オーストラリアのハプフェルド空軍長官はF/A-18E/Fの後継機について「戦略的状況の変化と急速な技術進歩によってF-35Aの追加導入は不要になる可能性がある」と語り注目を集めている。
参考:Air force could reject extra Joint Strike Fighters
F-35A追加調達が確実視されていたF/A-18E/Fの後継機問題について新たな動き
オーストラリア空軍は老朽化したF/A-18A/Bの後継機としてF-35Aを72機調達(プログラムコスト170億豪ドル:約1.4兆円)することを約束、さらに同国のF-35A導入プログラム「AIR6000」が追加導入(28機)を示唆しているのでF/A-18E/Fの後継機もF-35Aで決まっているようなものだったのだが、戦略的状況の変化と急速な技術進歩によってF-35Aの追加分は不必要になるかもしれないと豪州メディア「Financial Review」が報じている。
豪防衛産業界のフォーラムに出席したメル・ハプフェルド空軍長官はF/A-18E/Fの後継機としてF-35Aを追加導入するのかという質問に対して「戦略的状況の変化と急速な技術進歩によってF-35Aの追加導入が正解なのか本当に第6世代戦闘機と呼ばれるものが誕生するのか見極める必要があり、この様な要素を検討しないのは愚かだ」と語って「同機が提供してきた長距離打撃能力の代替技術には複数の選択肢が浮上中でF/A-18E/Fの後継機は戦闘機ですらないかもしれないが、我々は状況の変化に応じて他の選択肢が出来たことを受け入れなければならない」と付け加えた。
恐らくハプフェルド空軍長官の発言は豪国防省が過去に「F/A-18E/Fの後継機候補にはF-35Aだけでなく無人戦闘機も含まれてる」と語ったのと同じ趣旨で、F/A-18E/Fが空軍に提供てしてきた長距離打撃能力は無人戦闘機や極超音速兵器で置き換えることも可能かもしれないと予測しているのだろう。
因みにオーストラリアはF-111を失って以降、専用機による本格的な長距離攻撃能力を喪失した状態で「米空軍が開発中のB-21を導入すべき」との意見が飛び出すほど同能力の最取得に関心が高く、オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)で防衛戦略の上級アナリストを務めるマルコム・デービス氏(豪政府の元防衛顧問)は「政治的にも財政的にも問題が多いB-21導入や単座で長距離攻撃に最適化されていないF-35Aよりも、無人で運用可能なロイヤル・ウィングマンこそ理想な長距離攻撃のプラットフォームに成長する可能性を秘めている」と主張したことがあり非常に興味深い。
ただオーストラリアはF-35プログラムに出資することで国内企業が27億豪ドル(約2,200億円)相当の部品供給契約を獲得しており、自国の防衛産業保護を考えればF-35Aの追加導入を簡単に切れない事情もあるので本当にF/A-18E/Fの後継機が無人戦闘機や極超音速兵器で置き換えられるのか未知数だ。
特にF-35については新たに導入を検討している国も多いが、F-35プログラム出資国(米国、英国、イタリアなど)からは予定導入数の削減に関するニュースが多い=無人戦闘機や第6世代戦闘機への乗り換えを示唆する動きが活発なのでF-35が本当に3,000機以上量産されるのか今後の動向に注視しておく必要がある。
関連記事:オーストラリア空軍の将来を左右する無人戦闘機開発とF-35A後継機問題
※アイキャッチ画像の出典:public domain オーストラリア空軍のF-35A
よし、ここはF-35Bを導入だ。
空母メルボルンの復活だね
アップデートの雲行きも怪しいし導入はそこそこにして様子見したほうが賢明だよね
そこまで無人機(ロイヤル・ウィングマン)に期待してるのか
ボーイングはもうオーストラリアに足を向けて寝られませんああ
B-21ってそんなホイホイ売ってくれるもんなのか?
型落ちB-2ならワンチャンあるかもだが、最新のB-21は売らないんじゃないか
第6世代云々とも書かれてるし、第5世代じゃなくていっそ第6世代等の最新機種に更新する腹積もりなんだろう
ただ上記のようにアメリカが簡単に最新型を売らないし、そもそも第6世代は輸出しないと発言してるから、必然的に欧州機になるからまだどうなるか分からんね
日本だってわかんないよ、無人機がさらに進歩したりF3が順調に行けばあるいは
日本の場合、F-35が代替するものとF-3が代替するもの(予定)が違うから計画通りの機数導入するんじゃないかな?
