米空軍はボーイングから引き渡された2機のF-15EXをアラスカで行なわれた演習「ノーザン・エッジ」に参加させて興味深い運用方法を試しており、次世代の統合型電子妨害システム「EPAWSS」がF-15EXに新たな可能性を切り開くかもしれない。
参考:For the Warfighter: Operational Test advances at NE21
参考:F-15EX Wins Some, Loses Some in Northern Edge
特大のウエポントラックと表現されるF-15EXはミサイルキャリアとしての役目と電子攻撃機としての役目を両立可能か
米空軍はF-15EXを今回のノーザン・エッジに参加させて能力を検証することを1年前以上から計画していたと明かしており、F-22AやF-35Aといった第5世代戦闘機とF-15EXやF-15Eを組み合わせることで生まれる効果を幾つか検証することが出来たと語ったが、特にF-15が搭載する統合型電子妨害システム「EPAWSS」は期待通りの結果を収めたとアピールしており非常に興味深い。
このEPAWSSは予め収集された信号に基づいた警告や妨害にしか対応していない従来の電子妨害システムとは異なり、AIと機械学習を応用したコグニティブタイプの統合型電子妨害システムでデータベースに記録されていない未知の信号に対しても瞬時に解析を行い使用された無線周波数を特定、その情報を元に機上で再プログラムが可能なデジタル無線周波数メモリ(DRFM)やデジタル周波数技術ジェネレーターを同時に駆使して広範囲に自機の位置や速度を偽装した誤信号をばら撒き敵の攻撃からF-15EXを保護(一部のF-15Eにも搭載されておりノーザン・エッジに参加したF-15EはEPAWSS搭載機)する。
補足:このようなタイプの電子妨害システムは欧州で「デジタルステルス」と呼ばれており、第5世代戦闘機の開発で出遅れた欧州が開発と実用化で先行している分野だ。因みにF-15EXが採用するEPAWSSもBAEシステムズが開発している。
今回の演習ではEPAWSSの妨害能力を自機の保護に使用するのではなく、味方のF-35Aがレーダーや電子妨害装置を一切使用することなく目標に接近するのをサポートできるのかを実際に検証して「期待通りだった」と米空軍は言っているのだ。
この成果はEPAWSS搭載機による単独の成果ではなく、戦術的な編隊を組んだF-15EXとF-15Eに搭載された4基のEPAWSSが「協調」して実施した電子妨害の成果だと米空軍は説明しており、ノーザン・エッジではBAEシステムズの技術者がミッションファイルの修正を行い1日~2日でEPAWSSの能力を高めることにも成功したらしい。
元々こういった任務は専用の電子攻撃機の役目で対空/対地攻撃に使用する目的の機体を電子攻撃任務にも使用できると見るか、折角の対空/対地攻撃能力が無駄になると見るかで評価が分かれるかもしれないがEPAWSSは専門の電子攻撃機が機外に搭載する電子妨害ポッドとは異なり機内に内蔵されているのでF-15EXやF-15Eは通常通りミサイルや爆弾を携行することができる。
つまり特大のウエポントラックと表現されるF-15EXはミサイルキャリアとしての役目と電子攻撃機としての役目を両立可能と考えると、F-16Vやタイフーンといった第4.5世代戦闘機とは少し異なる立ち位置に進化しようとしてるのかもしれない。
もし日本のF-15J改修にGOサインが出ればF-15EXやF-15Eに採用されているEPAWSSを搭載する予定(採用を予定していたAN/ALQ-239の部品が枯渇しているためEPAWSSに切り替えて調達することを検討中らしいがEPAWSSも部品が枯渇して対策費が必要らしい)なので、米空軍が研究している第5世代戦闘機と第4.5世代戦闘機の戦術的な組み合わせをそのまま拝借することができるのだが、、、
関連記事:防衛省、F-15J改修に電子戦装置とレーダーの部品枯渇対策経費が必要と認める
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※アイキャッチ画像の出典:U.S Air Force photo by 1st Lt Savanah Bray F-15EX イーグルII
F-15Jはホントにどうなるんですかねえ。改修しないことには性能的に問題で、改修するには金がかかりすぎる。
結局C型系統を改修する国は日本だけになったからあまり良い扱いは受けないだろうなってのはなんとなく予想がつく
E型系統持ってる国の方が多いからそっちが優先になるだろうし
それならそれで「もう面倒くせえからそっちで好きにいじっていいよ」という契約を引き出せないもんかなぁ。
F-2用やF-3検証用に開発しているユニットなど、今ならある程度交換用の玉もあるからね。
