バフムート方面のウクライナ軍はロシア軍を消耗させ続けており、22日~29日までに登場した視覚的証拠も「ウクライナ軍優勢」を引き続き示唆、さらにウクライナ軍はクリシェイフカ集落内の支配地域を北に向けて拡大させている。
このまま行けばウクライナ軍は9月中にクリシェイフカを解放できるだろう
8月10日~21日までにバフムート方面のウクライナ軍は敵の機械化部隊を2度殲滅するのに成功、ザリズニャンスキー方面でも第30機械化旅団が大規模な掃討作戦を実施するなど「ロシア軍を圧倒的に消耗させた」と評価できるが、22日~29日までに登場した視覚的証拠も「ウクライナ軍優勢」を引き続き示唆している。
ウクライナ軍の攻撃を示す視覚的証拠
- Ⓐ=バフムート郊外でロシア軍の152mm自走榴弾砲を自爆型ドローンで破壊
- Ⓑ=オプトネでロシア軍の240mm自走迫撃砲を自爆型ドローンで破壊
- Ⓒ=バフムート郊外でロシア軍の戦車を自爆型ドローンで攻撃
- Ⓓ=クリシェイフカ北の森林ゾーンでロシア軍兵士を無人機で攻撃
- Ⓔ=クリシェイフカ集落内でロシア軍陣地を襲撃して掃討
- Ⓕ=アンドリーフカ方向に向かう第3突撃旅団と戦闘シーン
- Ⓖ=クラスター砲弾でクリシェイフカ郊外のロシア軍陣地を攻撃
- Ⓗ=クリシェイフカ郊外でロシア軍の戦車を砲撃で破壊
- Ⓘ=クリシェイフカ郊外で炎上するロシア軍車輌
- Ⓙ=クルデュミフカ集落内のロシア軍兵士を無人機で攻撃
- Ⓚ=クルデュミフカ集落内のロシア軍兵士を無人機で攻撃
- Ⓛ=オドラディフカ郊外でロシア軍の戦車を自爆型ドローンで攻撃
- Ⓜ=ザイツェベ集落内でロシア軍のD-30を自爆型ドローンで攻撃
- Ⓝ=ミコライフカ集落内でロシア軍車輌を自爆型ドローンで攻撃
ロシア軍の攻撃を示す視覚的証拠
— EjShahid (@EjShahid) August 26, 2023
特筆すべき視覚的証拠はⒺで、クリシェイフカ集落内のウクライナ軍支配地域がじわじわと北に向けて拡大しているのを裏付けており、集落内の掃討作業も終盤に差し掛かっているのかもしれない。
前線位置の変化は少しだけだが、この方面のロシア軍は8月に相当な消耗を強いられており、このまま行けばウクライナ軍は9月中にクリシェイフカを解放できるだろう。
関連記事:バフムートの戦い、ウクライナ軍が再びロシア軍の機械化部隊を砲撃で殲滅
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関連記事:侵攻541日目、ウクライナ軍はザポリージャ、南ドネツク、バフムートで優勢
※アイキャッチ画像の出典:3-тя окрема штурмова бригада
管理人ニキに質問があるのですが、
拠点のラベルが
黄地赤文字→白地黒文字→青地黄文字
に変化する基準はどうなっているのでしょうか?
もし良ければ教えてください
赤はロシアの勢力圏
青はウクライナの勢力圏
白地黒文字はグレーゾーン
黄は勢力圏保持の黄色信号
と解釈すれば然程間違いはないでしょう
「○○ニキ」って言い方は普通なのだろうか?
