ワスプ級強襲揚陸艦「ボクサー」は1年以上前にオーバーホールが完了したものの相次ぐ故障で海に戻ることが出来ず、オーバーホールを終えたばかりのワスプも出港直後にドライブシャフトを損傷、米海兵隊の海外展開能力に暗い影を落としている。
米海軍は1隻あたりの稼働率や戦闘効率を高めなければならないのに、、、こんな状況で大丈夫なのだろうか?
ワスプ級強襲揚陸艦4番艦「ボクサー」はオーバーホール後も港に係留されたままで、Military.comは19日「3つの異なる工学的故障、手続き厳守の欠如、監督不十分、乗組員の怠慢でボクサーは運用できない状況にある」と報じて注目を集めており、ボクサーが直面している状況は本当に目を覆いたくなる内容だ。
海軍海洋システムコマンドはオーバーホールのスケジュールとコストを圧縮するため「請負業者の作業チェック」を省略、そのため蒸気タービンエンジンに燃焼用空気を送りこむ強制通風ファンの取り付け位置が間違っていることに気づかず、オーバーホール中に行われた乗組員の交代も問題の察知を遅らせ強制通風ファン2基が2022年11月8日に故障、公開された報告書の中で「質の悪い専門技量、請負業者の修理技術や能力の欠如、監督不足に原因がある」と指摘。
さらに乗組員が定められた手順を厳守しなかったため2023年5月14日にボイラーが故障、2023年7月11日には潤滑油がないまま作動させた減速機が故障、損傷自体は軽微だったものの8月11日に出港したボクサーは直ぐに黒い煙を吐き始めて「何らかの工学的な故障が発生した」と宣言して港に戻ることになった。
USS Wasp (LHD 1) Wasp-class amphibious assault ship coming into Norfolk, Virginia on one shaft after suffering an engineering casualty – March 13, 2024 #usswasp #lhd1
SRC: TW-@johnmorgan726 pic.twitter.com/mVjasGF27T
— WarshipCam (@WarshipCam) March 13, 2024
報告書は「機関部の上級士官は減速機の事故を24時間以上も艦長に報告せず、全ての事故に立ち会っていた勤続27年以上の技術士官も何も出来ず、技術部門を取りまとめる下士官も配属されておらず、機関部では下士官が関与した暴行事件も発生していた」と指摘したが、Military.comは「1番艦ワスプもボクサーと同じ問題に直面している」「オーバーホールを終えたワスプはノーフォーク海軍基地を出港した直後、ドライブシャフトを損傷してタグボートに付き添われて戻ってきた」と報じている。
国防総省は2023年10月に発表した年次報告書の中で「中国海軍の艦隊サイズは370隻以上(2022年の年次報告書から30隻も増加)で2025年までに395隻、2030年までに435隻に増加する」と言及しており、米海軍が数で中国海軍に対抗するのは絶望的だ。
そのため米海軍は1隻あたりの稼働率や戦闘効率を高めなければならないのに、、、こんな状況で大丈夫なのだろうか?
