ウクライナ国防省情報総局は20日、ロシア政財界の一部で結成されたグループがプーチン大統領の暗殺を画策中で、後任にロシア連邦保安庁のアレクサンドル・ボルトニコフ長官を選んだと明かした。
参考:Элиты РФ хотят ликвидировать Путина, уже выбрали преемника – разведка
参考:Головне управління розвідки Міністерства оборони України
これが事実なら「プーチンはロシア国内の反対勢力に命を狙われている」ということになる
ロシア政財界の一部で結成された反プーチングループは「ウクライナ侵攻失敗の責任」を押し付けられたロシア連邦保安庁(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ長官を後継者に担ぎ出し、プーチン大統領を権力の座から引きずり下ろすためのオプションを検討中だとウクライナ国防省情報総局は説明して「急病や事故でプーチン大統領が消される可能性を否定できない」と述べている。
FSBの第5局=セルゲイ・ベセダ大佐が率いる作戦情報国際連絡局はプーチン大統領に「ロシア軍を解放者としてウクライナ国民は歓迎する」と報告した張本人で、第5局は事実よりも指導者の機嫌を損なわないことを優先した報告書を提出、これを信じたプーチンは「ウクライナに侵攻しても彼らはロシア軍を解放者として歓迎するため短期間で決着がつく」と考えていたが、ようやく侵攻開始から2週間後に報告書がデタラメであったことに気づいたらしい。
そのためベセダ大佐を含む第5局の上層部は自宅軟禁状態中でFSB長官も不名誉な立場に立たされており、反プーチングループはFSB長官と協力することでプーチン大統領の排除に動き出したという意味だ。
このような動きについて情報総局は「ゼレンスキー大統領の暗殺情報をウクライナにリークしてきた動きと無関係ではないかもしれない。反プーチングループはクレムリンを迂回してウクライナとの協力関係を構築する狙いがあるのではないか」と予想しており、これが事実なら「プーチンはロシア国内の反対勢力に命を狙われている」ということになる。
追記:マリウポリに侵入してきたロシア軍と戦うウクライナのアゾフ連隊
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※アイキャッチ画像の出典:Kremlin.ru / CC BY 4.0 アレクサンドル・ボルトニコフ氏とプーチン大統領
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う~ん、本当に計画されているのなら実際に実行されるまで公表しない気がするけどな。
どっちかというと、プーチン政権内部あるいはプーチン本人に疑心暗鬼を起こさせる為の情報戦のように思う。
プーチン政権とでは停戦協定が不可能と見なしたウクライナ政府がロシアに政権転覆させるためだと考えたほうが自然ですね
今の暴走したプーチン大統領ではこれを聞いて、念のためでFSB長官や反プーチン派を処分してもおかしくないことは当の本人たちがよく知っているでしょうし、それを確実に避けるためには実際にこれをするか他国に亡命するしか選択肢がなくなってしまったわけですので、どう転んでもウクライナ政府としては手間がかからずローリスクハイリターンですし
パク・チョンヒ暗殺のKCIAか?それで裏で暗躍してる保安司令官は誰だ?
この間の連邦保安庁からの告発文書といいボロボロ出すぎだからプーチンも粛清すんじゃないの。
ここまで内部ガタガタなのがわかりきったクーデターが成功するとは思えない。
ウクライナでは今この時点で被害者が出ているのだから、
ロシア国内のゴタゴタはさっさとかたづけて欲しい。
ただし、核はやめて欲しい。
プーチンが怖くて、あるいはプーチンをおとしめるために嘘を報告し戦争を誘発させるような無責任な人が後任についたら、それはそれでまた事態が悪化するような気がする。
本当に計画が進行しているなら、明かさない方がウクライナにとって有利に働くと推測されるので、普通にこれはロシア政府内に疑心の種を植え付ける離間の計でしょうね。
プーチン側からしてみれば離間の計と分かっていても、全く無視する訳には行かないので最低でも監視は付けるだろうし、その動きを見れば反プーチン(とされる)側は色々と不安を掻き立てられるでしょうし。
プーチン好みの奸計ですな。
えぇ、後任の名前出して大丈夫?
事実なら真っ先に殺されるのに、ウクライナが公表することに何かメリットあるのか?