それにしても、プログラム参加国が次々導入機数削減する中、日本が最大の顧客になってしまうとは・・・そりゃ導入にあたって優遇されるよな。
今後更改される輸送艦、掃海母艦もDDHを兼務出来る様なので、此等の艦載機としてF-35Bが要る。
F-35Àの必要が減ってもBに変えるだろうから、F-35全体の導入数が減る事はないだろう。
そんなに要る?
いずも型が多くて10機、輸送艦や掃海母艦ではそれより大幅に少ないだろうし、
各艦の「F-35B枠」を同時にフル活用する事はないだろうし、
同型艦については尚更。
同時に20機以上を艦載する機会はまずないと思うけどなぁ。
優遇される分、負担も押しつけてくるのが米国流
他国の様子を確かめながら柔軟に対応しないと
、ババ引かされる恐れもある
日本もF35はAB合わせて100機位で止めとい方が良いと思う…
記事はF-35よりコスパのいい機体が出るかもしれないから様子見と言ってるだけなのに、何でF-35が問題だみたいなコメントがあるんだ?煽りとかじゃなくて純粋に疑問。
原因がF-35Aの問題じゃなくたって、導入機数が大幅に減れば調達単価が上がるでしょ?
「F-35Aの導入は控えよう」みたいなコメントはあるけど、
「F-35が問題だ」みたいなコメントは今の時点では見当たりませんよ?
「アップデートの雲行きも怪しい」って書いてるのが上にあるけど?
「雲行き【も】」って言ってるんだから、(記事を受けて)調達を控える提案への「追加の理由」でしょ。
記事からアップデートの雲行きが怪しいという情報を受け取った様には読めないよ。
F-35は量産効果で下がってきた価格が上昇に転じるかもしれませんね。
ロイヤル・ウィングマンってそんなに高性能?
今までの報道見る限りだと単体の戦力としてはそこまでの能力ないはずなんだが。
次世代無人機の話としか思えん。謎。
コストが例えば10億ぐらいであれば、ヴァルキリーを買った方が良いかも
って、管理人さんも記事にしてた気が…
そこまで高性能とは思いません
別に同等以上の性能はなくても「代わり」は出来るよ。
都市部の短距離移動なら車より自転車が便利だったりする様なもんでね。
例えば長距離ミッションの場合、F-35ならパイロットの気力体力が持つ内にスーパークルーズでちゃっちゃと行って帰って来なきゃならないけど、
無人機ならトロトロ亜音速の経済飛行で何倍もの時間を掛けて任務を遂行する事ができるし、
場合によっては必ずしも帰って来ようとしなくていいから航続距離も半分で済む。
無人機がポジティブな結果出してるのかな
スーパーホーネットの置き換えなんて30年代以降の話なんだから
国産という選択肢がない豪州はF-35でもテンペストでもFCASでも無人機でも好きに選べばいいかと。
つまるところ概ねそういうことなんでしょうね。
以前もF-22が欲しいだとか、今更なに言ってんのって要望が飛び出てきたりでちょっと怪しいところですが。
そもそもオーストラリアは航続距離の長い機体を望んでいるのでF-35は性能不足と考えているんだろう。で、長距離攻撃手段が手に入るのであればそちらに金を割り振りたいと。
その辺りは一貫してるよね。極超音速兵器にしろロイヤル・ウィングマンにしろ
次期戦闘機を買いませんか?
まだアードバークの夢がさめてなさそう インドネシアまで作戦行動半径が無いとって政党が政権取るとしかたない 豪米日共同訓練してて空中給油のメドが立つかアンダーセンをフランクに使えるようになればかなり違うんだろうけど 第6世代機て航続距離的に日本のF-3意識してるのかな まず長そうだけれども
マルコム・デービス氏はボーイングからそれなりの報酬は得られそうだね ロイヤルウイングマンが成長して後方のF35や豪本土からの指示でバリ島やスマトラ島あたりまで自立航行できるならRSCも低そうだし打ちっぱなしたミサイルキャリアとしたら確かに人的損耗考えたら帰りは考えなくても良くなるのかもしれん
F-35は航続距離も戦闘行動半径も短い上に運用できるスタンドオフミサイルが当分JSMしかないというのが…
長距離攻撃能力だけを重視するならそりゃ適任ではない
日本はいいタイミングでF-35の取得とF-3の開発に取り掛かれたのだなあとしみじみ。