関連記事:米海軍は資金不足、中国海軍とのギャップが287隻対395隻に拡大する可能性
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class James Finney
サボタージュするインポスターは追放しなきゃ……海軍から人がいなくなりそう
一回全ての財産を海に放り投げて海外からインストラクター雇って新しくゼロスタートで海軍を作った方が、まだ再建の見込みがあるだろう。既存海軍から新組織の就職希望は全てお祈りメールで返してな
海軍は一番米軍の中で終わってる組織ですよね・・・
ボノム・リシャール は待遇に不満を持つ水兵に放火され解体されました
紅海に派遣されてた駆逐艦カーニーも放火被害 多分関係者でしょうね
米海軍は自殺者の数もすごいです 公開中に船員がどんどん死んでいく
今回の件も報告書によれば、ベテラン兵士がろくに働いてないってわけですから、船内相当ギスギスしてそう・・・
>待遇に不満を持つ水兵に放火され解体されました
帝国海軍の戦艦陸奥の爆発事故も水兵の放火が原因だったという説がある。戦後に作られた原子力実験船「むつ」も初っ端放射能漏れを起こして幸先の悪いスタートとなった。
>米海軍は自殺者の数もすごいです 公開中に船員がどんどん死んでいく
海自みたいな陰湿なイジメがあるのでしょうか、船の上だから逃げることもできない。海自は深刻な人員不足で、問題児でもなかなかクビにできないみたいです。
蒸気タービン動力船ってあまりに古過ぎないか、あれは容積が大きい上に補機も多く必要とする(ボイラー用の通風機、給水ポンプ、純水の精製・管理が必要)、そして起動停止に時間が掛かる。なので現代の船舶の殆どはディーゼルかガスタービン動力です。※原子力船も広義の蒸気タービン船であるが、燃料補給が長期不要で酸素を必要としないため潜水艦に適している。
訓練が厳しいのとイジメが厳しいのとでは、意味が違いからな。
問題者を首にできないと、真面目な人が死ぬか、辞めていく。
イジメがあれば人は来たがらないし。
悪循環。
長ったらしく書いてるけど要はニホンガー!ニホンモー!ね。
西側先進国の海軍で共通した問題があるとマズいなと思って投稿した次第です。
アメリカ海軍と海自は大型艦が多く航海期間が長いので、機器の故障や人間関係のトラブルがあると事態はより深刻になります。問題の解決のためには造船業者の能力向上、自動警報装置の導入、海外の海軍基地に寄港した際に交代要員を送り込んで頻繁なローテーションを実現するといった方法が考えられます。
人民解放軍は活動海域が狭い、国内の造船能力が高いことからこのような問題が表面化していないのかもしれません。
ワスプとボクサーは、F-35Bを運用出来る艦じゃないか。
日本と韓国に整備を依頼してくるわけだ。
もう、火災は無いよな。
日本だって問題ないとは言えない。
F-2で、明らかに異なるコネクタを無理矢理差し込んで、試験飛行で墜落という事例もあったし。
客船だけど、ダイヤモンドプリンセスの件もあったな。
F-2のコネクタ形状が変更されたのはあの事故以降の話ですよ
ダイヤモンド·プリンセスってコロナ対応の件で?
何の関係があるのだろう?
建造中に火災を起こしてたはず
実は長崎で火災を起こした船と、船内でコロナが蔓延する中横浜に帰港した船は、同じ名前だけど違う船。(火災後に1番艦と2番艦の名前を入れ替えた)
>報告書は「機関部の上級士官は減速機の事故を24時間以上も艦長に報告せず、全ての事故に立ち会っていた勤続27年以上の技術士官も何も出来ず、技術部門を取りまとめる下士官も配属されておらず、機関部では下士官が関与した暴行事件も発生していた」と指摘したが
報告者の怒りがよく伝わってくる…
いやむしろ怒ってるのは現場の人間で
劣悪な待遇で無茶ぶりばかりする上層部に辟易して仕事が投げやりになってるんだと思います
弊社やん
そういう会社は製品の品質が低下しだしますね
弊社も!
ボノムリシャールが燃えて、キアサージが燃えて、ブーゲンビルが燃えて、今度の強襲揚陸艦はぶっ壊れときたか
強襲揚陸艦のスケジュールを練る人が本当に可愛そう
4月1日にはまだ早くないですかね・・・
どれもこれもありえなさ過ぎて中国やロシアを油断させるための
コードナジョーホーセン
の方がまだ説得力あるというか酷過ぎるとしか言えない
人民解放軍も困惑してそう
何もしていないのに勝手に撃沈してるし
勘違いしてる人がいますが、強襲揚陸艦は海兵隊の船で海軍の船じゃありません
強襲揚陸艦は海軍の船だよ
アメリカ海兵隊は艦船の運用はしません。
海兵隊員は海軍の船に乗せてもらうだけなので、強襲揚陸艦も海軍の船です。
何処とは言わないが強襲揚陸艦を陸軍で保有・運用していた国があるそうです。そいつらの陸軍は潜水艦まで保有したみたいで、現代人には全く理解不能です。
空軍なのに航空機ではなく戦車で戦っていたヘルマン・ゲーリング師団ってのが居ましてぇ
アメリカ陸軍も、昔は輸送艦のみならず機雷敷設艦とか航空機修理艦とか色々な艦艇を所有していましたので、陸軍の運用に関わる艦艇を陸軍で持つこと自体はそれほどおかしくは無かったりします。
どうでしょうね。
その主張は前世紀には確かに支配的な言説でしたが、最近では「海に浮かんでいるものはみんな海軍」といったゲーリング的セクショナリズムに囚われ過ぎとみる向きもありますな。
別に攻撃任務の空母や潜水艦を保有していたわけではないですからね。当時、水陸両用戦や島嶼間の端末輸送は陸軍も担っていましたから、(飛行甲板があるとはいえ)強襲上陸任務に特化した「上陸用舟艇の大型版」や「可潜型輸送艇」といった性格の船であれば、別に陸軍が所管しても不思議ではないでしょうな。
アメリカ重工業全体にボーイング病みたいなのが広がってるのか?
