米国関連

F-35Aを悩ませてきたGAU-22/A、遂に25mm機関砲が効果的になる

F-35AはGAU-22/A(25mm機関砲)の問題に長年悩まされ続けてきたが、F-35JPOは「空軍と産業界が協力した結果、我々はGAU-22/Aが改良され有効であると報告できる」と明かし、WarZoneは「遂に25mm機関砲が効果的になった」と報じている。

参考:F-35A’s Beleaguered 25mm Cannon Is Finally “Effective”

問題の軽減・解決に対する取り組み内容は不明だが、F-35Aの25mm機関砲が効果的になった

F-35に搭載されているGAU-22/A(25mm機関砲)使用には複数の問題が存在し、1つ目はA型の内蔵式とB/C型のガンポッド式の両方に影響を及ぼすソフトウェアの問題で、ヘルメット・マウント・ディスプレイに投影される対地射撃用シンボルは目標自体の視認性や重要情報の読み取りを困難にし、対空射撃用シンボルも目標追尾中の動作が非常に不安定なため、2020年までにソフトウェアの修正が何度か行われたものの、国防総省の運用試験評価局=DOT&Eは「最終的な評価を下すには追加テストが必要だ」という立場だ。

残り2つはGAU-22/Aを内蔵するA型特有の問題で、GAU-22/Aの砲架には銃口位置の誤差を生じさせるズレがあり、DOT&Eは2020年の報告書の中で「F-35Aに搭載されたGAU-22/Aの射撃精度は許容できないものと考えている」「ボアサイトの再調整やGAU-22/Aの取り付け位置修正といったオプションを検討中」と言及、さらに銃口位置に誤差があるGAU-22/Aの射撃は機体側にも物理的な損傷を発生させている。

GAU-22/Aを使用したF-35Aの銃口付近ではモールド・ライン・コーティングや縦通材への亀裂が確認され、この問題にどう対応したのか具体的な情報提供(LOT9以前の機体は射撃制限が設けられている)はなく、新たに銃口パネルで亀裂が見つかり、暫定的な措置としてファスナー穴を大きくしたパネルと交換したものの、2018年以前に納入された機体のパネル交換には資金が確保されていない。

銃口パネルの亀裂は新しいパネルが組み込まれたLOT13でも確認され、米政府説明責任局=GAOは2022年の報告書の中で「同問題はLOT14とLOT15で製造された機体にも影響を及ぼすだろう」と指摘したが、GAU-22/A使用後の検査とパネル交換によって「リスクは管理されている」と付け加えている。

この問題についてF-35JPOはWarZoneの取材に「空軍と産業界が協力した結果、我々はGAU-22/Aが改良され有効であると報告できる」「引き続き戦術・作戦レベルの有効性と致死性を最大化するため空軍、産業界、国際的なパートナーと協力を続けていく」と明かし、WarZoneは「様々な問題に悩まされてきた25mm機関砲が遂に効果的になった」「この問題はA-10退役に関する主要な議論の1つだった」と歓迎したが、問題の軽減・解決に対する取り組み内容は不明で、WarZoneも(GAU-22/Aに関する)最新情報を提供するようF-35JPOに要請しているらしい。

出典:U.S. Air National Guard Photo by Tech. Sgt. William Hopper

因みにGAU-22/Aで使用するPGU-48/Bは非常に高価で、2025年度予算案の中で提示された調達コストは1発131ドルだ。

そのためF-35Aの弾倉(180発)をPGU-48/Bで満たすためには2万3,580ドルもかかり、さらにトリガーを引けば3秒強で弾倉が空っぽになるため、WarZoneは「どれだけ最適な条件下でもA-10(GAU-8/A=1,174発)の火力には匹敵しないが、最近の近接航空支援は機銃掃射より精密誘導兵器の使用が遥かに多い。それでも機銃掃射は状況次第で有効な攻撃手段になりうる」と述べ、GAU-22/Aが直面した問題についても「GAU-8/Aも開発と初期の実戦投入で複数の深刻な問題に直面した」と指摘している。

