米国は4日に総額4億ドルのウクライナへの安全保障支援を発表、西側の技術で改修されたT-72B×90輌をウクライナに提供するための費用が含まれており、米国がウクライナへの戦車供給に直接関与するのは初めてだ。
参考:$400 Million in Additional Security Assistance for Ukraine
参考:Joint Statement by the United States Department of Defense, the Ministry of Defence of the Netherlands, and the Ministry of Defence of the Czech Republic
改修されたT-72Bは技術的に優れた戦車になる予定でウクライナ軍の戦力強化に役立つ
国防総省が4日に発表した「ウクライナへの安全保障支援」は総額4億ドルで、HAWKシステムの改修費用、T-72Bの改修費用、M1117×250輌の改修費用、Phoenix Ghost×1,100発の調達費用、河川で使用する装甲が施されたボート×40隻の調達費用、戦術通信システムの調達費用など含まれている。
改修されたHAWKシステムは今後の大統領権限(PDA)によるウクライナ支援パッケージに含まれる予定で、T-72Bの改修費用は米国、オランダ、チェコの3ヶ国で実施されるウクライナへの戦車提供プログラムで、チェコが保有するT-72B×90輌に光学センサー、通信装置、追加装甲を取り付けるための費用を米国とオランダが45輌分負担、この資金でチェコ企業がT-72Bを改修してウクライナに提供するらしい。
一部のT-72Bは年内にウクライナへ届けられる予定で「90輌全ての引き渡しが完了するのは2023年中になる」と国防総省が説明しているが、改修されたT-72Bは技術的に優れた戦車になる予定でウクライナ軍の戦力強化に役立つと述べているのが興味深い。
因みに米産業界から調達する装備を提供する権限=ウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)による「ウクライナへの安全保障支援」と、議会の承認手続きなしに米軍在庫から何でも自由に当該国に送る権限=大統領権限(PDA)による「ウクライナ支援パッケージ」は支援の正確が異なり、詳しくは過去記事を参照してほしい。
関連記事:米国がウクライナへの安全保障支援を発表、18輌のHIMARSを追加提供
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※アイキャッチ画像の出典:Maulincio/CC BY-SA 4.0 T-72M4CZ
正体もわからないのに1100発も供与される謎兵器フェニックスゴーストとは・・・
実体は存在せず秘密資金の確保するための帳簿上のトリックという噂もあるが
なんせ、幽霊ですからね…
戦車はやっぱり東側ベースでの提供になるんだね
エイブラムスとかは生産終了してるから出したくても出せないんかな?
ロシアが一方的に設定した条件を回避する姑息な手口(良い意味で)
実質的に西側基準の戦車に改造しておいても違いますと言い張る予定でしょう
思えば、西側戦車を東側基準に改造する話はちと考えられないところに東西の立場の差異が出てる
いや西側戦車を東側基準で改造することもありえます。
北ベトナム軍は南ベトナム軍のパットン戦車を大量に捕獲し、いろいろと改造して使っていました。
イラン軍もイギリスのチーフテン戦車をいろいろと改造して、イランイラク戦争で使っていたと言われます。
アフリカの紛争はさらにグチャグチャであり、使えればどうでもいいというような感じですが、複雑な構造で修理の難しい西側兵器を、構造が単純で修理の容易な東側の部品に交換することもありえます。
必ずしも西側基準で改造したから性能や実戦での実用性が上がるとは限りません。逆に故障が増えたり、修理が難しくなることもあり得ます。
それって東側「基準」で改造したと言えるのだろうか?
