ロシア関連

不調に終わった米露会談、ロシア軍はKa-52やMi-24Vをウクライナ方面に配備

ウクライナ侵攻を回避する最後の機会と見られていたバイデン大統領とプーチン大統領の電話会談は物別れに終わり、ロシア軍はウクライナ方面に対する戦力増強や侵攻準備を着々と進めている。

参考:Biden warns Putin of ‘swift and severe costs’ if Russia invades Ukraine
参考:US orders evacuation of embassy in Kyiv amid threat of Russian invasion

バイデン大統領とプーチン大統領の電話会談は物別れ、問題の焦点は「いつ侵攻に踏み切るのか」に移った

ウクライナ侵攻を回避する最後の機会と見られていたバイデン大統領とプーチン大統領の電話会談は1時間以上も続いたが、困難な現状を打開するような成果は得られず話し合いは平行線のまま終わったらしい。つまりプーチン大統領は外交交渉によってウクライナのNATO不加盟確約といった一連の要求が達成不可能と結論づけた可能性が高く、もはや問題の焦点は「いつ侵攻に踏み切るのか」に移ったと言える。

出典:Mil.ru / CC BY 4.0

ロシア海軍は13日からの演習に向けて黒海艦隊の根拠地(クリミア半島のセヴァストポリ)から30隻以上の艦艇が出港、19日までウクライナへの海上アクセスをほぼ遮断する形で演習が行われ、ロシア軍3万人が展開していると推定されているベラルーシでも北京五輪の閉幕(20日)まで演習が続く予定だが、ロシア軍のウクライナ方面に対する戦力増強や侵攻準備も着々を進んでいるらしい。

侵攻が始まるとウクライナ北東部の都市ハリコフが「真っ先に狙われる」と懸念されている中、ロシア軍はハリコフから約60km離れたベルゴロド地域にMi-8MTV-5を25機~30機、Ka-52を最低でも10機配備、ウクライナ北部の国境に面したブリャンスク州(ロシア領の中で最もキエフに近い)クリモヴォにもMi-24VとKa-52が到着したという報告があり、ベラルーシ方面にもMi-8AMTShもしくはMi-8MTV-5が16機移動しているの様子が目撃されている。

米国はウクライナの大使館スタッフを首都キエフが避難させると12日に発表、パスポートやビザの発行といった大使館の通常業務を13日に停止して大使館スタッフをポーランド国境に近いウクライナ西部のリヴィウに移動(リヴィウで大使館機能を維持しても通常業務は停止したまま)、限られた少数のスタッフのみがキエフに残ることになるらしい。

因みに多くのメディアは13日~15日までに侵攻が開始される可能性が高いと伝えているが、米ブルームバーグ紙は本件に精通した関係者から入手した情報に基づき15日侵攻開始を予想、独デア・シュピーゲル誌は独自の分析により16日侵攻開始を予想している。

出典:President of Russia

まぁどの予想が的中するのかは謎だが、サリバン大統領補佐官はプーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したのかという質問に「(状況的に侵攻リスクが高まっているものの)プーチンの頭の中まで覗くことはできない=誰にも正確な侵攻開始日は分からない」と語っているのが最も真実に近いのだろう。

関連記事:米露首脳による電話会談、失敗すれば直ぐにウクライナ侵攻が始まる可能性も
関連記事:高まる侵攻リスク、ロシア大使館スタッフもウクライナからの脱出を開始
関連記事:首都キエフが緊急事態体制に移行、米国は全大使館スタッフの退避を間もなく発表か
関連記事:ロシアが数日以内にウクライナへ侵攻? 最初の標的は国境に近いハリコフか

 

