米英豪の3ヶ国は新しい安全保障の枠組み「AUKUS」の下で極超音速兵器の共同開発を行うと報じられており、早ければ5日(現地時間)にワシントンで正式発表される可能性があるらしい。
参考:Biden to announce US, UK and Australia co-operation on hypersonic weapons
中国に追いつくため米英豪の3ヶ国はAUKUSの枠組みで極超音速兵器の共同開発を準備中?
英国のThe Financial Times(FT)紙は5日、米英豪の3ヶ国は急速な中国の軍拡に対応するためAUKUSの下で「極超音速兵器の共同開発」を行うと報じられており、この件に詳しい情報筋の1人は「早ければ5日(現地時間)にもワシントンで正式発表する可能性がある」と述べているらしい。
極超音速兵器の開発競争で中国に米国が何故負けているのかについて米軍のジョン・ハイテン統合参謀本部副議長(現在は退役)は昨年10月「過去5年間で米国は極超音速兵器のテストを9回しか実施していないが、同じ期間に中国は数百回のテストを行った」と明かし、未成熟な技術を開発する過程のテストにおいて「失敗」を許さない官僚主義や議会(メディアも含む)が問題だとの認識を示したが、他にも極超音速に対応した風洞設備の性能で米国は中国に負けている。
米議会調査局が昨年8月「中国には少なくともマッハ8、マッハ10、マッハ12の極超音速に対応した風洞設備が3つあり、2022年までにマッハ30に対応した風洞設備(JF-22)が完成する」と指摘、米国も極超音速兵器開発の要となる風洞設備の近代化に資金を投資しているが「米軍、NASA、大学や産業界施設の中にマッハ30までの飛行特性をテスト可能な極超音速風洞設備(28施設中マッハ18、マッハ20、マッハ23に対応した施設が1つづつ)は無い」と提出した報告書の中で指摘した。
さらに興味深いのは米国とオーストラリアが共同で進めている極超音速兵器の開発について「世界最大級の広さを備えたウーメラ試験場施設にあるマッハ30対応の風洞設備を利用できるのが利点の1つ」と言及しており、ここに英国を加えて米英豪の3ヶ国体制で極超音速兵器の開発に取り組み中国に追いつくことを考えているのかもしれない。
追記:FT紙の予想通り、米英豪の3ヶ国は極超音速兵器の共同開発を行うと5日に発表した。
関連記事:米国が豪州と極超音速巡航ミサイルを共同開発する理由、マッハ30対応の風洞設備利用が狙い?
関連記事:米軍ナンバー2の警告、極超音速兵器のテストを過去5年間で米国は9回VS中国は数百回
※アイキャッチ画像の出典:MDAA HGVのイメージ
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マッハ30速領域で空力を応用したミサイルが実用化可能なかものか甚だ疑問として、
私たちはお呼びでないんだね・・・仕方ない
フランスやドイツにも声かかってないし気にすることはないとは思いますがね
そういういじけた意味でなく、これからは他国の技術開発にも積極的に関われたら、という話で。
防衛産業には常に刺激を与えないと、パイの小さい国内需要だけでは心もとない
今からでも日本を入れて「JAUKUS]にすればいい。
AUKUSは文字通り一蓮托生の集まり。
北京オリンピックで外交ボイコットを明言しなかった日本が入れる余地はないと思う。
無理やと思う。AUKUSはアングロ・サクソンによる、アングロサクソンの為に作られた白人様ナンバーワンの組織やから、我ら米食いイエローモンキーなんかアウト・オブ・眼中じゃろう。
アングロサクソンが本気で中共を敵と見なしたかぁ。
日本は個別にそれぞれと良好な関係を築いていけばいいよ。
日本は潜水艦の時になんとか….(でも今の日本の技術他の国に言うってどうなんだろ?
