ウクライナ軍が支配するバフムート市内の範囲が急速に縮小、ロシア軍は街の西端にある「第56機械化旅団の駐屯地」や「アパート密集地」に侵入し始めており、戦勝記念日までにバフムート市内を制圧するかもしれない。
抵抗拠点としてウクライナ軍が活用してきた建築物が大きく損傷、流石に限界か?
戦況マップを作成する複数の観測者は「第56機械化旅団の駐屯地」や「アパート密集地」がグレーゾーン=交戦地域に入ったと判断、その根拠を調べると大凡ⒶⒷⒸとⒹで交戦を示す視覚的証拠が見つかるので、ウクライナ軍が支配するバフムート市内の範囲は急速に縮小している可能性が高い。
特に貯水池沿いに前進するロシア軍は「市内で戦うウクライナ軍に残された最後のアクセスルート(チャシブ・ヤール~農道~T0504~未舗装道路~バフムート)」まで約1kmの地点に到達している可能性が高く、もう市内の戦いは最後の瞬間をいつ迎えても不思議ではない。
ワグナーもバフムート市内の前線=第56機械化旅団の駐屯地やアパート密集地を写した写真を公開しており、抵抗拠点としてウクライナ軍が活用してきた建築物が大きく損傷しているのが見て取れる。

出典:Оркестр Вагнера | Wagner
今だにMiG-17モニュメント付近の防衛ラインは崩れていないものの、Ⓒ付近を抜かれるとモニュメント付近やアパート密集地を守るウクライナ軍は包囲される可能性があり、ロシア軍が戦勝記念日(5月9日)までにバフムート市内を制圧しても不思議ではない。
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※アイキャッチ画像の出典:Оркестр Вагнера | Wagner バフムート中心部の遊園地で撮影されたワグナー
これから暫くの間戦勝記念日という単語がマスコミなんかでも飛び交うだろうけど、少なくともロシア軍は特にその日に拘って何かやろうとしてるわけじゃないのでは
今年はウクライナの攻撃を警戒してかパレードを取りやめるところがあるみたいですし
ワグネルがイキリ散らかすだけだからバフムト陥落を戦勝記念日の花にすることはないでしょうね
最近は空挺軍も積極的にバフムトに投入してるからロシア軍も大々的にプロパガンダとして取り上げると思うけどな
〇〇節までにどこそこを占領せよ!
旧〇本軍レベルでもない限り
こういうのは開戦初期のお祭りムードの中でしか拘らない
ロシア軍はそのレベルの可能性あるが
別に拘ってないのには同意見ですね。右翼系まとめみたいなところのいう様な余裕のなさではないにしろ、楽ではないのも確かであって。とはいえ、落とせたなら利用はするでしょうが。
もう風前の灯といった所でしょうね。
完全に落ちて露のプロパガンダに利用される前に、宇側から「○対1の比率で屍の山を築き、戦略的に後退した」と先に宣言して下がるべきなのでは、と思ってしまいますが…
制圧に掛かった時間と生じた損害を考えればプロパガンダになるかどうか…。
「バフムートを制圧=ドネツク州も制圧」にはならないので、ロシア軍はコンスタンチノフカ、スラヴャンスク、クラマトルスク方面に前進する必要があります。
前進できるかどうか分かりませんが。
ロシア軍はクロモヴェ方面の補給線への攻撃は続けているものの
全体としては包囲し補給線を断つ事は半ば諦めており
バフムート市内でまともに市街戦をして制圧する方針を取っているようです
残ったワグナー部隊を郊外からもかき集めて市内に投入しているという情報もあり
市内の市街戦における攻勢圧力は再び強くなっていると思われます
市内で防戦を続けるウクライナ軍にとっては苦しい状況が続きますが
遅滞戦術及び撤退戦としては、包囲もされず、補給が断たれる事も無く
悪くはない推移と言えるでしょう
また、バフムート市は西側からの攻撃には弱い地形であり
西側の高地を支配下に置かない限りは戦いは落ち着かない可能性もあり
ロシア軍にとってバフムート市攻略戦のゴールはもう少し先になるかも知れません
あとは、ウクライナ軍の反抗作戦の開始がいつになるのかが焦点になってきますね
すでに撤退の最中と見るべきだろうね。
ここまで包囲されずに整然と退いてきてるわけで、全くもって予定どおりでしょう。
このタイミングで悲観論が出てくる理由がよくわからない。
ないな
市内から撤退してるならそのような観測がないとおかしい
それがないということは少なくとも敵が最後の陣地に侵入してる今でも市外への大規模な脱出は起こってないということだ
市内のウクライナ軍は壊走してる可能性が高い
1日前の戦況図と比べて一日で700m近く戦線が動いてますし、ここまでバフムートで戦線が動くのは珍しいのでロシアに圧力を加えられて壊走しかけてる説も説得力高く感じますね
