米国防総省のライダー報道官は2日「昨年に続き韓国と155mm砲弾購入に関して議論を進めている」と認めたが、韓国のハン首相はウクライナが期待している直接的な武器支援について「まだ決めていない」とCNNの取材に答えた。
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韓国のハン首相はウクライナが期待している直接的な武器支援の可能性を閉ざさなかった
韓国は昨年末に米国の要請に応えて10万発の155mm砲弾(最終使用者は米国という条件=韓国の承認なしにウクライナへ移転できないという意味/最終使用者の設定は国際的な武器取引で一般的な形態)輸出に同意したが、今年に入って再び米国が「155mm砲弾を購入したいと打診してきた」と韓国メディアが報じていた。
この件について米国防総省のライダー報道官は2日「昨年に続き韓国と155mm砲弾購入に関して議論を進めている」と認めたが、この取引がウクライナ支援目的なのかについては「韓国の立場=建前上は米国に対する輸出」に配慮して言及を控えたものの「既に韓国は相当な支援を行っており、ウクライナに対する国防連絡グループ(武器支援を調整するラムシュタイン会議のこと)の参加国で我々は彼らに感謝している」と述べ、CNNも韓国のハン首相に「ウクライナが期待している直接的な武器支援を検討しているのか」と質問して注目を集めている。
韓国メディアの取材に応じたポドリャク大統領府顧問は「韓国政府と武器支援に関する公式の交渉が進んでいるのか?」という質問に「交渉は進行中だ」と回答、武器支援の方法(ウクライナに直接支援するのか、米国などの第三国を経由した迂回支援になるのか)については明かさなかったものの「この件の最終決定権は韓国にあり、交渉が成立すれば詳細を発表できるだろう」と述べ、ゼレンスキー大統領も「韓国からの軍事支援」に期待感を示していた。
CNNのQuest Means Businessに出演したハン首相は「韓国政府はウクライナへの武器支援を検討しているのか」と質問され、これに「我々は今年ウクライナへの支援を1.3億ドルに増やすと決定したが、電力設備や発電機などで支援することを考えている」と答えたものの「殺傷兵器を支援するかどうかはまだ決めていない」と付け加えており、韓国メディアは首相が「まだ」という語句を使用したため「今後の状況次第で政府の立場に変化が起きるかもしれない」と指摘しているの興味深い。
つまり韓国政府は再三「ウクライナに殺傷兵器は提供しない」と主張してきたが、CNNの質問に従来の立場を繰り返すのではなく「まだ決めていない」と答えたため、ウクライナが期待している直接的な武器支援の可能性を閉ざさなかったと言う意味だ。
因みにラトビアのレヴィッツ大統領と会談したゼレンスキー大統領は記者会見の中で「我々が最も必要しているのは大砲で、ロシアと止めるためには大量の砲弾が必要だ」と訴えている。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Sgt. Victor Everhart, Jr.
歴史から学ばない民族に未来はない、と韓国人は常々言っている。だから韓国人は、歴史から学んでいるはすだ。
ということは、韓国はウクライナに殺傷兵器を送れないはずだ。 なんたって韓国人は「歴史から学んでいる民族」なのだからな。
意味がわからん
北に核とミサイル技術を渡したのはウクライナですからねえ。
日本にとってはそれに加えて遼寧もウクライナ発の脅威ですが。
ウクライナの技術提供で核開発が出来るならウクライナは自国で核戦力を維持してるでしょ♨︎
空母を中国に引き渡したのは言い訳のしようも無いけど
まぁあの商取引を止めなかった日本やアメリカも同罪だから。。。(震え声
ウクライナには核開発できる技術と能力はあっても、配備と意地を可能とする経済力はないんだよなぁ
韓国の支援は西側から既に多大なる評価を受けているとはいえ、それでもやはり韓国は貧乏クジ引かされてると思う
日本みたいに西側なんだか東側なんだかよくわからないような玉虫色外交は賢いと思う
外相のインド訪問中止も中国との決定的な対立を避けるバランス外交として評価したい
どうせ同じ事を台湾有事のときやられたら顔を真っ赤にして糾弾するだろ?
好意的な解釈も行き過ぎると毒にしかならん
その割には岸田総理がインドにご免なさいしに行くとか、能動的に玉虫外交をしているとは思えない。
今現在自民の中身が全く一枚岩じゃねーからなぁ
ある意味必然的にも思える
貧乏クジとは言えないでしょう。
韓国の武器輸出商談が絶好調な状況に鑑み、商品として兵器をばら撒くだけでなく、対価としてグローバル安全保障に積極的に関与せよというメッセージかと。
個人的意見ですが、
林外相のG20外相会合欠席(外務副大臣が代理出席)はそれで良かったと思っています。今回のG20の議論を主導する役者は議長国インドと米国なわけで、そこに今年のG7議長国としてしゃしゃり出る必要性は薄い。今回のG20外相会合でG7を代表するのは、主導的に中露と対立する米国という認識で不都合は無いのかと。
3日に林外相はクアッド外相会合及びライシナ対話に出席するため急ぎニューデリーを訪問しており、インド訪問そのものは中止してはいません。
能動的に外相不参加を決めたのならそれはそれでありだったのかもしれないけど、実際には国会というか国会議員達が外相会合より国会を優先しろっていって参加を認めなかっただけだったからなぁ
あえて見方を変えるのであれば、韓国に殺傷能力のある武器支援の直接供与の圧力を欧米はかけているが、韓国自身は交渉の場には出ているが、判断は出していないという事。
国内法の問題と、対北朝と対露の関係もあるし、すぐにすぐ下せる決断でもないだろう。
まぁ、国民情緒で条約・法律を無視した判断ができる国なので、決心さえついてしまえば供与は早いだろう。
西側最大の砲兵戦力を持ち安定した砲弾供給力を持つ韓国に期待が掛かるのは仕方ないよね
なんたって1番欲しいのは大砲なんだから
ずっと交戦中の韓国なら相当な量の型落ち兵器持ってそう
T-80もBMP-3も持っている。
結局はロシアの反応次第ですよね。幸いなのか、ロシアは韓国の動向について(日本の対露制裁検討時よりは)反応を見せておらず、このまま武器供与に踏み切っても見過ごされる可能性は0ではないです。ただ韓国が天然ガス輸入の少なくない割合をロシアに依存しているという問題はありますし、ロシアが中国に依頼(あるいは中国が同調)する形で対韓制裁を発動する可能性もあると思うんです。中国は過去何度も韓国に対して経済制裁を課してきましたが、その理由は政治や軍事上のものだったりよく分からなかったり、およそ通商上の正当な理由だった試しがありません。これは日本にも言える事ですが、ヨーロッパの戦争と自国の経済安全保障の優先順位は外野が何と言おうと一線を引く事は必要だと思います。そのうえで出来る事は多いほうがいいのは間違いないですが。
少なくとも、アメリカからの依頼で出す分には中国は動かないのではないか。
アメリカに直接喧嘩を売るようなものだからね。
ロシアは韓国が支援した場合について、さんざん警告してるぞ?