関連記事:弾が真っ直ぐ飛ばない? 米国、F-35A搭載機銃の攻撃精度は容認できないレベル

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Jose Miguel T. Tamondong

長引くTR3構成機の納品停止問題、欧州のF-35導入国にとって頭痛の種前のページ

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コメント

    • のー
    • 2024年 3月 23日

    機銃掃射はかなり低空飛行で、対空砲火を喰らう危険性があるし、確実性もそんなに高くないはず。
    それでも機銃掃射が有効な状況って、具体的にどんな状況なんでしょうか?
    $2万3,580は、JDAM爆弾一発分とあまり変わらない値段で、安価な訳でもない。

    11
      •    
      • 2024年 3月 23日

      机上の論理だね
      分散した歩兵に対しては爆弾では効果的に攻撃できないし、爆弾では攻撃回数が限定され近接支援の効果が減ずる
      散兵に対して効果な爆弾より機関砲の方が安上がりであるし

      ベトナム戦争でもそうで、爆弾使い果たした機関砲無しのファントムはベトコンに対して抑止力を発揮出来なかった
      機銃掃射の有効性は散々実戦で証明されてるよ

      25
        • hogehoge
        • 2024年 3月 23日

        対地攻撃機ではないんで対地用ではなく、スクランブル時の警告射撃やUAVや爆撃機、亜音速巡航ミサイルの邀撃ミッションとかかメインだと。

        4
          •    
          • 2024年 3月 23日

          F35は攻撃任務優先に開発された機体なんだが
          特に空軍では
          だから25mmに口径アップもしている

          2
      •   
      • 2024年 3月 23日

      >$2万3,580は、JDAM爆弾一発分とあまり変わらない値段で、安価な訳でもない。

      いっぺんに弾倉空にするような射撃は現実にはあり得ないね

      10
      • Whiskey Dick
      • 2024年 3月 23日

      機関砲の射程圏内だと目視で確認可能だからステルス性能の意味が無くなる(F35の赤外線放射は従来戦闘機と変わらず)。機甲部隊の交戦距離ではドローンやヘリコプターなど低速な機体の方が敵を狙いやすく、オンデマンド性にも優れている。ステルス機は相手が目視発見できないぐらいの遠方攻撃に使うからこそ価値がある。
      ステルス機で機関砲が役立つ状況を考えると、こちらに向かってくるAAMを機関砲で撃ち落とすとか、敵も高度のステルス性能を有する機体で互いにレーダーで発見できず目視内戦闘になるとか、あまり想像したくない事態です。

      6
      • のー
      • 2024年 3月 23日

      どうも質問の仕方が悪かったですかね。
      質問の意図は、本文にある「それでも機銃掃射は状況次第で有効な攻撃手段になりうる」
      が具体的にどのような状況なのか?
      です。
      恐らくかなり限られた状況なのでしょう。
      情報のソースもよろしくお願いします。

      6
        • Easy
        • 2024年 3月 23日

        常識的に考えれば,1機1億ドルから2億ドルの超高額兵器を低空飛行で危険に晒しつつ1万ドルの弾薬を投射して歩兵に攻撃する、となると。
        一体どんな高価な歩兵目標だ、かけるリスクとコストに対してまったく戦果が見合わない、となりますね。

        24
          • 眠い
          • 2024年 3月 23日

          高価なのは敵ではなく味方の命
          西側は不合理だろうが味方を見捨てるわけにはいかない
          湾岸戦争だったかな、F16のパイロットがそういう任務に従事した記録を読んだことがあるんだけど…うろ覚えなんでソース出せねぇ、申し訳ない

          6
          • のー
          • 2024年 3月 23日

          そうですね。ただどうしても機関砲でなくてはならない状況があるみたいなんですよ。
          当然、教本か何かに記載されてて、その機体のパイロットは習って完璧に分かってるはずです。
          角度や距離とか細かい条件は秘密かもしれないけど、全部が完全な機密でもないでしょう。
          どこかに資料があれば興味が沸きます。

          5
            • はらへり
            • 2024年 3月 23日

            爆弾って危害半径がかなり広いんですよ
            500ポンド爆弾ですら300mもあります
            遭遇戦で交戦距離200mなんてのはよくあるので
            それらの航空支援で機関砲を使うことは十分あり得ます