こんな無意味な戦争起こした張本人だしね
かつてドイツ人がヒトラーにしたように、全ての責任をプーチンになすりつけるしかロシアという国が国際社会に復帰するのは難しいのではないか。
— それで最終的に「一人が暴走しても国が(簡単には)傾かない仕組み」が作れるといいですが、どうでしょうか。
あと、老いには勝てない様なので
指導層の定年制導入も。
>あと、老いには勝てない様なので指導層の定年制導入も。
これは露に限らず採用して欲しいなぁ。
法の支配、自由平等、国民主権に加えて現役世代主導。
元老院的な諮問機関はあっても良いけど実権は与えない。
— ロシアも大統領の任期が4年だったのが憲法改正で6年になったそうですから、憲法で何かを制限してあったとしても、独裁を目論む者の改憲を確実に防ぐのは難しいかも知れません。
ロシアはプーチン失脚がかなってもなんだかんだ政治的な立場を継承しちゃって北朝鮮みたいになるかも…
ドイツ(日本も)は連合国に降伏して占領されたおかげではっきり負けを認めて再出発できてよかったのかもしれません
孤独な独裁者像は西側の望んだ姿で、今見ているプーチンは本人だけでなく側近、ブレーン、支持者が作り上げた政治家プーチン像だから一定の支持は必ずある。暗殺成功してもZを掲げた連中が西側のテロだと騒いで不安定しそうだなぁ…
プーチンに停戦の意思が無いなら暗殺だろうがクーデターだろうが何らかの政変に願いを託すしかないよなあ
まさかNATOがロシアと戦争するわけにもいかないだろうし
プーチンは 年金生活に 入った
早くこんなニュースが流れないかな。
FSB長官って仮に後継になったとしても碌でもない結果になるのは明白
やはり政治犯を無条件釈放してナワリヌイに大統領になって欲しい
というかそうでもしない限りウクライナの平和は絶対実現しない
WPでは、「プーチンの真の脅威はシロヴィキ Siloviki(安全保障・軍事関係のエリート層)」であるとし、以下の人物を例に挙げている。
ニコライ・パトルシェフ Nikolai Patrushev ロシア連邦安全保障会議書記
アレクサンドル・ボルトニコフ Alexander Bortnikov ロシア連邦保安庁(FSB)長官
「FSBには、約16万人の国境警備隊員のほか、法執行権を持つ数千人の武装隊員が所属している。しかし、FSBの強さは暴力的能力だけでなく、組織のその高い秘密性から来ている。FSBの職員は秘密裡に仕事をすることに長けており、最も機密性の高い作戦は少人数のグループに厳密に区分している。プーチンはこのことを誰よりもよく理解している。かつて彼自身がこの組織を運営していたからだ」
「クレムリンの独裁体制は、老木の枝のように、時折の嵐には耐えられるが、幹が腐ってくれば、シロヴィキは行動を起こすだろう」
Washington Post, March 10, 2022 リンク
プーチンの次にロシアの政経を支配するのは、おそらく
胡(フー)と陳(チン)だろうな。
補足いたします。
中国語ではプーチンを普京と表記し、普 pǔ も 京 jīng も中国では実在する姓です。
胡はHú、陳 は Chén と発音します。
これはクーデターを餌にしたウクライナの情報戦ですね。
いい加減な報告書によって今回の戦争の原因を作ったFSB幹部に「クーデター疑惑」の罪を着せる事によってプーチンに粛清させ、彼の権力の源泉の一つだったFSBをガタガタにして、プーチン本人と政権内部の権力者を追い詰めようと言う腹でしょう。
もしもウクライナが本気でロシアでのクーデターを成功させようと言うのなら、そもそもこんな話を流布しないでしょうし、仮にクーデターがロシアで起きてプーチン政権が転覆したとしても後継者がウクライナと停戦する保証が有りませんしね。
内政問題のスケープゴートにされた人間が逆に体制転覆後の頭目に指名される例で言うと、最近だと韓国大統領選挙で勝利した尹錫悦(元検察総長で、文政権の圧力で辞任に追い込まれた)が思い浮かびますが、これはむしろトゥハチェフスキー粛清に近い外交工作に見えます。プーチン氏がボルトニコフ長官を銃殺してしまう事はないでしょうが、少なくともそういう圧力が存在している可能性について無自覚ではいられなくなったはずです。ロシアのような個人指導体制の国でぇあこういう盤外戦術が案外と効いてくるのかも…?
典型的な離間工作だが、プーチンがこの後どうFSB長官を処するやら
プーチンが疑いのみで部下を粛清しだしたら、もはやスターリンの恐怖政治と同じ、
部下は畏縮するか本気でクーデターを企てる
黙って眺めていれば、果たしてプーチンが正常なのかを確かめられる
ということはロシア連邦保安庁のアレクサンドル・ボルトニコフ長官もウクライナの暗殺ターゲットだな。
これを信じてプーチンも粛清したら情報機関がボロボロになって、ウクライナからの情報がロシアに流れなくなるだろうな。
もっともアレクサンドル・ボルトニコフを疑心暗鬼にしてクーデターでも起こしてくれればラッキーだが、この人の支配する政権は避けたいというのがウクライナの本音で共倒れがベスト、クーデターが起きてもプーチンの権力がかえって強固になれば最悪だが、このリークはかえって最悪なことになるのでは?
宇国の情報発信の後で露国内で怪しい挙動をした者は粛清の対象になるんだろうなぁ…
宇国は露国内にいる味方を敵に売ったも同然だよなぁ…
FSBとプーチンが上手く行ってないのは前々からだしウクライナのただの離間策だろう。
ツルフサの法則に従えば、プーチンの次の指導者は「フサ」になるはず。
そのFSB長官とやらは、フサなのか?