米国関連

ドニエプル川左岸で戦うウクライナ人兵士、これは自殺行為で無意味だと訴える

ドニエプル川左岸の作戦に参加しているウクライナ人兵士はニューヨーク・タイムズ紙に対して「クリンキーでの作戦は自殺行為だ」「あそこに足場を築くことも装備を移動することも不可能」「こんなことはバフムートやソレダルでも見たことがなく本当に無駄だ」と明かした。

参考:Ukrainian Marines on ‘Suicide Mission’ in Crossing the Dnipro River

カラス氏の証言が事実なら「クリンキーに送り込まれる兵士達」はロシア軍を引き付けるための大砲の餌

ウクライナ軍は6月にドニエプル川の中洲にあるダチに上陸、10月にはドニエプル川左岸に上陸してピシュチャニフカ北西地点に陣地を構築し、左岸のクリンキーにも上陸して集落の一部を占拠することにも成功、ウクライナ軍参謀本部やゼレンスキー大統領は11月17日に「ドニエプル川左岸で足場を築くことに成功した」と、訪米中だったイエルマク大統領府長官もハドソン研究所での講演中に「ドニエプル川左岸の一部を占領した」とアピールした。

出典:GoogleMap ヘルソン周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

大統領府の関係者や軍は以降も「ドニエプル川左岸でロシア軍に大きな損害を与えている」「左岸での作戦は順調に進んでいる」と発表してきたが、そもそも左岸への上陸で何をしたいのかが不明で、上陸から約2ヶ月が経過しても支配地域を拡大させることが出来ていない。

ウクライナ人が運営するDEEP STATEですら「状況は厳しくクリンキーの橋頭堡を維持する代償は非常に高くついている。戦力的に敵は著しく優勢で橋頭堡を維持できるかどうかは兵士の英雄的行動に掛かっている。このままでは橋頭堡を維持するための英雄的防衛は悲劇に変わるだろう」と警告していたが、ニューヨーク・タイムズ紙は16日「当局の発表する誇張された戦果に不満を頂いたウクライナ人兵士達が取材に応じ、クリンキーでの作戦は自殺行為に過ぎず何の意味もないと訴えた」と報じており、記事の内容を要約すると以下の通りになる。

“ウクライナ当局は国内の士気と海外からの支持を維持するため肯定的なシナリオを維持しようと努め、ウクライナ軍の死傷者数や直面した挫折の詳細を決して明かそうとしない。ドニエプル川左岸についてもゼレンスキー大統領や他の当局者は「海兵隊が左岸に足場を築いた」と発表したが、この作戦に参加した海兵隊隊員や兵士は「当局の発表は誇張されたものに過ぎない」と主張している”

“クリンキーでの作戦に参加して何度も川を渡ったことがあるオレクシー氏は「初めて左岸に送り込まれた新兵は泥に嵌った兵士の遺体を踏まなければならい。左岸の状況は本当に難しく拠点など存在しない。観測所も陣地もない。あそこに足場を築くことも装備を移動することも不可能で生き残るための戦いにすらなっておらず、ただの自殺行為だ。指揮官達の準備や兵站の不備が自分達の大隊を壊滅に追いやり、負傷者はボートの不足から置き去りにされ、この残酷な状況が兵士の士気と相互支援を低下させている」と訴えた”

出典:クリンキー周辺の戦況/管理人作成(クリックで拡大可能)

“オレクシー氏は「あそこに放り込まれる人々は心理的な準備が出来ておらず、彼らは自分達がどこに向かっているかさえも理解していない。なぜなら指揮官達は送り込む彼らに何の說明もしていないからだ」とも述べ、損失に対する苛立ちからTimes紙に対しても「こんなことはバフムートやソレダルでも見たことがなく本当に無駄だ」と証言している”

