米CNNは22日、国防総省の話を引用して「ロシア軍に占領された地域の奪還にウクライナ軍が動いている」と報じている。
参考:Ukrainian forces are now fighting to take back its territory, senior US defense official says
ウクライナ軍の反攻を国防総省も確認、正し反攻の規模がどこまでなのかは不明
ロシアとの和平交渉に参加しているミハイル・ポドリャク大統領顧問は「交渉を有利にするためウクライナは最後の力を振り絞って多方面で反攻に転じている」と明かし、18日にはロシア国防省が「完全に制圧した」と宣言したヘルソン州の集落をウクライナ陸軍が奪回、攻略に手間取っているムィコラーイウを迂回してボズネセンスク方面に伸びていたロシア軍の突出部分も完全押し戻した可能性が浮上していたが、米国の国防総省もウクライナ軍に反攻を認めた。

出典:GoogleMap 管理人が加工
国防総省の関係者は「ウクライナ軍はここ数日、ロシア軍に奪われた領土の奪回を試みている」と明かし、ヘルソン奪還に向けた動きやムィコラーイウ北東部のロシア軍を押し戻して都市の南部に押し込めた例を紹介したと米CNNが報じている。
ただし国防総省は「今回の動きが領土奪還に向けた大規模作戦の一部かどうかは分からない」と述べており、ウクライナ軍の反攻がどこまでを目標にしているのかは謎だ。
追記:国防総省の関係者は「適切な個人装備を欠いた一部のロシア軍部隊が凍傷の影響で戦闘から外された」と述べている。
関連記事:ウクライナ代表団、ロシアは自分達の方が困った状況にあると自覚している
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※アイキャッチ画像の出典:Служба безпеки України
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この地域は両軍共に兵力が少ないから一時的にオデーサの予備兵力を機動させてマリウポリへの圧力を少しでも減らそうとしているのでは。
恐らくヘルソンを奪還しようとして消耗したり奪還したあと防衛する余裕はないと思う。
ウクライナ側の損耗状況わかんないから、総反攻という話とも思えない
陣取りレベルの小競り合いが続くことで、ウクライナロシア双方が追い込まれていく我慢比べになれば、
どちらが有利か
ウクライナの広大な土地の上で点と点の奪い合いって感じですかね。
(ざっとグーグルマップで見比べた感じ、関東平野の倍以上の戦域に双方
40~50万人程度の兵力が散らばっていて、戦闘地域はその中の戦略要地
に集中していて、そこから外れた地域では銃声も砲声も全く聞こて来ない
戦争どこ?な状態の筈です)
そんな中で双方共に完全な地域制圧が出来なくて、追い出し、追い出されな
シーソー状態を繰り返している様に見えます。
ただウクライナ側の方が質はともかく民兵・市民義勇兵・外国人義勇兵など
諸々含めれば兵士の頭数だけは多い筈で、対して予備戦力に乏しいロシア側
の方が息切れは早い様にも思います。
地域制圧はなんだかんだいっても歩兵の頭数がないと出来ませんので
装甲車両や航空優勢だけで支配権を確立出来るものではありません。
ロシア側が期待した、侵攻地域の日和見なウクライナ人達が自分達を解放軍と
して迎え入れて中央政府から離反してしてくれるなんて幻想は吹き飛んでますし。
私も長引くほどに戦がウクライナ優位に繋がるのを期待はしているんですが、
予断を許さないというか、ロシアがなりふり構わずの殲滅戦に移行しつつあるのが不安材料です
支援する西側がいま本気を出さないと、ウクライナが倒れても消耗したロシアは数年は動けないにしろ、プーチンのいる限り次はポーランドと旧ソ連地域に来る、それはNATOの存続にかかわる
北アフリカ戦線っぽいな
結構ガッツリ押し返してるけどこの調子でヘルソン州からロシア軍を叩き出せたらいよいよ風向きが変わる?
クリミアとの比較的狭い回廊なら防衛に割く戦力は減らせるし、マリウポリを包囲してるロシア軍の背後からも迫れるし
あるいは突出部を中心に戦線を整理して、再攻勢の準備をしているだけかもしれないけども(その戦力と統制力がこの方面に残ってるならね
そこまでは期待薄でしょう。戦力的にヘルソンから追い出せるくらいの能力があるなら落とさせてないはずですよ。油断してたわけじゃないんですから。
侵攻前のウクライナ正規軍はドンバス方面に戦力を集中していて、それ以外の方面は少数の正規軍と領土防衛隊や国家親衛隊などの準軍事組織だけになっていたと思うよ。
侵攻前はドンバス方面を切り取る形での侵攻があるとの予想が大半で、北部、南部も含めたの三面から同時侵攻を予想していた組織や人ってほとんど居なかったから油断…もあったでしょ。
別記事にもあったと思うけど、クリミアに近づけばロシアの対空防御網と航空支援が厚くなっていくからやっぱり厳しいと思う。
「最後の力を振り絞って」というのも気になる。ペンタゴンがどの程度ウクライナ軍の状況を把握しているかわからないけど、台所事情は結構厳しいんじゃないかな。
米国防総省によれば他にも東部イジュームに対する反撃が行われているとか。
またキエフ北西でも反撃に出ているらしいですね。
どの箇所も突出部に対する反撃のように見えます。
クリミア半島からの機甲部隊の鉄道輸送車両が大規模脱線事故を起こして輸送困難なんて話も出てますね
何が起きてるんだあそこで…
過積載かサポタージュあたりですかねえ?