※アイキャッチ画像の出典:Mil.ru / CC BY 4.0 Ka-52

お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。

米露首脳による電話会談、失敗すれば直ぐにウクライナ侵攻が始まる可能性も前のページ

緊迫するウクライナ情勢、豪州とカナダが大使館移転、セルビアは食料備蓄を指示次のページ

関連記事

  1. ロシア関連

    ルカシェンコ大統領、ウクライナはベラルーシ攻撃を準備していたと発表

    ベラルーシのルカシェンコ大統領は11日、訪問先のモスクワで「ウクライナ…

  2. ロシア関連

    印露首脳会談で両国が関係強化、インドは主権国家であり米国の制裁には屈しない

    ロシアのラブロフ外相は「インドへのS-400引き渡しは米国の妨害にも関…

  3. ロシア関連

    プーチン大統領が部分的な動員を承認、予備役30万人の招集を発表

    プーチン大統領は21日の演説で「国防省と参謀本部の提案を支持して部分的…

  4. ロシア関連

    露メディア、第5世代戦闘機「Su-57」が米国のF-22やF-35より優れている理由

    スホーイ設計局のチーフエンジニアは、米国が開発した第5世代戦闘機F-2…

  5. ロシア関連

    ロシアが披露した対ドローン対策用のEWシステム、戦場への供給を開始

    ロシアは8月に開催した「ARMY 2023」で対ドローン対策用のEWシ…

  6. ロシア関連

    米Google、ロシア国内の軍事施設が映る高解像画像を公開

    米Googleがロシア国内の軍事施設が映る高解像度画像を公開、空母アド…

コメント

    • 名無し
    • 2022年 2月 13日

    ほんとロシアってくっそ迷惑な国だよね

    62
      • samo
      • 2022年 2月 13日

      ウクライナって、ロシア民族の原典、民族発祥の地ともルーシ公国のあった土地だからってのもあるんじゃなかと
      まあ、その後に民族浄化やっといてどの口がとも思うが

      12
    • duck
    • 2022年 2月 13日

    ロシアが主張している通り、ウクライナがNATOへ加盟しない確約があれば侵攻しないならば、ウクライナが加盟しない限り有効という条件を入れて相互不可侵条約を締結するというのは難しいでしょうか?

    ロシアの真の目的が領土であるならば、何をやっても侵攻するでしょうが・・・。

    1
      • ななしさん
      • 2022年 2月 13日

      ほ侵略済みのクリミア半島の返還、及び迷惑料の支払いしてくれりゃウクライナも軟化のしようもあるだろうが、そんなことロシアはしない。

      抵抗するなら攻撃するぞ!

      の論理だから何処からの支持もない。

      38
      • 無題
      • 2022年 2月 13日

      下手に譲歩したら終いにはポーランドまで取られるのがオチだわ

      29
        • samo
        • 2022年 2月 13日

        そこまでなるかどうかは横においておくにしても、
        実際、ポーランド自身の危機感は特別なものがあるね

        19
          • tofu
          • 2022年 2月 13日

          ポーランドは歴史上ずっと東西の大国に翻弄されてきたからねぇ…
          本音としては変にどこかへ肩入れせずにおきたいだろうけど
          ロシアが俺様全開なもんでしゃーなしに西側へと接近し、それがまたプーチン大帝のご機嫌を損ねるという如何ともしがたい感じ

          3
            • samo
            • 2022年 2月 13日

            世論を新ロシア的にされたらウクライナの二の舞、ドイツの二の舞だからね
            強大な軍事力も大事だけど、もっと大事なのは国民に危機感を持たせること
            危機感なき国民は簡単に敵国の情報操作にハマってしまう
            ポーランドがあそこまで危機感を強めてるのもそういった側面もあると思う

            日本でもあるでしょ?沖縄とか

            5
    • こわい
    • 2022年 2月 13日

    ヘリが編隊組んで飛んでいってる映像なんかすげえな
    空の暗さも相まって不安感を掻き立てられるというか、「これからどうなってしまうんだ…」感が醸し出されてる

    7
      • 匿名
      • 2022年 2月 13日

      クリミアの時はこの5倍は飛んでたけどあの時は通信遮断されてなかったからSNSでなんでもバレてた
      では今回はロシアが電子戦でウクライナ国内の情報遮断をやるかだけどSNS機能してるほうがウ軍劣勢がすぐ国民に知れ渡るので逆に遮断するのはウ軍自身じゃねえのかという気はする
      できる限りの無血開城希求でどっかのクロスボーン軍みたいに市民はどったら拡声器で宣伝しながら侵攻すると思うしイラクアフガンみたいにあっけない交戦で侵攻終わるような気がしないでもない
      ていうかセバストポリではウ軍が何の抵抗もしないどころか幹部が露軍に内通してたし国籍不明でなく露軍旗なびかせて侵攻したほうがむしろ抵抗されないのではないかと

      5
    • 無無
    • 2022年 2月 13日

    ロシア国民はこの出来事をどう見てるのかな、別に緊喫の状態でないのに無理やり戦争を引き起こそうとしてる指導者を
    それとも、戦争を起こさないと政権が保てないほど内情がぐだぐだなのか