“複数の証言によればロシア軍も大きな損害を被っており、ニューヨーク・タイムズ紙の取材に応じたUAC第14連隊(無人機部隊)副司令官のカラス氏は「我々は狩りの任務についている。最優先任務はロシア軍の大砲から作戦を守ることだ。約2ヶ月間の戦いで制圧された敵は夜にしか移動できなくなった。海兵隊は苦しんでいるものの、敵も左岸で支配地域が拡大することを恐れているためザポリージャから空挺部隊を呼び戻した」と明かし、左岸での作戦目的も「突破口を開くことでなく多くのロシア軍を引き付けて破壊することだ」と述べた”

出典:Сухопутні війська ЗС України

“11月にクリンキーで負傷した海兵隊隊員のマクシム氏は「ロシア軍は砲兵が制圧されると壊滅的な空爆、ロケット弾、多数の無人機で報復してきた」と明かし、彼の小隊は空爆、戦車砲、大砲、迫撃砲による攻撃が激し過ぎて最初に非難した地下室から前進できず、空爆で小隊の3人が死亡すると撤退を指示されたものの迎えのボートは3時間待ちで、その間も砲撃や空爆に晒され続けて全員が負傷し、最終的に小隊の半分が死亡もしくは行方不明になったらしい”

ニューヨーク・タイムズ紙の取材に応じた兵士の証言は「左岸全体の状況」を反映したものなのか「特定の状況のみ」を反映したものなのか不明だが、カラス氏の証言が事実なら「クリンキーに送り込まれる兵士達はロシア軍を引き付けるための大砲の餌」という意味になり、クリンキーの南に広がる森林地帯に進めないまま「隠れる場所が少ない集落内」でロシア軍の攻撃を受けている格好だ。

関連記事:ドニエプル川の戦い、クリンキー上陸から約2ヶ月が経過しても変化なし
関連記事:ドニエプル川の戦い、左岸で前進すればロシア軍の大砲を遠ざけられる
関連記事:ウクライナ軍の反攻作戦はほぼ終了、ロシア軍の死傷者数は30万人~40万人
関連記事:侵攻630日目、ザポリージャ方面とドニエプル川沿いの動き
関連記事:ウ軍はドニエプル川左岸に上陸、ロ軍はアウディーイウカ南郊外の防衛ラインを突破

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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コメント

    • Easy
    • 2023年 12月 17日

    これは皮肉なことに、この一つ前の記事とあわせて読むと状況が完全します。
    すなわち,ここに橋頭堡を保持している間は、ウクライナ支援者は「あと戦車と戦闘機とミサイルがあればウクライナはクリミアを取り戻せるのです!」と叫び続けることが可能です。実際にそうしている実例が,この一つ前のドイツの記事ですね。「アメリカ軍の装備があればなーアメリカ軍の装備が届けばー」
    それは事実かも知れないし、ただの希望的観測かもしれません。
    しかし、その希望をつなぐために,生贄を捧げて続けているわけです。
    希望というのは、時には最も残酷なんですね。

    52
      • たむごん
      • 2023年 12月 17日

      仰る通りですね。
      滑空爆弾・大砲・自爆ドローンの的になっており、生贄にされているとしか言いようがないですね…。

      ゼレンスキー大統領は、いつになれば現実を見て、クリミア奪還の政治目標を見直すのでしょうね。
      過酷な死地に送られる、前線兵士を不憫に感じます…。

      14
    • 匿名
    • 2023年 12月 17日

    ハリコフ奪還作戦やヘルソン奪還作戦でも、アメリカ紙での小隊隊長の泣きごとは現れたから、現場に動員される数十人の部隊率いる小隊隊長は、作戦の詳細聞かされずに派遣されて命のやり取りさせられる。身元調査とか出来ていないからロシアに親戚いたり、ロシアに出稼ぎにいきロシアから帰れない親戚人質にとられていたりとウクライナ軍の裏切り者があとをたたないから、ウクライナ軍小隊レベルだと、作戦全く教えてもらえないそうだからな。