「東側基準」のパーツに置き換えたのなら、「東側基準で改造」で良いかと。
改良とかアップデートというより、デグレな印象ではあるけど。
ウクライナのハルキウ機械製造設計局が出したM60A3-84というブラジル軍向けのM60パットンの近代化改修案なんてのも。120ミリ砲と125ミリ砲を選べるようですが、残念ながら実機がない。
改造と言えば改造だけど、アップグレードしたのでなく部品が供給されないから仕方なくいじくり倒した感
イスラエルの支援をを受けたクロアチアのM-95、フランス企業の支援を受けたルーマニアのTR-85M1、ポーランドのPT-91をマレーシア向けに改修したPT-91Mペンデカーが該当しますかね。T-72と西側機器のミックスは。
エンジンとか細かいのを含めるともっと多くなりますが、なんたって累計22000両も生産されて世界にバラ撒かれた戦車なので、よほどのマニアでないとバリエーションを把握してなさそう。
エイブラムスもレオパルドも発注がないだけで新車の生産はできるし、台湾が発注したエイブラムスは新車で生産するという話だったはず
ただし、年間生産量が少ないので大した数量は出てこないだろう
あとエイブラムスの稼働品中古はポーランドが買い占めているし……
状態とか廃棄されてないとは言い切れないが105mm搭載の奴は何千両位予備保管してるし時間を掛けたら提供ぐらい出来る筈。米国が提供出来る105mm徹甲弾は劣化ウラン弾だし、威力のあるタングステン弾だとウクライナにがち支援している国って作ってない感じがする。
ある程度新しい戦車だと前線で使用する分鹵獲とか撃破とかのリスクあるし、そもそも操縦とかも単純な話では無く損耗が激しい戦車の整備や修理のためのインフラ自体今から構築するのは現実的な話なのかはあるだろう。
良くも悪くもT-90までのロシア戦車は過去戦車の改良ばかりで来ているから、整備とかに関して言うなら応用とかかなり効く筈なんだよね。
今から西側戦車導入するとして何を選びその環境を整えるかをウクライナがしっかり考えているのかな、本命はレオ2だろうが西側戦車の何割くださいとか言っている時点で本気で運用考えているのか疑いたくなる。
「NATO製の新鋭戦車だけは絶対渡さへんぞヴォケ」という米帝の鉄の意志を感じる
ウクライナ軍は旧ソ連製の戦車に慣れているので、西側の新鋭戦車を渡しても訓練に時間がかかることもあるのでは
Pz2000を普通に使ってんだからその言い訳はちょっと・・・
そもそも遠距離攻撃する兵器と前線で殴り合うのを前提の兵器を同列に考えているのがおかしいんだよ。
榴弾砲なんか最近のロシアのs弱体化のせいか牽引砲ですら陣地転換しないで継続して射撃したりしてるし、戦車なんてそれなりの機動力発揮して敵の弾をよけたり、進撃したりする必要があるのでスタックとか被弾・故障とかのリスクは高い。
榴弾砲なんて固い地面選んで座標情報を元に装填とかして射撃するだけで敵の攻撃は限定される、対して戦車は進行先とかも慎重に選ぶ必要あるし陸上や空からあらゆる兵器でもって狙われる存在かつ敵を直接しっかり狙う必要あるから後者の方がハードル高い。
ある程度まとまった数を提供しないと良くはないとも思うし、
少数の西側戦車を投入したら
「西側戦車じゃー、いてもうたれー!!」って目の敵にされてやりにくそうとか、
撃破でもされた日にゃ「西側の本格的な悪意が」とか「西側戦車恐るるに足らず」とか
プロパガンダに使われそうだし、そういう事情もあるのでは。
それなりに頼りになるとは思うけど来年一杯を納期に百両以下って、
損耗分の補充プラスアルファって感じですかね?
西側戦車の提供が実現するなら、
イメージ戦略的にもワンサイドゲーム出来る数を投入出来る目処が建ってから、とか…?