            3
          • jimama
          • 2024年 3月 23日

          F35が開発された時代と変わって
          もっと安全で、確実で、しかも安価な手段が
          多数実現されちゃってますからねえ
          機関砲を搭載することの是非はともかくとして
          F35にCASさせるということが時代遅れになってしまったのかも

          9
        • ホテルラウンジ
        • 2024年 3月 23日

        米の最新戦闘機が機銃を装備し続けてるのはベトナム戦争での戦訓からですね。
        F4は開発当初「これからはミサイルの時代だ」という事で機銃を装備せずにリリースしました。
        しかし、近接戦闘ではミサイルを使えない、また、お互いにミサイルを撃ち尽くした後は機銃を持ってるソ連機から逃げ回るしか手段が無く、沢山撃墜された点の反省を踏まえてです。
        「F4 機銃 非搭載」辺りで検索したら色々出てくると思いますよ

        2
          • のー
          • 2024年 3月 23日

          F-4の話は有名ですが無関係かと。
          この記事では、「この問題はA-10退役に関する主要な議論の1つだった」とある通り、F-35AとA10と比較しております。つまり空対地攻撃の場合の話で、空対空ではまた別の話になるかと思われます。
          それと機関砲搭載は別に米軍だけではなく、東側のA10などと呼ばれるSU-25でも30mm機関砲を搭載していて対地上攻撃を行っています。

          11
        • ブルーピーコック
        • 2024年 3月 23日

        F-35の機銃なのか、戦闘機全般なのか、聞きたいこと纒めてから書き込んでほしいかなって。
        それはそれとして管理人さんお願いします。

        機銃の使用方法、テクニック(日本語)
        リンク
        ガンポッドを積んだF-35Bがソマリアでミッションに加わった記事(英文)
        リンク

      • 2024年 3月 23日

      ミサイルや爆弾が使えない場合ですよね、
      威嚇射撃、気球やドローン、相手がステルス機、基地で在庫切れ、、、

      1
      • 青魔道士
      • 2024年 3月 23日

      イラク戦争やアフガニスタン戦争では、F-16やF/A-18がStraffing(機銃掃射)で家屋やトーチカを撃つ場面の映像を何度かみています。

      CAS近接航空支援では、味方の歩兵や住宅が肉薄しているわけですから、おいそれと爆弾を落とすわけにはいかないシチュエーションもあるはずですよ。

      限られた点に火力を打ち込みたい時は有効でしょう。
      地上の歩兵が「頼む!そこを撃ってくれ!」って言うこともあるでしょう。

      19
      • ポンポコ
      • 2024年 3月 24日

      兵器の開発の会議では、用兵側の軍の将校の方は、色々な機能や能力を要求しがちです。それに対して、会社の技術者側がバランスや収まりをつけようとするように思います。

      大平洋戦争の日本軍機の開発もそうですね。

      その面から考えると、今回の25ミリ機関砲の場合は、用兵側の欲張りのように思います。

      なぜなら、機体の横からドアが開き、そこから撃つわけでしょう。弾もすぐになくなるわけでしょう。

      本来のこの機体の特性はステルス性ですよね。バランスが悪いと思います。

      2
    • XYZ
    • 2024年 3月 23日

    F-35を機銃掃射任務にあてる事自体がコスパが悪すぎです。
    機銃掃射の必要性は別として、どうしても必要ならばもっと安価で装甲を持ち、より大口径の砲を持つ航空機でやるべきです。

    ・・・A-10?