    6
      • ポンポコ
      • 2023年 12月 17日

      ・ハリコフ奪還作戦は、ほとんど戦闘もなく退却するロシア軍を追いかけ続けたたものなので、「泣き言」はないのでは?。

      最終的にロシア軍が立ち止まったイジュームの戦いあたりでも、ロシア軍には撤退命令が出ていて、攻めるウクライナ軍は有利かつ損害が少なくやれたと思います。

      ・ヘルソン奪還作戦は、地域で多少の違いがありますが、戦闘自体として、突撃するウクライナ軍が一方的に虐殺されていたとでも言うべき戦闘なので、「泣き言」は多かったと思います。

      24
        • 匿名
        • 2023年 12月 17日

        ハリコフ奪還作戦は、はじめの何回かは失敗したでしょ。
        ニューヨークタイムズにそのときの小隊の作戦のようす書かれてハリコフ奪還は無理書いていましたよ。
        ロシア国境まで攻めいってウクライナのものだと立札たてたが、奇襲作戦でウクライナ軍は1万ほどの兵力しかいなくて、あの当時の精強なロシア軍がロシア国境から兵力出てきて、ウクライナ軍は数ヶ月前は民間人と訓練しまくった精鋭で、500人ぐらいの精強なロシア軍に1万人がぼろぼろにされた泣き言書いていましたよ。
        ウクライナ軍弾撃つのにあたらずに、ロシア軍の弾はあたりまくり味方がどんどん倒れていくとね。

        11
          • ポンポコ
          • 2023年 12月 17日

          ハリコフ奪還作戦の「はじめの何回か」って、いったい何を指しているの??

          まあ、記事の内容に関係ないですので、深入りは良くないですが。

          7
    • 2023年 12月 17日

    精鋭の海兵隊を大砲の餌とは贅沢な使い方だな

    25
      • ポレ
      • 2023年 12月 17日

      WW2末期ドイツ軍の
      名ばかり装甲擲弾兵みたいなものか

      27
      • そらそうよ
      • 2023年 12月 17日

      今のウクライナ、
      カナヅチでも海兵隊になれるらしい

      14
    • m
    • 2023年 12月 17日

    ロケット弾が降ってきてる時点で
    砲兵も制圧できてないと思うのですが

    34
      • 名無し
      • 2023年 12月 17日

      自分もそこが良くわかりませんでした
      どういう事なんでしょうね?

      11
        • 774
        • 2023年 12月 17日

        ヘリや航空機から発射されるロケット弾ではないでしょうか?

        3
          • m
          • 2023年 12月 17日

          空爆とロケットと分けてるので
          地上からのロケットでしょう

          もっとも、Su25が自由に飛び回ってるようだと
          上陸部隊は本格的に詰んでますけど

          12
      • kitty
      • 2023年 12月 17日

      渡河できている兵科で砲兵を制圧ってどうやってるのか。
      想像すると吐き気がしますね。

      14
      • Easy
      • 2023年 12月 17日

      確かここはHIMARSを含めて高価値な誘導兵器を惜しげもなく投入していて、初期の砲兵同士の対抗砲撃戦には圧勝してロシア側の榴弾砲はほぼ無力化されています。
      が、ロシア側は榴弾砲の撃ち合いは不利と見て、今は遠距離から撃ち込む大型の航空爆弾や、撃ったらすぐ逃げるグラード多連装ロケット砲の乱れ撃ち、重火力投射システムTOSによる火炎による面制圧、を多用しています。これに最近は航空投下式クラスター弾も追加されました。
      どれも撃ち逃げタイプの兵器なのでHIMARSの撃ち返しが効かず、事実上上陸部隊は一方的にタコ殴りに遭う状況が続いていますね。
      ただ、わずか最大でも100人単位の敵に向かってロケット弾や航空爆弾を消費しているので,コスパで言えばロシア側が不利かもしれません。

