドはF-35Aを32機契約したのに、米国が文句を言うかねぇ?
むしろNATO加盟国が相次いでトルコ製に手を伸ばすのは、梅田政権
が舐められているからでは?
カメの呪いでもかかってるんじゃない?
具体的にどんな相手にどんなシチュエーションで使うことを想定してるので?
この期に及んで「無人機をどういうシチュエーションで使うのか分からない」という奴に何を語っても無駄だと思う
煽りとかじゃなくてガチで
無人機全般じゃなくてTB2についてじゃないの。
対艦ミサイルの射程延長に合わせて中国のWZ-8みたいなやつの方が日本には必要だと思うがね。
TB2の行動半径知ってる上で導入したいって言ってるの?
その金で大型無人機開発の予算増やした方がいいだろ
有人戦闘機や戦闘機に随伴するような無人戦闘機、U-2やRQ-4みたいな高高度偵察機と違って戦術的な偵察・監視を担当するTB2のような無人機は行動半径よりも滞空時間が重要なんだ
無人機による戦場認識力の拡張は光学センサーで何があるのかを視覚的に長時間確認し続けるところに利点があるから多くの範囲をカバーするより一定の範囲に長時間とどまれる能力が評価されるんよ
TB2位の方が火山の噴火、水害など災害時の監視に向いてる気がしますね
行動半径も重要
TB2では現場に向かうために機体をいちいち分解して基地局と一緒に最寄りの飛行場までトラックや輸送機で運ばなきゃならない
グローバルホークなら衛星通信で飛行場まで自力で飛んでいける
だからRQ-4は高高度偵察機でTB2のような戦術機と運用方法が異なるんだって、、、
1機150億円もする高高度偵察機のRQ-4を撃墜されるリスクの高い中高度での偵察・監視に使えると思う?
損失リスクが伴う軍事分野で大は小を兼ねるという発想は通用しないよ。
逆に戦術機として日本で使うにはTB2は中途半端
もっと小型なUAVじゃないと戦略機動性が悪すぎる
まだVTOL型のほうが可能性がある
戦術機なのに何で戦略機動性?
つーか戦略機動性って何?
その辺りの説明からよろしく頼む
戦略機動ぐらいwikiに書いてあるんだから自分で調べてくれ
ただでさえ航続距離が短いんだから戦略機動性がよくないと非常時に監視区域までたどり着けない
TB2は飛行場のある場所へしか展開できないし、大きいうえに移動時に分解してまた組み立てなおさなければならないので手間がかかる
横矢だけど戦略機動は指揮レベルで部隊の戦略的に展開させる場合の話で、単体の兵器の航続距離を指して戦略機動性が良いとか悪いという使い方は間違っているんじゃない?
私が知る限る兵器の航続距離を指して戦略機動性がどうのこうのという表現を一般的な文献で見かけたことがないんだけど
航続距離だけの話ではないよ
TB2は航続距離だけでなく戦略機動性も悪いから日本で使うには中途半端という話
その中でTB2のような大型機が航続距離が短いと自力移動ができず戦略機動にも影響する
なんか戦術機動の捉え方がおかしくないか?
ニュアンスで言いたいことは何となく伝わってくるけど、戦略機動という言葉の使い方は間違えてとるね。
日本でも日本に合ったUAVを開発調達すればいい話よ
UAVなんてのはIT技術やセンサーの組み合わせなんで、カスタマイズしやすいのにな
だから何を観察するんですか?
大陸なら有効かも知れないけどTB2の範囲は島からちょっとの範囲だぞ
平時だと行動半径が狭くて監視したいところに届かないし
戦争時は長時間監視できるって言っても行動半径が短くて相手の航空戦力にアウトレンジから狩られるだけなんだけど
北朝鮮の工作船とか警戒するにゃ十分じゃね?
あと南朝鮮からの難民。
まぁ落ち着こうよ。
TB2は衛星通信対応のバージョンもあるし、衛星通信対応になることで調達コストが上昇して低コストのメリットが薄れるといっても500万ドル前後のTB2の価格が5,000万ドルまで上昇するとは到底考えられないから、1機1億ドル以上もする衛星通信対応のMQ-9よりもコストパフォーマンスで優位なのは間違いない。
見通し通信の制限がはずれればTB2の航続距離はMQ-9と対等なのでカバーできるエリアも広がれば十分海上の監視に使えるよ。
日本で使おうとする場合みちびきのアクセスコードをトルコ側に開示するの?
