米国関連

米海軍、長距離対艦ミサイルLRASMの後継ミサイル開発に乗り出す

どうやら米海軍は調達が始まったばかりの長距離対艦ミサイル「AGM-158C LRASM」の後継ミサイル開発に乗り出したようだ。

参考:Offensive Anti-Surface Warfare Increment 2 (OASuW Inc 2)

LRASMの本格調達が始まったばかりだが、対中国を想定した新型対艦ミサイルの開発に乗り出した米海軍

太平洋艦隊の緊急要請に応えるため米海軍は2009年から新しい対艦ミサイル(OASuW:Offensive Anti-Surface Warfare)の開発に着手、米空軍が開発を進めていたAGM-158JASSM-ERをベースにした長距離対艦ミサイル「AGM-158C LRASM」を開発して2018年に初期運用能力を獲得、今年2月に米海軍は4億ドルを超えるLRASMを発注して本格的な調達に乗り出したばかりなのだが4月末に新たな対艦ミサイルの開発に関する通知を発表した。

出典:public domain AGM-158C LRASM

米海軍の発表した文書によればOASuW Increment1(AGM-158C LRASMのこと)を開発して実戦投入を開始したが脅威の対象の能力は進歩を続けており、より厳しい環境に対応するため交戦距離と性能が向上した対艦ミサイルが必要でOASuW Increment2(新しい対艦ミサイルのこと)を開発するらしい。

因みにOASuW Inc2は艦載機からの運用を想定した対艦ミサイルで作動範囲は「長距離」としか書かれていないため詳しい要求性能は不明が、仮にLRASMを超える交戦距離となると1,000km前後のロングレンジになる可能性を秘めており作動速度に関しても超音速や極超音速になるのではないかという噂もある。

果たして米海軍が求める新しい対艦ミサイルはどの様なものになるのか楽しみだが、初期運用能力の獲得は2028年~2030年を見込んでいるので意外と直ぐにプロトタイプが登場するかもしれない。

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※アイキャッチ画像の出典:ロッキード・マーティン

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コメント

    • 匿名
    • 2021年 5月 04日

    中国の進展を眺めて先手に動いてる米軍はさすが
    ASM3もすぐに改って話でいいんだぞ
    ぼやぼやしてるやつは負け組

    11
      • 匿名
      • 2021年 5月 04日

      > ASM3もすぐに改って話でいいんだぞ

      今まさに開発中では?ASM-3(改)は2020-2025の期間で開発中ですよ。

      33
        • 匿名
        • 2021年 5月 04日

        その上、ASM-3﹙改﹚が出てくるまでの繋ぎにASM-3Aも用意している程だし。
        戦争前夜なの?、と疑いたくなる慌ただしさ。

        32
          • 匿名
          • 2021年 5月 04日

          それだけ、自衛隊には、中国海軍に対する有効策が無いということへの、危機感の表れなんでしょうね。

          4
            • 匿名
            • 2021年 5月 04日

            その危機感が遅すぎたけどね
            その危機感が遅すぎたけどね
            その危機感が遅すぎだけどね

            1
              • 匿名
              • 2021年 5月 04日

              うぜぇ

              4
              • 匿名
              • 2021年 5月 04日

              あらあらアナタASM-3改良に入ったって記事見て
              完成したのに改良するってことはASM-3はポンコツって
              叩いてる人間かそのお仲間なんでは?
              アメリカが同じこと始めると日本は遅いと叩くんですなw

              4
          • 匿名
          • 2021年 5月 04日

          近い内に台湾でやりあう可能性が高いと米国でも言われてるし、そこら辺は共通認識なんでしょう、だから使えるカードを増やすのは悪くない

          4
    • 匿名
    • 2021年 5月 04日

    中国艦隊を潰す。
    日本のドクトリンはこれだね。

    16
    • 匿名
    • 2021年 5月 04日

    LRASM自体スパイラル開発で段階的な機能拡張を前提とした装備なので織り込み済みなんじゃ無いですかね?
    現行型はJASSM-ERのシーカー違いでしか無いですし。

    14
    • 匿名
    • 2021年 5月 04日

    最後のFA-18の搭載画像見たとき、でっかwwwwww って思わず口に出してしまった

    7
    • 匿名
    • 2021年 5月 04日

    動画のソブレメンヌイ相手なら、ステルスと亜音速でレーダー網を掻い潜って命中するかもしれないけど
    アドミラル・ゴルシコフや055型相手じゃこのやり方は通用しないって事なんだろうか

    7
      • 匿名
      • 2021年 5月 04日

      動画はスラヴァ級ではと
      記事の冒頭のCGはソブレメンヌイ級ですけれども

      非ステルスのF/A-18E/F等を母機とする場合、LRASMの射程では中国空母が早期警戒機を運用してきたら危険とか、ロシアのジルコンが射程1000kmを実現しているらしいとかで、米軍も日本と同様に対艦ミサイルの射程延伸に走る必要性が出てきたのではと

      7
        • 匿名
        • 2021年 5月 04日

        射程1000㎞以上とかなら搭載母機はP-1とかにして貴重な戦闘機は制空権確保に専念させられそうだ。
        搭載母機が大きいとミサイル自体も無理に小型化する必要もない。
        いくら沈める必要はないと言っても弾頭破壊力は大きいに越したことないからね。

        3
    • 匿名
    • 2021年 5月 04日

    もう非対称戦力しか手が無いからな。特に日本。
    このままミサイルマシマシや!

    1
    • A
    • 2021年 5月 04日

    動画がエースコンバットみたいだ。

    • 匿名
    • 2021年 5月 05日

    日本も極超音速、同時攻撃、複雑な経路飛行、電子妨害に強く、打ちっぱなし能力を備えた対艦ミサイルを作って配備してくれ
    中国の艦艇は大型化&高コストになってきいるし、むざむざ沈めたくないはずなんだ
    きっと抑止力になる

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