彼らの同盟国はアングロサクソンだけだと改めて思い知らされますね。
プラザ合意、日米半導体保証協定など、在日米軍の影響力を利用した数々の協定を結ばされてるのを見ると溜息が出ます。
結局、日米安保も核の傘も金だけ取られて、中国相手だと役に立たないんじゃないんですかね。
朝鮮戦争と違って、首輪を嵌めて飼い殺してる黄色い猿のために、本土市民の血を流す危険性を犯すとは到底思えない。
一体いつまで日本は攻撃的兵器は保有しない、非核三原則に関する議論は許さないなど、お花畑な姿勢を貫くんですかね。
当然の事ですけど、数百年もの間、彼らは彼ら同士の利益(中国、東南アジア、西アジア等々)しか守ってこなかったっていうのに。
ロシアや中国が膨張するいま地理的に最前線の日本やドイツを世界が頼りにしないわけにはいかないはずで、むしろ全体としてみれば自由主義圏の同盟意識は言語や肌の色を超えてかつてなく強固になっています。それはそれとして英語圏同士で同盟を持つのもごく当たり前なことなのでいじける必要はないかと。
西側標準の極超音速ミサイルになるのか?
しかしAGM-183Aは何らかの形でまとめるなり中止なりしろよ、ただでさえ金無い上にこの手のエンジニアは世界的に不足してるんだし、今ならAGM-183Aのチームを合流させれば失敗の知見が活かせるんじゃ?
中国と同じカテゴリの兵器がいち早く欲しい気持ちはわかるけど、全く別のチームが同じ失敗繰り返したら目も当てられないわ
「島嶼防衛用高速滑空弾」これが安いバージョンとして採用されれば問題無しなのでは?と思うのですが。
参考
リンク
AGM-183Aは滑空ミサイル兵器でHAWCはスクラムジェットミサイルだから並べて語るものではないんじゃないの
そもそもどんなミサイル作るかで標準になるかどうか変わる。地上発射型なら輸出ハードル低ければ標準たり得る。
3カ国の都合に合わせるとして。空中発射するならC-17をプラットフォームにするしか無いだろうし、潜水艦だと搭載できる発射管持っていなければ無理。
流石に潜水艦発射型は発射する場所によっては要らぬ緊張を与えるので地上発射型を作ると思う。
AGM-183Aのチームなんて失敗続きだし無理して合流させる必要もない、むしろ経験があるからとマウントさえ取りかねん。モノ作りでは一軍じゃなくても優れた製品作った例はいくらでもあるし、各国がうまく協力し合えるようなチームを作る方がいいと思う。
開発中の空中発射は空中発射で作ればいいだろうし、国際共同研究で皆が満足した結果が出るほうがおかしいし、単独の開発も必要だろう。
先月に空中発射極超音速テストに成功してたのに、ロシアを刺激しないように伏せてたとか。
それはむしろ逆でないかと、さすがに失言名人バイデンの外交センスを疑う
最近のひどいウクライナ情勢のなかではなんか久しぶりのこれみたいなネタは癒しですなぁ
解る気がする。
何か久しぶりの感じ。
陰惨且つ緊張感のある宇露戦争の近況が大量だったから何かね。
日米台vs中共の戦線が完全に見たら解る位開かれる事態は勘弁して欲しいけど…、もう解らん。どうなるか。
でも、疲れるけどウクライナ情勢から目を背けることはできないのよね
ウクライナのためにも今後の日本のためにも。。。
まぁね、ワークニは来年度の防衛費当初予算で6兆円確保するらしいのでね、その金で極超音速兵器の開発を早めてくれればいいので、後使用料払うって言ったらウーメラ試験場使わせてくれるかな?
