ロシア軍は再びバフムート包囲に向けてクロモヴェ方面の攻勢を強めており、市内でも街を南北に貫く線路の東側がロシア軍の支配下になったことが確認され、じわじわとウクライナ軍を街の西端に追い詰めつつある。
参考:Zelenskyy confident of Ukraine’s victory, says country is readying for counterattack
MiG-17モニュメント付近を保持しているので、クロモヴェ方面の攻勢を食い止められれば市内で戦うウクライナ軍が包囲されることはない
アル・アラビーヤの取材に応じたゼレンスキー大統領は「バフムートの戦略的価値を低いというアナリストもいるが、我々は一貫して諦めないという立場を貫いてきた。ここを諦めれば戦線が拡大し、ロシア軍に我々の土地をより多く奪うチャンスを与えることになる。もしバフムートを占領されるとロシアが欲しがっていたスラビャンスクやクラマトルスクを手に入れるため重要な役割を果たすかもしれない」と述べたが、ロシア軍は再びバフムート包囲を目指して攻勢を強めている。
クロモヴェ方面で攻勢に出たロシア軍はウクライナ軍を「00506」に押し戻して塹壕の奪い合いに発展=ⒶⒷⒸⒹⒺ、クロモヴェとバフムートを結ぶ仮設の橋も破壊=Ⓕされ、再びバフムートへのアクセスルートは「T0504」経由のみになってしまった。
さらにワグナーはバフムート駅周辺を保持していることを示す動画を公開=ⒾⒿⓀ、ウクライナ軍の第93機械化旅団がⓂを砲撃している視覚的証拠も登場したため、街を南北に貫く線路の東側は完全にロシア軍の支配下になったことが裏付けられ、線路の西側でもⒼとⒽで両軍が交戦しており、じわじわとウクライナ軍を街の西端に追い詰めつつある。
ウクライナ軍にとって救いなのはMiG-17モニュメント付近を現在も保持=Ⓝしていることで、クロモヴェ方面の攻勢を食い止められれば市内で戦うウクライナ軍が包囲されることはない。
因みにエストニアのペヴクル国防相は「(ラムシュタイン会議で聞いた話だと)不安定な天候がウクライナ軍の反攻作戦を開始する妨げになっている。活発な反撃が始まるまで最低でも1ヶ月はかかるだろう。ただ天候が変わればもっと早くなるかもしれないし、そうでなければ2ヶ月後かもしれない」と述べているため、6月中までロシア軍の主力をバフムートに拘束することができればウクライナ軍の反攻作戦にとって有利になるが、、、そこまで保たせられるかは誰にも分からない。
関連記事:ヘルソン州の戦い、ドニエプル川左岸のオレシキー郊外にウクライナ軍が到達
関連記事:バフムート市内の戦い、ロシア軍がウクライナ軍を街の西端に押し出す
関連記事:米国、6月にM1エイブラムを使用したウクライナ人の訓練をドイツで開始
関連記事:ウクライナにブラッドレーとAMX-10RCが到着、パトリオットも引き渡し済み
※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
【注意喚起】日本のウクライナ支持者の皆様にウクライナ国防軍からのお願いがあります。当面の間ウクライナ軍の最新の動き(24時間以内)をSNSなどネット上に投稿&拡散しないよう自粛して下さい。その一言が最前線で戦うウクライナ軍兵士の生死、戦況を左右します。ご協力お願いします。
