第58連合軍の司令官や南部軍管区の副司令官を務めたアンドレイ・グルレフ下院議員は「クラスター砲弾の攻撃で大きな損害を被ったたためロシア軍は撤退を余儀なくされた。敵の自走砲は射撃後に移動するため捕捉するはほぼ不可能だ」と言及した。
参考:Legendary 2A6 Leopard & M109 A6 Paladin with cluster munition in Offence with The 47th Brigade
参考:Андрей Гурулев / депутат Государственной Думы
参考:Ukraine Situation Report: M109 Paladins Are Proving Too Wily For Russian Gunners
シュート・アンド・スクートに優れた自走砲と面制圧に効果的なクラスター砲弾との組み合わせが効果的
UNITED24 MEDIAは第47機械化旅団を取り上げた動画の中で「M109A6は強力な兵器でクラスター砲弾を使用している。敵は数が多く散開してくるので通常砲弾で1人1人を攻撃するより、クラスター砲弾で広範囲を制圧する方が効率的だ。パラディンはトクマクから約20km離れたロボーティネへのアクセスルートを守るため1日50発から100発の火力支援を提供している」と言及し、M109A6とクラスター砲弾の組み合わせがロシア軍に後退を強制、さらに反撃を試みを遠ざけていると示唆した。
アンドレイ・グルレフ下院議員も「敵は大量の弾薬で我々を燃やし尽くそうとしており、我々の拠点や攻撃部隊はクラスター砲弾の攻撃で大きな損害を被ったたため撤退を余儀なくされた。場所によって10km以上もの土地を失い、我々の手で整備した防御陣地を敵に奪われてしまった。攻撃ヘリによる地上支援も防衛ラインに突出部が形成されたためMANPADSで攻撃を受けるようになり、攻撃ヘリの地上支援は効率が低下してしまった」と報告。
さらに「我々は対砲兵戦の質を向上させて結果も出しているが、敵の砲兵装備は基本的に我々の手が届かない距離と深さに配備されている。我々の攻撃で多くの牽引砲が破壊されたため、敵は火力支援のプラットフォームを自走砲に切り替えた。我々の砲兵は『射撃後に陣地を変更する敵自走砲の捕捉はほぼ不可能だ』と述べている」と指摘しており、シュート・アンド・スクートに優れた自走砲と面制圧に効果的なクラスター砲弾との組み合わせが「厄介だ」という意味だ。
複数の子弾を内包したクラスター砲弾は「1発で制圧できる地表の範囲」が単一弾頭の砲弾と比較して「5発分以上」と言われているため、ウクライナ軍を圧倒してきた人海戦術もクラスター砲弾による火力支援で効果を失い、火力支援のプラットフォームも自走砲主体に切り替わったため「砲弾の餌」で射撃を誘っても空振り(射点に反撃を加えても陣地を変更した後)が多いのだろう。
因みに第47機械化旅団の戦車兵はレオパルト2A6について「以前乗っていたT-72よりも速度、精度、照準、装甲の点が優れている」と評価しているが、UNITED24 MEDIAは「最も重要なのは装甲=防御力で、ザポリージャでは茂みから対戦車ミサイルで、空からは徘徊型弾薬で狙われ、地中には無数の地雷が埋まっているため兵士の保護力が最も大切だ」と主張、さらに取材に応じた戦車兵もレオパルト2A6の任務について「敵陣地を攻撃する歩兵やブラッドレーの援護だ」と述べているのが興味深い。
勿論、その過程で敵車輌と遭遇しても「120口径の徹甲弾があるので何の問題もない」と述べているが、現在の戦場は視覚的に幾重にも監視されているため「戦車同士の遭遇戦」というものが発生しにくく、仮に戦車と遭遇しても火力支援を要請すれば直ぐに砲弾が降ってくるため、戦車で敵戦車を直接対処しなければならない機会は非常に限定的(戦車が不要という意味ではなく戦車の対戦車能力の出番が極端に減っているという意味)といえる。
追記:米メディアの取材に応じたゼレンスキー大統領は「ロシアに戦力回復の時間を与えない」と述べ、冬季攻勢の可能性を示唆した。
関連記事:クラスター砲弾の到着で戦場の様子が変化、ロシア軍の火力支援量が低下
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※アイキャッチ画像の出典:Photo by Staff Sgt. Robert Barney
戦場の女王は21世紀にも健在だったな
おっしゃる通りですね。
砲兵が戦場の主導権を握っているのでしょうね。
この報告をした下院議員は、ロシアの議員ですね。的確な分析をしていますね。
彼によると、ウクライナ軍の砲はM777のような牽引砲から自走砲に替わった。
1.自走砲は砲撃したら、すぐに移動するので捕捉できない。
2.その砲撃数の少なさを面制圧の広いクラスター弾で補っている。
ウクライナは一日1万から2万発の砲弾を使っていて
ロシア軍は5000から1万まで減っているという事ですから
少なくとも砲撃戦に置いてはウクライナに微笑みつつありそうですな。
そうですか!