でもEPAWSSは後追いでも良いから欲しい。
>でもEPAWSSは後追いでも良いから欲しい。
そこは「次期戦闘機のエンジン、搭載電子機器(アビオニクス)などの各システムについては、開発経費や技術リスクの低減のため、米国及び英国と引き続き協議を行い、協力の可能性を追求していく」の一環としてBAEシステムズと「共同開発」してF-15Jで「試運用」で。
リンク
逆にこの話はF-15MJにとっては朗報かもって思った
電子戦機的な方面で残せる余地があるならJASSMを諦めてこっちを優先させたら少しは改修費用がマシになるかもしれんし
JASSM諦めた分は・・・国産のSSMやASMの長射程化するって言ってるしそっち方面をうまい事転用して乗せられたら(さすがに苦しいかw)
あるいはもう全部改修するのを諦めて少ない何機かにガッツリ改造してJASSMとこれの電子戦能力に投資して、改修しなかった機体は訓練用途に回す感じでどうにかして新規調達だけは回避して2040年頃まで持たせる苦肉の策かなぁ
まぁいずれにせよF-15MJの今後は苦難の道だよね
一番のネックな問題はF-15はどのCとEのどの系列も改修費高騰に悩んでる事だな
EPAWSSによって米空軍内でF-15EXの価値が高まれば
日本のF-15Jに回す部品が枯渇して改修が難しくなるのでは。
流石世界のBAEシステムズだな
タイフーンが最強の第4.5世代戦闘機になるってロードマップはあながち間違いでは無さそうだ
>今回の演習ではEPAWSSの妨害能力を自機の保護に使用するのではなく、味方のF-35Aがレーダーや電子妨害装置を一切使用することなく目標に接近するのをサポートできない検証を行い「期待通りだった」と米空軍は言っているのだ。
これは「サポートできるか検証を行い」が正しい?
「サポートできないか検証を行い」で「か」が抜けたのではないかと。
表現上「できるか」と「できないか」では事前の期待度に若干の差がありますね。
これを突き詰めると第五世代は無用の長物となり第4.5世代の時代が来る?
4.5世代機から分岐進化がある感じですな
電子戦はレーダー黎明期から妨害側と対抗側のいたちごっこなので、一概には言えないかと
第5世代戦闘機はそもそも電波を出さなくてもいいので、両方の特性を活かした作戦、戦術が大事
かつての戦闘機と攻撃機のようなもの、と考えた方がいいのかも…?
逆に同じBAE製で同様の機能を持つASQ-239を搭載するF-35の優位性を証明してるようなものでは…
ランニングコストを考慮しなければ、F-35Aは何だかかんだいって有能な機体なのだよね。
動けるデブは最強って感じ。
食費とか服とか、何気にコストが掛かるのも共通点。
動けるデブって、怪我しやすいんだぜ……
体験談?W
メンテナンス費用が掛かるのですね
わかります
追加料金渡さないと予定通りの納期スケジュールに改修できない
独自改修もできない(そもそも今から改修プラン立てて開発始めて間に合うか?)
当初予定の予算で改修進めると納品はF-15EX分が落ち着いた後
まぁ、日本には関係ない話になりましたな残念
あとハードウェア買えてもソフトウェアが本国仕様の劣化版だったり
既知の信号データベースが空白だったりとかしかねないんだよな
継続しようとする方向で答弁されてたし
関係は大いにある
本体からの反射波が小さい方が誤魔化し易いだろうから、同じテクノロジー使用するならステルス機の方が優位だと思います。
一対一で戦うんじゃないからどっちが上とくだらない議論だと思う
この電子妨害は妨害で相手を欺瞞するやり方だが、反面存在がばれる
一方ステルス機は電波を出さないことで存在が露見しにくい
どっちが優位とかではなく、目的に合わせて使い分けたり複合的に運用したりで両者効果的に使えばいい
ステルス機であってもレーダーを使用すれば敵からしたら味方識別装置に反応しない敵性の存在が付近の空域に居てこちらに向けてレーダーを照射しているのは分かりますよ。
正確な位置が逆探で特定できないだけであって。
そういう意味では既存のステルス機もデジタルステルスも概念的には近いしどちらが絶対的に正しいとかいうものではない。
最近このサイトで取り上げる米軍の実証試験の記事の文脈によく出てくる「レーダーや電子妨害装置を使わずに」というのはステルス機を本当の意味でのステルス機にするために必要な戦術なんでしょう
それを実現するには結局のところ、ステルス機と生存性に優れるセンサーノードとしてのデジタルステルスの組み合わせがマストなんだろう
LPIレーダーなら、照射されていることすら分かりづらいのではないでしょうか。
ちなみに、AN/APG-77はLPIレーダーですが、AN/APG-81はLPIレーダーなのでしょうか?
