米国はゼレンスキー大統領の訪米に合わせて新たなウクライナ支援パッケージを21日に発表、このパッケージにはHIMARSの追加弾薬、クラスター砲弾、対戦車ミサイルなどが含まれているが、期待されていたATACMSは含まれていない。
参考:President Biden Holds an Expanded Bilateral Meeting with President Volodymyr Zelenskyy of Ukraine
参考:Blinken announces new security assistance for Ukraine
ウクライナが要求してきた長距離攻撃兵器=ATACMSは含まれていない
ABCは米当局者の話を引用して「当初評価よりも多くのATACMSを保有していることが判明し、今後の安全保障パッケージにATACMSを含める可能性が高い」と報道、これはクリミア大橋に届く単一弾頭を搭載したバージョン=M57もしくはM57E1の在庫が当初評価よりも多く見つかったという話ではなく、クラスター砲弾が効果的な働きを見せたことで「M74子弾」を内包するM39やM39A1が支援の選択肢に加わったという意味で、ゼレンスキー大統領の訪米に合わせて「ATACMS提供を発表するのではないか」と予想する声もあったが、ATACMSの提供は支援パッケージから外れた。
米国はゼレンスキー大統領の訪米に合わせて新たなウクライナ支援パッケージを21日に発表、このパッケージにはHIMARSの追加弾薬、クラスター砲弾、AN/TWQ-1、TOW、AT4、ジャベリンが含まれているものの、ウクライナが要求してきた長距離攻撃兵器=ATACMSは含まれていない。
因みにブリンケン国務長官は支援パッケージの内訳について「安全保障支援として1.28億ドル」「武器や装備品の提供として1.97億ドル」と説明しているため、前者がウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)経由、後者が大統領権限(PDA)経由の支援になるのかもしれない。
関連記事:米国、クラスター砲弾の活躍を受けて同タイプのATACMS提供を検討中
関連記事:バイデン政権、クラスター砲弾を含むウクライナ支援パッケージを発表
関連記事:クラスター砲弾の到着で戦場の様子が変化、ロシア軍の火力支援量が低下
関連記事:ドイツ与党、KEPD350の提供はATACMSとセットでなければならない
※アイキャッチ画像の出典:Photo by John Hamilton M270から発射されたATACMS
やはり戦況に大きな影響を与える兵器は簡単には輸出されないのである
日本もスペックやコスパや兵站目当てで安易に外国製に飛び付いたら痛い目見るぞ
日本は自前で作ってる方やと思うよ
ところが23日の未明になって、ブルームバーグのホワイトハウスリポーターが『バイデン大統領がATACMS供与を許可した』とX(旧Twitter)で発信し、日本国内でもNHK等が報じています
その後、ワシントンポストもクラスター弾頭仕様のATACMSを供与予定と続報を打っているので、今回の供与見送りの話は眉に唾を付けて見守った方が良いかも知れません
国産だからって戦時に急に増産できるかというとそうはならないですよ。
三菱重工業相模原製作所「全く持ってその通りですね…」
ATACMS無しは対外的なアピールでネプチューン対地攻撃実演と国産長距離ミサイル開発しているのとクリミア大橋攻撃成功が少なからず影響していそう。
おみやげがショボくなってる
TBSやNHKでも「ATACMSの供与開始」というニュースが流れましたね。
数を限るとか、いろいろ言っていますが。
発表のタイミングをずらして印象を薄めたかったのかな?
ただ単に決定が遅れただけかもだけど。