アルメニア軍の防衛戦を破壊するのに成功した無人攻撃機の活躍を目の当たりして、多くの海外メディアが「戦争のルールが変わった」と言っている。
参考:Перші уроки війни за Карабах: коли високоточна зброя змінює правила гри
戦争のルールが変わったのではなく「シリアやリビアでの惨劇が再現されただけ」と言うのが正しい
ナゴルノ・カラバフ自治州の独立に伴う「ナゴルノ・カラバフ戦争」以降も同地を巡るアルメニアとアゼルバイジャンとの戦いは何度も行われてきたが、全てアルメニア軍に追い払われる形で終わっており、これはナゴルノ・カラバフ地域の大半が山岳地帯で、この地形を生かしたアルメニア軍の強固な要塞と防衛線を突破するのが非常に難しいためだ。
この防衛線は地上からの攻撃に対して強固な抵抗力を見せるのは勿論、空からの襲撃にも対応するため各所に警戒用レーダーや電子妨害装置を配置、各陣地の上空は近距離防空システム「9K33オサー(最大射程10km)」によって守られ、山間を這うように飛行してくる航空機やヘリを防ぐためスチールワイヤーを張り巡らせるなど、これまで何度もアゼルバイジャン軍に出血を敷いてきた実績を誇っている。
それなのに今回の戦いでは強固な防衛線が北と南からアゼルバイジャン軍に突破され、20年以上侵入を許してこなかったナゴルノ・カラバフ地域の一部奪回を許しており、アルメニア側は防衛線の後退を「戦略的な撤退だった」と主張しているが、戦車や大砲などの装備を大量に投げ捨てて撤退しているため撤退というよりも「潰走」に近い。
では、なぜアルメニア軍の強固な防衛線は簡単に突破されたのか?
ウクライナメディア「Defense Express」は、アルメニア軍の強固な防衛線は簡単に突破された原因にアゼルバイジャンがトルコから調達した無人攻撃機「バイラクタルTB2」を挙げている。
トルコが開発した無人攻撃機「バイラクタルTB2」は最大離陸重量630kg(有名な米国の無人航空機MQ-9の1/8)と小型ながらも搭載されたEO/IRセンサーで昼夜問わず目標を識別可能で、高度6,000m以上を飛行しながら最大到達範囲が約14kmもあるレーザー誘導爆弾「MAM」で攻撃を仕掛けてくるため、アルメニア軍陣地を守る近距離防空システム「9K33オサー(最大射程10km/有効射高5,000m)」は何の抵抗も出来ないまま破壊されてしまった。
結局、各陣地の上空を守っていた9K33オサーが排除されるとアゼルバイジャン軍は各種UAVを使って上空から装甲車輌狩りや陣地潰しを開始、カモフラージュされた陣地に籠もり防衛線を守っていたアルメニア軍は無人航空機の赤外線センサーで昼夜を問わず簡単に発見され排除されてしまい、戦車や大砲などの装備を大量に投げ捨てて後方に逃げてしまったと指摘している。
英国メディアもアルメニア軍が劣勢なのはアゼルバイジャン軍の無人航空機戦力を侮り対策を怠ったためだと指摘、さらにアルメニア軍は無人航空機の調達も消極的で偵察・監視用の小型UAVしか保有していなかったため効果的な反撃が難しかったと言っており、多くのメディアが口を揃えて「戦争のルールが変わった」と言っているのが印象的だ。
ただシリアやリビアでは上記と同じことが既に起こっており、どちらかと言うと今回の戦いで「戦争のルールが変わった」のではなく「シリアやリビアでの惨劇が再現されただけ」というのが正しいと思うのだが、今回はアゼルバイジャン軍が積極的に無人航空機による攻撃シーンを公開して多くのメディアが取り上げたため、戦場での無人航空機の有効性を初めて知った方が多いのかもしれない。
果たして「高い授業料」を支払うことになったアルメニアは、今回の教訓を踏まえて停戦期間中にどの様な対策を講じてくるのか注目される。
※アイキャッチ画像の出典:Savunma Sanayii Başkanlığı トルコの無人航空機「バイラクタルTB2」
F-3が完成する頃にはどうなってることやら
日本としては今とやる事は変わらないんじゃない?敵基地攻撃能力を持つっていっても現行のUAVみたくちんたら飛んでたら中国に全部落とされるから結果的に極超音速ミサイル一択だろうし。
制空権(航空優勢)がないと機能しないことは分かってるんでどっちかっつーと航空優勢を握った後に敵の大規模な陸上部隊を撃滅するハードルが下がったと見るべきだろうな
逆に徴兵制とかはこれでも本格的に終了したかもしれん
二束三文で歩兵の群れを集めたところでそれよりもっと安いドローンに皆殺しにされる
自己レス
「これでもう」の間違い>本格的に終了
記事には14km手前から攻撃されるので、対処できなかった、とある。
制空権の規模とはもっと大きいのですか?