デジタルステルスって既存の電子戦装置と同じことをやっている気がしますけど、違いって何なのでしょうか?
上の
>これを突き詰めると第五世代は無用の長物となり第4.5世代の時代が来る?
に対するレスズレでしょう。
上か下かの話がしたい訳じゃなく、「第五世代は無用の長物」になんかならないよ、と言ってるのでは。
意図も含めてその通りです。
ミスした時に、当人が削除訂正出来たら、と思っています。
さすがEPAWSS!!
これでFー15EXイーグルⅡはただのFー15C/Dイーグルの後継機ではなく、
空軍版EAー18Gグラウラーとして戦闘・電子攻撃も可能な多用途戦闘機としての有用性が証明された事で機体の運用性が広がることだろう!!
Fー15EXイーグルⅡバンザイ!!
F-15好きだね。
気持ちはわかるけど。
広範囲に自機の位置や速度を偽装した誤信号をばら撒き敵の攻撃からF-15EXを保護するとあるけど、EPAWSSってディセプション・リピーターなのかな?
あと、ディセプション・リピーターって受信した信号をDRFMで記憶した上で強度を高めてそのまま発信すると思うんだけど、なんでデータベースなんかが必要なんだろうか?
詳しい人教えてください。
>なんでデータベースなんかが必要なんだろうか?
推測で申し訳ないですが、データベースがあれば発信元を特定できてるてことかと。
発信元が航空機か地上レーダーか、もしかしたら機種や用途を判別し脅威度を判定することも可能。
「未登録の相手でもどうにか対処が出来る」というだけであって、
相手がどこの何で、何のための電波か
分かるなら分かった方が良いに決まってますよね。
つか飛来する全ての信号を増幅発振なんかしてたら
ただの自己アピールにしかならない…どころか
例えば民間機の気象レーダーの信号を増幅・多重化して再発振なんぞしたら
クッソ迷惑極まりないでしょう。
単なる予想だけど
登録済みだと変化が予測し易くて、より高精度の妨害が出来る、とかかな?
予測が不十分だと、送信側の変化を検出してからの対応で、そのレスポンスの分だけ妨害不十分な時間が生じるとか。
F-35に搭載されてるAN/ASQ-239とEPAWSSはどっちが優れてるんですか?
AN/ASQ-239は元々F-35用に作られたもので、EPAWSSはF-15向けにF-35の電子戦装備や、アビオニクスの一部を組み込んだ生存性向上パッケージみたい
どちらもBAEシステムズ製、ECM戦の性能としては同じですかね
回答ありがとうございます。
EPAWSSはF-15向けにF-35の電子戦装備や、アビオニクスの一部を組み込んだ生存性向上パッケージであり、性能的にはEPAWSSとAN/ASQ-239は同等であるとのことですが、すみませんが情報のソースを教えてください。
それにしても、F-15EXはミサイルキャリアとしての役目と電子攻撃機としての役目を両立可能と記事中にありますが、F-35もビーストモード時にはミサイルキャリアとして使用でき、EPAWSSと同等性能のAN/ASQ-239を搭載しているので電子攻撃機としても使用できると考えると、F-15EXとかぶるような気がするんですがどうなのでしょうか?
また、F-35が電子攻撃機として使えるのであれば、EA-18Gはいらないのではないかとも思うのですが、どうなんでしょうか?
質問ばかりになってしまいすみませんが、もし良ければ教えてください。
BAEシステムズの製品紹介ページです
メーカーのカタログみたいな物ですので参考程度まで…
リンク
仰る通り、F-15EXとF-35Aの最大の差はステルスか否かの一点で、あとは両者の特性による性能とコスト面の差になりますね。
ビーストモードではほぼ同等です。
F-35の場合は妨害電波を出さなくても警戒レーダーでの早期探知は難しいので、両者の特性を活かした戦術が求められますね。
EPAWSSはグラウラーレベルのECM能力をポッド携行の必要もなく実現しており、運用の柔軟性が大きく向上しましたが、BAEとしてはあくまでも通常任務での生存性向上が主目的の機材のようです。
ワイルド・ウィーゼル等の専門的な任務は引き続き既存の電子戦機が担当する事になると思います。
将来的にはF-35で置き換えになるかもしれませんね。
丁寧な回答ありがとうございます。
すみませんがソースを見たところ、第5世代戦闘機のデジタルEW技術を活用と書いているだけだと思うのですが、なぜEPAWSSはF-15向けにF-35の電子戦装備や、アビオニクスの一部を組み込んだ生存性向上パッケージであり、性能的にはEPAWSSとAN/ASQ-239は同等であると言えるのでしょうか?