    23
      • jimama
      • 2024年 3月 23日

      というかCAS自体がドローンの一般化でかなり変化してしまってるから
      わざわざ超高額のF35使ってまでやる任務なの?となってしまったような
      大体そこらへん飛んでるドローンで何とかできてしまうしコスパもいい
      もっと大きい火力が欲しいなら重砲なり後方(100㎞ぐらい?)から滑空爆弾落としてもらえばいいしで
      なんかこう、初期コンセプトに縛られて上手いこと行かなくなってる気がします

      13
        • 匿名
        • 2024年 3月 24日

        「爆弾や砲弾ではなく機銃弾が良いんだ!」という状況での話ですので。
        そして20mmを越える機銃弾を放てるドローンは現状存在しません。

        3
    • 58式素人
    • 2024年 3月 23日

    高価すぎる装備では。
    日本の場合、A-10はないのですから(戦車を撃つ予定はない?)、
    日本用のF-35AはM-61バルカンに戻してもらっては。

    3
      • Natto
      • 2024年 3月 23日

      それやるとお金がとんでも無い事に。
      元々、M61より同等以上の火力をより軽量に得るためにGau22にしたので。
      外してバラストを積むのもアリでしょう。

      6
      • 幽霊
      • 2024年 3月 23日

      元々F35はGAU-22/Aの搭載を前提としているので日本がM61の搭載を求めるなら機体の設計変更や射撃用ソフトウェアの開発費用を負担する必要が出てきますけど、そこまでしてまでM61を搭載するメリットってあります?

      17
      • 58式素人
      • 2024年 3月 23日

      F-22はM-61の砲身延長型を載せていますね。
      ですから、もともと、その(M-61を載せる)技術はあるのでは?。
      であれば、安価に入替をしてもらって、安価な運用費を目指した方が良いような。
      25mm砲弾用の生産設備などを国内に作ると、また、出費ですし。

        • バーナーキング
        • 2024年 3月 23日

        統合のコストってのは技術のあるなしの問題ではないでしょう。
        JSIへのLRASM統合でもスパホへの統合やってるボーイングが1000億以上を請求してきた訳ですし。

        単価で見れば高く見えても最大でも1出撃で数百万円、導入予定の150機弱全部に積んでも数億円、消費する機会は訓練や威嚇含めてもどれだけあるやら、有事にですら湯水の様に使う訳ではない装備です。
        しかもM61の弾だって決して安くはない40ドル以上しますのでどう考えてもM61統合のコストの方が高くつくんじゃないでしょうか。

        とゆーか「GAU-22の統合にどえらい苦労したがやっと完了したっぽい」って記事で何で「じゃあM61統合してもらおうぜ」になるんですかね…

        23
          • 58式素人
          • 2024年 3月 23日

          そんなものでしょうか。
          調べてみたら、どうやら、日本でも25mm×137砲弾の生産をしていますね。
          1988年からだそうで、であれば、M61にこだわる理由も無いでしょうか。

          1
            • Natto
            • 2024年 3月 24日

            87RCVの弾と同じなんですね。

            2
        • daishi
        • 2024年 3月 24日

        GAU-22/Aの問題はA型の内蔵機銃による機体破損の他にA/B/C型に共通するヘルメットマウントディスプレイの表示問題があるので、M61を積んでもヘルメットマウントディスプレイの問題は解決しないですよ。
        二つの問題があって、片方はM-61に変えても同じ問題が見込まれている以上、GAU-22/Aのまま問題を全て解決してもらった方が都合がいいでしょうね。

        4
      • 匿名希望係
      • 2024年 3月 23日

      機体問題考えてガンポット搭載した方がましでは?

      2
        • 58式素人
        • 2024年 3月 23日

        実際にB型はポッド形式ですね。

        1
        • daishi
        • 2024年 3月 23日

        本記事にも書かれていますが、B/C型のガンポッドも射撃管制周りの問題が継続してるので今更A型をガンポッド式にしても問題解決が早まるか、といえば微妙でしょう。
        A型発注している国としてはガンポッドを追加発注する予算はそう簡単に降りないでしょうし。

        3
    • kitty
    • 2024年 3月 23日

    対航空機なら枯れた20mmで良かっただろうに対地攻撃に色気出してたんですかねえ。
    ていうか航空機なら.50でも威力では十分な気が。まあ低伸性なんかの問題で20mmになったんでしょうが。

