英国防省のジェレミー・クイン調達担当次官は「F-35BがMeteorの初期運用能力を獲得するまでのスケジュールは?」という議員の質問に「2020年台半ば」と答えて注目を集めている。
参考:F-35B fitted with Meteor missile ‘middle of this decade’
F-35の空対空ミサイルとして支持を集めるのはミーティアか、それともAIM-260か?
英国の要求によってMBDAが開発された空対空ミサイル「ミーティア/Meteor」は一般的な固体燃料ロケット推進ではなくラムジェット推進の一種「ダクテッドロケット」を採用しているため着弾の瞬間まで速度(最高速度M4.0+)が落ちない為、ノーエスケープゾーン(回避不能ゾーン)が米国のAIM-120よりも広く西側製の空対空ミサイルの中で最も強力だと言われておりタイフーン、ラファール、グリペンなどに統合(韓国のKF-21にも統合予定)されて欧州の主要な空対空ミサイルの座を確保している。

出典:BernhardHuber / MBDA
このミーティアを英国はF-35に統合する作業(ロッキード・マーティンからBAEシステムズが作業受注)を進めており、今まで「Block4にミーティアの統合が含まれている」としか分かっていなかったのだが、ジェレミー・クイン調達担当次官が「2020年台半ばまでに初期運用能力を獲得する」と具体的なスケジュールを明かしたため注目を集めているのだ。
ただ米国もAIM-120の後継となる新型空対空ミサイル「AIM-260 JATM(推定射程200kmでAIM-120とほぼ同サイズ)」を開発中で年内に試射、2022年中に初期作戦能力を獲得するという驚くべきスピードで巻き返しを図っている(2026年までにAIM-120とAIM-260の供給量は逆転するとまで言われている)のでF-35の主要な空対空ミサイルの座をミーティアに譲る気はサラサラない。
補足:2022年中に初期作戦能力を獲得するというのはAIM-260の話で、F-35に統合された状態で初期作戦能力を獲得するという意味ではないと思われる
果たしてF-35の空対空ミサイルとして支持を集めるのは運用実績のあるミーティアだろうか?それとも米空軍が採用するAIM-260だろうか?
関連記事:F-35にミサイルや爆弾を統合するため費用は予想以上に高額、SPEAR3の統合には254億円も必要
※アイキャッチ画像の出典:MBDA
性能に差が無いのでしたら輸出に関してあれこれと制約がない方が売れるのでしょうね
ミーティアが使えればミーティアのバリエーションたるJNAAMも使えるんだろうか
レーダーが違うからなぁ
採用するかもまだ決まってないし
どうなるかなぁ
さすがにミーティア互換モードは用意するんじゃない?
しない理由もできない理由も思いつかない。
ミーティアのは気に入らなくて暗号化処理とか通信は日本独自にするって話を聞いたような
だとしても「あわよくば」であれミーティア運用国に売る気があるなら互換「モード」は作るのでは?
レーダーとは終末誘導シーカのこと?
だとすればF-35B対応型ミーティアにJNAAMのシーカを組み込めば問題なく使用できるようになる。
JNAAM共同研究では第3段階事業として英側が試作品の試射をタイフーンを使用して行う見込み。
対地ミサイルで飛行場を削りあうのが新しいドクトリンだから、今後は極音速ミサイルや高速滑空弾迎撃能力というのも重視されるのではないか。ダクテットはラムジェットの亜種でしかないのだから真空での運動能力はいささか弱いように思う。
対「空」ミサイルに何を求めているのか…
「極音速ミサイルや高速滑空弾に対する迎撃能力」を今後の対「空」ミサイルに求めているのでは?
だからそれは対空ミサイルの本分じゃないんだってば。
対「空」性能としての射程を求めてダクテットを選んだミサイルが対「宙」能力を失ったからって文句言うのは筋違い。
それ用が欲しいならAAM-4B辺りをベースにして作ればいいだろ。
言っちゃ何だがメインの推進力だけの話じゃなくて、軌道変更ですらTVCかサイドスラストが必要だから。それを装備していない限り姿勢制御出来るタイミングでドンピシャの調整出来ていないと駄目な訳で、ダクテッドじゃなかろうが大差ないと思う。
素人が気が付くようなことをガチガチのプロが忘れているとでも?
木主への反論だろ?
木主はガチガチのプロには見えんぞ?