>F-15EXとF-35Aの最大の差はステルスか否かの一点で、あとは両者の特性による性能とコスト面の差になりますね。
ビーストモードではほぼ同等です。
この部分についてなのですが、両者の特性による性能差というのはF-35はステルス・ステルス時には搭載量が少ない・ビーストモード時には搭載量でも同等だがコスト面でF-15EXよりも高い、F-15EXはステルス時のF-35に比べると搭載量が多い・低コストという理解で良いでしょうか?
それならばF-15EXに比べてコストが高いという点を除けば、F-35はF-15EXにできることは全てできる上位互換だと言えますか?
また、F-35の場合は妨害電波を出さなくても警戒レーダーでの早期探知は難しいので、両者の特性を活かした戦術が求められるとありますが、これはF-35が電波を出さずに(具体的にはレーダーやAN/ASQ-239を使用しないで)前進し、F-15EXが後方でミサイルキャリアや電子戦の役割を担うという理解でよろしいでしょうか?
>EPAWSSはグラウラーレベルのECM能力をポッド携行の必要もなく実現しており、運用の柔軟性が大きく向上しましたが、BAEとしてはあくまでも通常任務での生存性向上が主目的の機材のようです。
ワイルド・ウィーゼル等の専門的な任務は引き続き既存の電子戦機が担当する事になると思います。
この部分についてなのですが、どのように運用の柔軟性が向上したのですか?
また、グラウラーレベルのECM能力をEPAWSSやAN/ASQ-239が持っているのであれば、ワイルド・ウィーゼル等が担う仕事もこなせるような気がするのですが、そのあたりはどうなのでしょうか?
また、DEWSとEPAWSSの違いって何なのでしょうか?
DEWSも第5世代戦闘機のデジタル電子戦技術を強化と書かれている(リンク)ので、どうも同じように見えます。
また質問ばかりになってしまいすみませんが、もし良ければ教えてください。
すみません。私はブログ主様程、英文を読み込めたり、周辺情報に詳しくはないです…
趣味で少し調べたりしている程度です
最新の電子戦機材という事もあり、私が調べた限りでは客観的なデータは見つかりませんでした、推測も混ざっております。(最高レベルの軍事気密ですので…)
EPAWSSの開発技術ですが、私も第5世代戦闘機のデジタルEW技術を活用の一文以上の情報は見つかりませんでした。
メーカーが同じBAEシステムズであること、F-35、AN/ASQ-239の後発製品であることから判断した次第です。
F-15EXとF-35Aの差の部分ですが、コメ主様の認識の通りだと私は考えています。
ステルス機のため、近距離での航空戦では運動性に不安があり(近距離戦になる前に撃ち落とすコンセプトですが)、武装搭載重量やハードポイント数等ではやはり劣ります。
ただ、元々の設計コンセプトの時点で、F-16やF-18、A-10等を置き換える予定でしたので、準ずる性能は与えられております。
戦術の部分ですが、F-35にはEOTSもありますし、コメ主様の仰る戦術は非常に有効だと思います。私も主にこういう使い分けになると思います。
あとは各国空軍の戦術研究部門の世界ですね
運用の柔軟性は、F−15EX、F−35の全機が高レベルのECM性能を有している点につきます。
状況に応じて機の装備を問わず、別任務に就いている機でも速やかに電子戦に移行できます。
ただワイルドウィーゼルの場合、SAMにミサイルを撃たせて場所を割り出し、ソフトキルと回避機動をしつつ対レーダーミサイルを発射するような乱暴なミッションが中心になります。
どうしても複座で対応せねば機器操作が追いつかないのが、当面は既存の電子戦機が対応すると考える理由です。
F-15EXやF-35に対レーダーミサイルAGM-88 HARMが統合されていないというのもあります。
(単座のF-16CJではオーバーワークと言われています。又、F-15EXの複座型は主に訓練向けのようでした。)
グラウラーやF-16DJをすぐに置換える必要は薄いと思います。
現状、電子攻撃飛行隊にはF-15C/Dのような老朽化した機材もありませんので。
自動化技術も進歩していますが、任務の危険性からもう少し技術の熟成が必要かと思います。
自動化技術とAGM-88 HARMの後継になるミサイルが揃えばワイルドウィーゼルもF-35が担当できると思います。
目標地点まで低空飛行する必要も薄くなり、メリットも大きいですね
DEWSとEPAWSSの違いですが、明瞭な機能面の差は私も探してみましたが、見つかりませんでした…
強いて言えば、DEWSはコストパフォーマンスの面を、EPAWSSは性能面を強調しているようですが…
機能や価格面で異なるかもしれませんが、こればかりは現時点では見積もりを取らないとわからない部分かもしれません。
知識が至らず申し訳ありません。
長文失礼しました。
すみません。一点忘れておりました。
〉F-35はF-15EXにできることは全てできる上位互換だと言えますか?
