カナダメディアは「ヴィクトリア級潜水艦の後継艦を検討している海軍関係者が今月中に韓国と日本に視察団を派遣する予定」と指摘していたが、韓国メディアは16日「カナダ海軍の関係者が大宇造船海洋と現代重工業の造船所を視察した」と報じている。
参考:Korea eyes submarine deal with Canada
今月中に韓国と日本に視察団を派遣する予定という話は事実で、日本にもカナダ海軍の関係者が来ているかもしれない
カナダ海軍は10年以内に退役が始まるヴィクトリア級潜水艦を更新するため「最大12隻の新型潜水艦を調達したい」と政府に働きかけているものの、政府の内部文書によれば「新型潜水艦の調達には最低でも15年はかかる見込みで、採用する調達戦略によっては25年かかる可能性がある」と指摘、これは国防支出を国内雇用に結びつける国内建造方式では時間がかかるという意味で、海軍のトップシー司令官は「時間的制約と海軍のニーズを考慮した場合、韓国のような国から潜水艦を購入するのが理に叶っている」と指摘した。
The Globe and Mail紙の取材に応じたトップシー司令官は「新型潜水艦に関する決定は連邦政府が行うものだが、同盟国の事例を参考にすればカナダ国内で潜水艦を建造するのは非常に難しいと思う。時間的制約と海軍のニーズを考慮した場合、韓国のような国から潜水艦を購入するのが理に叶っているだろう」と明かし、同紙は「カナダ海軍にとって最も重要なのは数ヶ月間の連続運用能力と北極圏をカバーできる長距離航行能力で韓国のKSS-III(島山安昌浩級潜水艦)は我々のニーズを満たしている可能性が高い」と指摘。
さらに同紙は「次期戦闘機の選定で時間を無駄にした教訓を活かし、次期潜水艦で同じ過ちを犯してはならない。カナダは迅速に決定を下して行動を起こさなければならない。カナダ海軍は今月中に韓国と日本に視察団を派遣する予定だ」と報じて注目を集めていたが、韓国メディアも16日「カナダ海軍の関係者が今月10日と11日にKSS-IIIを建造している大宇造船海洋と現代重工業の造船所を視察した」と報じている。
韓国メディアは「尹大統領とトルドー首相の首脳会談でカナダの潜水艦更新計画を含む国防分野での協力が話し合われる見込みだ。専門家は韓国のKSS-III、日本のたいげい級、スペインのS-80Plusがカナダの次期潜水艦に最適だと指摘しているが、日本は潜水艦の輸出経験がなく、スペインのS-80Plusは開発過程で問題(国産AIPへの切り替えなど)を抱えているため韓国のKSS-IIIは競合よりも優位な立場にある」と指摘し、17日に行われた首脳会談でも両国は「防衛産業協力の拡大で一致した」と発表しているのが興味深い。
両国は昨年12月に「防衛産業や兵站分野での協力に関する覚書(1996年署名)」の改定バージョンに署名、今年4月には「軍事情報包括保護協定」の適応範囲を防衛産業分野に拡大させる交渉を開始しており、このような動き背景に「防衛産業協力の拡大」を発表した可能性が高く、韓国メディアが指摘したように「カナダ海軍の潜水艦更新」について話し合いが行われた可能性もある。
どちらにしてもカナダ海軍の関係者が韓国に派遣されているため「今月中に韓国と日本に視察団を派遣する予定」という話は事実で、日本にもカナダ海軍の関係者が来ているかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:방위사업청
韓国は陸海空全部成功しそうだな
安くてソコソコの性能で十分対抗可能、とロシアの実情がバレたので
まーたRPG感覚で戦争を語るのかい
ポーランドも韓国兵器を揃えるけどエイブラムスとF-35も買うんでバランスやで
数と質の両方が重要
日本政府はそこら辺消極的だしそもそも造船所のキャパ的にも他国の受注こなせるとは思えないから、順当に行けば韓国でしょうね。
12隻を短期間で揃えるのはさすがにキツいから日韓で分けるってのもアリかとは思う
まぁ日本が許可するかは分からんが…
設計どっちで会わせるの?
キャパシティ的には2カ国で建造するほうが楽だけど、潜水艦だしなぁ。
潜水艦の製造拠点を海外に拡張すれば、戦時の整備や損害修復に協力を得られる可能性が高まる
という点では日本も韓国にとっても悪くない話ではないかと思う。
ただ、ドイツ潜水艦をベースにした韓国と独自設計路線の日本では
有事の修復能力に差が出る可能性があるので
日本政府には思い切った決断をして、カナダでも日本潜水艦の整備・修理ができるようにしてほしい。
太平洋の向こうですからとても良い後背地になりますね。
ちょっと信じられないことを言っていますね。
本気で北極海を通常潜で行動するつもりなのかな。
それとも、バラード社のAIP(燃料電池)に自信があるのかな。
素人の知る限りでは、ジョージヒューバートウィルキンス という豪州人が戦争前に一度試している。
艦名は”ノーチラス”で、結果は失敗でした。
今とは技術のレベルが違うけれど、どうだろう。
原潜欲しいけど売ってくれるところがない、てのが真相だったり?
