軍事的雑学

日本の零戦は選ばれるか? 米メディアが選出した史上最高の艦上戦闘機

米国のThe National Interest誌が史上最高の艦上戦闘機と銘打って様々な時代や国の艦上戦闘機の中から5機を選出して発表している。

参考:These Are History’s 5 Best Aircraft Carrier-Launched Fighter Jets Ever

空母で運用される航空機は洋上の不安定な空母の飛行甲板から発艦したり短い飛行甲板に着艦しなければならないため、強制的に機体を停止させるアレスティング・ワイヤーの衝撃に耐えうる頑丈な機体構造や降着装置、狭い艦内に収納するため主翼の折りたたみ機構など備えるなど陸上機よりも遥かに設計や製造が難しい。

しかし幾つかの国では、設計の自由度が高い陸上機に勝るとも劣らない艦載機開発にチャレンジして「洋上の航空基地」といわれる空母の運用に変革をもたらしてきた。今回、米国のThe National Interest誌は空母で運用されてきた航空機の中から最も優れた実績を残した艦上戦闘機を5機選出している。

同誌の選出基準は制空戦闘機として設計され実際に実戦(空対空戦闘)での実績があることを挙げているため、空対空戦闘にも使用できた艦上攻撃機や大規模な空対空戦闘を経験していないF/A-18E/Fやラファールなどは除外されているので注意して欲しい。

では、The National Interest誌が選出した史上最高の艦上戦闘機5機を見ていこう。

日本:零式艦上戦闘機

1機目は、本格的な空母運用が始まった第二次世界大戦で連合軍側(主に米国)に独特な設計思想と高度に訓練されたパイロットの組み合わせで衝撃を与えた日本帝国海軍の「零式艦上戦闘機」を挙げている。

出典:public domain 中国戦線における零式艦上戦闘機一一型 (A6M2a)

The National Interest誌による選出理由は、40,000ポンド未満の軽量な機体と1,000馬力級の空冷星型発動機の組み合わせは水平飛行で機体を530km/h以上に加速することを可能し、当時の単発戦闘機としては驚異的な航続距離(2,500km以上)を実現して空母運用の歴史に変革をもたらしたと評価しており、特に零戦は同時期の陸上戦闘機に劣らない速度性能と空地空戦闘で優れた格闘戦能力を示し連合軍の戦闘機(ハリケーンやF4Fワイルドキャットなど)を圧倒したと称賛しているが、零戦の驚異的な性能は防弾装甲を省き極限まで軽量化を施された独特な設計によって達成されており、搭載する発動機の性能と相まって機体の能力向上に費やせる余裕がほとんど残されてないかったとも批判している。

結局、この性能を活かせる腕を持ったパイロットの喪失と連合軍機側の重武装・重装甲化が進むと、流石の零戦は当初の輝きを急速に失ってしまった。

米国:F4Uコルセア

2機目は、日本の零戦によって支配されていた空中戦をひっくり返したF-6Fヘルキャットよりも高性能で第二次世界大戦後も活躍し続けたF4Uコルセアを挙げている。

出典:Tomás Del Coro / CC BY-SA 2.0 F4Uコルセア

鼻先(コックピットから先)が長い設計と搭載エンジンから漏れるオイル等の問題で空母での運用開始はF-6Fヘルキャットに先を越されたが、陸上での運用を続ける中で問題を解消して艦上戦闘機デビューを飾ったF4Uコルセアは直ぐに戦果を挙げ始め、最終的に日本の戦闘機に対して11.3対1というキルレシオを記録を残したが本機の活躍はこれで終わらない。

同機はF-6FヘルキャットやF8Fベアキャットとは異なり朝鮮戦争やフランス占領下のベトナムでも活躍(主に対地攻撃)をし続け、ソ連製のジェット戦闘機MiG-15を撃墜することもあった。さらに1969年に勃発したエルサルバドルとホンジュラスの「サッカー戦争」で、ホンジュラス空軍のF4U-5がエルサルバドル空軍のP-51Dを1機、F4U-1Dを2機撃墜してレシプロ戦闘機最後の空中戦を勝利で飾っている。