兵力(兵士の数)に関してもウクライナ軍が、3、4倍優勢のようで、ロシア軍は砲爆撃の優勢でなんとか凌いでいるのが今まででした。
砲撃もウクライナ軍が2倍くらい優勢になれば、今後はウクライナ軍は一方的に優勢です。この戦争の帰結は、色々と考える必要はなく、結果は明らかです。
その砲撃数のウクライナ優勢の根拠は、どこかの報道でしょうか。ぜひ知りたいです。
他人の揚げ足取る前に、自分の発言のエビデンスを証明してからにしたほうがいいんじゃないですか?
あなた自身の信頼と名誉の為にも。
>その砲撃数のウクライナ優勢の根拠は、どこかの報道でしょうか。ぜひ知りたいです。
9月19日のBSフジ プライムニュースの前半19分辺りから、youtubeでも毎日見れるよ。
出自の無い数字なんか出すつもりないよ。
てか戦況追ってるならプライムニュースくらい毎日抑えときなさいよ。
ありがとうございました。
9月19日のフジプライムニュースの前半19分くらいから、文字起こしも含めて見ました。
しかし、そこで言っていたのは、ロシア軍の砲撃数のことだけで、ウクライナ軍の砲撃が1日に1万~2万発になったとうのはありませんでした。
つまり、ウクライナ軍の砲撃が、ロシア軍の2倍になったというのは、なかったです。念のため後半も見ました。
砲撃数は時期によってもソースによっても違いますか、このフジプライムニュースの同じソースで、ウクライナ軍の砲撃数2倍になったという発言はないようです。
おっしゃるようにウクライナ軍の砲撃が日に1万~2万発になったのなら、まん中の1万5千発で計算すると、月に45万発です。年だと500万発以上です。
砲撃もウクライナが逆転し2倍になっているなら、一方的な戦況になるので、
純粋に知りたかっただけなんです。決して問い詰めたり議論を意図したものではありません。ですから、このコメントについてはこれで終わります。
ただ、私の見落としや(そうでしたら申し訳ございません)、または、そちら様の勘違いで別のソースだったのでしたら、教えてください。ありがとうございました。
ウクライナの砲撃がロシアを上回ったというのは2か月ほど前の情報だったかと記憶しています。
その際のウクライナがロシアの砲撃数の1.5倍から2倍程度だったたので
今回ロシア側からの砲撃数が出たのでそこから概算しただけです。
それもプライムニュースだったか、報道1930だったか、日テレ深層ニュースだったかが出自です。
ウクライナ側がロシアを上回ったというの既知の情報自体古いし、貴方の為に掘り起こす意義も感じませんので
納得できないのなら自分で勝手に探してください。
正直、貴方の物言いは人を小馬鹿にした様な感じで非常に不愉快だったのでこれ以降絡むつもりもありません。
今後貴方も言う事一つ一つに裏付けと言う名のエビデンスがあるかどうか確認してから発信してください。
ありがとうございました。
2ヶ月ほど前に、どこかで、ウクライナ軍の砲撃がロシア軍の2倍になったとかの、そういう報道を見たということですね。
詰問でも、馬鹿にするとか、とんでもありません。純粋に知りたかっただけです。
ちゃんと、ご回答くださり、本当にありがとうございます。
結局のところ砲兵が耕した土地を歩兵が進みそれを車両が支援すると言う古めかしい戦場が最先端兵器を活用しても最適解なのかもしれないという皮肉めいた教訓を世界は得た。
まあそれに対する回答の一つがエアランドバトル・ドクトリンなんだろうけど、
それをできるのが世界でただひとり米帝様だけだという。(空軍)力こそパワー!
いまこそチャーチルのような歩兵支援戦車が輝ける可能性も微かにあるのだろうか?