とはいえ今のところはそこまで酷い状態ではないとは思う
けど、この市街地から逃げ出すことができるのかなぁ…
私はかなり前から「ウクライナ軍は市内を放棄した後も西側の高地に陣取って、そこからロシア軍を砲撃して当分の間ロシア軍を拘束し続ける」とみておりました。
バフムト市内の建物が崩壊して、防衛陣として機能しないのであれば、損害が大きくなる前に有利な地形まで撤退するのはアリでしょう。
むむむ。
ロシア軍が強い攻勢に出たことは知っていましたが、バフムートは流石に来月で陥落しそうですね…約1年持ちましたか。
バフムートを制圧できたらロシアは鬼の首を取ったように喜びそう。
ロシアはバフムートを全部更地にする戦法を取ったのでどれだけの戦力を消費したのやら。
ウクライナ側支配地域が減少するごとにロシア軍の火力は密集した敵を効率よく殺傷する。ミグモニュメント付近を死守したとしてそのコストは膨大な数の兵士の屍である。泥濘は5月中も続き秩序ある撤退は非常に難しいがやるしかない状況だ。
急速に壊走してるな
まあ空爆が活発化すればこんなもんか
バフムートに投入されたウクライナ動員兵はどれだけ生き残れたのでしょうか。1年前は市民だったと思うと気の毒でなりません。
深刻な内容なのにサムネがシュールすぎるw
この撤退が「ウクライナの計算された秩序だった撤退」なのか「想定外の被害が出たために潰走している」のかは、ウクライナ軍からの鹵獲物がどれだけあるかで判断できるのではないですかね。
イジュームのロシア軍のように大量の兵器を置き去りにするようであれば、ウクライナ軍にとっては想定外の撤退であったと言えるでしょう。ロシアから映像による証拠が出てくるのを待ちましょう。
願わくば日本は今の自衛隊の質を向上させて食料支給も上げ、中立でいたいもんだね。
東側って案外経済的にも上手く行ってるみたいだし、戦争終わったら実は追い詰められてるの西側でしたし…
なんて結末は勘弁して欲しいわ。
購買力平価GDPで見ると日独もうすぐ露に抜かれるじゃないですか・・・
国民のテンションが違いますよねきっと
購買力平価GDPというのは「同一の財・サービスであれば世界中で同一の価格になる」という仮定上の計算なので、実社会に当てはめるには注意が必要ですよ。
伸びの推移を見てください
大事なのはテンションですよテンション
その購買力平価のデータだが、昨年のデータを調べてみると非現実的なランキングになるから注意が必要だよ
ちなみに中国のポータルサイト・捜狐が4月12日に発表したデータによると2021年の購買力平価GDPの1位は中国で米国が2位となり、3位はインド、4位以下は日本、ドイツ、ロシア、インドネシア、フランス、ブラジルとなり、中国は2016年以降米国を抜いて1位となっていてその差を年ごとに広げているとしているが、これについて捜狐の記事執筆者は「(為替レート法と比べて)どっちの算定法が理にかなっているだろうか」と疑問を投げかけている
特に中国やロシアの場合、発表しているデータの数字が正しいのかと言う疑いも持った方が良いと思う
例えば侵攻前の2020年のjetroのレポートで、技術系人材の輩出、質量ともにロシアが世界トップレベルだと。
するとエネルギーや税の安さから工業力がグイグイ伸びると。
その結果じゃありませんか?色々と。
だったら、何でロシアの民生品や兵器の一部々品は西欧頼みだったんだよと言いたくなる
貴方の言う通りなら、今頃ロシアは工業製品の大半を国産化出来ていてとっくの昔にウクライナを征服しているよ
ロシア国内のマトモな技術系人材も大半はウクライナとの開戦前に西欧企業へ就職していたんじゃないかなって思うよ(もっともこれはロシアだけの問題じゃない)
購買力平価GDPは「仮定の下に算出されるデータ」ですので、あなたの言うような特定のデータのみを抽出したデータからは「ロシアには工業力が伸びる可能性がある」と主張することはできます。しかし「経済制裁を受けており、西側からも中国からも技術の提供がなされず、発展する可能性が低い」という事実は折り込まれていませんので、現実とは乖離したデータとなります。
まあ、「途上国が今もっている資源をそのまま、先進国と同レベルで有効活用出来たら」という仮定なので、100年先にはそうなってるかもしれませんね、という位の認識で居た方が恥をかかなくて済みますよ。
まあまあ、それで、T-14 vs 西側戦車は中々手に汗握る戦いになるのじゃないかな、と
実際がどうなのか、皆で確認出来る良い機会じゃないですか
おい、急に話題を経済から戦車へ変えるなよ…購買力平価GDPではロシアは直に日独を抜いて経済大国になるんだろ?戦争中でも経済が伸びているんだろ?