アメリカはヴァージニア級と新SSBNで手一杯だし、あと西側原潜というとフランスかイギリス
通常型買うにしても、なぜドイツに行かないのだろう
当て馬にして値切るつもりかな?
求めてるサイズの艦をドイツが使ってないからでは?
「作ってないから」の誤変換です…。
ベースはドイツ潜でしょうから、ドイツも作れないことはないと思うんですけどね〜
これ以上デカいのとなると原潜になるので、妥協点なんでしょうね
まずそもそも小規模改修や1割2割程度のストレッチではなく、根本的な仕様変更や大幅なサイズ変更で「自国で使う気のない物を開発させる」というのはコスト的にもリスク的にも相当にハードルが高いと思いますよ(「作る側が輸出専用に開発する」事は普通にあるけど)。
オーストラリアはそこから間違ってると思うんですよね…。
本気ならば、バラード社のAIPを使うつもりと思います。
バラード社のAIPの進展具合は良くは知らないのだけれども。
今回のカナダの行動で、AIPについて詳しく言っていないのはなぜかと思います。
潜水艦の構造にかなり影響すると思うのだけど。
バラード社のAIPは水素をアルコールから採る形だったはず。
形に目処がついたのかな。
潜水艦だけは…原型となってる潜水艦がイマイチ過ぎるんだよね。戦車や飛行機はまともなものを手本にアメリカ等のメーカーと協力して作ったから分かるんだ。改良作業もやり易いしな。でも安売り供与されたドイツ潜水艦自体が微妙過ぎる。元が悪いんだからどうしようもない。買うとしてもトラブルがあまり出てない型にしとこうよ。
善きも悪しきも情報・ノウハウが豊富な船と未知数の船、どちらで海中に潜りたいですか?と問われて後者を選ぶユーザーは通常いないのではないでしょうか。
209型ならともかく214型やらKSS-IIIやらで「情報・ノウハウが豊富」と言われても違和感しかない。
ああ「悪しき情報」込みなら豊富なのか。
…それが前者を選ぶ根拠になる理屈が分からんけど。
カナダが、バラード社のAIPを使おうとしている前提なら。
ひょっとしたら、たいげい型ではなく、その前のそうりゅう型
をベースにするかも、と思えます。
理由として、バラード社のAIPは燃料を改質して水素を採るからです。
改質の対象にはケロシンもあるようです。あと必要なのは液酸です。
これは、そうりゅう型と同じと思います。
スターリング発電機の部分が燃料電池の本体に変わると思うのです。
重量配分の再検討、副産物の処理、排熱の処理、燃料電池に合わせた
二次電池の最適化も必要と思いますが。
陸上兵器だったらわかるけど、流石に潜水艦はリスク高いのでは?というのが今のところの率直な感想。
これまで輸出した潜水艦はドイツ設計だったけどKSS-Ⅲは初の韓国独自設計。
とはいえ製造キャパの問題で韓国が本命なんだろうけども
潜水艦で不具合が出たら貴重な人材が大量に失われかねないのに冒険するなぁと。
(少なくともVLS等の209型、214型にない要素やクリティカルな部分は)韓国独自設計じゃなくて「韓国国内で英国バブコックの設計者が設計」だと思われるのでそこまで心配はないのでは。
海に囲まれた日本にとって潜水艦は他の兵器と比較対象にならないほど重要な意味を持つ。
売りたい国にお任せで良いと思う。
潜水艦は国内でそれなりに需要あるし、海外の都合に振り回されたくないし、まあ視察団には寿司と海軍カレーでも食べておかえりいただくか
あ、うち対潜哨戒機と輸送機もあるんですけど、いかがですかね
カナダ「たいげい型も優秀だね、どれどれ」
日本「ダメ!最新のたいげい型は最高機密なの!輸出は型落ちのそうりゅう型にして!」
カナダ「いや、ナメてんの?」
もうね、透けて見えるよね
どの道自衛隊向けも生産拡大出来なきゃいけないんだから更に12隻需要を追加して設備投資するメリットを拡大したい所。
信用できる職工がね・・・。
本音は原潜が欲しいんだろうなぁ…
でもオーストラリアのすったもんだを見たら、そうおいそれと導入は決められないだろうし、難しい
たいげいって極地の氷を破って浮上する能力ありましたっけ?
通常型12隻と原潜3〜4隻
どっちが欲しいかって話でもある
退役潜水艦毎年一隻供与してその間に造船所のキャパ上げて輸出用作ればと思うんだが、なんか問題あんのかな?
