ロシア軍がアウディーイウカ北東郊外の建物に取り付いたことをウクライナ軍側の映像で確認、さらにロシア軍がアウディーイウカ南西郊外の「旧防空基地」に迫っている様子も視覚的に確認され、ウクライナ軍はじわじわと後退を強いられているのだろう。
ロシア軍はアウディーイウカの北郊外と南郊外に取り付いた格好
DEEP STATEは先月25日頃「クライナ軍は主導権を奪い返すためツァルスカ・オホタ、ソボルナ通り、スポルティヴナ通り、チェルヌィシェフスコゴ通りで反撃を実施したが、3つの通りでは双方にとって困難な状況が続いている。ツァルスカ・オホタの状況を正確に把握していないが敵は同拠点から後退した」と報告、これに対してRYBARは「ロシア軍がツァルスカ・オホタを支配している」と主張していたものの、ウクライナ軍がツァルスカ・オホタを襲撃する映像が登場。
これを受けてDEEP STATEはツァルスカ・オホタやその周辺を「グレーゾーン」から「ロシア軍支配地域」に変更したが、今度はアウディーイウカ北東郊外にロシア軍が到達する視覚的証拠が登場。
ウクライナ軍がⒶ付近のロシア軍陣地をFPVドローンで攻撃する様子が確認され、この方向のロシア軍の先端はアウディーイウカ北東郊外の建物に到達しているため、ロシア軍はアウディーイウカの北郊外と南郊外に取り付いた格好で、さらにウクライナ軍がⒷ付近のロシア軍陣地をFPVドローンで攻撃する様子も確認されため「旧防空基地」の背後にもロシア軍が迫っている。
関連記事:ウクライナ侵攻708日目、ロシア軍がリマン方面やドネツク西郊外方面で前進
関連記事:アウディーイウカの戦い、反撃によってツァルスカ・オホタからロシア軍が後退か
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
ロシアは陸、ウクライナは黒海で動きを見せてますね。ウクライナの無人艇攻撃ですが、ロシア側は真似たりはしないのかと考えています。まあ、素人の私が考えている位ですし、本業の人間が考えていない訳はないとは思いますが、仮に使い始めたとしてもウクライナ側に破壊すべき艦艇が無いので、あまり意味が無いのかもしれませんね。
艦隊に被害が出ているといつつ開戦以降一貫して制海権を維持してるのはロシアだしなぁ
ウクライナがいくら攻撃に成功したところで海戦やってない以上制海権を取り返す見込みもないし
スネーク島をウクライナに奪還されてるのに、制海権がロシアにあるというのは、流石に無理があるのでは?
対艦ミサイルの存在により沿岸部で接近拒否が成立してある程度自由があるということと、広い黒海で自由に活動できているのはどちらなのかと言うことは混同しては成らないと思います。
黒海艦隊が行動を制限され、ノヴォロシースクまで大半を後退させられているのに対し、ウクライナは海路によって穀物輸送がかなり回復しています。 これらの要素により、ロシアが制海権を持っているというのは無理があると思った次第です。
仰っている穀物輸送絡みなんですが、仮にロシアがウクライナ同様に無人艇での攻撃を出来るようになった場合、直接港の破壊をすることも可能じゃないかなと考えています。
今までにオデッサに攻撃をしても、港本体に大きな攻撃をした記憶が無かったので、ロシアとしてはしないのか、はたまた出来ないのか?個人的にはかなり気になっている点ではあります。
流石に穀物輸送に大打撃を与える可能性があるため、港の機能が無くなるような攻撃を避けているのかな?とは思っていますが、どうなんでしょうね。
シャヘドドローンによる空襲はオデッサを狙うことも多く、昨年の秋から冬にかけてはドナウ沿いのレニ港などはかなり叩かれていました。
時期を考えると個人的にはハマスによるイスラエル攻撃以降、穀物輸送を妨害するこうした攻撃はアフリカやアラブ諸国に配慮して鳴りを潜め始めたのではないかなと直感していますが、裏付けがあるわけではないので現状は不明ですね。
>穀物輸送を妨害するこうした攻撃はアフリカやアラブ諸国に配慮して
それを挙げるより、ポーランドなど東欧諸国とウクライナを対立させるのに成功して目標達成したため、とするほうが、構図として直接的でわかりやすいと思う。
それは政治的外交的制約を理解するべきでしょう。ウの作戦によって海上優勢を失ったわけではありません。
例としては、穀物問題の下流にあるロシアの友好国のアフリカ諸国の不満、トルコとの微妙な関係、黒海に自由に展開するNATOの情報収集機など。
貨物輸送を妨害したいならば対艦ミサイルを利用すればいいだけですから。フーシ派にできることをロシアができないはずがないでしょう。
ロシア軍が住宅個別で調べて回っているらしいので結構時間は稼げそうですが包囲網を崩せそうにないので引くしかないんですけどね。
後方の防衛ライン出来あがるまでの時間稼ぎなのかな?