    5
      • 58式素人
      • 2024年 3月 23日

      気のせいかもなのですが。
      空軍のやる事には、当たり外れ?(外れが結構多い)
      が多いような気がします。

      4
        • 伊怜
        • 2024年 3月 23日

        兵器の世界で「こんなこと(専門外のこと)もできまっせ!」をアピールして上手くいった試しがないのがね…

        3
          • ブルーピーコック
          • 2024年 3月 23日

          それでいて、本来の使用方法から違う使い方したら上手くいった例なら無数にあるというね
          (ソ連でのP-39エアラコブラとか)

          4
      • 通りすがり
      • 2024年 3月 23日

      30mm積んだA-10の後継機に20mmでは説得力がなかったんすよ。

      9
      • 干物
      • 2024年 3月 23日

      イコライザーと搭載機銃の座を争っていたのがラインメタルのBK-27なので最初から機銃の運用思想は
      大口径主義の欧州スタイルなんですよF-35

      4
    • たむごん
    • 2024年 3月 23日

    スクランブルにも、機銃による警告射撃は重要ですからね。

    対象機の目視が、以前として重要でしょうから、機銃は不可欠なのでしょう。

    対空の交戦規則に、目視や警告射撃があるなら、ステルス機能が生かせるのかという議論があった気がします(記憶ベースです)。

    9
      • たむごん
      • 2024年 3月 23日

      追記です。

      対地攻撃の機銃操作は、そんな任務させるのか…と感じてしまいます。

      2
        • YJ93
        • 2024年 3月 25日

        ステルス戦闘機というとある種神秘的な響きがありますが、平時の運用あるいはステルスを求められないような局面(ビーストモード)での運用も考慮しているということなのでしょうけれども…
        私もA-10の代替うんぬんは議会ないし納税者への言い訳にすぎないと思います。
        実際のところ空軍はA-10が生き残れないことは承知でしょうからF-35をその用途(機銃による対地攻撃)に投入することはなく、A-10の後継機もいらないというのが本音なのではないでしょうか。

          • Bak.
          • 2024年 3月 26日

          多分比べてるものが違うんだよな。
          a-10のパイロットと歩兵戦車兵等、パイロットの損耗が突出してるとは言えない気がする。対して空軍は戦闘機パイロットと比べると、そりゃ空軍としてはcasなんて止めたいだろうけど…
          なら陸軍にcasと予算戻せ、って話にしかならん気がする(笑)

          1
    • T.T
    • 2024年 3月 23日

    F-35ってのは、なんかこう、ベータ版商法みたいな飛行機だなと。
    ソフトウェア単体のWindowsですら管理が色々面倒なのに、ハードウェア含めて漸進的にアップデートされるってのはあまり良いやり方では無かったかもしれない。

    9
      • 774rr
      • 2024年 3月 23日

      それじゃいつまで経ってもステルス戦闘機をお出し出来ないやんw
      アップデートの繰り返しは昔からどんなモノにも適用されてるよ
      クルマとかだって部品単位で日々改良を繰り返してるし

      12
      • TKT
      • 2024年 3月 23日

      そうなんですよね。無理にIT企業のような開発手法にするから、いろいろな無理が出続けるわけです。

      GAU-22/A、25mm機関砲にしても、要するに、無理にヘルメットマウントディスプレイにせずに、肉眼で直接狙って撃てるようになっていれば、いつまで経っても、撃っても当たらない、などということにはならないわけです。

      あるいは、ヘルメットマウントディスプレイをつけていても、シンボルやソフトウェアによる弾道計算を無視して、パイロットが適当に勘で、距離を目測して狙って機関砲を撃てば、その方がむしろ逆によく当たるかもしれません。

      シンボルを目安にして撃って当たらないのは、電子計算による弾道計算が常に狂っているから、常にセンサーに誤差や時間差、タイムラグがあるからなのです。これはテスラのEVのオートパイロットでもある話です。

      映画の
      「トップガン マーベリック」
      では、マーベリックがF/A-18のマニュアルをゴミ箱に捨てるシーンがありますが、マニュアル通りにやってかえって失敗することは実際多いと言われます。F-35AのGAU-22/Aの弾が当たらないのもそういう話でしょう。