現在使用しているトゥルクサットは地中海周辺しかカバーしてないしそれ以外の衛星にアクセスするのはかなりハードルが高いぞ
S400でアメリカに喧嘩売ってギリシア問題でフランスに喧嘩売った以上簡単にアクセスキーが手に入るとは思えない
もうTB2じゃなくトルコが信用できないから無理っていう論法にでるなら、最初からTB2の範囲がーとか、行動半径が短いーとか主張する前にトルコが信用できないのでTB2の導入なんてありえませんと書けばいいのに。
トルコが信用できないから無理って言うなら、これ以上議論できないので撤退します。
確かに議論の内容がすり替わってるから、これじゃ建設的な結論は導き出せないわ。
一つの枝に何人かが別々の考えで書き込んでるんだから話がまとまりませんわ
自分が議論してる相手が親枝と同一人物かどうかすらわかりません
TB2行動半径が短いって主張してたの僕ね
トルコが信用に置けないって言うのは別の人の意見
衛星通信搭載型だったらアメリカ製よりは安くついて役に立つかもって言う意見には賛成
書き方的に衛星通信搭載型じゃないほうを導入した方がいいみたいなニュアンスにとれちゃったから返信したんだ
意図読み取れなくてごめんね
ただ個人的にはまだ時間あると思っているから自国の無人機エコシステムを作るためにも大型無人機開発に資金を回した方がいいんじゃないって書いたんだ
友達が買うとボクも欲しくなっちゃうの.
今、日本が一番なんとかしたい、海上哨戒等の戦力としては航続距離等の面から使いづらいのは確かかもしれない。
とはいっても、研究(このような安価なドローンを使った戦術、又は対抗戦術。そして、日本でのこのようなドローンに必要な性能の分析)の為もあるし、痒いところに手が届くような兵器である事は間違いないから導入は急いでほしいとは思う。
災害時の情報収集とか普通に役に立つと思うんだけどなー
見通し線圏内でしか活動できないから山だらけの日本では災害現場にすらたどり着けない
イスラエルの協力で衛星通信も付加されとるよ
TB2に衛星通信機能はない
衛星通信モデルはTB2Sで機体形状と値段が違う
落とされる危険は無いから無人機にこだわる必要が薄い。
ヘリコプターより遅いし。
ヘリは滞空時間が短いつうに
何言っても理解するつもりなさそうだが
レーダーを軽視してた戦前の軍部のようだ
ロングボウの調達がポシャってしまった以上この手の無人機は今すぐにでも欲しい
無人機とかUAVのくくりが広すぎるんだと思う。
それでいったら、有人機なら戦闘機もヘリも輸送機もすべて同じ分類だし、
MQ-9みたいなハイエンドの無人機とTB2みたいのを区別する新しい言葉が必要じゃないかな?
広い括りで捉えられない人達が、狭い範囲に拘って揚げ足とりたがってるだけだからなあ
種類も多岐に渡るし、他の兵種との複合的な運用もある
そういった事を無視して、限定された否定論をかましてる
自衛隊が現在取り組んでいる喫緊の課題は中国海軍に対するエアシーバトルでの優勢確保と陸自が中心になって進めている島嶼奪還能力の取得で、いずれの場合でもTB2を作戦に組み込むには性能的には中途半端だと思う。PredatorCのような有人機に近い展開ができるものはまだ組み込みようがあるかもだけど(対中戦では電波領域戦も想定されるので遠隔操縦自体リスクとみなすかもしれない)。ウクライナやトルコのような地域で実施されている戦いは非対称か比較的低強度な戦いが中心で、攻撃機では火力が過剰なうえカバー時間が短く野砲では機動性や運用難易度に劣るようなシチュエーションに適当と見做されているから急速に導入されてるんだよ。陸自がゲリコマ対処って盛んに言ってた頃なら買ってたかもしれないけど、TB2は正規戦で必要とされるUAVではない。
正規戦で普通に運用されとるだろ
正規戦、正規戦というが、相手の防空システムが完全に全戦域に渡って機能するという訳の分からない前提はやめてくれないか?
レーダーなど防空システムを叩くなんてのは真っ先にやる事だし、正規戦とかいうならどんどんやる
いくらでも運用する余地はある
SEADとか知らないのか?
島嶼のような場所で完全なドローン迎撃体制ができるって前提がまずおかしい
制空権争いも起こるし、戦闘機攻撃機ヘリドローン全てに対して完全な迎撃体制がとれると思ってるのだろうか?
レーダーも攻撃されるし電子妨害もある
アメリカでさえ完全な制空権などとれないから航空優勢なんて言葉を使い出したのであって
机上の空論だよ
無人機=有人機に近い無人戦闘機以外は役に立たないという認識はいい加減なんとかならんかね。
じゃなんでポーランドはTB2を導入したんだ?ロシア軍との戦いが非対称か比較的低強度な戦いなのかね?
そのしょーもないレスされないように寧ろどんな使い方を想定してるのか書くべきでしょうに。
本土上陸を想定しているのか離島防衛を想定しているのか。遅れたISR能力と安価な攻撃を両立出来るとか。
日本本土だけ考えたらこのクラスのUAVを新たに導入するなら、そのお金でより小型のイスラエル製徘徊型兵器かスイッチブレード、スキャンイーグル増やした方が全体的な戦力上がらないか?
手ぶらでは売れんやろ
トップアタック、あるいは対人限定と考えれば軽い弾頭でも使い道はある
アルメニアのMBTをボコってるんだが
是非日本も購入をご検討ください。
トルコから直接買うとなにかと角が立つので、どこか迂回して買わないとね。
妨害できない無線誘導など無いのでは?
ドローンの次はクローン だろーん