ゼレンスキーが後退を許さず死守命令を乱発しているだけかと。
まともな判断が出来ている組織なら、ドニエプル東岸のクリンキーからとうの昔に撤退しています。
末期のヒトラー状態。
思想が似ているとは言いませんが仕草はもう
陸戦は、火力差・兵力差があれば、残酷ですね。
ジワジワ進んでいるようですが、両軍の損耗と共に、推移を見守りたいと思います。
一気に形勢が傾く海戦に比べればジワジワと抵抗できるだけマシじゃないかな
仰る点はありますね。
海軍の場合、艦隊決戦を回避して温存、海上交通網・揚陸に圧力をかけるという選択肢があるかと。
この辺は本当に牛歩ですね、かなり慎重にやってる、
プーチンが何時何時までに占領しろって命令はやっぱりガセだろうかね
考えた人のロシアに対するイメージだと一生勝てなそう
軍の撤退を受け入れてスロヴィキンラインを構築して反転攻勢を受け止める事を許可している事を考えると自分もその線は薄いと思う
後、大統領選までに戦果を〜みたいな話はどこから出てきたんでしょうな
>大統領選までに戦果を〜みたいな話はどこから出てきたんでしょうな
選挙という期日が固まっており、それまでに成果がないと落選する制度の国に生きている人間たちの“常識”をそのまま当てはめたのでしょう。
特にマスゴミと呼ばれて久しい場所の人間は、自分の育った国の価値観でしか物事を考えられず、別の視点を持つ人間をレッテル貼りして貶すことで飯を食っているので。
>大統領選までに戦果を〜みたいな話
ウクライナの乾坤一擲の反攻作戦を、横綱相撲で圧勝したことで、
プーチンの大統領選での戦果はもう十分ですよ。
おっしゃるように、ロシアは撤退等を含め、軍事的に合理的な戦略が多いと思います。ウクライナは、政治的な戦略が目立つように思います。結果的に、どちらがいいのかは分かりませんが。
ですから、プーチンの選挙対策による無理な攻勢とかもたぶん、もともとないと思います。なぜなら、選挙はプーチンの圧勝だからです。
ロシアの富裕層や知識人の中には、クリミアや東部の人々のために、なぜ我々が損失を受けなければならないのか、と考える人も多いです。また、最近の世論調査でも過半数の人が和平を望んでいます。
しかし、ロシア国民のプーチンに対する支持はかなり強いのです。日本人からすれば、なぜ、と思うかもしれませんが。
この戦争に対しても、プーチンも多くのロシア人もアメリカやNATOなどから仕掛けられたみたいな被害妄想がありますね。また、クリミアや東部のロシア系の人々を見捨てることもできないわけです。
今の日本人からは、その考えは分かりにくいのですが、実は、太平洋戦争当時の日本人も、満州国とかあったし、アメリカから圧迫されたとか、座して死を待つより戦って打開しよう、みたいな考えの人も多かったのです。
まあ、相手側の立場にたってみないと、交渉でも対決でも、相手側の考えは分からないものです。
とにかく、ロシアでは、プーチン支持の人が多いわけです。
えーでも日本は満州国とか朝鮮半島の日本人をあっさり見捨てましたよね。
ロシア人が真面目に遠く離れたクリミヤやウクライナ東部のロシア語話者のことを心配するとかナイーブすぎませんか?
