欧州関連

英国、5年以内に次世代戦闘機テンペストの技術実証機を飛行させる

英国のウォレス国防相は18日、5年以内に次世代戦闘機「テンペスト」の技術実証機を飛行させると発表して注目を集めている。

参考:UK builds momentum on combat air programme with demonstrator set to fly within five years

日本やイタリアとのパートナーシップに関する決定は2022年末に行われる予定

ウォレス国防相の18日に発表した声明の中で「英国は将来型闘航空システム(FCAS)計画の一環として次世代戦闘機の技術実証機を5年以内に飛ばす予定だ。実証機の開発は既にTeam Tempestに参加するパートナー(BAE、Rolls-Royce、MBDA UK、Leonardo UK)が進めており、この実証機はステルス機能や様々な新技術をテストする超音速飛行が可能な有人機で、テンペストの開発や導入に必要なデータと教訓を産業界にもたらしてくれるだろう」と述べている。

出典:BAE Systems

※次世代戦闘機の開発計画「テンペスト・プログラム」や無人戦闘機の開発計画「ランカ・プログラム」はFCAS計画の一部に過ぎず、技術実証機の製造が中止されたモスキート・プログラムはランカ・プログラムの一部に過ぎない。

さらにウォレス国防相は「日本やイタリアと共同でコンセプト分析を行いパートナーシップの可能性を探っている。これに関する決定は2022年末に行われる予定だ」と述べ、ロイターが報じた「日本のF-X計画と英国のテンペスト計画との統合」については何も触れていない。

因みにファンボロー航空ショーに展示されているテンペストのモックアップは「従来のデザイン(特に主翼の形状)と異なっている」と注目を集めているが、まだ詳しい情報は出てきていないので「本当にテンペストの新しいデザインなのか?」は不明だ。

追記:技術実証機の製造が中止されたモスキート・プログラムの後継プログラムは2022年後半に開始され、BAEが発表した機敏で手頃な無人戦闘機のコンセプトをベースに進められる模様。

関連記事:日英が次世代戦闘機の開発計画統合で合意に近づく、輸出でも両国が協力
関連記事:英BAE、消耗型と再利用型の無人戦闘機に関するコンセプトを発表

 

※アイキャッチ画像の出典:BAE Systems テンペスト

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コメント

    • はぁ
    • 2022年 7月 19日

    ほんと、これだけだ。
    これだけが頼りだ。

    13
    • ウーン
    • 2022年 7月 19日

    共同開発じゃない、か。
    部品メーカーさん、今のうちに損切りして撤退したほうが良さそうですよ。

    5
  1. 新しいデザインのテンペストらしき機体が出てくる没入型体験映像が出ているから見てみて。
    ユーチューブで360° Immersive Experience at Farnborough Airshow 2022と検索すると出てくる。

    7
      • 名前 (必須)
      • 2022年 7月 19日

      情報ありがとうございます

      5
    • ベルカ
    • 2022年 7月 19日

    tailless F22 というよりはtailless 25DMUだな。いやあ、かっこよくなったよ。

    8
    • ザコ
    • 2022年 7月 19日

    上から見たときののっぺり感がマンタとかエイを彷彿させますな…。

    2
    • 58式素人
    • 2022年 7月 19日

    先の記事で、スウェーデンも11月までに案を出すとのこと。
    日本は?。まさかこれからとか言わないですよね。
    両国の案を持ち帰って数年かけて検討とか言わないですよね。
    共同開発の体制をぶち壊しにしないですよね。
    そんなことをしたら信用を無くしてしまいますから。心配だ。

    5
      • 匿名
      • 2022年 7月 19日

      信用も何も公式にはサブシステムの技術協力くらいしか出てないけど
      エンジンの話も実証エンジンだしアレがF-3的にどう適用されるのかも不明だしなぁ

      12
    • 匿名
    • 2022年 7月 19日

    イギリス版X-2だな

    8
    • 匿名
    • 2022年 7月 19日

    次期戦闘機のイメージ画像と似てきたね

    6
      • hihi
      • 2022年 7月 19日

      YF-23は時代を先取りしすぎてアメリカ空軍が付いて行ってなかったのと、当時のロッキードは戦闘機生産の仕事がない、GDはF-16を生産はしていたが、かなり薄利多売だったという政治的なものでYF-22が選ばれたのでしょうね。まぁ先進的だったのは間違いないでしょう。テンペストですがBAEとしてはタイフーンの開発と同じく、堅実な開発体制を取っているのでしょうね。タイフーンの時は実機が初飛行する10年以上も前にデモンストレーターのEAPを飛ばしてデータを取ってますから。テンペストの新しい模型ですが防衛省が出していたコンセプト案にも似てきたし、独仏スペインのFCASにも似てきた気がしますが、まさか独仏にも秋波を送っているんですかね?スウェーデンもNATOに加盟するんでグリペンのような特殊なコンセプトの戦闘機は造れなくなるでしょう。

      3
        • 無無
        • 2022年 7月 19日

        もうスウェーデンの独自色に大した意味はないでしょう、これからはサーブも欧州部品メーカーの一角としてのみ存続する公算が高い
        それでもむしろ周辺国への影響力は高まるかも

    • 原点にして頂点
    • 2022年 7月 19日

    2枚目のテンペストのモックアップ画像の左上に、日本のXF9-1の模型が写っていますね。
    Japanという文字も見えます。

    Twitterで初めて見たときには驚きました。

    15
    • 匿名
    • 2022年 7月 19日

    24DMUっぽい形状やなこれ

    4
    • 無印
    • 2022年 7月 19日

    F-X、テンペスト、FCAS
    もしかしてYF-23は時代を先取りし過ぎていたのだろうか

    9
      • ネコ歩き
      • 2022年 7月 19日

      YF-23の低RCS化デザインはYF-22より上だったわけで、後者が選定された理由は総合的判断てことかと。
      各計画ともF-22以上のRCS低減を目指しているのは間違いないでしょう。

      6
    • ともろう
    • 2022年 7月 19日

    ”技術実証機”なのがミソですね。
    日本で言う所のX-2と同じ類で、スケジュール考えると遅いと感じました。
    またエンジンの話が表に出てこないので、実証機の中身がタイフーンの可能性は高いと思います。

    8
      • ネコ歩き
      • 2022年 7月 19日

      実証エンジンの開発に続く計画になるので、むしろテンペスト用熱管理システムの飛行実証がメインになるのではないかと。従来に無い技術なわけで、ステルス性評価の面からも実機による技術検証は必須になると思われます。
      私見ですが、テンペスト適用技術ではそれが目玉だろうと考えています。

      7
      • バーナーキング
      • 2022年 7月 19日

      X-2は先進技術実証機であってF-3の実証機ではありません。
      今回のはあくまでテンペストという明確な完成版を視野に入れた実証機なので全くフェイズが違うと思います。

      4
    • k
    • 2022年 7月 19日

    有人ステルス戦闘機をデザインすればみんな同じようなデザインになるのは必然
    ドックファイトを一切無視するならもっとえぐいデザインもあり得るだろうけど

    • 2022年 7月 19日

    ユーロファイターの出資率や生産数で揉めて、なかなか試作、生産できなかった時に作ったBAe EAPみたいなものかな?
    実績作りで主導権を握るのと、一部の空軍関係者が時間がかかりすぎて業を煮やしてEAP導入を言い出したもんな。

    1
    • F3戦闘機のモック見たいぜ
    • 2022年 7月 19日

    超音速飛行が可能な有人実証機。
    素晴らしい。何をテストするのやら。

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