以上のようにF4Uコルセアは特徴的な逆ガル翼を採用した機体で見た目にも強烈な印象を残したが、そのインパクトに負けないだけの実績と戦果を残したレシプロ艦上戦闘機の「名機(最強というと諸説あるので)」と言っても過言ではない。

米国:F9Fパンサー

3機目は、朝鮮戦争で米海軍初のジェット戦闘機撃墜を記録したF9Fパンサーを挙げている。

出典:public domain F9Fパンサー

F9Fパンサーは米海軍にとって3機目となるジェット艦上戦闘機で、同時期開発され後退翼を採用したF-86セイバーに比べると直線翼で構成された機体設計は明らかに時代遅れであったが、1950年に勃発した朝鮮戦争では主に対地攻撃に使用され、少なくない空対空戦闘も経験しており1950年7月3日に米海軍初となるジェット戦闘機撃墜(F9F-2BがMiG-15を1機撃墜)を記録した。

さらに1952年11月、朝鮮戦争に参戦中の空母「オリスカニーCV/CVA-34」から発艦した3機のF9F-5はウラジオストク基地から発進したソ連空軍のMiG-15(7機)と非公式に交戦しており、4機のMiG-15を撃墜(+1機撃破)する戦果を挙げたが、この戦闘は北朝鮮とソ連の国境沿いで通信妨害を行っていた国家安全保障局(NSA)が関与していたため非公開とされ最近まで明かされることのなかったF9Fパンサーの実績である。

The National Interest誌は映画「トコリの橋」でもF9Fパンサーの活躍が描かれ海軍航空隊の人気に一役買ったことも選出理由に上げているが、これは実話ではなくフィクションなので注意が必要だ。しかしジェット艦上戦闘機として初めて実戦を経験し、空対空戦闘で敵のジェット戦闘機を初めて撃墜したという点でF9Fパンサーは米国人にとって記憶の残る艦上戦闘機なのかもしれない。

英国:シーハリアー

4機目は、世界初の実用垂直離着陸機(VTOL機)シーハリアーを挙げている。

出典:public domain シーハリアーFRS.1

英国のBAeが開発したシーハリアーは空軍向けのハリアーGR.3を艦上戦闘機化してもので超音速飛行能力の欠如やペガサスエンジンの操作性の難しさに伴う事故率の高さなど多くの問題を抱えていたが、それと引き換えに手に入れた垂直離着陸能力の評価は高く多くの派生機(AV-8BやGR.5等)が開発されて多くの国で運用が行われている点が評価されている。

さらにシーハリアーの実績を確かものにしたのは1982年に勃発したフォークランド紛争での活躍だ。

同機は空母ハーミーズやインヴィンシブルに搭載されてフォークランド紛争に参加、アルゼンチン空軍の戦闘機ミラージュⅢやダガーなど交戦して23機を撃破する戦果を挙げたが、フォークランドは英国本土から1万km以上はなれた場所にあるため陸上機では派遣艦隊にエアーカバーを提供することが不可能で、海軍のシーハリアーがアルゼンチン空軍の攻撃阻止するための唯一の手段だった点は特筆するべき点だろう。

もし英海軍にシーハリアーがなければ、フォークランド諸島を奪回するため派遣された部隊はもっと大きな損害を受けていたはずだ。

この戦いで奇しくもVTOL機の有効性が実証された結果、米国がAV-8Bを開発してステルス戦闘機F-35Bへと繋がる系譜が誕生したと言っても良く、ある意味空母運用に変革を起こした艦上戦闘機なのかもしれない。

米国:F-4ファントムII

最後の5機目に滑り込んだのは、F-14ではなくF-4ファントムIIだ。

出典:public domain F-4ファントムII

F-4ファントムIIは音速の2倍の速さで飛行することができ、機首に搭載されたレーダー「APQ-72」と空対空ミサイル「AIM-7」の組み合わせで視界外戦闘を仕掛けて一方的に攻撃することが可能だった。さらに第二次世界大戦で使用された重爆撃機B-17よりも多くの爆弾を搭載する事もできた大型戦闘機だ。

同機はベトナム戦争で40機以上のMiGを撃墜したと言われており、搭載アビオニクスの信頼性やミサイルの命中率、さらには固定武装を廃止したりと欠点も存在したが、速度、搭載量、機動性、先進的なレーダーなど優れている部分が多くあったため後に空軍も同機を採用したため、史上初めて海軍、海兵隊、空軍が採用機した共通機となった点でも歴史に残る名機と言える。