War Watcher よりは普通の人種なんじゃないのかな
すいません
次からは控えます
別に蔑称というわけでも無いんだし気にしすぎだと思う
もっとゆるく交流できる場でいいんじゃないか
ロシア軍はずっとクリシェイフカに部隊の逐次投入を行っているみたいですね。
投入部隊の全滅と引き換えに時間稼ぎは成功していましたが、投入できる戦力が減ったのかもしれません。
>投入部隊の全滅と引き換えに時間稼ぎは成功
むしろウクライナのロシアの兵力を潰すという狙いにはまってるとみる方が正しいのでは
兵力の逐次投入なんて素人だって悪手だとわかること続けてるわけですし
もはやロシアにとっては呪われた土地だな
そんな土地でもウクライナに取り返されれば、ロシアの正規軍は反乱を起こしたワグネル以下の戦果しか挙げれない存在になってしまう
ワグネルが抜けたからバフムトが解放されたとなればプーチンの面子は丸潰れ
自縄自縛とはこのこと
長かったクリシェイフカでの戦いも、ようやく決着がついてきたか。このままクリシェイフカを開放し、最終的にはバフムート周辺全域を開放して、プーチンを憤死に追いやって欲しい。
気がかりなのはロボーティネだ。一進一退だが、ロシア軍は残された貴重な精鋭をつぎ込んでいるから、ここで勝利すればトクマクへの進撃が容易となるはず。
基地に待機中のロシア軍機をドローンで擦り減らしているのも、良い傾向だ。今のところ一番の脅威が、航空戦力なのだから。
空での戦いでは、ウクライナに勝ち目がない。待機中を狙うのは、現状では一番正しいやり方のはず。
ロシア軍機を減らし続ければ、ザポリージャ州とバフムートだけでなく、全ての戦線でウクライナ軍有利に傾くはず。
ロシア軍は どこもかしこも劣勢になってきたな。
もう南部とクリミアはあきらめるしかないだろ。
二兎を追う者は一兎をも得ず だな。
んーどうなんでしょうね
前回も高台取られて村に入られたから退くのかなーと思ってたら、何故か高台でなく村に入られてから巻き返し図ったのかロシアが反撃してましたし
何にせよ地形だけ見ると高台押さえてるウクライナ有利に思えますが
ロシア側は空軍があるので差し引きするとわからんですね
ウクライナとしては空で勝てない以上はこの形がベストではあります
アンドリーフカの掃討戦
きったねー塹壕だなあ
ゴミだらけであれじゃここに居ますよと教えてるようなものじゃない
それにしてもやっぱり火力は正義だな
穴という穴にとりあえず手榴弾なりグレネードランチャーなり撃ち込んで、敵が見えて無くともライフル撃ち込みながら突入してる
陸自でタクトレ流行るのもいいけど、そもそも携行弾数をいい加減増やさないとだめじゃないか?
何でタクティカルトレーニングと携行弾薬数がリンクするのかよく分からない。タクトレは戦う組織であるなら最低限おさえておくべき基礎的な物であって弾薬の消費を抑える為に学ぶべき物でもない。
むしろタクトレしてない時点でそこらのサバゲーマー以下の事しか出来ずに、同盟国にすら心配されるレベルで命を預けるような信頼なんて得られないよ。
携行弾薬数は複数の要因絡んだ話なので単純に増やせば良いみたいな話でも無い。フルロードの5.56mmマガジンが大体500mlペット一本だと思うし、それをして大した事ないと言うなら怒る隊員すらいるだろう歩兵のフル装備なんて相当なもんなんだし。
携行弾薬を増やすべきなのか別の物を増やすかカバーするとかアプローチは色々あると思うけど、こればかりは中の人じゃないと理想の答えは出てこないと思うけど。
主語が陸自にしたから勘違いされたか
正確には陸自の普通科な
別にタクトレ自体を否定はしとらんよ
最近になって某連隊が講師を読んでガチガチのタクトレをするようになったんだが、それに触発されて自費でタクトレをするのが一部で流行っててな
それだけなら勉強熱心で終わるんだけど、代わりに通常の課程を軽視する傾向があるらしい
土掘ったり陣地組むのが時代遅れって風潮で、しかも結構上の方にもそういう人がいる
これは6月頃にツイッターの軍クラで話題になった事だから知らなければ探してくれ
野戦訓練を軽んじて正規戦では限定的な場面でしか使わないCQBスキルより、前々から言われてた携行弾薬を始めとする野戦装備の向上を目指したり、隊員・部隊レベルでは今の課程をしっかり学べ
それから他のものに手を出すべきじゃないか?