レオ2は各国改修して使っていますが、新造車両がここ数年無いんですよ。だからポーランドの時みたいに数が足りなくてイザコザが起こるという。
「AI戦争論 進化する戦場で自衛隊は全滅する」という本では部品取りに数百両が保管されているようですが、本当にそれだけ保管されているとしても、状態の良いものを直して復帰するには時間がかかるかと。
長距離攻撃を得意とする自走砲や、ロケットシステムと違い、戦車は前線に出てなんぼなんで、虜獲リスクがある。
あと、前線に出てる分、西側戦車が破壊されたとき、ロシア側のカメラにバッチリ収まるから、プロパガンダに活用されるリスクもある。
真偽不明ですが、8月にフェニックスゴーストじゃないかって動画が出てた
垂直に近い角度で降下してるのでSwitchbladeとは軌道が違うけど、どうなんだろう
リンク
真偽不明ですが、8月にフェニックスゴーストじゃないかって動画が出てた
垂直に近い角度で急降下してるのでSwitchbladeとは軌道が違う感じだけど
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東側戦車てまだ有ったんだ、てっきり全部出し切ったかと
まだ市場で手にはいる余地はあるでしょう
こんだけインフレなら、貧しい国が高く売れるなら背に腹はかえられぬと売るケースもでてきそう。
序盤に発表されてたものがやっと目途が立って届き始めたってだけで、まだ全然届いてないものが多い
ロシア由来の鹵獲兵器とかはどんなもんなんだろ。
数だけは結構あると思うけど
西側やアメリカの友好国にT-55に105 mm砲やFCSの近代化を施したM-55Sと似たような戦車は山ほどありそうなので、戦車の在庫はまだまだあると思われ。
サーマルつきのFCSやERAを付ければまだまだ使えるだろうし。
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こんな感じかな
①ウクライナが鹵獲したロシア軍戦車は、主にウクライナ国内で整備して使用
②旧ワルシャワ条約機構加盟国で現NATO加盟国が保有する旧ソ連戦車は近代化改修してウクライナに提供
(提供した旧ソ連戦車に代わり西側の最新式戦車を配備予定)
ロシアで近代化改装中のT-62との対決があるかもな
GA社がウクライナにMQ-9Aリーパー/-9Bスカイガーディアンを供給する話が出ているらしい。
詳細は伏せられているが、この話が事実なら、UAにとって強力な助っ人になるだろう。
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追加装甲はやっぱりERAなのかな。
どこの製品を付けるのだろう。
ポーランド製かな。それともイスラエルかな。
先日供与されたスロベニアのT55には
イスラエルのものがついていたはずだけれども。
イスラエルは防空システム売却の話が出た時に、色々な政治的思惑からウクライナには武器は売らねで落ち着いたからないだろうね
おそらくは、チェコで行われた近代化の、
T-72M4CZをなぞる形になるのでしょうね。
ウクライナとしてはこの冬場をしのぐのが勝機となりそうですね。後はプーチンの核をどうするか、ですが。
勝利の定義である、東の4州とクリミアを取り戻す事に関してはまだ怪しいですからねえ
ロシア側の今回の戦争の目論見が外れた部分は今更なんで割愛しますが
西側の今回の戦争展開での目論見が外れつつある大きな部分は、プーチンが失脚しない事ですね。
というか癌で死ぬんちゃうんかとw。5月には死ぬとのもっぱらの噂やったのに今は普通にG20に出そうですもんね。
ロシア軍がここまで神話をぶち壊すレベルでボロボロで無様になってるのにロシア国内は混乱せず政権が崩壊しない
ロシア軍は弱くてもプーチンをトップとした秩序が維持されている場合、東部四州とクリミアを取り戻すのは
純粋に軍事作戦で攻略する必要が出てきます。
そうなると幾ら弱い事が発覚したロシア軍とは言えロシア国境に押し込まれるにつれロシア側は補給は潤沢になるはロシア本土からの得意の無限砲撃のエリアに入るわでウクライナは苦戦しますよね。
もっとも、プーチンが失脚したらもっと奇天烈な極右がトップに出てくるという話もありますので、軍事ではなく政治が動いたとしても一気にウクライナ勝利になるかどうかわかりませんが。
西側基準で魔改造されたT-72が活躍を見せるとするなら、いかにロシアの本家T-72がメンテ不足やパーツ不足などで性能を出し切れていないかということになるし、まったく同じ武器と技術で戦ってそれでも押し負けるなら、どちらかの運用法が明らかにおかしいということになるし。
ロシアに対してロシア製兵器を差し向けるのは、一種の能力テストみたい。
一括供与ではないにせよ90両という数は心強いですね。ウクライナへのまとまった数の戦車供与がここ最近無かったですが、その間もロシアの戦車工場のT-90M用ラインはフル稼働している訳ですからね。東側戦車の在庫吐き出しもどこまで続くか分かりませんが、より多くの兵器が集まればいいなと思います。
一番いいのはウクライナの言うように西側MBT・F-16・長距離地対地ミサイルが供与されて拮抗がレイヤー単位で崩れてくれることですが。
あれ?
T-90Mって、現在ロシア国内での量産が出来ていましたっけ?
現在のロシア軍はT-62の改修にまで手を出している程戦車の量産が出来ていない状況で、T-90MはFCS等の半導体部品の不足も有って殆ど作れていない(生産途中の仕掛品を使って少数作ったと言う話を聞いた程度)はずですが?