歩兵戦車は良いですね。
低接地圧と低速での大トルク、大きな下面クリアランス、
大口径榴弾、強固な正面装甲の歩兵の友ですね。
これから泥濘期なのですから、そうした戦車が欲しいものです。
おそらく、泥濘期も攻勢を続ける必要があると思いますので。
現代の戦車は対戦車戦と機甲突破のための戦車で、英国風に言えば巡航戦車なわけですが、ウクライナのような戦場では歩兵戦車のほうが正解かもしれないですね
これだけ、戦果Ga出ると各国、クラスター弾の製造復活かな。
高密度EFPの実戦配備はまだまだ先ですしまずオスロ条約で制限されないクラスター弾の開発製造が急ピッチでしょうね
通常砲弾を大量生産すれば代わりにならなくもないですがこの情勢では非現実的でしょうし
「高密度EFPはステキなんですけど…、でもお高いんでしょう?」
「大丈夫!自衛隊の調達なら普通のクラスター弾と同じ値段!(どっちにしても高い)」
やっぱりクラスター弾がロシア軍の行動を大きく制限していたのですね。 加えて西側の高品質で射程の優れる自走砲によるアウトレンジ攻撃、かつての砲兵の餌戦法が完封されたのは非常に興味深いです。装備が劣り人員も限られるロシア軍はこれをどう打開するのか。ロシア軍もクラスター弾は低品質ながら持っていると思うのですがミサイルと同じで市街地にばらまいたり有効活用していませんがこちらは在庫や生産ラインはどうなっているのでしょうか? 詳しい方は教えて下さるとありがたいです。
あくまで対メディアでの一言でしかないですが、冬季攻勢と聞くとどうしても身構えてしまいますね。
現代の冬季戦は物資とインフラが十分であれば過剰に恐れる必要はないのでしょう。しかしロシアだけでなくウクライナの側も、軍需民需問わず商品の未納(にも関わらず再度の契約)や横流し,契約そのものが疑わしい案件で多大な資金が浪費されているのが現状です。
冬季(の軍)のように動きが鈍くなりがちな時期に必要とされる品ほど誤魔化されやすいのが常ですので、国防相の交代間もない内にとなると、表に出にくい類の損失が怖くなってしまう臆病者。
ウクライナの反撃初期に聞かれたロシアヘリの活躍の話があまりされなくなったと思っていましたがこんな理由があったんですね。
ロシア軍の反撃の動きが鈍かったのも、クラスター弾で補給線に圧力を加えられていたのならうなずけます。
しかしクラスター弾が公然と使用されるようになってあまつさえその効果が宣伝されるようになるとかすごい時代になったな
こうした報告を聞くと、クラスター禁止条約は参加していない国との争いで著しく不利になるし、自由民主陣営の仮想敵国はみんなオスロ条約に参加していないわけですから、どうなんだろうと疑問に思えてしまいます。
ここは仮想敵国の知恵に学んで100均の電卓から引っ剥がしたチップをぺたりと貼って
「子弾は全て知能化したので条約の規制対象外です」……いやもう本邦金あるんでしたっけ
まあ本当にまずくなったらみんなで赤信号渡る(正規の改正手続きで骨抜きにする)だけです。拒否権行使とかないので
人道主義も平和主義も良いけど
実は弱体化工作じゃないのかと疑ってしまいますよね
>実は弱体化工作じゃないのかと疑ってしまいますよね
まだ気付いていなかったのですか?