携行弾薬数ついてはバトルライフル(大口径弾薬)時代のB/Lがそのまま使われてて少ないのは明白
まずタコツボ堀軽視のネタは探しても見つからなかったから、出来ればソースなり検索出来るワードを貼って欲しい。
個人的には一時期非正規戦に対応する為にCQBが流行ったけども、その後は上の方が変わったせいで自分が慣れ親しんだと言う後ろ向きな理由の元の野戦重視に回帰したという話しか知らない。
ぶっちゃけた話をすれば普遍的な時間の使い方する場合は、野戦訓練とCQBは両立するのが難しいから、半端にするか時間外かの話でしかないので何を取るか部隊によるだろう。
それでここからが重要な話なんだけど貴方はCQBの話をしたいのかタクティカルトレーニングの話をしたいのかブレているのを何とかして欲しい、どっちかで話が変わってくる。
タクティカルトレーニングは広く戦闘に関する技術に関する物で普通科にとっては基本レベルで習得が必要な物だと思う。逆にそれすらしてないなら誤射なりの要因となり得るから、銃を使う資格すら無いと思う。
言い過ぎかもしれないが早々にタクトレしていたら射撃場での乱射事件発生も低減出来た可能性はあると思う。
CQBは基礎を押さえた上での近接戦闘訓練でしかないので正規戦で限定的ってのは正直疑問で自衛隊の普通科は市街地の掃討もしないし、敵が作った防御陣地の攻略、戦車と教導で見通しが悪い森林等に近付く事は無いと言う話だろうか?CQBとは言いつつもそれ以外に応用出来るケースがあるのでそこは考慮すべきだと思う。
結局今のウクライナじゃ歩兵の仕事として普通にやっている日常レベルの話で正規戦で限られたケースになるのかなとは思う。
最後に携行弾薬の話だけど今の米陸軍だとポーチ6アサルト1で210発、自衛隊ならポーチ大4ポーチ小1アサルト1で180発だけど30発不足してるって話?
クリシチェフカは、ウクライナ軍は今まで何回も占領したみたいなことを言っています。近くの高地も含めて、どうも、占領後に砲撃を受けて一部撤退を繰り返しているようです。今回はどうなのか。
ウクライナ軍のその第30機械化歩兵旅団ですが、第93旅団と同じくふるスペックの歴戦の優良旅団でした。
しかし、この旅団も何回か壊滅的になって、補充再編を受けているので、2014年来のベテランの兵士は少なくなっていると思います。
バフムト戦の後期でも、第30旅団は、北部の03号線に侵攻するのを、少なくとも2回は繰り返しています。2回とも途中で損害を受けて侵攻が立ち消えになって、しばらくして兵士の補充再編を受けて別途に登場することを繰り返しています。
バフムトの北部や南部の戦いを見ても、現時点では、ウクライナ軍の兵士の供給力は非常に強力であり、機能していると思われます。
しかしウクライナ軍も、強制動員事務を行う軍事委員会の軍事委員が全員、不正や汚職の疑いで解任されているくらいなので、今後の旅団の再編成が上手く行くのか、そもそも今までも上手く行っていたのか?と考えざるを得ません。
第30機械化旅団が、何回か壊滅的になって、その後、すぐに再編成して、戦場に投入されている、というのは編成や、訓練でかなり無理をしているのではないか、という気がします。
前哨の塹壕を占領すると、後方、予備のロシア軍陣地から砲撃されるのを知らなかった、とか言ってたウクライナ兵もいた気がしますし、訓練の内容は相当に簡略化されているのでしょう。
とにかくやたらめったらと撃ちまくって、すぐに弾薬がなくなってしまう、というのは練度が低い部隊でよくある話、ある意味で仕方ない話です。
ウクライナもロシアも互いに旧ソ連としての宿痾を抱えているのは周知だし、どっちが上手く機能するかは結果を見てから論じましょう。
戦局を冷静に見るには「味方にとっては痛恨ですね」「敵ながら見事、油断ならず」の視点が不可欠だけど、TKTさんはそこと向き合う勇気が無いよね。
いつもロシアの戦果とウクライナの不備を探してばかり。だから発言が信用されない。
うーん
それでクリシェイフカとその汚職の話はどう関係あるのですか?