たしかに、そうりゅう型を早めに退役させて、中古を輸出ってのもアリかも
韓国には何らかの形での購入や将来的な造船の協力を、日本には協働訓練や運用ノウハウを乞う感じかな。
先日から北朝鮮の瀬取り監視にカナダの航空機が嘉手納に来てるし、極東情勢に関与する気はある感じか。
昨年11月、カナダ政府は今後10年間におけるインド太平洋地域での経済・外交の包括的な戦略を発表しました。
「インド太平洋地域の平和や安全保障の確保に向けた取り組み」
①インド太平洋地域の平和や安全保障の確保に向け、地域におけるカナダ海軍の存在感を高め、地域での軍事演習への参加を増やす。
②情報収集など国家安全保障を担う機関の能力を高め、同盟国との連携を強化する。
③友好国のサイバー攻撃への防御力向上を支援する。
④日本とは安全保障上の機密情報を共有し易くする「情報保護協定」締結交渉等を通じ協力関係を深め、中国を念頭に置く「法に基づく国際秩序づくり」等で緊密に連携する。
経済面でも日・韓・印・台を「優先的」友好国・地域と位置付けています。
それが一番安牌ですね。
具体的には書かないけど北極海で運用するなら韓国のKSS-IIIを選択するのが一番良い。逆に日本の潜水艦は北極で運用する潜水艦では採用してない物を採用しているから、常用か緊急避難的な物になるかは分からないけど砕氷能力と言う観点からすればお呼びではないと思う。
「日本の潜水艦は北極で運用する潜水艦では採用してない物を採用している」
→「日本の潜水艦は北極で運用する潜水艦では必須の物を装備していないから運用できない」ってなら分かるけど、その言い方だとバカでアスペの俺には理解できない。
「常用か緊急避難的な物になるかは分からないけど砕氷能力と言う観点」
→米軍のバージニア級が北極で砕氷の上突き破って浮上してた映像見たけど、頭突きで砕氷を突き破る能力が必要ってことかな?それとも砕氷可能な潜水艦救難艦もセットで韓国側が提案してるのかしら?
北極海で運用するのに特別な装備なんて要らないと思うけどなw海上で砕氷割って航行する砕氷船じゃあるまいし。
広大な北極海で連続数ヶ月の作戦期間だと、AIPでも水中航続距離が足りないと思うが、たいげい型みたいな充電すれば回復できるリチウム艦の方が運用しやすくないかな。
実際にKSS-IIIバッチ2だと量は少ないだろうがリチウムイオンになるし、実際にリチウムイオンメインか併用どちらが良いかなんて外野には分からないのでは?たいげい型とかは完全潜行時に長時間ハイパワーを出しやすいようにして展開速度(範囲)を上げるみたいなのがコンセプトだろうし、バッテリーを節約すれば長期間潜行は出来るけどシュノーケル無しでの水中での充電は出来ないし。
バッテリー技術は世界的な投資額が非常に大きいので、カナダ新潜水艦が就役する2030年代には大容量化や低価格化が大きく進行してると思います。
次世代通常潜には、大容量化した次世代バッテリー搭載が当たり前になってると思うんですよね。特にバッテリー大国の中国、韓国、日本の3国は。
燃料電池も進歩すると思いますが、広大な北極海で展開速度が遅いのは厳しいんじゃないかな。
うーん、、
日本は輸出経験の不足がネックって書き方されてるけど
それ言うなら韓国のやつだって初の純国産で運用経験もこれからってとこだろ
当て馬に終わらないでほしいなぁ
それは兵器個々の話じゃなくて「国(政府)の営業後押し」とか「軍の運用サポート」とか「企業の技術移転」とかの話だと思うので差は歴然だと思いますよ。
韓国のソレが良いとは思わないし長い目で見るとうらやましいとは思わないけれど、日本のソレが歯痒くはある。
報道ベースからも本命は韓国で、日本も潜水艦作ってるから視察してみましょうって感じが伝わってきます。
最初から輸出も考慮してる韓国製兵器と、国内使用のみを考えてる日本製兵器では、カナダ側から見た輸出に対するハードルが全然違いますからね。
日本がこの契約取るには、最新鋭のたいげい型に、政府・自衛隊のサポート、企業側の本気が揃わないと当て馬にすらならないでしょう。
日本に来るのは、韓国との条件協議のための当て馬として最適って理解してるんだろうけど
満水3800トンの通常潜水艦で北極海運用ってまじかね
そもそも、北極海での運用とか全く前提になってない設計な上に、SLBMまで積み込んだ余裕皆無だし
再設計前提かな
ソナー、動力、戦闘システム、酸素発生装置その他もろもろ
電力使いホーダイプランがある原潜はいいっすね
ディーゼル潜はすぐ容量使い切って、電力の追加購入しないといけないからね