反戦反核団体なんて、戦争大好き内ゲバ大好きのアカの手先ですよ
この辺が有名ですかね
原水爆禁止日本協議会
リンク
上陸後に使われる我が国とかはマシな方ではあるよね。
航空クラスター爆弾は無慈悲すぎるけど、
砲撃のクラスター弾はそこまででもなかった的な話になったりするのかな
航空クラスター爆弾のCBU-87は重さ431kgです。
155㎜クラスター砲弾のM483A1は重さ47kgです。
クラスター=中に子弾が沢山入っている入れ物なので、航空爆弾の方が沢山(上記例だと10倍)の子弾が入っていることになります。なので航空クラスター爆弾の方がより広い範囲に破片地獄を創り出します。あと、航空機は当然、対地攻撃なら上記爆弾を複数搭載して落としてくる感じです。航空爆弾×2なら、155㎜砲弾×20発分のつるべ撃ちを食らったような有様になるとイメージされるとよいでしょう。
ABC兵器みたいに相手にも同じルール飲ませないとただの縛りプレイでしかないよね
こういうのにうるさい人ってウクライナにも居たんだろうけど今何してんだろうか
未だに地雷クラスター反対とか言ってんだろうか、それともとっくに手のひら返してんだろうか
侵略されて虐殺される状況に追い込まれても同じ事言い続けられるんだろうか
踏み絵を踏まされる場合どうなるのか興味ある
砲の打ち合いでロシアの弾はウクライナ側に届かないのね。
弾の数も減ってきたし。
まあロシア兵が逃げ出すのもわかる。
航空戦力が使えないとパラディンとかMLRSとか米軍で要らない子扱いされてた兵器がめちゃくちゃ活躍しますね
米軍さんは制空権握った上で爆弾で耕すから出番がね。。
それでも湾岸戦争時は、イギリス軍がドン引きする物量の砲撃支援をしてたらしいから重要性自体は認識してるとは思うけど。
しかし米軍に重要視されてなかった兵器に(しかも供与先に)ボコされるロシア軍には、不謹慎だが幻滅してる
あまりM109A6が大活躍だと、後継として開発されてるM1299が「あれ?無くても良くない?」なんて言われかねない
砲兵射程の優越が与える戦場への影響と言う点ではむしろM1299は必要と言う判断になりませんかね
車体自体はM109A7がベースだし、その時はM109A8の名目でM1299の内容が来るのでは。
ロシア軍のの152mm砲があらかた破壊されて、砲兵の主体が122mmに移りつつあるという噂が流れてましたけど、ウクライナにアウトレンジされているという発言はこの噂を裏付けてる。
ロシアの、砲弾生産量が仮にウクライナ支援国を上回っていたとしても、砲が枯渇すれば無意味なわけで、ウクライナの周到さは本当に凄い。
>>レオパルト2A6について「以前乗っていたT-72よりも速度、精度、照準、装甲の点が優れている」と評価
あらやだT-72の良いとこ無いじゃないですか。
ビックリ箱のサプライズ力ぐらいかな?
T-72の良いところを搔き集めてみました。
◆値段が安いっ
T-72(新型)4億数千万円(中古だと449万円とか) レオパルド2A6 7億3千万円
T-72の旧型だと更にお安く1億数千万円。レオパルト2=1台買う値段で、4~5台揃います。戦車は結局のところある程度の数がないと戦力にならないので、強い少数より、そこそこ多数がいいというニーズはかなりあります。
◆重量が軽いっ
T-72B3 重量46トン レオパルド2A6 重量62.56トン
軟弱地盤での行動や、燃料消費の少なさは利点でしょう。発展途上国ではそもそも橋梁がそれほど頑丈でないことも多いので、レオパルド2の重さでは橋梁を破壊しかねません。軽ければその分、移動の制約が少ないのと、軽いので燃料消費が少ないのも利点でしょう。
あとはT-72は主砲から対戦車ミサイル9M119M「インバル」等が撃てるよ、ただ、値段がめっちゃ高くて殆ど配備されてない、とか。標準で榴弾砲のように間接射撃を行うための照準器が付いてるというのも、まぁ評価する国はするでしょう。
<補足>
今回の戦いでロシア戦車がばんばん破壊されてますが、上面や後面に対戦車ミサイルを食らうとか、155㎜榴弾の直撃を受けるとか、西側戦車でも耐えられないレベルの痛撃が多いです。チャレンジャー2が破壊されましたけど、スプートニクの記事によると対戦車ミサイルを砲塔側面に当てられたとのことでした。耐えられるのは、西側戦車で砲塔側面にまで正面並みの複合装甲を付けてるM1A2エイブラムズくらいなものでしょう。
結局のところ戦車の防御力で大事なところは、被弾しても中の人員が失われるかどうかレベルですよね。
どのみち戦闘継続不能なレベルの損傷を受けるのは仕方がない。
戦車兵もかなり訓練の要る兵科でしょうし。
さすがに東側→西側戦車の乗り換えは飛行機ほどは難しくないようですけど。
制空権が双方取れていないような今回の正規戦ですと、無人ドローンと組み合わせた装輪・装軌式自走砲が重要視される流れでしょうか?