イスラエルの電動UAVは無音で飛ぶので例え制空権が取られていても、隠密攻撃が可能なのでは無いでしょうか。
S300は最高で半径300kmの制空権を確保する
これを破壊するにはステルス機かハーピーのような専用UAVか電子戦機が必要
今回はアルメニアもアゼルバイジャンもS300を保有しており有人機が戦場を飛べないようになっている
アルメニア軍は何故そのS300でトルコ軍の無人機を攻撃しなかったの?
s300は無人機攻撃にも使用され4機を撃墜した
それなりにドローンの損害も出ている
HPMの装備が重要になってくるだろうね
高出力のマイクロ波で無人機の回路を焼き切れれば優位性は失われる
その対策を行うなら無人機の価格も高騰していく
これ双方とも航空戦力(UAV以外)がなかった場合だよね?
もし仮にアルメニアが制空権とってた場合でもこれ使えるのかな?
アルメニアはSu-30を保有していますが今回前線には投入されませんでしたね。
C300PMU2の影響かな。
アゼルバイジャンは逆に防空出来てるあたり差があるな
日本にとっても今回の戦争は学ぶべき所が多そうだ。犠牲者は気の毒だが。
日本も外国からUAV攻撃を受ける可能性は十分にあります。
UAV攻撃で日本のレーダーサイトが潰される恐れがあります。
今からでも遅くはないので、UAV対策を整えるべきです。
ただ、攻撃側と防御側を比べた場合、攻撃側の方が圧倒的に有利なのは明らかです。
すなわち、日本も積極的な攻撃が可能となるよう法律を改正して、十分な攻撃能力を保有すべきです。それが抑止力となれば、日本が外国から攻撃を受ける可能性を少なくすることができるはずです。
「これからの戦争の形はこれだ」と調子付くグンジヒョーロンカが
絶対にあらわれる。メディアもそれに食いつく。
もろにキヨじゃん!
KYTNさんって防衛省に親でも56されたの?(苦笑)
アルメニア軍の砲台陣地や塹壕が上から丸見えで
対空陣地が機能してないとただの良い的となってる
偽装もしてないし陣地転換もしてなさそうでよく分からないよね。
過去の勝利がアルメニアを油断させたかもしれん。
アゼルバイジャンは何年も前に無人機を投入しており実験した上で戦争してる
アゼルバイジャンが広報、宣伝の観点から戦果として確認しやすい(映像としてわかりやすい)ものだけを選択して配信してるだけでは?
アルメニアに戦闘機があれば瞬殺だったろうな
アルメニア軍の制空戦闘機ってたった4機でしょ
そりゃ制空権取られるわ
アルメニア空軍は瞬殺される方
飛行機が登場した一次大戦の頃から制空権を喪失した軍隊がどうなるかっていうのは自明の理でして、別にルールが変わったわけではないよね。今回はTB2の性能がアルメニアの想定を上回っただけだし。見てるこちらとしては悲しくなるけどな!
>>英国メディアもアルメニア軍が劣勢なのはアゼルバイジャン軍の無人航空機戦力を侮り対策を怠ったためだと指摘
アルメニア「だからロシアからアンチドローン兵器Repellent-1を調達してドローン対策してただろおおおおおおおおん」
ロシアがポンコツ売りつけたのが悪い(確信
そもそもロシアが売ったのはドローンの遠隔操作を妨害する為の装置で、自立型や徘徊型の無人機に対しては何の効果も無い。アルメニアがUAV戦術を過小評価していたのは明白。
範囲による。
自立型でもGPSやinsで自己位置を特定してる。
だからハッキングやジャミングで時に位置情報を書き換えられ鹵獲や墜落してる。
レイブンがイラン軍に捕獲されてる。
自陣地に害をなす可能性がある無人機を
安価な手段で発見し駆逐できる無人機もしくは手段(完全受動目視)が必要になりそう
要は第1次大戦における航空機発達史の無人機・低コスト版かな
空への対策がまた一つ厄介になったって話だよね
何が問題って安いことだよなぁ…
SAMで迎撃したほうが損でやってられないのに迎撃しないと被害が出るっていう悪質さ
TB2クラスだと一機5-6億円だから、40N6みたいな長射程SAM以外なら黒字ですよ。
後、Repellent-1は「TB2」の妨害には成功したけど、本来なら近SAM(SA-15クラス)や対空機関砲で対レーダーミサイル対策して相互補完して行動するのに、単独行動すれば妨害源目掛けて飛んでくるハーピーにやられるのは当然でしょ。
ぶっちゃけ、「TB2」は軍用ドローンとしては安いけれども、通信方式は妨害されやすい見通し外通信で行動半径は150kmが精々、ペイロードも50kg程度。天候にも大きくされ易く、使い捨てにするにもコストがかかるので、先進国相手だと心許ない。
無人機は小型機でも多くの機材が必要なので、日本の場合は完全な使い捨て型と高級機の使い分けが肝になると思う。
COIN機レベルの運動性能の良い軽戦闘機で、機銃を使ってUAVを片っ端から撃墜する第二次大戦式戦法に戻るのかな。
2020年代の戦闘とは思えんが。
戦闘ヘリの担当になりそうですね
V-1を迎撃したイギリス戦闘機みたいなものかな
近接信管付きの機関砲団が有効かと。
発見と捕捉が問題になるのかな。
機関砲団→機関砲弾でした。
>運動性能の良い軽戦闘機
旧大戦時のウォーバードを博物館から引っ張り出して使うのってどう?