>ロシア人が真面目に遠く離れたクリミヤやウクライナ東部のロシア語話者のことを心配するとかナイーブすぎませんか?
それは違います。モスクワから「遠く離れた」のはウラジオストクやサハリンのような極東地域にこそ当てはまり、エカテリンブルクのような地域ですら鉄道時代になって本格建設された。
対して、ウクライナやクリミアは18世紀にはエカチェリーナ時代にロシア帝国に併合されています。200年の歴史を持つ領土と、35年支配の朝鮮半島や建国間もない満州は比較になりません。
ちなみに、私の父は1944年満州国奉天生まれの「見捨てられ」組であり、彼のような満州生まれが根付く前だから、簡単に捨てられたのです。
【どこで生まれ、どこで死んだか】、墓の数は大事な指標になります。私の祖母とて、満州で死ぬよりも生まれた日本本土へ逃げ延びることを選びました。
いうてロシアが意思を持って撤退したのって初手のキーウとヘルソンの川の北だけでは
大統領選までに戦果を〜みたいな話は、おそらくみんなが馬鹿にする(最近だと自衛隊の能登半島投入とか)戦力の逐次投入とみえる戦術をとりながら攻勢に出てるからだと思う
自分はそれらの見方に賛同してるわけではないけど、まことしやかに語られちゃう根拠はこれだと思う
プーチンは独裁者とかロシアは専制独裁国家(もしくは形式だけ民主主義)と言いつつ大統領選挙まで戦果をって矛盾してるよね。
独裁者なら少なくとも選挙の為の戦果はいらない。
位置の把握ができるのは便利ですが、呑気にドローンによる攻撃映像なんて上げている場合じゃなく、一刻も早く撤退するべきだと思うのですがね
セベロドネツク、リシチャンシク、バフムート、マリンカ、そして今回のアウディーイウカや北部のクピャンスクなど初期から一貫して取り返しのつかない損害を被るまで後退しないのがお約束になってしまっているというか
ゼレンスキーラインが完成するまで撤退できないのだと思います。
市街地戦は建物の確保or爆破が必要になりますので
時間を稼ぐことを考えたら
現状考えられるベストな選択かもしれません。
ただ、後方連絡線がかなり危くなりつつあるので
引き際の判断が肝心ですね
ゼレンスキーラインの実力が楽しみです
ゼレンスキーラインどれくらい作られてるんでしょうかね。
管理人さんの作ってくれる地図で見れるときが待ち遠しいです。
>ゼレンスキーラインが完成するまで撤退できないのだと思います。
それ、バフムートの時も、「反転攻勢の準備が整うまで撤退できない、今しばし時間を稼ぐ必要がある」って言ってたんですよ。でも当時から、「今すぐ後退すべきた」という声はたくさんありましたし、他ならぬ米軍が拘るなと苦言を呈していました。
>時間を稼ぐことを考えたら現状考えられるベストな選択かもしれません。
バフムートで犠牲を強いて時間を稼いでまで行った反転攻勢は、ベストとは程遠い悲惨さで終わりました。
ゼレンスキーラインとやらも、同じ結果になるでしょう。ウクライナの大本営は汚職体質も何もかも改善していないのですから。
>>ゼレンスキーラインとやらも、同じ結果になるでしょう。ウクライナの大本営は汚職体質も何もかも改善していないのですから。
正直私もそう思います。
ウクライナの国力・人的資源・資金・時間、そして戦線の長さを考えたら
ゼレンスキーラインが完成するかどうか、
完成してもロシア軍を止められるか疑問に思います。
しかしウクライナのとれる選択肢を考えたら
ゼレンスキーライン構築の一本足打法に賭けざるを得ません。
あるいは降伏するという選択肢もありますが、
軍も国民も同盟国(?)もそれを認めないので
戦争は続かざるを得ません。
ロシアがゼレライン外側の東部4州確保で攻め手を止めた時にどうするんだろうね