さらに同機は多くの国が採用して累計5,000機以上も生産されるなど、もはや艦上ジェット戦闘機の枠を飛び越え「西側製ジェット戦闘機」の代表的な存在だろう。

ここで疑問に思うのは史上最高の艦上戦闘機に何故F-14トムキャットが選出されなかったのかだ。

恐らく機体の性能的には優れていたが、如何せん実戦での戦果が不足している。F-14の経験した空対空戦闘の戦果は米海軍のF-14がリビア空軍のSu-22Mを2機とMiG-23MLを1機、イラン空軍のF-14がイラクのヘリコプターMi-8を1機撃墜しただけに留まるため、上記に挙げられた戦闘機よりも圧倒的に劣っている。

だからと言ってF-14が性能的に劣っている訳ではないのだが、今回の選出基準では流石に分が悪いとしか言いようがないので、これ以上のF-14擁護は止めておく。

 

以上が、The National Interest誌が選出した史上最高の艦上戦闘機で、みなさんが贔屓にする機体は選ばれていただろうか?

管理人的にはF9Fパンサーの選出が意外で代わりにF-14を選出して欲しかったところだ。

 

※アイキャッチ画像の出典:public domain

米国とトルコの対立で利益を得るギリシャ、装甲車もヘリも無償で獲得前のページ

アジアも欧州も軍事衝突寸前、中国は軍に動員をかけギリシャは戦争準備中次のページ

関連記事

  1. 軍事的雑学

    従来の防空システムとは異なるカウンタードローンシステムとは?

    低空を飛行する小型無人機との戦いを米ディフェンスメディアは「低空の戦い…

  2. 軍事的雑学

    UAVの国産化を進めるカザフスタン軍、ARを近接戦闘に活用する米陸軍

    カザフスタン国防省は開発中だった偵察・監視タイプの国産UAV「シャガラ…

  3. 軍事的雑学

    300機以上の新規受注を獲得した戦闘機市場、2022年に最も売れた戦闘機は?

    昨年の戦闘機市場はラファールに人気が集中して注目を集めたが今年も300…

  4. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト

    西側がウクライナ軍に提供を約束した重装備は1年で相当量に膨れ上がってお…

  5. 軍事的雑学

    潜水艦に求められる多用途性、米仏は潜水艦をUUV母艦に変更したい

    潜水艦に求められる性能や機能は運用国の戦略や戦術に左右されるため「答え…

コメント

    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    概ね納得ですがパンサーだけ違和感が……
    個人的にはホーネットかラファールで良いのでは?

    2
      • 匿名
      • 2020年 6月 08日

      純粋に「必要な時に、必要な性能で、必要な数が有った」って事ですかね。
      フィンランド空軍にとってのブルーステルや、米陸軍にとってのM4みたいな
      あと最近は大規模な戦闘(あってもワンサイド)無いんで第4世代機には厳しいのかな

      2
    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    F-14トムキャットもだけど、F-8クルセイダーが無いのは残念です。
    それらを蹴散らしたF-4ファントムIIは、第三世代を代表する傑作機なので順当でしょうが。

    2
    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    零戦の出力向上が今一なのには、
    1300馬力級エンジンが開発済みなのに、石川島の製造不良が原因で起きた減速器歯車破損事故により﹙新型導入より現行機のリコール対応が優先され﹚、量産適用が終戦まで間に合わない不運もあるのですが、
    枝葉末節なのでしょうね。

    2
    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    パンサーの場違い感が凄い。何でここにいるの?みたいな
    代わりに複葉機でソードフィッシュ出してほしかった
    戦闘機じゃなく雷撃機だからジャンルは違うんだろうけど

    3
      • 匿名
      • 2020年 6月 08日

      自分も「艦載機」ならソードフィッシュを推しますね。
      攻撃機入れるとA-4やらA-7やらTBFやらB-25やら収拾つかなくなりそうですが。

      1
        • 匿名
        • 2020年 6月 09日

        >B-25やら

        え~と、確かに歴史的転換点だけど…。
        艦載機?
        いやまぁ、確かに空母から飛び立ったけど…。

        3
    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    みんなF9Fが場違いって言ってるの笑うわ
    俺も代わりにF6Fのが良いと思う