もしもT-90Mがフル生産出来ているのなら、中国やインド等が裏で半導体部品等の供給を始めている証拠だと思いますし、他のロシア製先端兵器(弾道弾やミサイル・ドローン・Su-57ステルス戦闘機等)の量産も可能だと考えられますから、ウクライナに取っては重大なピンチだと考えざるを得ないのですが……
一応ロシアだけでも00年代前半の半導体は作れるぽいから>半導体
作れる数が足りるかどうかとか種類はどうかという問題はあるけど
仮に旧式チップに置き換えたモジュールを用意出来るとしても、開発→供給には時間を要するだから、仰る代物が出てくるのはもう1年か2年先の話しになると思う。
半導体もそうだし、輸入品がメインの高精度工作機械のメンテや消耗品である工具の補充等々、戦車量産のハードルは高そうですよね。
先月のある時点でも20両程度の新品T-90Mが前線に出荷されたのが写真で確認されているので、工場が戦時体制でフル回転しているのは確かだと思います。この数を何日間で生産したのか分かりませんが、開戦前よりは製造ペースが伸びているのは確かでしょう。
ロシアがT-62Mのレストアに手を染めているのは、上記のT-90Mの生産数では前線部隊の要求を全く満たせないからです。半導体についても、ロシアは国内半導体メーカーの経営難や技術力問題でこの10年ほど輸入依存が強いですが、全く技術力がないという訳ではないんです。採算性度外視であれば国営科学アカデミーで保有する設備を使って半導体を製造することは可能だと言われています(少なくとも宇宙用はこの方法で生産している模様)。
ロシアが今の制裁体制下でどこまで兵器の生産を拡大できるかはロシア自身にしか分かりませんが、月産30両程度でも四半期で100両近くになるので、長期的にはウクライナにとって不利になるんですよね。
アメリカとオランダが光学センサーも通信機も装甲も取り替えということは東欧諸国が行ったようなT-72改修とは次元が違う、見た目だけT-72の実質西側新型戦車だが、これで西側戦車送ってないというのは…大丈夫ギリギリ通る!
誤解がある様ですが、アメリカとオランダは「チェコ軍が保有するT-72B×90輌に光学センサー、通信装置、追加装甲を取り付けるための費用を負担する」と言う話で、実際にT-72Bの改修を行うのはチェコ企業ですから、今回ウクライナヘ送られるT-72Bは東欧諸国が行った様なT-72改修とそう違わない車輌になると思います。
只、今回の場合は使用する光学センサー・通信装置・追加装甲については新しいモデルになる可能性が有りますから、これまでのT-72改修型の中では性能向上の度合いは高いかも知れません。
尚、チェコでは過去にT-72の近代化改修を自力で開発した経験が有るので、改修作業自体は問題無く行えると思います。
>光学センサー・通信装置・追加装甲については新しいモデルになる可能性が有りますから、これまでのT-72改修型の中では性能向上の度合いは高いかも知れません。
ロシアが怒るという理由で外見だけT-72で中身は最新という謎の新型戦車ですが、チェコ企業がアメリカ製やオランダ製の最新部品や素材を使うのはアリなんでしょうか?本当に謎ですね。
40年前のM1戦車やF-16はアウトだが、外見だけT-72の新型戦車ならセーフとは興味深い。MiG-29そっくりの戦闘機も作って送ってはどうか。
プロジェクト4?
M1戦車は部品ばらして対空装備や対空ミサイル装備や自走榴弾砲やや地雷撤去車両
F16はコスト度外視でレーダーなどを最新鋭レーダーなど中身別物にすれば、2010年代の戦闘機のポテンシャル得られますからね。試作戦闘機も何機が出来ています。
西側装備を中身別物に改造すれば、旧型だろうとT72の近代化改修とは別物に2000年代後半レベルまで性能向上する上に別の装備もつくれるからロシアも拒否しているでしょ。
ウクライナがM1戦車改造して射程長ミサイル装備つくられれるとモスクワうたれて核戦争の可能性あるからな。
ここまで頑なに西側兵器を出さない以上開戦当初にプーチンと西側で「ウクライナに西側の戦車航空機長距離弾道ミサイル送ったら核戦争な」みたいな協定結んでるとしか思えんな。プーチンはそれで武器支援を防いだと思ってたけど、西側は「それ以外ならなんでもOKなんでしょ?」と抜け穴をついてる感じか。