    7
      • ミリオタの猫
      • 2022年 2月 13日

      と言うか、昨年末にフィンランド空軍がF-35A戦闘機と同機に搭載可能なJASSM-ER空対地巡航ミサイルを導入決定(ポーランドも導入決定済み)したのでロシアは近い将来「戦時になったら隣国が首都モスクワ目掛けて巡航ミサイルを撃って来る」恐れが出て来た(フィンランド領空内からF-35AがJASSM-ERを撃ったらモスクワまで届くという話が有る)為、ロシアとしては伝統的な安全保障政策である「隣国を自国の影響下に置いて、戦時になったら自国防衛の為の盾にする」方策を取るしか無くなったのが今回のロシアによるウクライナ侵攻計画の背景にあるから、ロシア国民も案外納得してしまって居るのかも(ロシアは歴史的に隣国から結構侵略された事が有るので)……

      21
      • tofu
      • 2022年 2月 13日

      ロシアから見たストーリーとしては
      西側諸国の陰謀で旧ソ連領を次々に奪われ、ついに喉元までそれが来たので毅然たる対応を取る
      ということになってるかと

      ロシアから見た(こっちから言わせるとプロパガンダ的な)視野としては、鈴木宗男とか佐藤優とかの言説を見るとどストレートで分かりやすい

      39
        • 無無
        • 2022年 2月 13日

        身につまされるくらい自己中心的な世界観だね
        八紘一宇だの
        太極思想だのと同じ
        まわりから眺めたら自分が見えてない勘違いさんでしかない
        そんなので世界を巻き込むなよって感じ、迷惑

        15
        • samo
        • 2022年 2月 13日

        他にもワルシャワ機構を解体したのに、なんでNATOが存続してんのってのがロシアの言い分の一つではある
        まあ、解体した理由が、ソ連が爆発したのことにあるのであって、NATOがそれにどうこうやったわけじゃないんで、
        NATO側からいえば、知らんがな、にしかならないが

        27
        • 御影渦音
        • 2022年 2月 13日

        まぁソ連解体以来、東欧の衛星国は次々と西側に流れ、ついには旧ソ連本国の一翼にしてソ連海軍の要でもあったウクライナまでもが…という流れ自体は同情しなくも無いが──

        ──大体、旧ソ連&現ロシアがやらかしまくったせいじゃないかなぁ、っていう……

        8
    • あさり
    • 2022年 2月 13日

    ここまで戦力を揃えるとなると侵攻は不可避でしょうね。
    ここで侵攻しませんでした撤兵しますとなるとプーチンの命が危ういでしょうし

    19
    • L
    • 2022年 2月 13日

    クリミア侵攻を単なるウクライナの革命であるとブダペスト覚書の解釈を捻じ曲げた時点からプーチンの腹は決まっていたのだろうな
    クリミア侵攻を看過した事実をもってNATO側の腹も決まっていたと考える。グッバイウクライナ。
    流石に現NATOのポーランドは見捨てないと思うがさてはて

    8
      • 匿名
      • 2022年 2月 13日

      ポーランドはNATO軍増派でガチガチとしてモルドバはベラルーシに同じ
      ではルーマニアは?だけどロシアからしたらWW2敗戦国でNATOからしたらポーランドほど重要でもないが当然難民は押し寄せるだろう
      ウクライナとの国境線も長いが経済状況的に独力で国境封鎖が無理ならNATOで肩代わり必要だがNATOにその勇気があるのか?という

      4
    • パーマーキング 
    • 2022年 2月 13日

    >米国はウクライナの大使館スタッフを首都キエフが避難させると12日に発表

    日本はどうするんやろ。

    1
      • G
      • 2022年 2月 13日

      日本の外務省は1月28日にウクライナ全土をレベル3の危険地帯とし、在ウクライナ日本大使館職員の家族など、民間人のウクライナからの避難手続きに関わらない人員が順次国外避難を開始したとのことです
      リンク
      また2月11日にウクライナ全土の危険度をレベル4に引き上げ、渡航中止及び避難を勧告しています
      リンク
      ただキエフのドニエプル川西岸にある在ウクライナ日本大使館の閉鎖(完全引き上げ)についての情報は今のところまだです