      24
        • 歴史と貧困
        • 2023年 12月 17日

        >わずか最大でも100人単位の敵に向かってロケット弾や航空爆弾を消費しているので,コスパで言えばロシア側が不利かもしれません。
        その100人単位に欠員が出る度にボートで対岸へ補充兵を渡し、そのボートも砲弾で沈められることもあるだろうことも考慮すると、ウクライナ側のコスパは最悪な気がします。
        「対岸で人間が2ヶ月以上生きるために必要なもの」も、とても満足に補充できているとも思えません。兵士は死んで新しいものに取り換え続けているから、“生きるための物資”が必要なく、「橋頭堡」は維持できているのではないかと。
        「自分達の大隊を壊滅に追いやり、負傷者はボートの不足から置き去りにされ」という証言があるくらいですから、兵士にとっては絶対にいきたくない死地だと思います。

        22
          • かず
          • 2023年 12月 18日

          兵器リソース面からのコスパはロシア側に不利
          人的リソース面からのコスパはウクライナ側に不利
          でしょうか

          1
    • nmb
    • 2023年 12月 17日

    ウクライナ軍が左岸に渡ったことは10月には既に確認されていましたがウクライナ公式は沈黙を守っていました。
    11月にイェルマクが訪米した折に、それまで言及がなかったクリニキに橋頭堡を築いていることをアメリカ側に伝え、改めて支援を要請しました。
    このことからもドニエプル渡河作戦がアメリカからの支援継続のアピール材料だったことが伺えます。
    おそらく、ウクライナ政府としては左岸にウクライナ軍が渡ってからイェルマクの訪米までに、もっと占領地を増やしてからアメリカにその戦果をアピールしたかったのでしょうが、結果は知っての通りですね。
    ゼレンスキーの訪米に合わせたホルリフカのボタ山に旗を立てる涙ぐましいアピールも、待てど暮らせど左岸から戦果が出てこない故の苦肉の策でしょうね。

    30
      • ras
      • 2023年 12月 17日

      成程、ここ最近で見てきた無理筋な作戦は常に外遊と連動しているのですね。ボタ山はゼレンスキー訪米だろうとは思いましたが、イェルマクの訪米に合わせて発表されたというのは盲点でした。
      しかしそうなると陣地を保っている左岸陣地はともかく、当然維持などできなかったボタ山確保は現実主義の共和党からはより厳しい目が向けられそうに思いますね…

      22
        •   
        • 2023年 12月 17日

        翌日にはウクライナ国旗を引っこ抜かれて
        ションベン掛けられてましたからね

        16
          •  
          • 2023年 12月 17日

          それは動画かなんか上がってたの?

            • 歴史と貧困
            • 2023年 12月 17日

            管理人様が、昨日(12/16)の記事「バフムートの戦い、ウクライナ軍は約1月半で複数方向の支配地域を失う」に載せてくださっていました。

            出典:DMG 132 бригада “Беркут” 引きずり下ろしたウクライナの国旗に排尿するロシア軍兵士

            なので、昨日から一連の記事を追っている人だと、「ああ、あれね」で分かる感じですが、昨日の記事を見ていない場合は ? になるのは普通かと。

            26
    • クル
    • 2023年 12月 17日

    まあ報道を見るに宣伝戦としては正規戦で戦果挙げるより遥かに安く効果的なんじゃないですかね
    たった数百人の精鋭が数万人のロシア兵を敗走させ大奮戦みたいな報道を日本でも他国メディアでも散見しましたし、ニュースを流し見してればここで成功すれば潮目が変わるんじゃなかろうかと思う人もいるかと思います
    そうすれば「もう少しで勝てそうだしウクライナ支援に付き合ってやってもいいかも」と思わせる事は可能です
    まあそういう低関心層はえてして戦果が挙がらなければあっさり掌を返すのですが