    2
      • 匿名
      • 2020年 6月 08日

      デザイン的にあんまり認めたくないが、F6Fはアメリカの海軍機ではナンバーワンだと思ってる。

      1
    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    パンサー入るならクルセイダーだろうよ。

    戦後2ヶ国で艦上戦闘機として利用された実績は素晴らしいと思うぞ。

    1
    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    パンサーくんフルボッコで草
    まあ実際、ミリタリーでパンサーと聞けばまずV号戦車の方が思い浮かぶし……グラマンさん家のお猫様ならヘルにゃんこでもトムにゃんこでもよかったのにパンサーかいみたいなツッコミはやむ無しよね

    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    こういうのは純粋な性能だけじゃなくて登場した時期や状況がマッチしてたかも考慮されるからな…どれが選ばれるんだろ
    F-4ファントムIIは申し分ない実績だけど、艦上戦闘機というより各国空軍での陸上運用含めた実績って感じだしなあ
    零戦は緒戦こそ活躍したけど、日本人としての愛着を捨てて冷静に考えると馬力・装甲・武装全てが第二次大戦の基準に到達してなくて、根本的なアップグレードもできないまま戦線に投入され続けてボロボロにされた印象しかない。
    個人的にはF4FかF6Fが優勝なんだけど、ノミネートされてないのか(笑)

    1
      • 匿名
      • 2020年 6月 08日

      この5機なら自分はコルセア。

      クルセイダーが選外なのはコルセアと同じチャンス・ヴォート社製の戦闘機だからかなと思う。

      1
      • 匿名
      • 2020年 6月 12日

      十分アップグレードはされてたぞ
      量産できる工業力が消滅しただけ
      その考え方だとステルス機と非ステルス機を比べてるようなもんだろ
      設計思想が違うんだから

      1
    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    何を言ってるんですか、零戦は第二次世界大戦前半では
    馬力並・装甲他の奴も殆どないので並・武装20mm機関砲があるので優という
    基準を満たしつつ、水平速度530km/h、航続距離2500km超という優秀な艦載機ですよ。

    確かに大戦後半では力不足でしたが、それは後継機が間に合なかったからで零戦のせいではありません。

    1
      • 匿名
      • 2020年 6月 08日

      ホントですよね。ゼロ戦の同期はワイルドキャットであってヘルキャットやコルセアではありません。ファントムをラプターと比べて、「ファントムはラプターに接敵すら出来ず、視界外で落とされるような駄作」と言うくらい的外れ。

      1
    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    英米が優秀な戦闘機を作れるのは当たり前だけど、極東の島国がよくあんなもの作れたなぁ…

    2
      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      1905年日露戦争後の金欠な財政でも1911年に九州帝国大学や理科大学が設置されたんだ。以前に農学校や工部大学校が出来てたとはいえ、まともな工業基礎の帝国大学工学部を確立したのは1911年(明治44年)以降。それ程、工業がまだ身についてなかった。まあ、八幡製鉄所が1901年に出来て国内の鉄需要が賄うようになったのも1930年代末期でもある。
      1918年IHIが自動車分野に投資、1933年日産の原点「自動車製造株式会社」が出来た。それで、1937年(昭和12年) トヨタ自動車設立らしい。まあ、頑張ったんだよね。零戦の開発に日本は・

      1
        • 匿名
        • 2020年 6月 09日

        日本のアルミ業界も、米国Alcoa社の傘下から脱して一人立ちしだしたのが1937年でしたっけ。

        1
      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      中島飛行機の原点である飛行機研究所の創立は、1917年。
      第二次世界大戦終戦までは東洋最大、世界有数の航空機メーカーであったらしい。

      戦後にアメリカが潰したかったんだろう。

      1
    • 匿名
    • 2020年 6月 08日

    アメリカ以外の国の艦上戦闘機で有名なやつってなるとハリアーを除けば零戦になるのかな

    1
      • 匿名
      • 2020年 6月 08日

      むしろ零戦級になると軍用機全体の上位になる

      1
      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      純粋な艦上戦闘機は米国を除いてほとんど開発されていないですね。戦後間もなくは英語でもシーホーク、シービクセンなど多少はありましたけど、シーハリアー含めて陸上機からの改良発展型だった気がします。