      11
    • ゴリラ
    • 2022年 2月 13日

    糞勝手な国だな、代替ナトウにウクライナが入ったら、ロシアに攻めてくる訳でも無いし、第1ロシア攻めようなんて思う国ねーだろ。

    20
    • ダヴー
    • 2022年 2月 13日

    気が早いと思われるかもしれんが、戦後の戦略を考えておくべきだろうな。
    よく対中戦略のためにロシアを中国側に追いやるのは得策ではないとか言われていたが、ロシアは自ら中国側に行ってしまった。
    したがって日本を含め西側は、ロシアと中国の二正面で対峙せざる終えない。
    冷戦時より厳しい情勢かもしれんなぁ。

    31
      • STIH
      • 2022年 2月 13日

      安倍首相以降経済協力交渉をやっていたのも、北方領土交渉だけではなく対中国戦略の補強という側面もあったと。
      そう考えると北方領土交渉で成果が出ないのは織り込み済み、さらに言えば北方領土を犠牲に中国へプレッシャをかけようとしたんだろうけど、その前にロシアが対米で中国と手打ちしてしまったから。おかげでインドも苦労することになってるしねえ。

      11
        • hiroさん
        • 2022年 2月 14日

        >そう考えると北方領土交渉で成果が出ないのは織り込み済み

        プーチン来日時に、当時の世耕大臣が記者達に「世界地図を印刷し直す準備をしとけ」とのたまったんだけど?
        平和条約締結·ニ島返還を手土産にプーチンが来ると信じきっていたんじゃない?
        結果は大幅遅刻と梯子外しだったのはご存知の通り。
        安倍政権にそんな高度な外交戦略なんか無かったと思いますよ。
        偶像崇拝は自由ですけど。

        4
    • 成層圏
    • 2022年 2月 13日

    ウクライナには申し訳ないが、我が国にとっての最悪のシナリオが避けられたかな?
    ロシアの侵略がオリンピック後で中国の台湾・尖閣の軍事進攻とアグレッサー事故によるF15の飛行停止があったら、完全に詰んでた。
    ロシア同様に国内が散々な北朝鮮の動きが気になるところだけど。

    しかしこれ、ウクライナが正式にNATOかアメリカにHELPを言わんことには、西側はなんとも出だしできないから難しいところですね。こんな国が国連の常任理事国で拒否権があるなんて、弱小国には希望の無い世界だね。

    21
    • K
    • 2022年 2月 13日

    プーチンはNATOとの開戦可能性について核使用も匂わせていたし、もう手の施しようが無いね。完全にゴロツキと化してる。こんな振る舞いを許容していたら世界は100年前に逆戻りしそうだわ。
    そこで不思議なのが日本の世論で、ネット上どころか識者ですらロシアの代弁をしているような人らが居る。
    あれは反欧米感情を拗らせてるのか、北方領土交渉に未だに色気を出しているのか、どっちなんだろうか。

    33
      •    
      • 2022年 2月 13日

      ミトロヒン文書でググッてみな
      ロシアのやり方分かるから

      ロシアから有識者に接触して情報提供し、利用されていると知らずに、自分は真相知ったつもりで情報発信する
      ソ連時代から続く日本での世論操作の手法

      32
      • くじら
      • 2022年 2月 13日

      元国会議員と元外交官の具体的な名前が頭に浮かんだけど、あの二人はロシアのシンパか工作員の類いではないかと、ちょっと論調が露骨にロシアの公式見解に沿いすぎというか、そのまま拡声器になってるというか

      WWⅡ前の本邦のマスメディアへの共産圏の浸透工作の経緯とか鑑みるに国内の主要マスコミも似たようなものでは? 絶望しかないわ

      14
      • L
      • 2022年 2月 13日

      ロシアのプロパガンダを発信してしまう日本の「専門家」たち。ウクライナは「東西分裂国家」か?日本で広まる偽情報に注意せよ
      というJBPRESSの記事がある。
      「東西分裂国家」という前提からしてロシアよりの考えだということに気づかないと無理だな。まちがった前提から導かれる言説もロシアよりになることは当然のことだ

      それにこれはこの問題に限らず個人的な所見だが、国家間の問題を何でもかんでも話し合いで解決できると”信じている”人がいて、そいういう人の母体は軍隊を否定している人だろう。そういう人はそもそも交渉というのか共通の利益の上に行うものであって交渉にすらならなかったという事実を軽視している。”信じている”のは勝手だが現実的な落とし所にまで理想論を持ってこられても困る!交渉で解決するならこんな事態になっていないっつーの
      失礼、シャドーボクシングが過ぎました