>何回か壊滅的になって、その後、すぐに再編成して、戦場に投入されている、というのは編成や、訓練でかなり無理をしているのではないか
基本、一度投入したら壊滅するまで前線で使いまわすロシア軍基準で考えるから、そういう無理な発想になるんじゃないですか。
第30機械化旅団を含めてちゃんとローテーション制をとり、壊滅的になる前に後退休養補充しているからこそ、編成や訓練で無理をすることもなくなり、何回も投入されていると考えるのが自然ではないですかねえ。
以前にも「ウクライナはこの方面に延べ○○もの部隊を投入してもうズタボロ」みたいな事を書いてた様な気がします。
普通なら「ローテがちゃんと回っとるだけやん」と思いますよね。
気がします×2ですね。自分は違うような「気がします」w
反転攻勢開始前までの、ウクライナ側の死者数は、流出したアメリカの機密資料から概ね2万以下という事だったが、最近の報告ではわずか数か月の間に+5万人ほどもの死者が出ているという
そりゃ防戦から攻勢に転換したら激増するさね
ニューヨークタイムズによると死者7万負傷12万って話でしたっけ
BBCが引用してる記事を今日見ましたわ
ただその記事だとウクライナの戦力50万とか書いてあるんですよね
初期25万に予備役90万招集して、更に志願兵と外国人義勇兵、そして総動員とやって50万
25万+90万から50万と死傷19万引くと、最低45万ほど行方不明やらで消えてるんですよね…
カウントされてないだけの死者も結構居るんじゃないかと
ウクライナは90万人も招集はしていないですよ。招集可能というだけです。
カウントされてない死者も居るかもしれませんが、大きく数字を上げるほどではない。
ウクライナの都市(キーウやリヴィウなど)に行ってみると若い男性もまだかなり歩いていたりしてまだ割と活気がある。
総動員掛けて素人動員しておいて、軍務経験持ちの予備役招集は後回しと言うのはにわかに信じがたい話ですね
動員数の詳細ご存知でしたら、ご教示下さると嬉しいです
片方は数値の正確性が疑問の国防情報局からの漏洩データ、もう片方はNYT紙に当局者が語ったとされるデータ、質的に異なるものを何故比較するのが妥当だと考えたのかが理解できない。
その2つのデータを比較する事が正当だと言うのならば、数ヶ月間でウクライナののべ負傷者数は3万人減少していることになるのだが、のべ負傷者数が減少するものだとは畏れ多くも初耳だ。
バフムートは交通の要衝でもあったからここを占領出来ればロシアは攻撃軸を増やせる、みたいなことを数ヶ月前に見たが
ウクライナが猛反撃を続けてることもあるけど、ロシアが占領したそれ以降の計画が全くなかったからこうなってるのか
自爆ドローンの活躍すさまじいな
最初のころはスティンガーが主役みたいな感じだったし、ドローンはそこまででもなかった気がする
この1年ちょっとの間にドローン抜きはあり得ない戦場になってしまったんだろうな
ここまで効果的なら自爆ドローンだけでももっと多彩なタイプが出てきそう
確実にドローンは従来の戦術を変えましたよね…。
今は初めて戦車や戦闘機が投入された第一次世界大戦時みたいな感じで、このウクライナ戦争以降の戦争は、今の私たちが想像もつかないような次世代の大規模戦争が待っている気がする。