    24
    • 朴秀
    • 2023年 12月 17日

    兵隊の命を無駄にして…
    ロシア軍を引き付けても他の戦線で前に出ないと意味がないです
    プーチンよりもゼレンスキーを憎むことになりそう

    しかしながら
    ここはプロパガンダの材料としては極めて重要なんですよね
    現状のウクライナは他の戦線全部で後退していますし

    27
      • 歴史と貧困
      • 2023年 12月 17日

      プロパガンダの材料が死地と化したクリンキーしかない時点で、もう勝ち目も将来性もゼロですね。
      「勝利条件」を、“少しでもマシな、未来に繋がる停戦”などに変えない限り、全領土奪還を勝利条件にし続ける限り、ウクライナは敗北の未来しか無い。

      21
        • 名無し
        • 2023年 12月 17日

        今言っても仕方ないかもしれないけどクリミアの奪還を勝利条件の最上位に位置付けて次善そのまた次善の勝利条件を作っておいた方が良かったのかもしれない…
        まあ発表してないだけで内々では策定していたのかもしれないし支援を引き出すために表に出せなかっただけかもしれないけれども…

        2
    • ポンポコ
    • 2023年 12月 17日

    ボートでの補給だから、もともと無理があると思います。できるのは、ゲリラ戦程度で、限界がありますね。

    本格的な上陸作戦なら、ポンツーン・フェリーや仮設橋が必要でしょうね。

    それとウクライナ軍の目的が何かですね。そして、それが達成できるかどうか。他方、ロシア軍の方は、戦力を投入せずに遠くから砲爆撃しているだけですね。

    14
      • 2023年 12月 17日

      砲爆撃を受けてる時点で
      架橋は無理でしょうね

      ドニプロ川みたいな大河なら
      渇水してない限り
      上流から機雷を流すことも出来そうです

      11
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2023年 12月 17日

      ポンツーンなりで本格的に架橋・輸送を始めるにしても、輸送対象を近くに集積・集結しないといけないですし、そんなのすぐにバレるのでロシア軍もすぐに対応体制に入るでしょうしね
      逃げ場の無い所に戦力を逐次輸送しても、どうしようもないという現実

      8
    • まあ
    • 2023年 12月 17日

    最初から結果はわかってたよね。

    25
    •  
    • 2023年 12月 17日

    ハリコフ攻勢はザリチネやアルテミフカで先鋒が反撃を受けてかなりの損害を被ってるからその部隊かもね

    4
    • とある経営者
    • 2023年 12月 17日

    もはやガタルカナル島と同じですね。ウクライナ軍にも辻󠄀参謀がいるのでしょうか?

    19
      • たむごん
      • 2023年 12月 17日

      仰る通りです。
      辻参謀に、牟田口中将の悪い部分が重なっているように感じています。

      現場指揮官に責任を押し付けて、補給軽視・精神的勝利を追求しているんでしょうかね。

      14
      •  
      • 2023年 12月 17日

      辻は緒戦で立案した作戦は実際大成功納めたしガダルカナルは虚偽の報告入れた海軍が悪いからあれをもって無能扱いされるとムッとしてしまう

      8
        • 歴史と貧困
        • 2023年 12月 18日

        >ガダルカナルは虚偽の報告入れた海軍が悪いから
        海軍は海軍で、「~を怠った陸軍が悪いのに、海軍のせいにするとは許せん」とか言い合うのが、大日本帝国の敗因だったのでしょうね。

        4
      • ポレ
      • 2023年 12月 17日

      作戦の神様シルスキーは
      ゼレンスキーのお気に入りなんじゃ無かったつけ

      9
    • ras
    • 2023年 12月 17日

    何が悲惨化というと橋頭保維持のために数百人規模の兵力しかなく、それ以上の人員を投入することもない捨て駒なのですよね。
    この程度の規模であればロシア軍も無理して右岸に近づいてまで潰しに来ないですし、そもそも規模を増やすための架橋自体が現実的でない。政治的には橋頭保は維持できていると宣伝できるから撤退させてもらえない。
    ただ、ウクライナ側の宣伝としては数百名の犠牲で反撃の礎に見せられるので費用対効果がよいのでしょう。それを西側軍事顧問がどのように見ているかはわかりませんが。