エースパイロットが続出しそう
まさかのハルトマン超えも・・
>「9K33オサー(最大射程10km/有効射高5,000m)」
あれ・・・結構低くない?
これUAVどころかP-47も落とせないのでは
元はヘリ向け
あるいは低空に降りてきた攻撃機を撃つ
他と組み合わせるのが前提の兵器
>英国メディアもアルメニア軍が劣勢なのはアゼルバイジャン軍の無人航空機戦力を侮り対策を怠ったためだと指摘、
>さらにアルメニア軍は無人航空機の調達も消極的で偵察・監視用の小型UAVしか保有していなかったため
どこぞの島国も無人機を侮り調達も配備も怠けまくっていますよねぇ・・・・
自衛隊が戦うのは対無人機対策が世界トップレベルで進んでいる中国とロシアが相手
無人機はほとんど役に立たないと考えていて電子戦に力を入れ始めている
アルメニアVSアゼルバイジャンと日本VS中露だと、戦場とそれに伴って要求される無人機の性能が違いすぎる。
無傷で各種車両を奪取されたあたりアルメニア軍は情報戦でも敗北している可能性が高い。
戦略的後退という言葉は正しいが問題はその戦略が敵の情報戦や空爆に負けた結果に追い詰められたアルメニアが強制されたこと。
どこもドローンの開発に必死ですなぁ
カワサキのNinjaH2Rのエンジンを使用したドローンの技術検証やってるし
ミサイルを無人機と解釈するなら自衛隊も一万機ほどある計算。
ニュース報道によれば前防衛大臣の川野は次期戦闘機に無人機を推奨したそうだ。これで分かった。戦争屋の自民党どもは戦闘機を無人化して自衛隊を戦争ができる軍隊に変えようとしていたのだ。それが真の狙いだった。絶対に自衛隊に無人機を持たせてはいけない。
トンチンカン
はいはい自演乙。
かわの……?
日本人ヘイト
こんだけドローンが発達すると渡洋作戦のハードル下がりまくりで日韓戦争からの陸自が韓国陸軍を壊滅させる展開もマジでありえるかもなぁ
海岸線に蟻の一穴さえ開ければそこから大量ドローン流し込んで皆殺しにできるんだからもうネトウヨの妄想と笑ってる場合ではないかもしれん
これこそ日本が進むべき道だったのにどれほど遠回りしたのだろう
自衛隊員の命を損なうこともなく
キモデブゲームオタが名操縦者としてヒーローになれる世界
>キモデブゲームオタが名操縦者としてヒーローになれる世界
夢でも見てるのか? 寝不足みたいだぞ、早く寝ろ。
日本は平和すぎて右も左も軍事知識を一切持たずこんな適当な事言う人ばっかりや
あーはいはい。自演乙。
まず薬のめ
ドローンの飛行高度がミソだったな
高高度ドローン対応の安価なSAMの開発を
一つはっきりしたのは発達するUAVとそれに対する防御手段(対空兵器等)がこれから世界中で売れるようになる。特に相手側に対UAV防御兵器を多く調達させれるのは地味に効果が有る。兵士が死なず使い捨て可能な無人機はこれからも需要が見込めるし、特に中小国家でも手が届く価格が魅力。
この延長線上で巡行ミサイルや超音速ミサイル類も進化すれば極超音速兵器(高性能なミサイル開発能力)で先行しているロシア等が武器輸出で有利に立つかも。アメリカも遠隔式からカミカゼ攻撃可能な自立型ドローンの研究くらいは簡単にできる。領土占領ではなく施設破壊を目的とした戦闘が増えそうだが。
いずれ地上兵器も無人歩兵や無人車両だけになり、それをドローンが爆撃する未来が来て、
誰も傷づかない戦場になってほしい。
防空システムが一方的にやられたようだけど
レーザー誘導爆弾を撃ち落とすのは不可能なんですか?