お互い防衛線に引きこもったら停戦になるけど、
戦闘を続けるしかないゼレはロシア側に特攻するのだろうか
グレーゾーンの大部分もすでに陥落してるのでしょうから包囲網はかなり狭まっているのでしょう
露系のTELEGRAMの2日付のマラット・カイルリン戦場レポートでは
>>ロシア軍第114旅団と第30旅団の攻撃機がアヴデーエフスキー採石場(ブルーレイクス)陣地を両側から迂回し、ジェレズノドロジニ通りとフルンゼ通りに沿って北からアヴデーエフカ市境に正式に入った。そして今、彼らはサプロノフ通りの地域に足場を築きつつあります。
ロシア衛兵第115旅団の特殊作戦部隊も市内に入った。そして、非公式データによると、この時間帯はドネツカヤ通りに向かって活発な交通が続いています。
>>オプトニから未舗装の道路に沿ってドネツク環状道路との交差点まで進み、こうして軍事部隊の陣地(防空陣地)の後方へ向かいました。新しい戦線から軍事部隊の周囲までは200メートル未満です。さらに、ここからアヴデーエフカからグルシェフスコゴ通りに沿った軍事部隊の補給線をカバーするエスタカダ陣地(チェブラーシカとも呼ばれる)までは800メートル未満です。つまり、ディルのこの最も重要な位置の絞めが始まります。
・・・のだそうだ、事実であれば露軍の進捗はかなり早い。ゼレライン完成までは待ってくれまい。反転攻勢から回されたウクライナ軍47旅団も北側での損耗が激しいと評される。バクムトでは守備隊は防衛線まで撤退できたが、いつまでも同じことができるとは限らず網にかかれば大穴があくかもしれない。
ガザでの衝突が始まった頃の同時期に、アウディーイウカへの攻撃が激化してからもうすぐ4ヶ月。
2月初めに南北から市街地への侵入、となると、制圧は3月末か4月中旬というところでしょうか。
バフムートが2022年の11月頃に激化していき、去年の5月に終わっていたので、だいたい同じくらいの流れになっていますね。包囲の形式もほぼ同じですが、チャシブヤールという隣の後退拠点がないのが差異。
バフムトで使った時間って
スロビキン線の完成に寄与してますからね。
結果から言えば、ロシア軍を足止めしてるつもりが
逆に罠にハマってたんですよね。
ウクライナが死守命令で撤退の機を逃しているみたいな語り口が多いけどコークス工場、防空基地、浄水施設といった要所はひとつも落ちていないんだよねえ。確かに押し込まれてはいるけど敵に損害を与えつつ理路整然とした撤退が出来ているんじゃないかなあ。ウクライナ支援はまだまだ続くし敗戦には程遠いよ。
>確かに押し込まれてはいるけど敵に損害を与えつつ理路整然とした撤退が出来ているんじゃないかなあ
1944年の日本人も、同じようなことを言ってましたね。「まだまだこれから、と」、レイテでも、硫黄島でも。
それで、沖縄戦を防げましたか? 日本は戦争に勝ちましたか? 続けた意味はありましたか?
流石は子孫、劣勢を認めようとしない、敗戦から学ばない。
セベロドネツクとバフムトではともに一度ウクライナ軍の大反抗でロシア軍をかなり押し戻した後に陥落への止められない流れという経過を示しましたから、そういう意味ではアウジーウカの陥落はまだ先でしょう。
おそらく3月頃、西側のアパート群と工場地帯が占拠されたぐらいにウクライナが数キロ押し戻してから攻略の最終段階が始まり、5月にコークス工場を含めた占領という結果になるような気がしますよ。
そのようになる可能性は7~8割あると思います。
ただもし、「ウクライナが数キロ押し戻してから」が出来ずに陥落となれば、兵力と弾薬の不足がそれほど深刻になっていることに(温存しての撤退を期するなら、とうの昔にしてるでしょうし)。いずれにせよ、結果待ちですね。