      16
    • たーめん二等兵
    • 2022年 2月 13日

    かなり面倒な事にはなりそうよね。
    2次大戦から77年、もう何が起きても不思議ではない。

    18
    •   
    • 2022年 2月 13日

    クリミアの時はウクライナの実働兵力は6千人ほどだったが、現在は17万くらいだっけ?
    国家親衛隊の民兵組織も10万以上動員できるようだから以前のように楽勝にはならんと思うぞ

    ポーランドとか外国からの支援を元にゲリラ戦を行う選択をしたら流石にキツいだろうと思う
    チェチェンでもロシアは相当やられたしな
    市民も大分殺してるし
    市民への殺戮が西側の目に触れたら、民主主義国家は選挙もあるし相当厳しい制裁を課さねばならなくなるね

    3
      • G
      • 2022年 2月 13日

      残念ながら武器兵器の質も量も圧倒的に差がある現状ではウクライナ側がいくら人員を動員してもかなり厳しいかと
      最初は短距離弾道ミサイル、次に航空戦力、うち漏らし相手に機甲部隊、最後に装甲車や兵員とワンサイドゲームが連続してウクライナ軍が順次すり潰されていく可能性が高いと考えられます

      また西側による対ロ制裁は長年し続けたため、ロシアをはじめ東側諸国に現地通貨決算など西側が制裁などの干渉ができない対策を数多く取らせる原因になり、結果今となっては有効な手段にはなりえない状況(切り札を使いすぎて切り札たりえなくなってしまった状況)だと思われます

      11
      • ダヴー
      • 2022年 2月 13日

      ゲリラ戦しようにもウクライナは地形的に平原しかほぼなく、抵抗拠点となりそうなのは市街地のみ。
      市街地で抵抗するにしても、外部からの連絡は絶たれるのは目に見えているから、膨大な都市市民への食糧供給、弾薬補給が絶たれた状況で戦闘になる。
      おまけにウクライナはロシアに口実を与える事を恐れて予備役を動員出来ていないらしい。戦闘が始まってからの動員では恐らく、通信網が絶たれてしまっているだろうから、使えるだけの人数を集めて編成する余裕は無い。
      だから組織的抵抗ができるのは現役兵だけで、継戦能力は高くない。

      4
      • samo
      • 2022年 2月 13日

      ゲリラ戦をロシアが恐れているのはそのとおりだけれど、親ロシア派が多い地域には、すでに多数のロシア軍兵が侵入してるとされてる
      こうすることで、内と外からの挟み撃ちにする形で、一気に占領してしまおうという作戦
      クリミアのときは、まさにこれをやられてあっという間に占領、現地政府もできてしまってそのまま併合となってしまった
      ゲリラ封じのお手本みたいになってて、これが所謂ハイブリッド戦の一つ

      日本で言えば沖縄でやられてるね。米国が沖縄に中国の情報操作を示唆した報告書だかをだしてたとおもう
      世論操作をすることで、自分のシンパを増やし、現地に民兵のフリした自国軍を送り込ませて合流ってこと

      7
    •     
    • 2022年 2月 13日

    昨年10月あたりからウクライナ、イギリス、ポーランドでEUやNATOの枠に縛られない三国共同体の構想が進められてるらしいな
    今回に間に合うかどうか分からないが、イギリスポーランドは反ロシアの急先鋒だし何らかの助力を期待したいところ

    14
    • あむろな
    • 2022年 2月 13日

    軍ヲタ的(俺)派手な正面戦が終わっても延々続く可能性はあるよね。リビア、シリア、アフガン、イラク、ウイグル、クルド。チェチェンも今は知らんが数年はやってた。んん、白人でなし、イスラム系ばっかかw

    1
      • 匿名
      • 2022年 2月 13日

      ドニエプル川挟んで反露の西ウクライナと親露の東ウクライナに分裂するだろうけど首都が西キエフと東キエフに分かれるかどうかが最大焦点だろうと思う
      東西を物理的に大河で隔てると戦後統治で泥沼化はしないんじゃないかな?ってプーさんも考えてると思う

      6
        • samo
        • 2022年 2月 13日

        >ドニエプル川挟んで反露の西ウクライナと親露の東ウクライナに分裂する
        なわけないだろ
        親ロシア派が多いのはハリコフ州~ドネツク州であって、キエフまでとても届いてない
        キエフ東部のポルタバなんて、超がつくほどの反ロシアだぞ
        キエフが東西に分かれる以前に、ポルタバの世論操作すらまったくできてない
        もうちょっと調べなよ