出来ません…いや、間違っていましたでは良心が無い(両手にベレッタM92Fを持ちながらゲス顔で尋問中)
制裁は侵攻前までですら大量に課せられていたようですから大した影響は無かったのであろうと。これからも。
あとドイツはガスパイプラインを断ち切られたという制裁?があり、どうしても抜かれますよね…
横からすいませんが、ロシアに対する経済制裁は
確実に効いていたと思いますよ。ただロシアはそれを
ほとんど克服してしまったということです。
半導体・ベアリングなど中国が実質的に支援したので
多少の不自由があっても継戦能力は問題ないでしょう。
あとロシアは現在戦争特需であって、GDP換算での
国力が急速に増すとは思えないですね。
むしろ我が国含めたG7の影響力が急速に低下している
ことが大問題なのです。影響力の低下はやむなしと
して、戦略の立て直しが急務ですが検討師岸田には
無理でしょう。やんぬるかな、、、
ICPCの歴代優勝校なんかを見ても地力というか、いやな予感がしますね・・・
書けないんでもう一度。
国家間的背比べではなく、国内のテンションですってば
恥をかくとか、そういう話はしていませんよ。
ロシアへの制裁は侵攻後に始まったわけではなく、そも影響は今後も無いだろうと。
ドイツはパイプラインに制裁?を受けて国内工業はアメリカ行きますしねぇ。
去年のPPP換算GDPが非現実的とは思わんわ
購買力平価なんて当てにならない指数ですよ。
どこを基準にするかで結果が変わるため恣意的な使われ方をよくされます。
IMFや世界銀行の“推計”ですが恣意的な運用は可能ですか?
昔から、銀行や証券会社から「新興国には潜在的な成長力があります。その証拠に購買力平価GDPによると・・・」という使われ方をしてきたデータですからね。
聴いてる人は購買力平価GDPが何かよく理解していなくても、権威ある国際機関が作成したデータなのだから事実だと勘違いし、言われるがままに新興国株等に投資させるためのネタになってます。
それで、別にロシア株には大してお金入ってないですよね
まともな人間は購買力平価GDPなんか当てにして投資したりしませんから。
東側がうまくやっているように見えるし、実は西側が追い詰められているかも知れないから中立化しましょうって、何だかなぁ。
外側から見たイメージとふんわりとした懸念で取っていいものなんでしょうか、中立政策って。
で、ここで日本が中立だなんだと言ってソッポ向けば、近い将来の台湾有事にはどう対応すればいいんでしょうね。
台湾が落ちたらアメリカも困るのだから、勝手に対処するだろうと当て込んでいるのか、「質が向上した自衛隊」で日本独自に対処するのか、台湾が呑み込まれるのを黙って見ているのか?