しかしAAM-4の栄光も過去の物になったな
はよ国産新型AAM開発しちくり〜
それとも日英共同開発のJNAAMだけで行くのかね?
F-35はともかく、F-3登場(F-2退役開始)まではAAM-4の対応キャリアはなお200機近く残ってる訳で、そいつらとの適合を考慮したら新型中距離AAMはF-3と同時採用くらいで十分なんじゃないかな。途中で設計変更くらいはあるかもしれないけど
ミーティアはF-15に統合許可か下りるか分からんし、もし国産AAMの搭載を継続志向するならいずれ後継機開発を決断するんじゃないかと。
AAM-4Bの推進部を直巻セグメントロケットモータに換装することで、最大射程で1.6倍、終末存速で1.4倍の性能向上が見込める。
JNAAM用シーカの評価が終了すれば、その後に実現性の検討はするんじゃないかな。
今回の武器を選べることが共同開発のメリットでありデメリットでもあるな
選択肢は増えるけど、国によっては不必要な開発費が上乗せされる。
日本が開発側に参加して、AAM-4Bを統合したら、AAM-4Bを輸出しないのに、アメリカ、イギリス等と開発費共有したんだろうか。
それは当たり前でしょう
個人的にAIM260の形状・寸法を予想。
だいたい5・5mくらいの兵器格納庫にAIM120と同じ長さ。更に射程200㎞前後でマッハ4前後となると液体燃料の方が少し有利。もし固体燃料推進の場合ミーティアの様にラムジェットブースター搭載版か、スクラムジェット方式のブースター無しが妥当。
長さ制限があるのでミサイル本体直系は32㎝まで。安定板や舵が収納できない場合全体直系は60㎝くらい。かなり太く重い(固体燃料の場合500㎏相当)形状になるので携行数は内部二発・外部二発が妥当。弾頭部分が大きいので大型シーカーとECM・ESM等を付与した高機能ミサイル(地対空ミサイルの劣化版)に仕上げてくると予想する。
対空ミサイルのシーカーに首振りレーダーは論外で、AESAを積んでいなければ存在価値がない。
ただし空対空ミサイルは直径が細くてレーダー素子の実装面積が小さくなり、それにより探知能力が低下する。
日本は世界で最初にミサイルのシーカーにAESAを使い、以降各種のミサイルにAESAを使い続けている経験を持ちハイパワーの窒化ガリウム素子も生産している。
つまり一番有利な位置にいる。
ミーティアは日本との共同研究でようやくシーカーをAESAに変更が可能になって命中率や耐妨害性を上げ、東側の戦闘機に対抗できるようになったが、どうやらAIM260はAESAではないらしい。
アメリカは速度や射程距離・シーカー性能でミーティアに劣るAIM260をいつまで使い続ける予定なのかな?
AIM260は開発中で確定情報は一切出て来てないのに、ミーティアより劣ると決めつけるのはどうなん?
サイズやロケットの形式を変えずに射程を伸ばすためには炸薬や電子機にを小さくするしかない、シーカーにAESAを使うという発表もないから射程と性能のトレードオフが主な改良だろうと予想している。
> ミーティアは日本との共同研究でようやくシーカーをAESAに変更が可能になって命中率や耐妨害性を上げ、東側の戦闘機に対抗できるようになった
ミーティアとJNAAMの区別もつかない上に、試射もしてない内から戦力化が済んだかの様に話す奴まともに相手にしても仕方ないと思うよ。
似たようなミサイルを同時開発することほど無駄なことはない、名前が違うだけで中身は同じ。
空自はF-35にAAM4Bを載せたいが国産のAAMをF-35に統合させる権利はないし、可能だとしても1000憶円程度の金額と数年の期間が必要になる。
そこでイギリスのダクテッドロケット技術と日本のAESAを組み合わせてJNAAMを共同開発することにした、イギリスはそれをそのままあるいは少々改良して新型ミーティアとしてF-35に統合する。
日本は僅かな費用でF-35の攻撃力を大幅に上げることができる、それゆえAIM-120の新型は調達しなかった。
イギリスは超高性能になった空対空ミサイルを世界中に売ることができまさにwINwINの関係になる。
アメリカは嫌がるだろうけどね、そして残念なことに日本の技術が使われているからお隣さんはf-35に古いミーティアしか使えない。
あれはAIM260を購入すると思うぞ?
余計なことしてアメリカを怒らせない限り