        7
          • 匿名
          • 2022年 2月 13日

          ポルタババリアで弾かれるなら別にこんなに大騒ぎしてないけど

          4
            • samo
            • 2022年 2月 14日

            ポルタバを突破せずにどうやってキエフを占領する?
            キエフ北部はウクライナ主力が集結中(ゆえに東部戦域の戦力不足が懸念されてる)、ベラルーシに展開してるロシア軍の兵力じゃとても抜けない。
            反ロシアのポルタバを占領しても、猛烈なゲリラ戦にあうことは目に見えてる

            だからハリコフ、ドネツクが危険だって再三報道されてるんでしょう

            今の戦争は軍事力が正面からぶつかるだけじゃないってのはずっと言われてること
            クリミア危機で何が起こったか何もしらないの?

            1
          • G
          • 2022年 2月 13日

          去年このブログでも取り上げられていましたが、元ロシア外相のイーゴリ・イワノフ氏によると仮にロシアがウクライナを侵攻した場合、「最低でも首都キエフの占領、西側に協力的な現ウクライナ政権の支配領域をドニエプル川より西へ追いやり親ロシアを標榜するウクライナ国家の創設が必要」と考えているとの発言がありましたので、ロシアが世論操作で足りなかった部分を武力で補い、ドニエプル川を新規国境とする目標を立てている可能性は十分高いと思われます

          リンク

          3
            • samo
            • 2022年 2月 14日

            ポルタバにはその支流が流れてる
            ドニエプル川水系の西側の都市だからその発言とも矛盾しないぞ

              • G
              • 2022年 2月 14日

              その理屈ですと「ドニエプル川挟んで反露の西ウクライナと親露の東ウクライナに分裂する」という匿名さんの発言を否定する根拠になりえないのでは

                • samo
                • 2022年 2月 15日

                ドネツクが既にそうなってるんだから、ウクライナ自体の東西分断は否定してないよ
                否定してるのはキエフを東西で分断すること
                ベラルーシにはロシア兵は3万しかいないし、そもそも東にポルタバがあるから、キエフを東西分断なんてできないってこと
                キエフにはそこまで親ロシア派は多くはいない

            • samo
            • 2022年 2月 14日

            それと、表面的な軍事力によって一時的に占領はできても、それを統治しきることは難しい
            これはアメリカでもできず、結局撤収に追い込まれてる
            この点については、元防衛大臣小野寺議員も指摘してる
            だからこそ、クリミア危機は、ゲリラ封じ、統治併合のお手本であると見なされている

            1
    • 58式素人
    • 2022年 2月 13日

    上の方で書いていた方がおられましたが、
    西側諸国は、戦後処理のことも考えておくべきでしょう。
    ドイツとフランスは戦犯扱いかな。
    ロシアがどこまで前進するかは、想像するしかないけど、
    ハリコフ、キエフ、ムィコラーイウの3都市と、ドニエプル川の水運と、ドナウ川の河口は
    絶対に取りに来ると想像します。
    ロシアが元の大国になるためには必要な場所でしょう。
    今は大人しい、モルドバ方面も何かあるかな。

    3
      • samo
      • 2022年 2月 13日

      以前にも書いたことあるけど、キエフを取れるほど、北部にはロシア軍は展開してない
      ロシア軍の戦力的に狙っているのはハイブリッド戦
      つまり、親ロシア派の多い地域に、ロシア正規軍を合流させ内部と外部からの挟み撃ちによって占領するってやり方がベースになる
      これはマクマスターもクリミアで行われた戦術で触れている。
      だから、多種多様なメディアでも、ハリコフやドネツクを最大の危険地帯と報道してる
      それに最優先で取るべきはアゾフ海、黒海沿岸なんで、いくら川を抑えたところで、海取れなかったただの無用の長物

      3
        • 58式素人
        • 2022年 2月 13日

        ご指摘ありがとうございます。
        クリミアを喪失した段階で、アゾフ海は、既にロシアの範囲と考えていました。
        次はクリミアからモルドバにかけての黒海沿岸と思っていました。
        まだ、早かったかもしれません。

        1
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
  2. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  3. 中国関連

    中国、量産中の052DL型駆逐艦が進水間近、055型駆逐艦7番艦が初期作戦能力を…
  4. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
  5. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
PAGE TOP