あるいは台湾が落ちて日本のシーレーンが半身不随になっても、「食糧自給」を上げたら大丈夫と言うことなんですかね。たぶん江戸時代みたいな食生活と人口になると思いますが…
日本列島での食糧自給量は上がりません。むしろ下がります。
食糧自給率が上がるとしたら、人口減少による見せかけの自給率の向上でしょう。
食糧生産量が毎年大きく変わらないと仮定して、人口が急速に減少して現在の半分になれば、自給率は現在の2倍になることもあるでしょう。
恥ずかしながら、昨年まで16haの水稲農家でしたが、昨年度の生産調整で廃業しました。理由は赤字が不可避であり採算価格での需要が無いことが決定打です。
麦を食べたい人に米を出しても食べないのです。
現代人は食べられる物ではなく、食べたい物を食べますから。
農業も純然たる商売ですので、適切な対価を払ってもらえなければ継続できませんし、土地環境由来の制限があり耕作できる作物には制限があります。
私の住む日本海側の地域では、麦に転換したくても春小麦秋小麦ともに収穫期に梅雨と秋雨に重なり病害虫で商品価値が無くなる上に重器具の新規購入と保管場所の拡大による固定費の増加、穀物単位重量あたりの価格の下落による総収入の確実な減少と連作障害のため現実的ではありません。
収益化しやすいパン用の高グルテン含有量麦を育てたくても物理的に出来ないのです。
米から麦に転換したら、単位面積収穫量は半減。
昨年度だけをみても日本全国で秋田県の水稲収穫量に相当する量が減産目標になり、圃場条件が悪い土地から耕作放棄や作物転換が行われています。
稲作一等地である平地の大面積圃場でも高速道路への転換や住宅地、商業施設の建設が進んでいるのが現実です。
江戸時代の生活で養える人口は4000万人が物理的に限界ですから、石油シーレーンが永続的に封鎖されれば、農業は壊滅します。種子が輸入出来ない、重機が動かない、生産資材が作れない、収穫が間に合わず腐る、収穫物を長期保管出来ないなど極論、3人に2人は死ねという事になります。
江戸時代の生活水準で満足できるなら良いですが、一度でも生活水準が上がると落としたら不満が出るのが人間ですから現実的ではありません。
化石燃料と科学技術が乏しかった昔の宮城県や岩手県では飢饉で6歳以下の子供を橋から突き落として間引くしかなかった記録が残るくらい食べ物が無い社会は悲惨です。
作付けすれば食べきれないほど収穫が出来るのに貨幣に変えなければならなくなったら、食べていけない。
この矛盾が私には本能的に理解できませんが、債務超過になれば経済的に全てを失うわけですから諦めるしかありません。
欲しく無い物やサービスが増えても経済が拡大したと見なされるわけで、経済が拡大しても必要な物が手に入らない事を経験すると生きるとは難しいな経済がとは何ぞやと考えてしまいます。
あと何年も生きるかわかりませんが、死ぬ時は更地と現金しか残しても喜ばれませんから整理したいとおもいます。
生きるか死ぬか、拡大か喪失か中間が許されない世の中になり悲しいです。
第56独立自動車化歩兵旅団は、もともとマリウポリやピスキーから退却した旅団で、ロシア軍から捕獲したT-80U戦車を装備する第93独立機械化旅団はソ連軍時代からの精鋭旅団ですが、どちらほとんど壊滅という状態でしょう。
第3アゾフ強襲旅団も、やはりマリウポリで一度壊滅した部隊で、国家親衛隊の中の精鋭のはずですが、すでにO0506号線に投入されており、バフムトで消耗しているウクライナ軍の旅団が切り札の精絵旅団であったことは明白です。
補給路となっていたO0506号線は、すでに砲撃で破壊されたウクライナ軍の車両が散乱しており、T0504号線道路を通って退却するというのももはや現実的ではなく、池や川沿いにチャシブヤールに退却する以外ないかもしれないですが、そのへんもロシア軍の激しい砲撃や、爆撃に晒されることは必至です。
ましてや泥んこ道だと、装軌車両や徒歩でも移動に時間がかかるでしょう。
ウクライナの勝ち筋をいろいろ分析しているのですが、
NATOが再来年以降に大規模な支援体制を構築する
(かもしれない)ことに、一縷の望みをかけて第2第3の
バフムートをひたすら続けるしかないですね。防空能力
を喪失しているならそれも困難でしょうが。
むしろ自爆特攻同然の反攻作戦などしない方がよいです。
今から考えると、昨年9月以降、ロシアは長期戦に体制を
切り替えウクライナのインフラを執拗に攻撃しています。
インフラを完全に破壊することは容易だったはずですが、
それでは民間人に大量の犠牲が出るので、ギリギリの按配で
ウクライナの防空戦力の損耗とウクライナ国民の士気低下を
狙ったと。それがジワジワ効いてきたということですね。
欧米供与の防空兵器は性能云々ではなくそもそも数が足りて
いないので、これから何かNATOの大規模な支援がない限り、
ロシアの滑空爆弾で一方的に殺戮されるだけでしょう。