大型ヘリコプターで輸送できる利点があるM777の生存具合が気になりますが、戦場写真を見ると草原の上に剝き身で配置して射撃しているので反撃されると砲手が死傷しますよね・・・
気になるのならoryx等で確認できますよ(視覚情報がある分だけだけど)。
M777は撃破36門、損傷31門なので、供与154門が正しければかなりの損耗率ですね。
平地での射撃は、牽引砲なりのヒットアンドアウェイを行った画像と思いますが、損害が大きいので自走砲の運用を増やしているのでしょうね。
ウクライナ軍による撃破リポートでも、牽引砲は自走砲の10倍狩られてる感じなので、やはり陣地をすぐ移動できないというのは厳しい特徴だと思います。M777もヘリと組み合わせて神出鬼没に使う分には良い牽引砲だと思うのですが、ウクライナ軍にそれが行える大型ヘリ部隊はありませんからね……。
そうだよなぁ。そもそもアフガンとか自走砲の走破困難な山岳地形でヘリとセットで活躍するべき兵器だもんね。対砲レーダーやドローンで監視されてる平地で普通に使えばカモになるのはやむを得んだろう。
もはやプロの間では「制空権」という用語は使われていないと仄聞しましたがどうなんでしょう。
まあ現実的に「制空権」なんて取れるのは、小国を相手にしたときの米軍だけでしょうね。
記事中でレオパルト2A6の戦車砲の口径が120口径になっているね。はぇ~すっごい大きい…。
なんで口径(caliber)って用語は直されないんでしょうね。
誤解の元でしか無いんですけど素人よけの罠とかw。
口径長(Caliber Barrel Length)はあまり使われませんね。
管理人様の仰る通りで、以前、執筆された記事に繋がるものだと理解しています。
米軍が、新戦車のコンセプトを見直したのは、ウクライナ戦争の戦訓に下記があるからではないでしょうか。
>…現在の戦場は視覚的に幾重にも監視されているため「戦車同士の遭遇戦」というものが発生しにくく、仮に戦車と遭遇しても火力支援を要請すれば直ぐに砲弾が降ってくるため、戦車で敵戦車を直接対処しなければならない機会は非常に限定的(戦車が不要という意味ではなく戦車の対戦車能力の出番が極端に減っているという意味)といえる。
やっぱ泥濘期も進軍するんだな
泥濘期は無理に攻めないのは去年の話で、ガチガチの防衛ラインに大きな犠牲を強いられた今年の戦場を見ると、
無理に攻めない事で相手に守りを固められてかえって犠牲を増やすような本末転倒な結果になりそうだし、
防衛ライン固められたら泥濘期明けても戦車とか使いづらくなるよね
地雷ってコストめっちゃ安そうな割に効果高いし、いくらでも簡単に作れそうだし、大量に仕込まれたら突破は難しいという使われたら最悪の兵器だなっていう
>仮に戦車と遭遇しても火力支援を要請すれば直ぐに砲弾が降ってくるため、戦車で敵戦車を直接対処しなければならない機会は非常に限定的
この見方が妥当であるとするなら、戦車の搭載弾薬数はこれまで思われていたよりも少なくても問題ないのかもしれませんね。火砲が十分にあれば。
例えば10式の懸念事項として搭載弾薬数が少ないというのがありますが、データリンクが充実していれば解決できるわけです。火砲か近接航空支援がふんだんにあれば。
もしかして次世代の戦車はFO及びFACの機能を重点して、搭載弾薬数をおもいきって削減する可能性もあるのではないでしょうか。火力支援を充実させる事を前提に。
重トーチカにはATMや精密誘導される155mm砲弾で対応し、軽目標には機関砲で破壊するシステムだと
歩兵戦闘車が歩兵直協支援のファーストチョイスとして機能するようになる
するとMBTの仕事は歩兵戦闘車では手に負えないターゲットへの対応や戦場環境での運用となるわけだけど
歩兵戦闘車の装甲が15cm級HEの至近弾とLAWに抗靭し、ATMにはAPSで防護されるようになると、
MBTの出番が本当に少なくなるなぁ。ただ、そこまで高性能な歩兵戦闘車のコストはMBTと大差なくなるから
機甲旅団の歩兵はAPC+MBTの時代よりも大幅に減って今度は歩兵の頭数が足りなくなって警戒能力や掃討能力が低下する。それを補うための兵器の開発が近未来の課題になるわけだが、それがロボット兵器となるのだろうな。