そう言われましても我々は現地にいて画像、映像を撮っているわけでもないですしここは両軍からの視覚的情報をもとに戦況マップ等は作成していると思うのでウクライナ軍兵士の生死を左右したり戦況を左右するものではないと思いますよ。そもそも何故24時間なのか。なぜウクライナ軍ではなく「国防軍」なのか。色々と謎ですね。前線にいる兵士達は自分たちがどのような場所にいて押されているかわかると思いますしロシア軍が把握してないとも思いません。情報の投稿や拡散をしても問題はないと私自身は思いますね。
バフムートでロシア軍を足止めする遅滞戦術に加え、ヘルソン州でもロシア軍への陽動と思われるオレシキーへの上陸などウクライナ軍の動きが目立ってきています。ドネツク・ヘルソンの双方でロシア軍を釘付けすることでザポーリジャ・クリミア方面に戦力補強をしにくくすることにより本丸とされるザポーリジャ南部への突破口を開こうとしているのかも知れません。
>日本のウクライナ支持者の皆様に
ウクライナ支持者じゃなくて、ウクライナ支援者だな。
反攻作戦で何万人と動けば、隠しようなどないだろうし、
情報統制するにしても、一次情報を上げるウクライナ国内を対象とすべきだろう。
まあ、わかってると思うけど、もしこの中にアメリカの機密にアクセルできる人物がいるなら、もちろん自粛したまえ。
そして、そのような人物がいる可能性が万が一にもあるのなら、相手の意見をむやみに否定して刺激しないことですな。
これ元々は親キーウのウクライナ人達がウクライナ軍を見かけたら歓喜のあまり次々とSNSにその情報を投稿・拡散してたのを戒めてただけだぞ
それを誰かが勝手に拡大解釈してウクライナ軍や作戦、戦況について投稿するなって言い出した
正確には支援者、つまり雨アメリカの文書流出を元にしたコメントだろ
ネット上で手に入る情報は当然ロシア軍も見てる訳で、それが拡散されようがされまいが戦局には全く影響しない
つまり情報源である「ウクライナ兵」が情報をネットに流すのが一番まずいので、ウクライナ兵は勝手に投稿するなよという事
またNATOやアメリカなども軍事衛星などで独自に情報を入手している可能性があるが、それらも情報を流すなよという事だ
あの手この手でSNSを監視しているロシア軍にとって有益な情報を日本人が伝える可能性は万に一つも無いかと…
ウクライナは撤退どころか未だにバフムートに兵士を投入し続けているみたいだな。多くは練度の低い動員兵だと思うが、防衛戦で消耗しても問題ないユニット扱いなんか?
どうも機密文書によるとロシア軍とウクライナ軍の兵力比はほぼ1:1で、ここまで増派しても押し込まれてるところを見るにかなりこの方面のウクライナ軍は損失を被ってるだろう
ここ数ヶ月はロシア軍より損害出してても全然おかしくない
Youtubeの動画で専門家の話を聞きましたが、攻撃側は防御側の3倍の兵力が必要であると言っていました。兵力比が1:1であるとすると攻撃側(ロシア側)は前進が難しいように思えます。その比率では損害も攻撃側のほうが多くなるように思えます。
>攻撃側は防御側の3倍の兵力が必要
竹槍集団じゃマシンガン持った一人に制圧されますし、そこまで極端でなくとも兵站やライフラインのある防御施設なのか、更地に塹壕なのかでも違います。
色々な意味で使える装備や地雷の埋設状況、制空権、そういった要素抜きに戦国時代とさして変わらない、おそらく比喩でしかない数字を出すのは無意味ではないでしょうか。
逆では?
