ウクライナのウクロボロンプロムは「1,000km飛行できる(自爆型)ドローンが使用された」と発表、現地メディアも「使用されたのは5月3日だ」と報じており、クリミア大橋に近いクラスノダール地方ヴォルナの攻撃に使用された可能性が高い。
参考:В “Укроборонпромі” заінтригували фото з Залужним
ロシア軍も「安価な空中目標の迎撃」に高価な迎撃弾を使用させられる可能性が出てきた
ウクライナのウクロボロンプロムは昨年10月「最大1,000kmの作動範囲と75kgの弾頭重量をもつ無人航空機(自爆型UAV)を開発している」と発表、12月には「2022年末までにテストを終え、2023年初頭に実戦投入が可能になる」と明かしていたが、同社の広報担当者は当該無人機が使用されたと発表した。
ウクロボロンプロムのナタリア・サッド氏は20日「1,000kmのドローン使用に成功後」という文章と共にザルジニー総司令官と撮影した写真を公開、現地メディアは「写真の撮影日時は不明だが、国産UAVが作戦に投入されたのは5月3日だ」と報じており、この日はクリミア大橋に近いクラスノダール地方ヴォルナにある燃料タンクが炎上した日だ。
役割りに的にはロシア軍が使用するShahed-136に近く、ウクライナ軍は独自の兵器で1,000km以内の目標を攻撃できるようになったのだが、どれだけ製造できるのか、どれだけ戦局に影響を及ぼすのかは分からない。
一つだけ確かなのはロシア軍も「安価な空中目標の迎撃」に高価な迎撃弾を使用させられる可能性が出てきたということだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Nataliya Sad
軍事的な価値は微妙でしょうけど経済的・政治的にロシアは大変でしょうね
泥沼といわれるベトナム戦争やアフガニスタン侵攻でも本土爆撃は無かったですから
量産されたのなら、今、どんどん使っているはずなので、この情報が公開された意味が、よくわからないです。
反攻の進撃速度に不満を持つ人たちへのアピールかもしれませんね。
軍組織の中で管轄が違うという可能性も考えられますが、それでも5月3日の事を1ヶ月半も経ってから公表するのは何かしらの意味があるのでしょうね
これから量産してガンガン行くよって話かも。
5月3日は試射も兼ねての実戦投入だから量産に向けては結果を検討してからだったろう。
そう考えるとちょうどいい時間の経過具合では ?
軍事関係は素人なので恐縮ですが、単純に製品の量産が難しいという問題があります。
2023年量産予定(具体的な日付は不明)で、6月の時点で公開したのは、一般的な製品のPPからMPへの移行としても日数的にも無理のある事ではないので、相手へは軍事的な威圧となり、支援国の制約を受けない長距離打撃手段を確保したのはウクライナ側としても公表したいとなったのだと思います。
クリミア大橋にいっぱい飛ばせばワンチャンあるな
ドローンでも物量差が出るなあ。
製油所などの「もともと燃えやすいモノが集積されている場所」に撃ち込むのが1番の嫌がらせですかね。
ただ、ウクライナと違ってロシア側はAWACSや防空網が生きていてアップデートも可能ですから、何らか解決策を見つけられるかもしれませんね。
個人的には、当面の対ドローン用には第二次大戦の零戦のような軽快なレシプロ機を使って目視で撃ち落とすのがベターなように思います。ただ、そんなレシプロ機がそもそも現存してない問題ですかね。
ずっと思っているのですが。
クリミア大橋を破壊するのに、比較的古い艦載SSMを使えないでしょうか。
橋脚に命中し破壊すれば良いので、別に最新式の武器でなくても良いのでは。
旧ソ連のSSN-2スティックス(P15M:テルミートM)などは、弾頭が1,000lbです。
終末誘導がARHなので改装が必要ですが、新規開発よりも容易では、と思います。
品物は、他ならぬウクライナ海軍も持っていたような。
他にも、SSN-3シャドック(P6)は弾頭が1tだそうです。十分以上でしょう。
こちらはブルガリア海軍にあるのでは、と思います。
同じく終末誘導は改装が必要ですが。
弾頭重量が十分でも射程が足りません。まずP-15Mは80kmしかなく全然足りません。P-6は450kmですが、ウクライナには既にイギリスから射程560kmのストーム・シャドウが供与されています。
現在アゾフ海はロシア軍が掌握しており、黒海でも制海権をめぐって攻防が続いております。このような状況で海から橋を狙うのはUSVでなければリスクが高いです。さらに防空網も整備されていますから旧式のミサイルでは歯が立たないでしょう。
これはウクライナ製ですから、モスクワに撃ち込む事も可能です。
プーチンも今度工場が完成して量産されるシャヘドをバカスカ撃ち込むとクレムリンに撃ち込まれる事になります。
単体での軍事的価値は高くないかもしれませんが、政治的価値は高そうです。
シャヘド攻撃の抑止になる事を期待します。
最初はシャヘド136のコピーでも部品に西側製が使えるなら元より高性能となりうるし、
既に実戦に使って改良版を開発して目処が立ったから、今のタイミングで公開したのだろう。
生産数量に劣っても実戦投入後に改良版を開発していけるならロシアの防空システムにリソースを割かれる。
あるいは攻撃ヘリで撃ち落とそうとするのではないか?
えっと、ヘリは鈍足でシャヘド迎撃には向かないのではないか。
WW2のマスタングとかレシプロ最速クラスならギリギリ追い付いて追尾できそうだけど。
だからドローンが今厄介なんだと思う。
ウクライナだとオーバースペックなMig戦闘機がその役割を負っていたと思う。
シャヘドの最大速度からするとマスタングではなく、時速5〜600キロ出るゼロ戦やF4Fのような第二次大戦で使用されたレシプロ機で充分迎撃できそうです。
ドイツがロンドン爆撃に使用したV-1飛行爆弾の最大速度が600キロ程度ありますから、これをレシプロ機で迎撃した当時のイギリス空軍より条件が速度面では良いです。
問題はサイズの小ささですね。
V-1のようには目視で見つけられないでしょう。
いっそ阻塞気球を展開した方がマシかもしれません。
生産量に関してはもう別にウクライナ国外の別の国が後ろでガンガン作ってウクライナに注ぎ込めばいいと思うんですけどね。それら全部を表向きはウクライナ製という事にしておけばいいだけの話です。
バレッバレで構わないんです。ニヤニヤしながら会見したらいいでしょう。
ロシアがいつまで経ってもミサイル攻撃が終わらないのは輸出禁止になってる筈の半導体が誰かが協力してロシアに流れ込み続けてるからです。
同じレベルの汚い手ぐらいこちらも使っていって全く構わないどころか、同じレベルのズルさを使っていかないと
セコい手を使う事を更にエスカレートさせます。
汚い手を使う事の専売特許は中露だけの専売特許じゃありません。
同じレベルか更に上の「ズルさ」で相手にダメージ与える事で初めてセコい手を使う事でのコストを相手は負担する事になります。
見てる感じ、ウクライナ側はロシアを絶望させて暴走しないよう手を抜きつつ攻撃してる感じ有りますけど
実際のとこどうなんでしょうね?
これ日本にも欲しい・・・復興支援名目でごっそり買えないかな