ぜんぜんアリというか、元からただでは使わせてくれまいし、使えば実験データはかならず先方にも漏れる、つまり一挙両得の体になる
備えあるは金持ち勝るとはこういうことだが、こればかりは日本が真似ようがない
AUKUSの事業とは言え、開発メンバーからファイブアイズのカナダが抜けているのは何故だろう。
ニュージーランドは国が小さいから仕方ないとして。
某敵性大陸国家までの地理的な距離は、米国と変わらないと思うのだけれども。
オーストラリアにマッハ30の風洞があるのは意外でした。
やはり、彼等は、日本人よりも先を見ているのかな。悔しいけれども。
元々ファイブアイズと関係ない枠組みなだけじゃ
アメリカとオーストラリアは極超音速兵器の共同研究してたから下地があったし
豪州といえば原潜プロジェクトでもNavalニュースがリーク出してて衝撃的な内容だったんですが、あれは結局エイプリルフールネタだったんですかね
読み返したら思いっきり
”Important update on this article: April Fool’s”
って書いてありました。紛らわしいわ!
AUKUSくん、肝心の原潜が割と炎上案件っぽい話あったけどどうなってるんだろ
内製の原子力積むって話ならnaval newsのエイプリルフールネタだった
あエイプリルフールか
流し読みだったから気づかなかったわありがとう
にしてももうちょい分かりやすいネタにしてほしいw
コリンズ級の大きさで原潜にするとかて話が出てましたね。
少しwikiで見てみると、素人考えですが、
ノーチラス級、満載(水中?)3,520t、全幅8.5m、原子力・ギヤードタービン15,000shp、水中23.3kt
スケート級、水中2,848t、全幅7.6m、原子力・ギヤードタービン6,600shp、水中18kt
スキップジャック級、水中3,500t、全幅9.6m、原子力ギヤードタービン15,000shp,水中29kt
ロサンゼルス級、水中7,177t、全幅10.1m、原子力・ギヤードタービン30,000shp、水中31kt(推定)
アスチュート級、水中7,400t、全幅11.3m、原子力ギヤード(?)タービン、出力不明、29kt(推定)
です。
コリンズ級、水中3,353t、全幅7.8m、なので、既存の原子炉はスケート級の物しか入らないですね。
水中20ktくらいかな。
ちなみに、
そうりゅう級、水中4,200t、全幅9.1m、なので、おそらく、15,000shpの物が入りますね。
日本もAUKUSじゃないけど混ぜてくれって行ってくれ
有色人種混ぜれば白豪主義って非難回避出来ますぜ?とか言ってさ
こういうのは役に立つか立たないかじゃない、まずは加わることが大事
国内法に関しても、ウクライナは防衛戦で弾道ミサイルや巡航ミサイルを使っているのだから、自衛用防衛兵器でもあると証明された
もうなにも気にするべきもなはない
初期から参加しなかったF35の時の失敗は繰り返してはならない
重要な外交案件や開発には、取り敢えず参加することの積み重ねが外交力
外交は厚かましくあれ
AUKUSに入りたいなら米英豪と政治・経済・外交で足並みを揃えないといけないけど、北京オリンピックで中国に配慮していた日本が足並みを揃えれると思う?
先の北京五輪の際にアメリカ商務省のジーナ・ライモンド長官が中国で経済活動してる河野氏高市氏を指して
「日本では保守愛国を叫ぶ者ほど机の下では中国と握手している」
って批判したように信用がね…笑
裏切り者がいるとすれば、それは野党でなく与党ですよ
インテリジェンスというものを考えたら、力のない非主流派でなく権利に近い側を取り込むのが当たり前
しばしば野党批判してる人がとんちんかんに見えるのが、その辺の関係をわかっていないから
やっぱり立憲民主しか勝たん!
高市氏が中国利権を持っているのは初耳でした。
どういったつながりなんでしょうか。
極超音速兵器は日本も3種類を開発中で2026年の島嶼防衛用滑空弾を皮切りに順次導入予定だよ。島嶼防衛用と謳っているけどハードウェアはいわゆるHGV (Hypersonic Glide Vehicle)そのもので、射程も短・準中距離弾道弾級、迎撃は普通の弾道弾よりはるかに難しくなるので敵は相当やりにくくなると思うぞ。