短期間で押し込まれているならともかく、抵抗力の落ちた陣地を捨てて後方陣地に緩やかに後退していくのであれば、終始、遮蔽物のない状況で戦闘するロシア軍の方がウクライナ以上に損失を被っていることになる。
防御側に対して数的優位も得られていないのであれば、損失をただ逐次投入の兵力で埋めていく最悪のパターンだ。砲兵火力と限定的な航空支援程度のアドバンテージでひっくり返せるとは思えんけどねえ。
ロシアが無理な突破を図ろうとしてるならまぁその通りだがアウディーウカ方面と違ってその兆候は乏しい
火力にも差があり、退路も射程圏内で既に安定した拠点をいくつか確保してるロシアと比べてバフムト内に安全な陣地がウクライナ側に殆どない
戦力比1:1でロシア側の方が損失を出してるなら駅を確保する前にとっくに息切れしてないとおかしいが、途中弾薬切れこそあれ大幅に増派してる様子が見られない
あくまでウクライナが損失を出しながら後退していると見るのが妥当かと
うん、攻撃側(ロシア)が無理な突破を図ろうとするからこそ激戦になったのだろうし、攻撃側が息切れを何度も起こしたからこそ、何カ月たってもバフムトを落とせないんだろうね。
だから、ウクライナ以上に損失を出しながら前進していると見るのが妥当かと。
攻略に数ヶ月要してるのはウクライナ側がさっさと撤退すべきところを無駄に増派を繰り返してるからだろ
反攻開始までのバフムト保持に拘りすぎた故の戦術ミスでしかない
対してロシア軍は反攻への備えで兵器と兵員を絞っているという知らせこそあれ、バフムトにウクライナほど大幅な増員をしてる兆しはない
ソレダル陥落まではロシアの方が損失を出してたかもしれないがそれ以降はウクライナにかなり不利な戦局になってると考えるのが妥当
気が滅入るなあ
侵略者が粉砕されてほしい
ここまでロシア軍に大きな損害を強いて半年以上も耐えてきただけで既にバフムト大きな目的を達成している。
ウクライナ軍は精鋭部隊を投入したり西側の最新装備を送り込んだりもしてないから反攻作戦に向けてはかなり順当な進みだと思うし、クロモヴェ周辺とモニュメント周辺を保持してる以上補給線や包囲の危険もなく、今は遅滞戦術でジリジリ下がりながら上手く戦っていると思われる。
親露派達が去年から今月にはバフムトは落ちると言い続けて早半年だが、厳しくなってきたとは言えまだ落ちてないのは現地軍関係者の努力が本当に凄い。
バフムトは補給線を砲撃に晒されてもう大勢決してるのに戦力投入し続けて溶かしてるだけだろ
ウクライナ側も第93旅団みたいなかなりの精鋭をバフムートに投入してるみたいだし、落とさないために今まで戦力注ぎ続けた結果としてまだ一部地域を保持してるのでは
ここまで異様に粘ってるのは単なる遅滞戦術ではなくて、
郊外から市内に兵力を誘引してるんじゃないかと思ってしまう。
バフムト周辺でもある程度の規模の反攻があるような気がしてならない。
4月末でこの戦況図なら5月中の陥落も厳しいのでは。
ロシア軍がさらに戦力を投入してきたら別ですが。
まあロシア軍がこれからさらに戦力を投入するとしたら、やっぱりMiG-17のモニュメントか、クロモヴェでしょうか?
クロモヴェはすでに橋が完全に破壊されており、MiG-17のモニュメント周辺をロシア軍に制圧されれば、いよいよ補給線が遮断され、ほぼ完全に包囲されることになります。悪天候の影響が大きいのは、当然使える道路の少ないウクライナ軍の方でしょう。
クロモヴェの橋は、ウクライナ軍が応急修理すればまた通れるかもしれませんが、またロシア軍に破壊されるかもしれません。また00506号線を遮断したロシア軍が、ただそれだけでなく、クロモヴェの方向に攻撃し、橋の周辺を完全に制圧することも考えられます。
ウクライナ軍の補充兵に練度の低い兵士が多いのは、反攻作戦のために精鋭部隊を温存しているというよりも、すでに他に補充できる兵士がいないからではないでしょうか?
長引いている雨の影響で地面の泥濘は続く。仮に夏まで反攻作戦が延期されればロシアに戦力の再補充と占領地の要塞化の時間を与えることになる。冬に暖冬でウクライナを助けた天候が春は雨天でロシアを助けた格好だ。
モニュメント周辺を保持してるといっても目と鼻の先にロシア軍がいる補給路だろ?
援軍が市内入る前に砲撃でズタボロになってそう
線路制圧したかもしれないですね。路線が戦闘で運送に使用できる状態かどうかわかりませんが。
昔の列車砲がそうだったけど路線の破壊って結構簡単に修復されるから運送再開に対する戦闘の影響は少ないと思う