      5
        • daishi
        • 2024年 3月 27日

        これは自動運転のタイムラグ云々とは別の問題でしょう。
        F-16やF-15はHUDですが、こちらも火器管制レーダーシステムや機内コンピュータシステムと連動したものなので、タイムラグという問題は同様にあるはずです。

        それ以前の光学照準器まで戻せ、というのでしたらさすがに無理があるかと思います。

        また、アメリカ空軍のジェット戦闘機用空戦マニュアルはジョン・ボイドが1958年にようやくまとめられた (それまでは徒弟などで盗むしかなかった)くらいなので、それ以前まで逆戻りするのもナシでしょうね。
        「マニュアル捨てる」が許されるのは「それを知っていて、その上でより良い選択肢を得られる技術がある人」戦闘機は単座でも複数の機体でミッションをこなすので「協調性のある人」に限られる認識です。

        俺様優先の一人狼が問題児扱いされるのは初代トップガン時代のマーヴェリック、トップガン・マーヴェリックのハングマンでも描写されています。

    • 名無し三平
    • 2024年 3月 23日

    あれも欲しいこれも欲しいで使いもしないオプション付けて調達数が減る
    アホだな

    11
      • DEEPBLUE
      • 2024年 3月 23日

      十徳ナイフの機能は全部使い切らないと!っていう人間がJSFを推進したんでしょうなあ・・・

      1
    • 機銃
    • 2024年 3月 23日

    F-35一機種で万能戦闘機の機能を装備しようとして結果的に失敗してしまう機銃もその一つ
    日本はそれを147機購入予定だから一蓮托生で金食い虫のアップグレードに税金が費やされる

    将来的にステルス機の地上機銃掃射とかステルス機同士の機銃戦闘とか考えられませんし
    機銃で対空ミサイルや巡行ミサイルを撃墜することも殆ど不可能でしょう
    日英伊のGCAP双発ステルス機ならばAI制御のレーザーマイクロ波の指向エネルギー兵器で
    対空ミサイル、巡行ミサイル、近距離戦闘機も弾数に制限なく撃墜可能となるでしょう

    2
      •     
      • 2024年 3月 23日

      >日英伊のGCAP双発ステルス機ならばAI制御のレーザーマイクロ波の指向エネルギー兵器で
      対空ミサイル、巡行ミサイル、近距離戦闘機も弾数に制限なく撃墜可能となるでしょう

      …呆れる
      戦闘機サイズに搭載するにはレーザーシステムはサイズがデカすぎて不可能とノースロップを含めいくつかのメーカーが発言してる
      発振機の冷却も問題で連射など不可能っすね
      ファンタジーのお話されても

      今可能なのはミサイルのシーカーを眩ます程度

      18
    • マルチネット
    • 2024年 3月 23日

    単に地上目標を機銃掃射するなら普通にドローンで良くない?
    ドローンなら低空飛行で撃ち落とされても人命が失われる事は確実に無い。多少の金を失うレベルでコスパも良い。
    ミサイル発射してるドローンしか見た事ないけど機銃掃射できるドローンも普通にあるでしょ。

    2
      • jimama
      • 2024年 3月 24日

      機銃の反動を空中で受け止められるぐらいの強度&安定性を持たせると
      機銃+本体価格が高くなりすぎるからないのでないかと
      流れて来てる動画見てると、従来は機銃掃射で済ましてた
      ソフトターゲットに対しては破片式の小型爆弾(手榴弾?)投下なり安物の自爆型で対応
      機甲戦力に対しても主に自爆式のトップアタックで対応と
      遮蔽物に隠れても回り込んでくるし建物にいても開口部から入って来るしで融通効きますし
      ほぼ24時間体制で上空漂ってるようなので過去記事で兵器の平均寿命は1分だとかいうのがありました
      なので飛行機飛んでくるまで待つ必要もない
      兎に角安物にRPGの弾持たせた自爆型が便利で安すぎ多すぎな感じ

      1
    • 反革命分子
    • 2024年 3月 23日

    どうしてたかが機関銃積むのにこれほど苦労するのか・・・
    どうせ補助用途なんだし、いやだからこそ信頼性重視で機械的な発砲だけで良かったのでは?

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