      1
      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      そもそも空母並べて戦った国がないもの
      空母運用して初めて○○やったって話なら日米英以外まず出てこない

      1
    • 匿名
    • 2020年 6月 09日

    零戦が西欧に与えた衝撃は相当だったのでしょうね。艦上戦闘機の括りを外せば色々と出てくるでしょうが、アジアの島国が自主開発でこれ程の物を作り上げたのは信じられなかったのでしょう。

    1
      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      グロスターF.5/34 や ヴォートV-143のコピー説が出る位ですからね。
      前者は、単なる他人のそら似。
      後者は、日本陸海軍が購入し引き込み式主脚や機首周りなどの部位を参考にしたけど、主翼取り付けなど相違点も多々あるので、コピーは言い過ぎ。

      主翼取り付けの構造は中島の97式戦闘機由来、
      設計面では前作の96式艦戦に通じる部分もあり、
      操縦系のように新規の工夫を行う事もあれば、
      水平尾翼の配置のように評価結果を反映して修正した箇所もある。
      色々影響を受けて、試行錯誤も繰り返した末に創られた、要は普通に開発された機体なのにね。

      1
      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      軍事技術の向上が、社会に反映されて高度化する。と言われ、戦争がそれを後押ししたかのように思われてた。戦争が少なくなり、軍事技術を後押しする投資家もいるけど、それが投資じゃないのを戦後の日本が示した。戦争が無くても、技術を後押しして工業力と工学を上げて経済を後押ししたのである。

      実際に、人材と教育に投資されて、特に力を発揮した日本の戦後なのである。株や企業に投資するより、国民に投資することから、戦前・戦後の飛躍がある。国と企業は、人に投資して発展することをよく認識するべきなのである。半導体も日本人の頑張りが無ければ、発展することが無かったようなもの。

      2
    • 匿名
    • 2020年 6月 09日

    零戦の発展の余地がない設計は今の日本でも受け継がれてるのが悲しいな
    余裕のあるものを作って欲しいものだけど

    1
      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      もともと、搭載機数の限られた空母の戦闘機で大量生産する機体ではなかったのです。
      (お国柄、攻撃機、雷撃機を多く乗せたがりますし、機体自体も生産性はよくない)
      現場が零戦を信仰しすぎたための弊害とも言えると思います。

      1
        • 匿名
        • 2020年 6月 09日

        >現場が零戦を信仰しすぎたための弊害とも言えると思います。

        雷電が期待外れでなかったら、現場の声を無視して﹙少なくとも三菱のラインは﹚生産転換してたと思います。
        14試局戦開発の比較的初期には、14試局戦の艦戦転用の構想もあった様ですし。

        雷電は、日本で使うには癖が強かったのもありますが、エンジンが戦闘機用としては駄目でした。
        金星6xと同じインペラを、金星6xより低速回転で回しているのですから、当然高空ではパワーが出ません。
        また発動機部門が吸気量を過小に見積っていたので、途中で空気吸入通路の拡大が必要となっています。

        格闘不得手な直線番長志向だったのに、高空でのパワー不足で速度が伸び悩み、上昇力番長に格下げ。
        使える所が限定され過ぎて、零戦の置き換えは構想倒れになるのも仕方ないと思います。
        WW2が起きるのがもっと遅ければDB601系統で試作され、そしたら三式戦→五式戦のような展開もあったでしょうから、雷電も色々不運でした。

        1
      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      零戦というかA6Mは、離昇780hpの瑞星搭載で始まり、離昇1,560hpの金星搭載で終わりました。
      出力が倍増しています。

      また試作段階で、エンジン換装・エンジンの重量増を見越して、重心合わせ易くするため機首を延長しエンジンを0番隔壁に取り付けています。
      ﹙零戦21型以降は雷電や烈風も含めて1番隔壁に取り付けています﹚
      A6Mは成長したし、ある程度「発展余地を想定した設計」を行っていたのです。

      後継機についてはA6Mの仕様検討の議事録にも載っている程で、何れ後進に後を託す想定でした。
      実施後継機を用意出来なかった故に、A6Mは格上との対峙を強いられ晩節を汚す事になりましたが、
      それは「発展の余地がない設計」とは別問題です。

