ウメロフ国防相は13日「ザルジニー総司令官の交代は議論されていない」と述べて大統領と軍の関係にケリをつけた格好だったが、ウクライナメディアは17日「ザルジニー総司令官のオフィスで盗聴器が発見された」と報じている。
参考:В кабинете Залужного нашли “прослушку”
参考:В кабинете Залужного нашли прослушку, – источник
参考:СБУ открыла дело из-за прослушки Залужного и раскрыла подробности
再び「大統領と軍の関係」に注目が集まるかもしれない
The Economist紙の記事を発端にゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官の間の不和が表面化、複数のウクライナメディアも「両者の関係は冷え込んでいる」と報じ、ウクライナ人ジャーナリストのユーリイ・ブトゥソフ氏は「ゼレンスキー大統領や与党は選挙を想定して『反攻作戦の失敗』『南部防衛の失敗』『戦争準備の不備』の責任を軍に押し付けようとしている。困難な状況下で軍との信頼関係を破壊するのは狂気の沙汰だ」と批判した。

出典:Рустем Умєров
この問題についてウメロフ国防相は13日「ザルジニー総司令官やナエフ統合軍司令官の交代は議論されていない」と述べて「大統領と軍の関係」にケリをつけた格好だったが、ウクライナ・プラウダ紙やRBC-Ukraineなど現地メディアは17日「ザルジニー総司令官のオフィスで盗聴器が発見された」「発見された盗聴器は誰が設置したかを特定できないような要素で構成されている」と報じている。
今のところ「誰がザルジニー総司令官のオフィスに盗聴器をしかけたのか」は不明だが、一部のメディアは「発見された盗聴器」と「ゼレンスキー政権」の関連を疑っており、再び「大統領と軍の関係」に注目が集まるかもしれない。
追記:ザルジニー総司令官の部下のオフィスからも盗聴器が発見された。
追記:盗聴器が発見されたのは「現行のオフィス」ではなく「ザルジニー総司令官が将来的に使用する可能性があったオフィスの1つ」で、ウクライナ保安庁は「発見された盗聴器自体は動作不能の状態だった」と報告している。
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※アイキャッチ画像の出典:Головнокомандувач ЗС України
大統領選挙に結びつける前に、初期の戦車エンジン横流しなど考えると裏切り者の盗聴器か、ウクライナ保安庁の通常業務とも考えられますけど、いずれにせよ、盗聴器があったらわざと嘘情報流してどこが反応するか、試すこともできますよね
そこはまずロシアを疑おうよ…
最高司令官のオフィスにズカズカ入り込んでいるロシアってすげえ。
そのうちウ軍総司令が敵のスパイ()だったので逮捕したとか発表されないといいですね
ロシアは、あちこちで情報戦を頑張っているようですから。
ここはロシアでは。
ザルジニー大将も、シルスキー上級大将も良く職責を果たしていると思うし。
大統領と軍部との離反は、ロシアの望むところでは?。
>ザルジニー大将も、シルスキー上級大将も良く職責を果たしていると思うし
問題は、肝心のゼレンスキーがそう思っていないことでしょうね。
立場上、政治責任は大統領が追うのでしょう。
ロシア相手なのですから、さぞかし胃が痛いのでは。
しかし、勝てそうな将軍は、現在、この二人の他には居ないでしょう。
そもそも、ザルジニー将軍を抜擢したのはゼレンスキー大統領と聞いていますし、
それは間違っていなかったと思います。
ここは、胃が痛くても、互いの職責を全うするのでは。
ケンカは、戦勝後にいくらでもどうぞ、でしょうか。
>ケンカは、戦勝後にいくらでもどうぞ、でしょうか。
そう言っていられたのが去年までで、今は、「敗戦の責任はお前にある」なのでしょう。
形勢不利な時は、気持ちに余裕が無いのでしょうね。誰しも。
政治責任を取る立場としては、胃の痛くなるところでしょうし。
ゼレンスキーに解雇されたアレストビッチが
「キエフは権力闘争の最中だ」と
早い段階から予言してたけど
いよいよ隠しきれなくなって来たか
ウクライナが内ゲバを続ければ、スポンサー国から見捨てられますよ。
G7各国は、ロシアを削る目的はもう果たせていますし、ウクライナが負けたとしても領土はなくならないわけです。
ロシアがやった、と私も考えますが、火種が沈静化する前に物的証拠が出てしまうと疑心暗鬼にならざるえないでしょうね。実際、両者の間にしこりがあったのは変えようのない事実ですし。
まあ、ウクライナ内部の信頼関係の話ですし、疑い続けてしまうなら、それまででしょう。
たとえロシアがやったとしても、疑心暗鬼は免れないですからね。
軍と政治の不和はますます拡大してしまうでしょう。
離間は、孫子の兵法にも出てくる基本中の基本。
内部対立で最も恩恵を受けるものが、最も疑わしい。
あと問題は、ゼレンスキー政権がどこまでを「内部」と認識しているか、ですかね。
「ウクライナが国家として一枚岩」なら、内部を引き裂く最有力容疑者はロシアですが。ゼレンスキーにとってプーチンは敵で、ザルジニー総司令官は敵の敵、だった場合は何を疑うべきか完全に混迷でしょう。
盗聴器はその内容を外部に送信する機能とセットであることが普通です。
すなわち,電波の届く範囲にレシーバーがあるということを意味します。
重要な話で、仰る通りですね。
小型盗聴器であれば、数km・数十kmと遠方に届くものではありません。
盗聴器といえば、元CIAのスノーデン氏の話では、CIAは日本政府や、自由民主党の本部にも盗聴器を仕掛けているということでした。
もちろんCIAでなくても、イギリスのMI6、ロシアのFBSでもそういうことをしますし、日本陸軍の特務機関でもそういうことをしていました。
ただ疑うだけなら、ザルジニ司令官が自分で盗聴器を仕掛ける、自作自演ということもありえます。ゼレンスキー大統領にぬれぎぬ?を着せるということもあり得ます。
ブダノフはCIAに盗聴されてたしザルジニーもゼレンスキーも盗聴されててても何ら不思議ではない。
軍部の中枢で行われた盗聴が、
ロシアによるものであれば「ロシアの手は優秀で長い」
ゼレンスキー派によるものであれば、「政争で相手を陥れて軍の足を引っ張ろうとするほど、権力者周辺は馬鹿者でガタガタ」
傍観者としては実に面白い。
数年後にはドラマ化されそうですな(笑)
妙な動きをしてないか
米国が監視してるのかもしれませんよ
ベトナムの新聞なので、真偽は不明ですが
アメリカがウクライナの敗戦を見据えて
ウクライナからエイブラムスを引き上げ
代わりにレオ2と交換という話でしたが。
今の戦況では、あながちデタラメとも
思えなくなってきますね
能力からすれば、米国が一番怪しい。
執務室に盗聴器なんて朴正煕時代の韓国みたいだなあと思ったのですけど、今後のウクライナが置かれる立場っておおよそ韓国が辿ってきたそれそのままなんですよね。もし韓国のように祖国統一が長きにわたって叶わなくとも、ウクライナにはせめて韓国並みに発展していってほしいですね。