    20
    • nanashi
    • 2023年 12月 17日

    しかしこの様な歩兵による特攻任務を繰り返すウクライナ軍の攻勢を、英雄的で素晴らしい戦果と報道し、
    逆に潤沢な砲爆撃と機甲部隊によって戦略的に重要な拠点を攻略する露軍を「無意味な人海戦術」と報道するんですから本当に狂っていると感じます。
    現実と報道が全くのアベコベで、かつてヒトラーが言った「ウソが大きければ大きいほど、より多くの人間がそれについていく」という言葉が思い起こされます。

    45
      • 歴史と貧困
      • 2023年 12月 17日

      まあ、「マスゴミ」と蔑称されて久しいですし、自分達の見たい、そうであってほしい妄想を垂れ流すしか能がないのは昔からでした。より深刻な問題は、「マスゴミ」と蔑称しながら鵜呑みにする国民の割合の増加と、現実認識力の低下でしょうか。

      25
      •  
      • 2023年 12月 17日

      まあここでもタチコマァ氏とか未だに信じてる人いるし他所ならもっといるでしょ
      結局メディアのレベルは民衆のレベルを写す鏡だよ

      23
      • そもそも
      • 2023年 12月 17日

      同じ歩兵戦術をやっても
      ロシア軍は人海戦術で
      ウクライナ軍は浸透戦術ですから
      モノは言い様ですよね

      マルチ商法にハマった同級生が
      代理店仲介業だと言ってましたが
      それを思い出しました

      24
      • baka
      • 2023年 12月 18日

      もう日本だけが信じてそうで怖いんですよね
      ウクライナ人ですら疑ってるかも知れないことを

      2
    • たむごん
    • 2023年 12月 17日

    プーチン大統領が、2023年12月14日の国民対話イベントで、この地域の橋頭保について直接触れており、正確に把握していると考えるべきです。
    プーチン大統領が、ドンバス地域に拘っている・ボケている説も流されていましたが、ある程度の情報を正確に把握していると考えるのが適切でしょう。

    ドニエプル川左岸の橋頭保、川沿いの沼沢地であるため、人力で塹壕を掘る事すら難しい場所であり、気温の低い中で不憫ですね…。
    ウクライナ軍のボート不足を見れば、自爆ドローンでボートが狙われ続けている事は事実であり、改善されることはないでしょう(防衛手段がない)。

    ウクライナ兵は、精鋭部隊を対岸で生贄にし続けていますが、軍事的合理性(兵力に余裕)があるのか疑問に感じています。

    17
    • りにあ
    • 2023年 12月 17日

    ロシアの損耗87%は誇張でしょうね。5割損耗が全滅レベルと言われているくらいなので8割以上損耗していたら東部で進軍できないでしょう。

    13
      • Whiskey Dick
      • 2023年 12月 17日

      生き残った13%のロシア兵は強化人間だった、若しくは負傷兵をサイボーグに改造して戦場に送っているのでは。1日2兆円の軍事費を使えるGDP世界一のロシアなら強化人間も改造手術も余裕でしょう(適当)。

      16
      • shkk
      • 2023年 12月 17日

      ■独紙、F/A-18、AH-64、MQ-9Bが手に入れば本来の反攻作戦が可能
      の記事の話かな

      ドイツのWelt紙曰く
      “現在のウクライナ軍は「陣地の維持」ではなく「ロシア軍の消耗」を優先しており、米諜報機関の推定によればロシア軍は侵攻以降「31万5,000人」もの死傷者を出している。これは侵攻開始時にロシアが保有していた兵士の87%に相当する。いつまでロシアがこの様な損害を容認し続けられるのかは不明だが何れは限界に達するだろう”