ドイツもヤバいかも。
先進国全般かな。
空き缶が見つかったりした。
80年代の日航機墜落事故の時代に戻った感じかな。あの時代もモラルが落ちたからな。
日本のオリンピックや万博と同じで、多額のお金が現場に来ないで、途中で消えてるんだろうな。
ボーイングは内部告発者は自殺するし。
業者の技術力が低い
兵士の士気が低い
検査を省略して不具合
つまるところ原因はなんなんでしょう?帝国の末期なんてこんなものなんですかね。
日本の自動車部品産業も造船も外国人が多い。
軍事部門は、外国人を排除すれば、人材不足に陥る。
真面目に働くより、マネーゲームの方が儲かるし。
帝国の末期、、、
市民の没落、大企業病。ローマの末期はキリスト教が異教徒排除して、人材不足に陥った説があるけど。
上層部が問題を無視するのが、最大の原因。トップがバイデンだと思えば、不思議じゃない。
この大スマホ時代にスマホが自由に使えない職場に監禁されるってだけでストレスやばいだろうな。どの国でも海軍の自殺者が一番多い
それもあるし果てしない大海原にずっといると自殺したくなる傾向があるんだろうな
大昔空母ミッドウエーの最終艤装工事を横須賀で行ったように日本へ通常動力艦のオーバーホルを委託しよう。
今の日本に受注対応できる余力があるかは知らないインチ/ヤード艦艇…
米海軍艦艇の大規模修理を日本の民間企業(つーても三菱重工ですが)でやる話ならもう出てますね。
どこまでやるかは記事によってブレがありますが、オーバーホールまでやるって記事もあります。
この手の問題ってのは結局
米国(軍)の社会・文化・政治・資金力が原因の極めて根深い問題だと思うので
外国の造船所がすぐ解決!!ってなるわけでもなさそうです
というか関わったら日本の造船所社員さんが過労死しそう・・・
資金は多分ある。でも腐敗が起きている
ダメ組織に、お金を投入しても、お金が蒸発するだけ。
造船業も技能実習生や外国人労働者多いけど。日本人のみでやりましょう。
なら過労死、鬱病になりそう。
アメリカの原発買って、損害賠償で炎上した東芝みたいにはなりたくないな。
タービン点火が手動なのか…と思ったらワスプ級って蒸気タービンなんですね。蒸気タービンは高圧蒸気を扱うという点でディーゼルやガスタービンより取り扱いが複雑になりがちで、エンジニアの育成も手間がかかると聞いたことあります。米海軍では原子力船舶が多いので蒸気タービンを扱えるエンジニアの育成はまだまだやっていると思いますが、船乗り全体の人材確保が難しいと言われているなら、比例して高度教育課程に進めるエンジニアも不足しているんじゃないでしょうか。
漫画の続戦国自衛隊で関ヶ原の戦いにタイムスリップしてたけど、乗員達はよく維持してたな。
海兵隊の強襲揚陸艦は敦賀湾で待機していましたね
タビ重ナル損害ヲドウ説明スルツモリダ?