この点でも私は上位互換と考えています。
むしろF-15EXがF-35の技術を積極的に取り入れ、下位互換を目指している印象です。
ただスクランブル等のステルスを投入すべきでない任務や、非正規戦での空爆等ステルス機である必要は薄い任務もあります。
それぞれの使い分けが重要だと考えています。
多くの質問にとても丁寧に答えてくださり、ありがとうございます。
とても参考になります。
すみませんが、一点質問があるのですが、デジタルステルスって既存の電子戦装置(ディセプション・リピーター)と同じことをやっている気がしますけど、違いって何なのでしょうか?
ありがとうございます。
こちらこそ、勉強になりました。
デジタルステルスは既存の電子戦機と技術的には同じだと思います。
妨害電波でレーダーに空白を作り、ステルス性を補うという戦術ですね。
EPAWSSの場合は搭載全機が高度な電子戦を行えます。従来の電子戦機と4.5世代機の組み合わせとはこの点で異なります。
素人目でも不足の事態に強くなったのは間違いないです。
性能面では申し分ない装備です。
価格で折り合いが付けば、F-15JSIは実現してほしいと思っております。
回答ありがとうございます。
勉強になります。
F-15JSIはEPAWSSではなくDEWSを搭載するのではありませんでしたか?
記事中に、F-15J改修にGOサインが出ればF-15EXやF-15Eに採用されているEPAWSSを搭載する予定だと書かれていましたね。すみません。
EPAWSSは疑似グロウラーとして使えそうだからホーネットにも搭載検討するよね。
周波数ホッピングやられたら無理じゃね?
それに仮に位置や速度を偽装出来ても電波の到来方向は誤魔化しようがないしセンサーフュージョンで三角測量されたらバレるな
それじゃ諦めて墜とされれば気が済むのかい?
電子戦機は守るために前進しなきゃいけないんだからUAVの方がよくないか。そうまでしてF-15を使う意味が分からん。
>特大のウエポントラックと表現されるF-15EXはミサイルキャリアとしての役目と電子攻撃機としての役目を両立可能
ってところが今記事の肝では?
逆に今の米軍で、電子戦装備搭載するのに適切なUAVってどんな機体なのか上げないと話にならん。F-15位の速度や航続距離を持ち、電子戦時に使う電力供給にも不安がないUAVってどれよ?
アメリカ空軍は電子戦機がないので、海軍からEA-18Gグロウラーをレンタルしてますよね。
F-15EやEXが電子戦機として役割を持たせられるなら海軍の負担も減らせるという意味ではバランスが取れるのですが、「予算の取り合い」という点では困りそうです
F-15で電子戦しながらF-35が行動して、AWACSを撃墜できる距離まで近づいてミサイル発射
ということも可能になるのかな
F-15EXが被探知前提で囮になる運用なんてのも可能かと。
レーダー波発信源がAWACSならEPAWSSで自機を守りつつ大型長射程AAMでこれをアウトレンジ攻撃。
敵ステルス戦闘機群がEPAWSSによる虚探知を確認又は攻撃するためアクティブレーダーを使用すれば、パッシブセンシング状態で先行するF-35がこれを先制攻撃。なんてシチュエーションも妄想できます。
ボーイングなんて共産主義企業の機器なんぞカネの無駄なのは当然として、もらったところで細工されて敵の共産党勢力の軍の機体相手にはてんで役に立たないと推察できる。だっていつ台湾有事が始まるかも知れないって時にも、こっちの改修予算が限られてるの知ってて大金吹っ掛けてくる会社ですぜ?