なんでもあり得る
ロシアは昔から鉄道輸送に頼ってるくせに、関連するインフラ整備が怪しい、ガタガタ揺れるシベリア鉄道がその典型
占領地の鉄道なんてまともにメンテナンスしてるのやら
あのニュースは数年前の訓練で起きた事故の写真らしいよ
あー…フェイクニュースのたぐいであったか…
言語の壁があるとファクトチェックの難易度が格段に上がっていく…
「適切な個人装備を欠いた一部のロシア軍部隊が、凍傷の影響で戦闘から外された」>どうしたんですかね?戦車の中で寝ちゃったのかな?まあいいことだ。
寒いし食事は足りないし命がけで戦う意味も無いしって、そりゃ誰でも逃げたくなるでしょうね
空腹で動けないと凍傷にかかりやすいでしょうね。
一部に凍傷がでれば、下級兵士ぜんぶに凍傷の危険がある。
ロシアのレーションがオークションサイトに出ているくらいだから、
これはロシア軍の戦術上の失敗でなく、軍としての体質でしょう。
イヌイット等の寒冷地民族が、気温が低下するほどに高カロリーの食事をお腹に詰めこんでカロリー燃焼でしのぐ話はありますね、
補給の整わない軍がいかに寒さに弱いかという
そのレーションの内容を見ると「豚の脂肪の塩漬け」とかやたら脂肪分の多そうな食事でしたが、それも寒さに耐えるためなのですね。
二郎系ラーメンの屋台でもやったら流行りそうですね。
アブラましましで。
マウリポリに防空設備を、、、
突出していた軍は何を狙っていたのでしょうね。迂回してオデッサか、ウクライナの西部に回って補給線を切ろうとしたか。いずれにしろかなりの大部隊だったはずなのでそれに損害を与えて撃退したのは大きいのでは。
ウクライナ南部はルーマニアやモルドバに近いので、そちらからの補給は得やすいはずです。義勇兵なども加わってヘルソン、メルトポリと陥落させられれば、マリウポリ救援に行けるかもしれません。今ロシアはマリウポリに部隊を回しているので他の占領地は手薄ではと期待できます。
ヘルソンから北上していた部隊の目標は2つ、キエフの後背を伺うことと、南ウクライナ原発の確保ではないかと。
軍事的にはかなり無理のある動きですが、プーチンの政治的意向、つまりキエフ攻略とウクライナの核開発というプロパガンダの為に無理をした結果のように思います。
たしかにそちら方面には原発がありますね。なぜそこまで原発にこだわるのか。
原発を盾にすれば攻撃されにくいというのもあるのかもしれませんが。
でも失敗したようで良かったです。長距離を迂回したので退却でも損害を受けたことでしょう。
今回の侵攻のロシア側の言い分のひとつに、「ウクライナは核兵器開発を企んでいるから、それを阻止しなければならない」ってのがあったと思います。
ウクライナの原発は黒鉛炉なんで、兵器級の燃料を作りやすいから、原発と核燃料を確保するのは優先順位高い目標だと思います。
ヘルソンから北上していた部隊は渡河可能な地点に数回攻撃をかけてほぼ全滅に追い込まれているので、渡河を意図した作戦であった可能性が高く、おそらく原発よりはオデッサ沖の揚陸艦の揚陸の補助が狙いだったのだと思う。
>突出していた軍は何を狙っていたのでしょう
下記tweetによると、ボズネセンスクにあるウクライナ第2の規模(同国最大のザポリージャ原子力発電所は現在ロシアに占拠されているため、現在ウクライナの管理下にある中では最大)がある南ウクライナ原子力発電所の占領を目指して進んでいたようです。
リンク
リンクありがとうございます。しかしこのツイート主はロシア寄りですね。しきりにロシア軍ががんばってるとツイートしている。
ロシアの原発占拠の試みを嬉しそうに報告してるのはどういう心境かと思いますが。
個々の価値観の相違、多様性はあっても良いと思います
誰もが一方方向の見方、考え方しか持たない社会は危険です
(私もロシア兵は暴行略奪しかしない集団といった見方には
賛同出来ません)
ただ、互いの価値観、考え方に対して相互理解と歩み寄りの
精神が伴わないと、多様性だけ強調されてもそれも危険ですけど。
ロ軍の補給路を断って孤立させ、弱ったところを一気に叩く。
そんな戦い方をウ軍には期待したい。