コレガ俺ノ城ダー!みたいなカタカナのセリフが好き。
フーシ派が余裕たっぷりに構えているはずですね
地上戦とか意志以前に能力が
アメリカは、民間の造船業が衰退していますからね。
日本は、瀬戸内海を中心に海事クラスターの競争力があるため、海上自衛隊の能力(安価な発注を含めて)を足下から支えています。
アメリカ造船業は、競争力がボロボロになった中で、インフレで予算ひっ迫ですからね。
現場の気合いだけでは、何れ無理がでますから、どうしようもないなと。
(2024.01.30 米国防総省が公式発表、米国の「工業衰退」は国防上の脅威に ForbesJapan)
同様に感じています。
世界の造船能力は中国韓国日本でざっくり4割3割2割で、他国は残り1割を細かく分けている感じです。アメリカにはもはや大した造船能力はありません。
米海軍カルロス・デル・トロ長官が2月に韓国・日本にアメリカに造船所を作ってとお願いしに来ましたが、材料や治具、工具を納品するサポート企業、人材プールをいちから準備しなければならないので実現は難しいでしょうね。
現状のデータを見る限り、アメリカは韓国や日本で艦を作るって決断しなければ中国との差が開く一方だと思います。
F-35 TR2 の遅れも、技術基盤の劣化が同様に影響してるんじゃないかなと思ってます。
仰る通りです。
造船は、古くからの重厚長大産業、低付加価値の産業と軽視されてきた気がするんですよね。
日本には造船業(製造業)に必要な、各種クレーン・溶接機・小型コンプレッサー・工具や消耗品のタングステンなどの超硬・特殊塗料など、製造業を支える産業が高品質・高シェアで揃っています。
仰る通り、技術基盤の劣化は、充分に考えられます。
アメリカの防衛産業は、日本をもっと上手に使えばいいと思うんですよね。
昨今話題の遅れはTR3ですけど、TR2も順調に遅れたんでしたっけ?
しかし、米国艦は未だインチ・ヤード法なんでしょうか。
ご指摘ありがとうございます。TR2 ではなく TR3 です。
米国艦は、恐らく未だヤード・ポンド法なのだと推測します。アメリカの自動車はインチを脱しましたが、航空機は未だにヤード・ポンド法の中にいます。民間船はともかく、軍艦は未だにヤード・ポンド法なのではないかと。
リンク
米海軍長官が米造船会社に投資してくれとおっしゃってましたが、投機の間違いじゃないですかね?
投機は仰る通りで、寄付に近くなるかもしれません。
アメリカのドル建て金利高いですから、投資回収しようとしたら大変だなあと…。
造船は、初期投資が大きく・商品販売までが長いので、資金回収に凄まじく時間かかりますよね。
《海軍海洋システムコマンドはオーバーホールのスケジュールとコストを圧縮するため「請負業者の作業チェック」を省略》
《さらに乗組員が定められた手順を厳守しなかったため2023年5月14日にボイラーが故障、2023年7月11日には潤滑油がないまま作動させた減速機が故障》
ニャーニャーニャニャー ニャーニャーニャニャー
軍事事業で現場猫とはたまげたなぁ
そりゃ作業チェックをしなければコストは0ですからね
パフォーマンスも0ですけど
そして他の方法で補う事も特に無し
アメリカ海軍の上層部は明日から経営工学の勉強をするべきでは?
幸いアメリカには世界有数の大学があるわけですし元々本場でもあります
まあ、こんなもの日本の大学では1年生の前期の必修で学ぶ内容で不可をとる方が難しい講義のはずだと記憶しているのですが…
Wikiでボクサーの起工日を見たら30年前なんですね。交換部品は特注でしょうし、米国がモノづくりをやめているので配管素材自体今でも作られているか怪しいですね。
メーカー勤めしているので良く分かりますが、30年前の部品作るって再開発に等しい値段がかかります。人件費が高く、機械製造業の衰退した米国では、手に入らないのでは?
結局、予算オーバーと入手困難で代替部品の寄せ集めで外国人労働者で修理しても性能でないで故障したという落ちかと思います。
ちなみにTVで大型タンカーのドライブシャフト突っ込むのに深夜船体温度が安定して突っ込まないと日中太陽熱で船体が歪んで入らないそうです。
作って無いと分からないことがいっぱい有るんですよね。
大丈夫かな西側海軍…