      だけど、管理人さんが追記してるように
      追記:ロシア軍が侵攻以降「31万5,000人」もの死傷者を出し「これは侵攻開始時にロシアが保有していた兵士の87%に相当する」という言及は「ロシア軍がウクライナ侵攻のため準備した戦力の87%に相当する」という意味で、この数字に含まれる「負傷者の内訳」が不明なので31万5,000人が戦闘不能(軽傷からの部隊復帰など)になったという意味でもない。

      なのと、適当に徴兵した兵士の死傷者が多いだろうことと
      国力も大きく違う(ウクライナ国が管理してる人口が0.3億人まで減ったウクライナvs1.4億人のロシア)ことを考えると
      プーチン体制のロシアであれば許容範囲内でしょう

      8
      • ウルフリック
      • 2023年 12月 18日

      別に誇張でもないでしょ
      昨年晩夏~秋に30万、今年の春先に追加で30万、更に毎日千数百人が「志願」しているわけですから
      死傷30万でも十分に耐えれますね。
      ノモンハンでもソ連軍戦闘機部隊は前半戦で壊滅的損害を受けましたが圧倒的な補充力で日本陸軍戦闘機部隊に圧勝しましたし、独ソ戦では連戦連勝だったクルクス戦以降でも歩兵の年間損耗率は100%以上でしたがナチスを叩き潰せました

      1年ちょっとで投入戦力の87%の損耗なんてロシア軍基準では十分に許容できる範囲内でしょう

      2
    • もり
    • 2023年 12月 17日

    着上陸戦は地獄
    それこそ中国VS台湾(日米支援無)くらいの戦力差でもなきゃ成功は難しい

    6
    • 2023年 12月 17日

    もうウクライナの敗北かNATOが最悪核戦争覚悟して参戦しかないのではないか

    4
      • 歴史と貧困
      • 2023年 12月 17日

      NATO参戦については、2024年6月に欧州議会選挙、11月にアメリカ大統領&議会選挙の年になっている以上、あと1年は絶対に不可能でしょう。例えどれほど優秀な政治家がいたとしても、このタイミングでは実行不能で(ロシア側からNATO加盟国に攻め込まない限り)、こればかりは議会制民主主義の選挙制度の限界かと。

      そして、支援の途切れたウクライナが来年11月まで保つかと言われれば、保たないと思います。

      10
    • 似非市民
    • 2023年 12月 17日

    延々と『遠すぎた橋』をやってる。
    なんと言うかNATO諸国・米国から支援金を貰うための戦争に移行しているような気がしてならない。

    25
      • たむごん
      • 2023年 12月 18日

      まさに仰る通りですね。
      空挺部隊を送って、オランダ各運河の橋を確保して、装甲部隊を進める作戦だった記憶があります。

      今回は、大河の橋が最初から落とされていますし、後続部隊を渡河させられる気配がないのが、本当に延々という気がしますね…

      2
    • Easy
    • 2023年 12月 17日

    大体、橋頭堡を3ヶ月とか1年保持する、って時点で意味不明にもほどがある
    ノルマンディーでも橋頭堡は仮設の揚陸地として1-2週間であらかた必要な資材は荷揚げしてしまい、そこを恒久的に補給路として使うわけではないんですね。橋頭堡はただの入り口であって,そこから一気に機甲戦力や海兵旅団を流し込むから意味がある。
    他の着上陸侵攻作戦の例を見ても、橋頭堡に3ヶ月釘付けになったらそれは作戦失敗ですよ。

    23
      • s
      • 2023年 12月 17日

      言われてみれば、そもそも橋頭堡は仮説する前線補給拠点なのだから備蓄のない補給基地で戦ってるようなものでしたな
      その先に拠点を築けない橋頭堡を維持する意味は戦術的にはないですね

      17
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