アルメニアの防空網が古すぎた
ロシア本国仕様のパンツィーリクラスならいけそう
リビアでパーンツィリ撃破報告がある。
TB2でだ。
常に使えるわけじゃない。
だから「本国仕様の」と書いた
本国仕様はレーダーが付いている上S300やS400のレーダーとデータリンクできる
何時・何処から・何で攻撃(何で爆弾を投下)されるのか解れば理論上旧式の対空砲でも迎撃は可能。常時迎撃態勢を敷くにはイスラエルが開発した「アイアンドーム」の様な迎撃設備が必要。
今回の件て「攻撃」より「防御」の方が多くの金と時間と労力を必要とすることが実証された。
最近流行りのGAME CHANGER使いだけちゃうかとw
ドローンをハエが飛んでるみたいに軽視する輩は時代遅れ老人認定
あれはハエでなく毒蜂
限定戦争主流のいま、まだ冷戦時代レベルの戦闘機や高価なミサイルにこだわる理由はなんなんですか(笑)
おっ、100年前から開発研究されてる無人機を新しい概念の最新兵器とか言っちゃう老害かな?
でも実用化には至らなかった(笑)
21世紀の情報化技術までは
老害はどうでもいい昔話すきだねwww
中華のように予算も人手も潤沢な大国がドローンに力を入れている現実から学ぶべき
ドローンを弱者、貧者の武器と思い込む勘違いから卒業しよう
イスラエルドイツアメリカイギリス等の大国や先進国が50年以上前からドローンに力を入れている現実は学ばずに中華ガーとかほざくことからは卒業しなくていいので?こりゃコトですね。
で、なぜ近年になって注目されだしたか理解してますかwww
それまでのドローンは軍事的な要求に応える能力ないガラクタだったから
昔話好きですねご老体(笑)
東京湾で民間商船に偽装された敵船から、多数の無人機が発進なんてことがあれば、恐ろしい結果になることは間違いないだろう。まるでアニメやゲームのような話だが、UAVがここまで戦果を挙げること自体が過去から見ればアニメやゲームの話であったことを考えれば十分に可能性がある。
あり得ない話ではないし、可能性はある。
けどもし開戦諸端で実行したらその国の船は他の国へ一切寄港できなくなるでしょう。
自分で自分を貿易封鎖するようなものです。
テロとしては可能性あるので考えておくことには賛成です。
戦闘機や防空兵器をまともに整備できない小国での戦争のルールが変わっただけ(占領地を見る限りそれすらも怪しいが)
日本の場合は仮想的である中露+南北朝鮮が自爆ドローンに比べ遥かに高性能な各種ミサイルに力を入れてるので巡航ミサイル対策を中心に力を入れている定期。
日本はドローンを軽視してるだの時代遅れだの嘯くマンはいきなり大量の自爆ドローンが日本国内に生えてきたり自衛隊の航空戦力や防空能力がアルメニアと同程度と考えていそう(白目)
そういう話じゃないのに、固執してますね(笑)
もし日本が上陸されたらアルメニアと同じ様にドローンに戦闘車両を破壊されるんだろうな……高価な誘導ミサイルで落とすにしてもね…数用意出来ないし、日本こそ安価な無人攻撃機が大量に必要だと思う。ただでさえ攻撃能力が低いんだから。
安価な無人攻撃機ほど無力化される
ハーピーを購入したこともある無人機大国中国が対策を立てていないわけないし現在でも対空戦車を開発しているロシアには近づくのも難しい
>>アルメニア軍の強固な防衛線は簡単に突破されたのか?
2週間かけてやっと30Kmほど進んだか、といったとこなので簡単にとはいえないと思う。
むしろアゼルが進出出来てるのは比較的平野なところのみで、制空権を取ってなお前進困難な状況が続いてる。
ナゴルノ・カラバフ地域自体が山岳地帯で天然の要害過ぎて、UACVではその入り口を抉じ開けた程度の戦果に留まっているようですからね
地道に進撃経路上を制圧し続けて首都に達するだけの地上兵力はアゼル側にも無く、(現状のまま推移すれば)結局は痛み分けに終わりそうですね
カナダの制裁が機能すれば、バイラクタルの補充にも苦労するでしょうし
戦争が多層化してる現実についていけないの?
戦闘機がなくなるとか誰も書いてませんが?
笑う