      スピットファイアやBf109と比べると、向上具合は物足りないかも知れません。
      しかし、F4FやF6Fらのような微増なものに比べたら、A6Mはその生涯で結構向上しているのです。

      1
        • 匿名
        • 2020年 6月 09日

        >零戦21型以降は

        零戦32型以降、または、零戦21型より後
        の誤りでした。

        1
    • 匿名
    • 2020年 6月 09日

    そもそも基準がさっぱり分からん。
    F4Uだって導入直後には空母艦載機としては事故続発で、海兵隊機として陸から出撃していたし、ファントムは海軍機ではあるが、生産された機数と装備品を考えれば事実上空軍機が多数になる。

    2
    • 匿名
    • 2020年 6月 09日

    終わりよければ、となると零戦は悲惨

    1
      • 匿名
      • 2020年 6月 09日

      >終わりよければ ・・・

      そうですか、第二次大戦は、英米のせいで相当に悪をも生み出した。今頃になって、シナに脅威を感じてる。
      スターリンも、毛沢山もその延長上で生み出した悪の傑作。
      そもそも、当時の教育レベルが低く、米軍がまんまと赤い勢力やケチな英国に騙されたのは、、
      ヒラリ―にそそのかされて戦果を広げたようなこと

      1
    • 匿名
    • 2020年 6月 09日

    三菱・川崎など、中島・川西・立川・・・といろいろな企業が有った。そりゃ、名器もあるわな・・日本に

    1
    • 匿名
    • 2020年 6月 10日

    シーファイアこそ最高の艦上戦闘機なんだ!
    俺にはこれしかないんだ!だからこれが一番いい艦戦なんだ!

    1
    • 匿名
    • 2020年 6月 12日

    史上最高というたいとるがちょっと違うんだろうな。
    衝撃を与えた、転換となった、歴史に名を残した、
    などの艦載機なのだろう。

    1
    • 匿名
    • 2020年 6月 13日

    登場した事によって歴史が大きく動いたという存在感のデカさでは零戦こそが別格の殿堂ポジションなのであろうよ

    1
    • 匿名
    • 2020年 6月 14日

    「艦上戦闘機」と言っておきながら、引用されてるF-4の画像が海軍型でなく空軍型(たぶんC型)な件。
    まあF-4シリーズ全体と言われれば納得せざるを得ないけど、F-4については「艦上戦闘機」ではなく「艦上戦闘機から発達した陸上戦闘機」という性格が強いと思う。

    2
    • マジで70
    • 2020年 8月 22日

    かつては艦上戦闘機を陸上戦闘機として使うのは成功例が多いが 、その逆は無しであった。F86を艦上機にしたフューリーさえもペケ。そのジンクスを打ち破ったという意味でF-18はやはり画期的だと思う。まあハリアーもその意味で立派だと思う。

    2
    • 匿名
    • 2020年 11月 07日

    なぜかF9Fが入るからには、結論にも忖度が働いてるとしか
    自画自賛好きなんだよ

    2
    • 匿名
    • 2021年 2月 08日

    零戦とシーハリアーに異論はないす
    まさに歴史に残る空母運用転換優秀機だ

    でもあの映画に夢中になったあの頃、ハイタッチ練習したりして
    トムは入って欲しかった…

    1
    • 匿名
    • 2021年 3月 02日

    F9FパンサーならF6F ヘルキャットの方が余裕で実績もエピソードも上だと思うけど。WW2時のレシプロ機種が可半数超えってのは嫌だったんだろうな。てか艦載機縛りなら明らかにF4U<F6F。「まともな艦載機」って歴史通して日米しか無いからな。空母艦隊決戦なんてWW2の日米しかやってない上に、戦後はアメリカの圧倒的優位による海上支配が緩んだことはないから当然なんだけどさ。

    2
    • 名無し
    • 2022年 2月 08日

    F4Uの代わりにF6F、F9Fの代わりにF-8かな。F-14はBかCに実績があれば・・・フェニックスで旅客機を誤射した汚点もあるし。

    1
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
  2. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  3. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
  4. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  5. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
PAGE TOP