インド海軍は建造を計画している国産空母「ヴィシャル」の計画を見直して「有人機と無人機を運用できるよう設計を修正する」と発表した。
参考:Navy to tweak its aircraft carrier plan to accommodate surveillance and attack drones
有人機と無人機を組み合わせることで計画よりも空母のサイズを小さくすることができる
インド海軍はロシアから取得した改キエフ級を改装した空母「ヴィクラマーディティヤ」を運用中で国内で建造した空母「ヴィクラント」も2022年8月の就役に向けて海上公試を繰り返している最中だが、実はインドには新たな国産空母の建造計画が存在する。
電磁式カタパルトとスキージャンプを併用して統合電気推進を採用予定の国産空母「ヴィシャル(6万5,000トン)」は2030年代に就役させる方向で計画が進んでいるのだが、インド海軍は空母「ヴィシャル」の計画を見直して有人機と無人機を運用できるよう設計を修正すると発表した。
インド海軍の説明によれば「有人機と無人機を組み合わせることで計画よりも空母のサイズを小さくすることができる=排水量を削減することでコストと建造期間を節約することが可能という意味」と述べており、どのような無人機を搭載するのかという記者の質問には「偵察・監視タイプだけでなく攻撃タイプの無人機も搭載することになる」と答えているため、恐らく無人航空機(UAV)以外に有人戦闘機とエアチーミングが可能な無人戦闘機(UCAV)の運用も想定しているのだろう。
どちらにしてもインド海軍の空母「ヴィシャル」はまだ要求要件を取りまとめる段階で国内でも「3隻目となる空母ヴィシャルに投資する資金で潜水艦を整備するべきだ」という声も少なくなく、本当に新たな空母建造が計画通り進むのか未知数だ。
しかしニミッツ級空母/フォード級空母(米国)、075型強襲揚陸艦(中国)、クイーンエリザベス級空母(英国)、強襲揚陸艦アナドル(トルコ)などが相次いで無人航空機(UAV)への対応を打ち出してきてるので、インド海軍以外にも空母/強襲揚陸艦への無人機搭載を考えている国は沢山いるのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Indian Navy / GODL-India 公試中の空母「ヴィクラント」
いずもとかがも同様にUAV対応にしろや!
とか言い出す輩が現れる予感
現在のインドは対中路線ではあるけどアメリカとはうまくいっているとは到底言えないし独自対策するのは大変そうだ
このタイミングで空母建造するなら無人機対応は当然必要とは思うが、インドが空母でグダるのはもはや伝統芸の感がある
ヴィシャルいつの間にかスキージャンプも搭載することにしたのか。
カタパルトとスキージャンプの設置方法は 既存空母とのクロスデッキを重視したウリヤノフスクみたいな並列式か、機体とパイロットへ負担を軽減するシトルムの直列式のどちらだろう。
韓国も来年度予算での空母建造費計上は見送って調査・研究だけ先に進める運びらしい。中国の崛起でインド太平洋で軍拡が起きているが、それでも空母は特別な兵器であり気軽に量産できるものではないとあらためて思う。日本は国防費の倍増という話も出てはいるがまず、空母航空部隊の保持と運用が持続可能かどうか、あるいは続けられる範囲の運用を時間をかけて確立してほしいところ。
日本の場合、空母の建造費や運用脾とかいう前に、現行の兵器による継戦能力が低いから各種兵器の予備やパーツ、弾薬といったものを先に充実させるのに金をかけないと
空母も継戦能力もどっちも大事なので、どっちも等しく充実させてください。
2030年代だと中国は076型強襲揚陸艦(予想排水量約6万トン)が就役してそうですね。
076型も電磁式カタパルトを搭載して有人機と無人機を組み合わせる計画。
>無人機搭載を考えている国は沢山いるのだろう。
我が国はどう出るのかな?
その前に、どんな無人機を運用するのか仕様を決めないと。
ラジコンレベルから有人機と変わらない大きさ迄幅がある。
回転翼機か固定翼機か、プロペラ機かジェット機か?
カタパルトとジャンプ台って併用できるんか?
マスドライバーみたいな感じか?
ジャンプ台手前まではカタパルト込み、ジャンプ台からはカタパルトなしとするだけじゃないかな